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2008年10月03日(金)
ポケモンではなくチリモン。 これは「チリメンモンスター」の略。 しらす、ちりめんじゃこなどに紛れ込んでいる生物の意味らしいが、 今、密かにこの「チリモン」が子供達の間で話題となっているらしい。
きっかけは和歌山県にある、しらすやちりめんを販売している 「カネ上」という会社。 ここでは釜揚げしたしらすやちりめんじゃこを販売する前に、 しらすの群れに紛れ込んでしまった他の生物を選別して除去する作業があるが、 この除去作業は機械ではなく、人手を使ってピンセットでひとつひとつ除去なのだ。 この作業は考えただけでも大変そうだが、その様子を会社のホームページ上に 社員がアップしたところ、きしわだ自然博物館が目をつけて 「いろいろ混じったしらすが欲しい」とカネ上に依頼。 この自然館では、ちりめんに混じった生き物探しのイベント 「チリメンモンスターを探せ!」が開催されることになったとか。 なんと、それが今から4年前のこと。
じわじわと話題になった「チリモン探し」は先日、読売新聞でも取り上げられ、 他の施設や学校でも「チリモン探し」は行なわれるようになった。 子供がまずチリモン探しにハマり、横で手伝っていた大人がつられてハマる。 このような状況が多々あるようで、いまや 「チリモン図鑑」なるものまで存在している。 この「カネ上」という会社もオンライン販売をしていて、 全国どこでもチリモン探しができるようになったらしい。 しらすの中に小さなタコやカニを見つけると、なんだか幸せな気分になるのは 今も昔も、そして大人も子供も同じだろう。 あのタコやカニは除去作業で漏れてしまったチリモンだが、 除去作業をしていないチリモンは、うじゃうじゃと様々な生物が見つかると言う。 エビ、カニなんて普通。タツノオトシゴ、ヒトデ、シャコ、ウニ、フグ、タチウオ等々。 なので「チリモンの中には硬くてとがったものもあります。 そのため口腔内を傷つけることがございますので 食べないようにお願いいたします」と注意書きが付けられている。 だけどチリモンを除去したあとの、ちりめんじゃこは当然食べられるけど。
それにしても何が娯楽になるか分からないね。 日本ほど様々なモンスターが売り買いされる国もないんじゃないかな。
チリモン図鑑 http://k-tomo.web.infoseek.co.jp/chirimon/chirimonzukan.htm カネ上 http://www.kanejo.com/tirimon/tirimon.htm
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