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2008年12月12日(金)
毎年恒例の今年を表す漢字は「変」だった。 「変」の文字には日本の首相交代やオバマ次期米大統領の「チェンジ」など 内外の政治の変化、株価暴落や円高ドル安などの経済の変、 食の安全性に対する意識の変化、世界的規模の気象異変による 地球温暖化問題の深刻化、スポーツ・科学分野での日本人の活躍に表れた 時代の変化などの意味が込められ、政治・経済をはじめ、 よくも悪くも変化の多かった一年を象徴するというからだとか…。 ちなみに応募のあった11万1208票のうち「変」が6031票でトップ。 2位以降に「金」「落」「食」「乱」が続いた。
毎年、それなりに納得するけど今年のはちょっとなぁ…。 「変」ってどの年にも当てはまりそうだし、 もっと象徴する漢字があったと思うので なんかあんまり納得いかないな。 何年後かに何が「変」だったんだ?って感じがして印象的じゃない。 何かしらの変化は毎年あることだしね。
なので今の経済の状態を考えるなら断然に「崩」だと思うんだけどな。 金融崩壊、年金崩壊、政治崩壊、雇用崩壊、人心崩壊など 今の日本は「変」な状態を過ぎて、崩れ出している。 印象に残る「崩」の方が2008年を象徴している漢字として適当だったと思う。 ちなみに「崩」は18位だったけど、募集時期が早すぎ。 もし今、募集していたら少なくても「変」にはならなかったんじゃないかな。 それに「変」が全体11万票のうち1割にも満たないのに1位って 何か裏があるのでは?と勘ぐってしまう。
まぁ、だけど確かに今年は今までの年よりも何か変な感じがしたのも事実。 急激な物価変動、ガソリン価格の急変動などの経済変革、 ねじれ国会による3分の2再可決の連発など与野党変動、 年金全件照合が3月までに終わらなかったのに 「公約違反ではない」と言い切ったが実質的な公約変更、 麻生総理の毎日変わる言動、小泉改革をほぼ全否定するような方針変更、 変革を求める民意とは裏腹に解散をしない衆議院などなど。 世界に比べ日本の政治は全く変わっていないし、変わる兆しすらもない。
さらに社会全般では、「誰でもよかった」と自分勝手で意味不明な通り魔や 子供を狙う犯罪など「変な人」の犯罪が目立った。 また、相次ぐ食品偽装や農薬冷凍食品問題など 「変な物」を食べさせられようとした。 嫌な話題だけでなく良い話題でも、スポーツ界ではオリンピック直前に 水着がスピード社に変更、フェンシングに対する世間の見方が大きく変わったこと、 オグシオペアの変更、金メダリストらの相次ぐ引退による次世代への変更、 ハニカミ王子ら若手の活躍よるゴルフのギャラリー層が変わってきたなどなど。
だいぶこじつけ部分もあるけど、なんともしっくり来ないことが多かった 1年だったな。 さてさて来年はどうなるのやら。 ひとつだけはっきりしているのは、今年の変動のツケを払う年になるはずだ。 政界再編、経済界再編、スポーツ界でもW杯やWBCなどに向けた メンバー再編などなど「変」から「編」に向かっていくことだろう。 頼むから夢のある「編」になってほしいものだね。
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