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2007年01月19日(金)
何気に北京五輪が来年に迫っているが、 野球の日本代表監督に闘将・星野仙一氏が内定した。 来週にも正式に決定されるようだ。 アテネ五輪の長嶋ジャパンのリベンジ、そしてオリンピックの正式競技として 最後の大会になるかもしれない北京五輪で日本は悲願の金メダルを目指す。
北京五輪の日本代表監督については、アテネ五輪で監督を務めた 長嶋茂雄氏が意欲を見せていたが脳梗塞からのリハビリ中。 また、昨年3月のWBCで世界一に導いた王貞治監督も胃がんの手術を受けた上、 再度、代表を率いる意志がなかったために、星野氏に白羽の矢が立った。 夜のニュースに出演している星野氏を観たが、 「まだ決まっていない」なんて言いながらも、顔がニヤついていて 嬉しさを隠せない感じだった。
今は阪神タイガースのシニアディレクターという立場だが、 監督としてはドラゴンズを2回、タイガースを1回と 計3度もリーグ優勝に導いた実績がある。 ただ、日本一になった経験がない不運な面もあるので、 この運が北京五輪予選、本選と、いい方向に向いてくれるかどうかが 気がかりな部分でもある。
さて、北京五輪ではどのようなメンバーを選考するのだろうか? 原則として今回もメジャーリーグの選手は選ばれないだろう。 大リーグのシーズン中に開催される五輪に関して メジャーは非協力的だから仕方ない。 しかし前回のアテネ五輪の予選で、マイナーリーグ中心の選手構成で アメリカは予選敗退し、五輪に出場できないという屈辱を味わった。 このことをメジャーはどう思っているのか? 野球発祥の地でもあるアメリカ、前回の屈辱を晴らすためにも メジャーリーガーの五輪参加を認めてもらいたいものだ。 そうすればイチロー、松井、松坂、井口、城島、岩村などの 日本人メジャーリーガーも日本代表チームのメンバーとして招集できるのに。 真のドリームチームが結成できれば、WBCのように日本が頂点に立つことは 夢ではないはずだ。
アテネ五輪のように1球団から2人という編成になるのか? アテネ五輪ではTV解説をしていた星野氏だが、 「1チーム2人のチーム編成はおかしい。世界一を目指すには チームの垣根を越えた編成をしていかないと」とコメントを残していたのを 覚えているので、ここは星野氏の考えが反映出来ればいいと願う。 シーズン後に行われたWBCと違って五輪はペナントレース期間中である。 これを考えると球団側としては五輪よりもペナント優先の考えだろうから とても難しい問題ではあるが、本気で金メダルを獲りに行くなら ペナントレースを中断して各球団が積極的に協力してもらいたい。 特に野球は今度の北京五輪で最後となる競技である。 公開競技ながら最初に五輪に登場したのが1984年のロサンゼルス五輪。 そのとき日本は見事、初代金メダルを獲得している。 その後、正式種目となってから銀や銅はあっても金メダルには手が届いていない。 最後の競技となる北京五輪で金メダルを獲得し、 五輪の野球の歴史の最初と最後に名前を残せるように球界一丸となって バックアップをしてもらいたいと切に願う。 しかし、北京五輪期間中は日本のプロ野球でも観客動員を見込める 夏場であるのを考えると、ペナントを中断するとことは難しいかもしれないけど…。
しかし、まずは今年11月26日から台湾で行われる アジア予選を勝ち抜くことが第一関門。 韓国も台湾もドリームチームを結成してくるだろうから、 日本とて油断は出来ない。 ましてやアウェーでの戦いだからね。
今度の北京五輪で正式種目としては最後となる野球競技。 もう見られないと思っていた闘将・星野氏のユニフォーム姿も楽しみだ。 そして、是非とも悲願の金メダルを期待したいね。
◆オリンピックにおける野球日本代表の成績 ・1984年 ロサンゼルス大会 金メダル(公開競技) ・1988年 ソウル大会 銀メダル(公開競技) ・1992年 バルセロナ大会 銅メダル ・1996年 アトランタ大会 銀メダル ・2000年 シドニー大会 4位 ・2004年 アテネ大会 銅メダル
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