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2008年03月06日(木)
今年もやってきてしまった(+。+) ここ数日、花粉の被害がスゴイ。 またしばらく悩まされる季節の到来か。 だけど花粉症の症状が出るということは球春も近づいているということ。 無事に打席に立てるかまだ不安だけど…。
さて、なんだか最近、撤退のニュースが多い。
東芝→HD DVD撤退 パイオニア→プラズマパネル生産撤退 三菱電機→携帯電話端末の開発・生産から撤退 ソニー→ブラウン管のソニーに幕「トリニトロン」3月で生産終了 日立マクセル→DVDなど光ディスクの自社生産から撤退
この中で特に注目は三菱電機の携帯電話端末事業からの撤退だ。 今後の新端末投入は行わず、ドコモ向けに納入した「D905i」「D705i」 「D705iμ」をもって新機種の投入は終了するようだ。 三菱電機は携帯電話の元祖であるショルダーフォン時代から 携帯電話事業に携わってきたので撤退は寂しく感じる。 撤退理由は出荷台数が減少してきて業績改善の見通しがたたないためだとか。 ドコモのみへの供給だったため、売れてなかったんだなぁ…。
三菱製の携帯電話といえばスライド型をいち早く採用して人気があった。 iモードやメールサービスが誕生する前はボタンを蓋で隠す 「フリップ型」をどこよりも早く採用したのも三菱だった。 自分も以前は「D201」や「D206」を使っていた。 最近のスライド型の完成度は高かったと思うが、悪い言い方をすれば 毎回、変わらない…とも言える。 携帯電話の場合、1つのメーカーに慣れると同じメーカーを使い続ける人が多い。 そうなると新シリーズが出ても、あまり変わり映えしないのなら 買い替えを控えてしまいがちだろう。 それでも、新シリーズの開発は年に1〜2度は行わなければいけないのだから メーカーは大変である。開発費だってバカにならない。 以前は年に2度のサイクルだったが、今後はサイクルが長くなるだろう。 各メーカーも疲弊しきっているから。
だけど、開発サイクルが長くなると、売るためには常に新しい形や 新しい技術を取り入れていかなければいけなくなる。 必然的に開発費もかさむ。 技術を流用して開発費を下げても売れなければ回収できないし。 しかも、携帯電話の怖いところは数が多く出るということ。 もし、リコールなど出した時は、とんでもない負担になる可能性がある。 その為にもテストは十分に行わないといけない。 まぁ、どんな商品でもテストは十分行わないといけないのだが、 毎回、最先端技術を取り入れながらも開発サイクルが半年というのは メーカー側にとっては、かなり辛いだろう。
他のメーカーはこの開発サイクルをどう思っているのかね? 短いとか苦しいとか問題を抱えているメーカーは他にも無いのだろうか? これを機に他のメーカーも撤退表明をしてくる所が出てくるかも。 自分らユーザーとしても、この短いサイクルはちょっと疑問に思っていた。 半年に1回ペースで買い換えろと言わんばかりに 新しいシリーズを出してくるからね。 もちろん、そんなことは気にせずに買い換えなければ良いのだが、 新機能に惹かれてしまったりするのが人間だからな…。 携帯電話の場合、新機能だけを追加することは出来ず、 全てを買い換えないといけなかった。 今ではSIMの入れ替えが可能になり「買い増し」というものが多くなったが、 以前は買い換えたら今までの端末は使い物にならなかった。 SIMになっても、いちいち入れ替えて使う人も少ないと思うので 結局は昔と変わらずゴミを増やすだけ…。 なんか、地球にもサイフにも優しくない悪循環だ。
ということで、今後はメーカーごとに新機種を発売するようになってほしい。 そして、もちろんSIMロックもフリーにしてもらいたい。 まぁ、MNPの制度ができたり、各キャリアの固有ボタンを付けたりしている間は SIMロックフリーには程遠いだろうけどね。 何はともあれ、個性的な端末を作り続けたメーカーが減ってしまうのは とても残念な気がする。
三菱電機だけでなく、冒頭に書いた各分野から撤退する大手企業は 経営資源の集中、これからはどの会社も百貨店じゃやっていけないんだろう。 個人専門店っていうのも規模が大きい会社では無理だろうし、 これからはいくつかの専門チェーン店を多角経営っていう感じなのかね。 当然だが、規模を抑えるかオンリーワン技術を持っていないと 多角経営もすぐに行き詰るだろうけど。
そんな中、ポルシェがVW株50%超取得し子会社化へ というニュースはビックリしたね。 自分の記憶が確かならば、提携当初、形勢は逆だったのではなかったか? いまやVWよりポルシェの方が上なのか…。 まぁ、ポルシェがカイエンみたいな車種を出した時の衝撃に比べれば 可愛いものか。
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