Web Masterの日記



闘将、再び

2007年01月19日(金)

何気に北京五輪が来年に迫っているが、
野球の日本代表監督に闘将・星野仙一氏が内定した。
来週にも正式に決定されるようだ。
アテネ五輪の長嶋ジャパンのリベンジ、そしてオリンピックの正式競技として
最後の大会になるかもしれない北京五輪で日本は悲願の金メダルを目指す。


北京五輪の日本代表監督については、アテネ五輪で監督を務めた
長嶋茂雄氏が意欲を見せていたが脳梗塞からのリハビリ中。
また、昨年3月のWBCで世界一に導いた王貞治監督も胃がんの手術を受けた上、
再度、代表を率いる意志がなかったために、星野氏に白羽の矢が立った。
夜のニュースに出演している星野氏を観たが、
「まだ決まっていない」なんて言いながらも、顔がニヤついていて
嬉しさを隠せない感じだった。

今は阪神タイガースのシニアディレクターという立場だが、
監督としてはドラゴンズを2回、タイガースを1回と
計3度もリーグ優勝に導いた実績がある。
ただ、日本一になった経験がない不運な面もあるので、
この運が北京五輪予選、本選と、いい方向に向いてくれるかどうかが
気がかりな部分でもある。

さて、北京五輪ではどのようなメンバーを選考するのだろうか?
原則として今回もメジャーリーグの選手は選ばれないだろう。
大リーグのシーズン中に開催される五輪に関して
メジャーは非協力的だから仕方ない。
しかし前回のアテネ五輪の予選で、マイナーリーグ中心の選手構成で
アメリカは予選敗退し、五輪に出場できないという屈辱を味わった。
このことをメジャーはどう思っているのか?
野球発祥の地でもあるアメリカ、前回の屈辱を晴らすためにも
メジャーリーガーの五輪参加を認めてもらいたいものだ。
そうすればイチロー、松井、松坂、井口、城島、岩村などの
日本人メジャーリーガーも日本代表チームのメンバーとして招集できるのに。
真のドリームチームが結成できれば、WBCのように日本が頂点に立つことは
夢ではないはずだ。

アテネ五輪のように1球団から2人という編成になるのか?
アテネ五輪ではTV解説をしていた星野氏だが、
「1チーム2人のチーム編成はおかしい。世界一を目指すには
チームの垣根を越えた編成をしていかないと」とコメントを残していたのを
覚えているので、ここは星野氏の考えが反映出来ればいいと願う。
シーズン後に行われたWBCと違って五輪はペナントレース期間中である。
これを考えると球団側としては五輪よりもペナント優先の考えだろうから
とても難しい問題ではあるが、本気で金メダルを獲りに行くなら
ペナントレースを中断して各球団が積極的に協力してもらいたい。
特に野球は今度の北京五輪で最後となる競技である。
公開競技ながら最初に五輪に登場したのが1984年のロサンゼルス五輪。
そのとき日本は見事、初代金メダルを獲得している。
その後、正式種目となってから銀や銅はあっても金メダルには手が届いていない。
最後の競技となる北京五輪で金メダルを獲得し、
五輪の野球の歴史の最初と最後に名前を残せるように球界一丸となって
バックアップをしてもらいたいと切に願う。
しかし、北京五輪期間中は日本のプロ野球でも観客動員を見込める
夏場であるのを考えると、ペナントを中断するとことは難しいかもしれないけど…。

しかし、まずは今年11月26日から台湾で行われる
アジア予選を勝ち抜くことが第一関門。
韓国も台湾もドリームチームを結成してくるだろうから、
日本とて油断は出来ない。
ましてやアウェーでの戦いだからね。

今度の北京五輪で正式種目としては最後となる野球競技。
もう見られないと思っていた闘将・星野氏のユニフォーム姿も楽しみだ。
そして、是非とも悲願の金メダルを期待したいね。


◆オリンピックにおける野球日本代表の成績
・1984年 ロサンゼルス大会 金メダル(公開競技)
・1988年 ソウル大会 銀メダル(公開競技)
・1992年 バルセロナ大会 銅メダル
・1996年 アトランタ大会 銀メダル
・2000年 シドニー大会 4位
・2004年 アテネ大会 銅メダル


