|
2009年01月23日(金)
先日、アメリカ合衆国・第44代大統領にバラク・オバマ氏が就任した。 アメリカ史上初の黒人大統領である。 先日のワシントンで開かれた就任式やパレードの様子は、 まるでアメリカ映画の1シーンのよう。 日本時間の深夜にもかかわらず、日本での視聴率は高かったようだ。 自分もテレビで眺めていたが、これでベルリンの壁崩壊や、阪神大震災、 9.11同時多発テロなど歴史に残る時代の目撃者として またひとつ新たな時代の始まりを目撃したことになる。
さすがに日本時間の午前6時頃から始まったパレードまでは リアルタイムでは観れず、翌日のニュースで観たが、 200万人の観衆と暗殺を警戒して物々しいまでの警備の中で 行われたパレードもアメリカそのものだった。 オバマ大統領の専用リムジンは車の形をした装甲車だった。 キャデラックを改造したものだが、フロントグリルがいかにもアメリカらしく、 無骨で、まるでしなやかさ、スマートさがない。 アメ車に乗ることがカッコ悪い時代になって随分経つが、 いつまでもこんなデザインの車を作っているから アメ車は日本では売れないんだろうな。
オバマ大統領が決断に困った時、最終判断を仰ぐのは ミシェル夫人だと公言している。 リムジンを下りて沿道を徒歩でホワイトハウスに向かう時も、 ミシェル夫人は実に堂々としたものだった。 「アメリカ国民が国に貢献するのに軍服を着る必要はない」 この言葉はオバマ大統領ではなく、ミシェル夫人の発言である。 イラクからは完全撤退を表明し、戦争を止めるかのように受け止めがちだが、 アフガンに軸足を移すだけで簡単に軍需産業を断ち切ることはできないだろうが…。
現在の世界的金融不安を作った元凶は、 それで大儲けしたアメリカ人の一部だとオバマ大統領は断罪する。 国民の期待に応えて改革していけばいくほど ネオコンからは反感を買うことになるだろう。 これから4年間は常に危険との隣り合わせかもしれない。 経済対策としてグリーン・ニューディール政策をやるようだが、 太陽熱や地熱など新しいエネルギー産業に国費をつぎ込み景気回復を目指すという。 何だかいまいち分からないが、成功してアメリカ経済が良くなれば 世界的にも波及し、現状を大きく変えられる力になると思う。
はっきり言って、オバマ新大統領はマイナスからのスタートだ。 アメリカ史上最悪な前大統領のせいで損な役回りをするハメになってしまったが、 そういう時こそ、本人が何度も口にした「CHANGE」を 実行しやすい状況であるとも言える。 何だかアメリカ中、いや日本を含む世界中が47歳のオバマ氏に 期待しすぎているような雰囲気を感じるが、前大統領のやってきた事を考えると 期待せずにはいられないのかもしれないね。 それに日本に限れば、国内にまともな政治家がいないだけに 他人事ではないのかもしれない。 今や一挙手一投足が注目される人気だが、 もし期待を裏切るようなことになった場合、 世界を敵に回してしまう危険もあるので本当に損な役回りかも。 まぁ、アメリカの大統領は他の国の元首とは別格なので仕方ないか。 核ボタンの管理や宇宙人との外交などいろいろ大変な仕事もあるし…。
そういえば麻生総理がなかなか解散しない理由って、 得意の英語で「バラク〜タロー」の関係を築き上げたかったからなのかな(-o-;)
|
|
|