あれから12年

2007年01月18日(木)

昨日は1月17日…、
そう、あの阪神大震災から12年経過した。
この日が何の日なのか東京人である自分も忘れることはない。
12年前の1月17日、自分は何をしていたのだろうか?
まず、はっきり分かっていることは地震が発生した
午前5時46分には、まだ寝ていたということ。
そして朝のニュースを見て愕然とした記憶が残っている。
高速道路が横倒しになっていた信じられない光景が
ブラウン管から映っていたので一気に眠気が覚めた。
ヘリ上空から映す神戸の街を見ていて、同じ日本であるということ自体が
信じられなかった。
これは何かの特撮映像?そんな気持ちすらあった。

当時、関西では大地震は起きないなんて言われていたし、
自分よりもむしろ被災にあった関西の方々が信じられない気持ちで
いっぱいだっただろう。
自分の大学時代の友人も関西に数人いたので安否が気になり、
電話をかけたことを覚えている。

もう20年近く前に神戸に旅行で行ったことがある。
そのとき訪れた三ノ宮や南京町が変わり果てた姿でテレビに映し出されていた。
現在の神戸は街並みも整備され、外観に関しては復興したと言えるのかも。
しかし、そこに住む人々にとっては、自分が思っているほど
復興していないのかもしれない。
6000人以上の死者を出した阪神大震災には6000以上の涙があったわけであるから。

何だか、まとまりのない文面になってしまったが、
自分が何より言いたいのは、あの未曾有の大惨事となった阪神大震災を
決して風化させてはいけないということ。
被災者にとっては忘れられない出来事なのだから、
自分のように直接、被災していない者も、ずっと語り継いでいく必要がある。
そして、地震列島である日本、次はいつどこで震災が起きるか分からない。
常に自衛、公衛、国衛の手は緩めてはいけない。

震災当事に生まれた子供達も今年の春には中学生、
そんな話を聞くと、本当に時の流れは早いと感じてしまう。


マックグリドル

2007年01月16日(火)

朝マックで15日から発売になったマックグリドルとやらを食す。
う〜ん、微妙…。ずいぶん甘いね。
アメリカではすでに発売されているようだが、
アメリカの朝食って感じの味だな。
キライな味ではないが、次に朝マックする時は
「ソーセージマフィン」を頼むだろう。

ちなみに高カロリー敬遠ブームに逆行する
野心的期間限定メニューのメガマックは
絶対に食べたいと思わないな。


復党問題→予備選挙?

2007年01月15日(月)

久々に政治ネタでも。

まぁ「目立てばいい」という思考なら、こういう演出もありだと思うのだが、
政治家としての本筋からは逸脱していることは間違いない。
自民党に復党した野田聖子衆院議員と、
刺客として同じ岐阜1区で戦い、敗れた経緯のある
佐藤ゆかり衆院議員が、対立の構図をさらに激化させているようだ。
今年年頭に行われた自民党の岐阜市連の会合で、
両者が同席する予定となっていたことから、
ここで手打ちを行うかもしれないという噂が流れたが、
野田陣営が再スタートを高らかに宣言する一方で
佐藤陣営は「議題から見て出席すべきではない」という理由で
欠席をしたために2人の溝が埋まる気配のないことを
強く印象づける結果となっている。

この会合の中で野田は、かつて共に戦った岐阜市連のメンバーと
笑顔で言葉を交わし合い、強固な地盤を築いていることをアピールしている。
さらに佐藤の欠席を告げるアナウンスがされた場面でも、
淡々とそれを聞き流す余裕を見せた上、この件を報道陣に質問されると
「私としては誠意をもって、自民党の仲間である佐藤議員とは
ことあるごとに、そういう風に接してきたつもりです」と
まるで佐藤が今回は「敵前逃亡」したと言わんばかりの
「上から目線」でのコメントまで出している( ̄◇ ̄;)

ただ、女の戦いとは別に、今回の会合の議題には
両者が協議を行う必要のあったものも含まれていたため、
欠席した佐藤に対しては批判の声が出ているのも事実。
というのも、この春に実施される県議選で公認を見送った候補のうち
佐藤が「反党行為があった」との理由で野田を支持していた候補2人を
「切った」ため、その対応を話し合うことになっていたのだ。
佐藤には昨年12月に会合開催の案内が送られているが、
欠席の通知は会合直前の1月5日にFAXで寄せられたとされているが、
これに追従する者も出たようで、出席者予定者41名のうち、
出席したのは25名だったということから、
関係者は「佐藤支持者によるボイコット」という見方も強めている。

佐藤自身は、この日は岐阜にいたとのことなのだが、
欠席した理由についてFAX以上の何かを語ることはなかった。
ただ、公認問題は市連で話し合うものではなく、
選挙区支部長がその全てを掌握するものだ。という立場をとっているようで、
要するに「決めるのは私!アンタらが話し合って何を決めるっての?」
というスタンスのようなのは明白だ。

まぁ、岐阜の自民党内で野田派と佐藤派の比率状況は、
この会合の出席者数を見る限りだと野田派が優勢と見られるわけで、
既に復党反対で醜い動きを見せて顰蹙を買っている佐藤だけに、
何があっても自分の存在をアピールし続けなければならないという
意識を強めているが、それが「自己の保身の為にしか動けない」と
見えていることにまでは視線が向いていないようである。
自分は別に野田の肩を持つつもりは毛頭ない。
しかし、自分の選挙区なのに混乱しかもたらせない佐藤には、
衆議院議員の資質を持っているとは到底思えない。
まぁ、何だかここまで来ると、舞台を女子高の教室に移しても
違和感のない状況のようにも感じられるのだが、
そろそろ国会議員というものには何が求められているのかを
考える時期にきていると自覚してもいいのではないだろうかね。
いい年こいて、どちらも見苦しいったらありゃしない!…である。


しかし、本人たちの意思とは別に、この「復党問題」が
実は思わぬところで政党政治の近代化に貢献するかもしれない動きもある。
それは、野田と佐藤の岐阜だけではなく、復党を果たした「除名議員」と
「刺客議員」との公認問題の解決に党内で「予備選挙」の採用が
検討されはじめたということ。

岐阜一区の場合なら、野田と佐藤と、どちらかが次の総選挙で
自民党公認候補にするか、地元の自民党員が投票で決めるというものだ。
この仕組みは、アメリカのそれに倣うものだが、実はアメリカでも
かつては党組織が候補者を指名して選挙が行われていた。
しかし、それでは党のボスによって政治が動かされ、
不正や腐敗を招くことになったために、広く党員によって候補者を選ぶ
「予備選挙」が1903年にウィスコンシン州で導入され、
その後は各州で大統領選から州知事、上下両議院選など、
あらゆる選挙の候補者選びに使われるようになった。

日本でも、今は党本部が「上から」各地の選挙の候補者を「公認」という形で
指名しているが、その結果は「地盤」「看板」「カバン(金)」の
「三バン」の揃った現職や元職ばかりが選ばれ、
新人の挑戦の余地が閉ざされている。
自民党という党組織が近代化されないのも、
そうした「公認候補」の仕組みのせいで、各地の党組織が
「個人後援会」の域を脱し得ないからではないだろうか。
また「上から」の候補者公認は、その過程が我々、一般有権者だけでなく、
選挙区の党員にも分かりにくい場合も多い。
候補者の選考過程をガラス張りにすることは、
昔から続く「密室政治」排斥の第一歩になることが期待できるはずだ。

そうなれば、何も野田と佐藤がいがみ合う岐阜一区に限ることなく、
与野党すべてで全選挙区で候補者の選出に予備選挙を行うべきだろう。
除名した「造反議員」を今年7月の参議院選挙の数合わせのために
無理やり復党させるという有権者無視の荒業から起きた「公認問題」だが、
その結果、「予備選挙」を導入することになれば、
自民党にとっては皮肉なことだが、日本の政治を近代化する
画期的な出来事になるわけである。
アメリカの真似ではあるが、真似することなんて何を今さらだ。
是非とも「予備選挙」を導入し、ガラス張りな選挙、
クリーンな政治をしてもらいたい。
そうすることによりダウンの止まらない安倍政権の支持率も
少しは上昇するのではないだろうか。


ミスド異物混入

2007年01月14日(日)

世は不二家の賞味期限切れ牛乳使用問題&隠蔽騒ぎとなっているわけだが、
ミスタードーナツでは異物混入が発覚した。
1月13日、ミスドを運営するダスキンが、福岡と大阪の2店舗で販売された
ドーナツ1種から石のような異物が見つかったとの苦情が
3件寄せられていることを明らかにしている。
これに合わせて、当該商品の販売を一時休止する措置をとり、
この件の原因を調べる決定を行った。

異物混入は1月6日から期間限定メニューとして販売された
「もちもちくるみ」で、苦情は1月9日に
福岡県朝倉市の「ミスタードーナツ・ジャスコ甘木ショップ」で1件、
大阪市天王寺区にある「ミスタードーナツ・JR玉造駅ショップ」で2件、
全て女性顧客から寄せられたとのこと。
この商品は、東京都渋谷区にあるニップン冷食に製造を委託したもので、
1月6日から1月11日にかけて全国で約60万セットが販売されているそうだ。
ダスキンの広報室からは
「ご心配をかけ申し訳ない。品質管理を強化していきたい」とのコメント。
しかし覚えている人も多いと思うが、ミスタードーナツでは、
1999年度に販売された中国産の肉まんの中に、
日本では使用が許可されていない食品添加物が
使用されていた問題が2001年5月に発覚している。
この時は事情を知る外部の業者に口止め料を支払った上で、
この肉まんの販売を継続するという会社ぐるみの
悪質な隠蔽工作がされていたことも発覚したため、
当時の社長が引責辞任をする結末を迎えている。

今回異物混入が明らかになったこの商品を、
残念ながら自分は目にしていないのだが、5個1セットで価格は147円と
何となく昔に食べたダンキンの「マンチキン」を思い出させるもの。
小さいタイプのものだけに異物が出てきた時の驚きは
大きかったのではないかと思われる。
福岡と大阪で発見されたものが同じなのかどうかは不明だが、
委託を受けて製造していた会社が
他の商品にも携わっていなかったかどうかが分からないので
とりあえずミスタードーナツ側の発表を待つしかない。
時期が時期だけに、大きな事件にならなければいいが…。

ちなみにこの「もちもちくるみ」は黒五穀糖3個と、きな粉2個という
ラインナップだったそうで、女性の間では、ほのかな甘さが好評だった模様。
惜しいことしましたね…。


ELTがヤバイ

2007年01月13日(土)

年末恒例のCDTVのライブを観たが、
うわっ!こんなにひどいことになっていたなんて!
Every Little Thingのボーカル持田香織の声が、
もう歌手と名乗れるレベルを維持できていないようである。
とにかく、年末のCDTVで歌っていた彼女を見て仰天してしまった。
まずは最近の彼女の歌を聴いてもらいたい。

【You Tube】fragile/Every Little Thing
http://www.youtube.com/watch?v=ATu2AtugfJ0

いかがであろうか…。
確かに、このところヒット曲を出せない時期が続いているが、
この状態では仮にCDが売れて歌番組に出たとしても、
売り上げの足を引っ張るだけにしかならないように思われる。
ここで紹介したテイクも酷いものだが、CDTVでの姿も同様で
既に原曲のキーでは音域が追いつけない事態に見舞われているだけでなく、
声質そのものが酷く劣化している点も非常に気になるところだ。
何故こんな惨状にある持田に歌わせているのかが非常に疑問だ。
そういえば紅白にも2年連続で選ばれていなかったのが不思議だったが、
この声では仕方ないと思えてしまう。
とても大衆の前で披露できるレベルではないだろう。

持田香織は2003年頃から歌い方を変えているようなのだが、
2005年1月に風邪から急性気管支炎を発症し、
以降は喉に負担をかけられなくなったとされている。
しかし正直なところ、これはスタイルを変えたといったレベルではなく、
声帯が潰れているとしか見えない有様だ。
おそらくこうなってしまった後では、何年休もうが
あの頃の声を取り戻すことは無理なのではないかと思われる。

【You Tube】fragile/Every little Thing(PV)
http://www.youtube.com/watch?v=qev7cpj9XlE

まぁ、もう5年も前のテイクなので、比較する対象とするのもどうかとは思うのだが、
少なくともこれがこの曲における彼女のベストパフォーマンスと言っていいはずで、
今は単純に別人の様相なのが悲しい。
面影すらないと言ってもいい。
これは自覚しているだろう持田香織本人はもちろん、
長年このグループを追いかけているファンには、
見る度に胸をかきむしられるほど辛くなるような
心境となってしまうのではないだろうか。

それにしても、ここまで来ると、もう昔の曲を彼女に歌わせるのは無理なのでは?
この状態にあっても、まだこうした仕事を受けていくのなら、
もう持田の喉に合わせてメロディからアレンジをしていくしか方法はないはずだ。
しかし、それはこのグループの音楽性そのものを転換させる作業ということも
意味する。ということは、彼女がどう考えようと、
もうEvery Little Thingという名前の下でパフォーマンスを
行うことはやめるべきだと思うのだ。
持田香織のソロプロジェクトであるなら、
今のこの声が受け入れられるかどうかの判定ははっきり下されるのだから…。

何にせよ、1978年生まれで、まだ30前の彼女の声が
ここまでボロボロになってしまった理由は、
過剰なライブスケジュールなどにより引き起こされたオーバーワークや、
過度の飲酒or喫煙といった外的要因、さらには元々、声帯自体が
強くなかったという側面が考えられる。
実際は、これらの合わせ技ということなのかもしれないが…。

何にしても「クリア過ぎる声では個性もなければブルースの味も出せない」と
上田正樹がバーボンでうがいをして喉をつぶしたケースとは、
持田香織のそれは明らかに経緯が違う。
それどころか、労災の香りさえも漂っているような。
とにかく、今の持田香織は金をとって歌を披露すること自体に無理がある。
自分は初期のELTの歌が好きだった。
特に持田香織の優しい歌声がサウンドに合っていたので
アルバムも何枚か買った記憶がある。
だが、今のこの状態では彼女の身体を考えても
「もう歌わないでくれ」と告げるしかない。
素晴らしい歌唱力で感動の涙をファンに流させるのならともかく、
あまりの酷さに過ぎ去った日々の遠さを偲んで泣かせるのは別物なのだ。
お願いだから…という感じである。


ペコちゃんが泣いている

2007年01月12日(金)

今日は今年始まって一番の忙しさだった。
また風呂で寝てしまった…。

さて、また食の安全が疎かにされた事件が起こってしまった。
7年前の雪印事件の教訓が全く生かされていないことに憤りを感じる。
お菓子メーカーの老舗である不二家が洋菓子の販売を休止することになった。
まぁ、ある意味、妥当というか当然の判断だね。
自分も不二家の洋菓子を何回か食べたことはあるし、
ほとんどの人が一度は口にしたことがあると思う。
それなのに、こんな事を平気でやっていたのかと思うと唖然とさせられる。
食の安全が守られていなかったことにショックだ。

誰もが賞味期限の切れた食べ物でも、よほどの事がなければ食べてしまうだろう。
家庭で自己責任において、自分で食べるなら分かるが、企業となると話は別だ。
あくまで世の中に出す食べ物なのだから。

問題となった埼玉工場では期限切れ牛乳7回の他に
アップルパイなどに使っているりんご加工品の
賞味期限切れを4回使用していたこと、
プリンの消費期限を1回社内基準より1日長く表示したこと、
細菌検査で出荷基準に満たない「シューロール」を
出荷したことを明らかにした。
また、同工場内でねずみが1ヶ月に50匹も捕獲されたことも
確認されている…。( ̄◇ ̄;)
そして問題が起きてから公表するまでの対応がなっとらん!
「発覚すれば雪印の二の舞は避けられない」
なんていう内部文書まで作って隠蔽していた責任は大きい。
事態をより深刻なものにしてしまったのは、
経営陣が今回の不祥事を昨年11月に把握していながらも放置して、
クリスマス商戦を乗り切らせた消費者の安全を軽視する姿勢は
賞味期限切れの牛乳よりも腐りきっている。

不二家の洋菓子事業は、4年前から営業赤字が続いていて
再建途上にあったことから、コストダウンが求めれた結果、
知らず知らずのうちに食品会社としてのモラルも削ってしまったという
「コストダウンから不祥事」へのお決まりのパターンを歩んでしまった。
徹底的に数字を求める者にとってモラルは邪魔なものだからね。
クリスマス前に期限切れの原料使用がマスコミに発覚すれば、
それこそ大打撃となるので隠していたのかと疑ってしまう。
発表を先送りした危機管理の甘さ、
しかし、先送りして事態が好転した危機なんて過去には一度もないこと、
なんで分からないのだろう?

幸い、雪印事件のような大きな被害は出ていないようだが、
消費者を裏切ったことに変わりはない。
当面、洋菓子を製造している工場を休止して、
衛生面の見直しをはかると言っているようだが、
今回の件で消費者は不二家の洋菓子を敬遠してしまうだろう。
一度、失った信頼を取り戻すのは難しいもの。
だけど、もう一度襟をビシッと正し、信頼回復に努めてもらいたい。
子供にも人気のある「ペコちゃん」の顔に泥を塗っただけでなく、
存在の危機にまでなりかねない事態に陥らせてしまった不二家の罪は重い。
老舗のブランドは会社だけのものではないのだからね。

だけど…あらゆる添加物を使っていると言われる食品業界。
疑惑だらけの食品業界だけに、これは氷山の一角じゃないことを祈りたい。


高野連の横暴

2007年01月11日(木)

フジテレビが1月6日に放送した「めちゃイケ!」の特番の内容を巡って、
高野連が激怒しているようだ。
番組は紅白の司会を務めることになったSMAPの中居正広を応援しようという企画。
例の全国を弾丸ツアーで回りながら、徹底的に中居をコケにするヤツだけど、
毎回面白くて好きだな。
問題とされているシーンは、早稲田実業が
この夏の甲子園大会で宿泊した旅館を舞台に
収録されたもので、同校の選手達が食べた食事や
ハンカチ王子こと斉藤投手が期間中に使ったとされる
通称ベッカムカプセルをネタにしたもの。
特に中居がこのカプセルに入る際、
ナイナイの岡村が密室状態にいる中居に対して
何発もおならをカマすシーンと、
その後に旅館関係者を登場させて「ハンカチ王子」ならぬ
「オナラ王子」と書いたサインをせがむ、
という流れが関係者の逆鱗に触れている。

この件を協議するために高野連は1月10日に理事会を開き
「教育の一環として行われている高校野球の目的から
著しく逸脱する番組構成で、誠に遺憾」とする抗議文を作成し、
製作したフジテレビにこれを送ることを決めている。
一方のフジテレビ側は「抗議文が届き次第、主旨を確認して
正式なコメントを出したい」と今後についての明言を避けているが、
当惑している印象がありありという状況になっている。

高野連の田名部和裕参事いわく
「高校生が一心不乱に活動したことを面白おかしく扱い、
高校野球を著しく踏みにじる構成。笑いのネタにしても遺憾な内容」と
抗議に至る理由を説明し、さらに早稲田実業に承諾もなく
番組の制作に協力した旅館に対しても
「宿泊者の生活を明かすなど信義にも劣る」とし、
高野連の指定宿舎からこの旅館の名を外す措置を決め、
近くこれを関係者に通達することも明らかにしている。

この話は、ものすごくおかしな理屈で展開されているのではないだろうか。
高校野球に対する報道は、今や地方大会の段階から有力校の中に
カメラが入ることが当り前のように行われている。
その取材対象には、選手達がはしゃいだり、ふざけているといった
野球に関係のないシーンももちろん含まれる。
個人名が出るのはもちろん、出身中学などのデータが
平気で新聞などに掲載されてもいる。
有名高校球児のプライバシー保護は、そういう意味で昔からお座なりになっている。
練習に真面目に取り組み、勝利に賭ける執念をカメラが追うのはOKで、
なぜ笑いのネタにされるのがダメなのか。
その点をまず説明してもらいたいものだ。
しかも斉藤投手本人を題材にしたわけではなく、
そのシチュエーションだけを借りただけなのにも関わらず…。
こんなものは有名税で片づけるしかない話ではないのか?

しかも、ベッカムカプセルにしろ「敵に勝つ」のビフテキ&とんかつの食事にしろ、
夏の段階で大きく報道されているネタである。
それを今更、宿泊者の生活を明かす行為だ何だと
難癖つける高野連の神経が信じられない。
こんなことを今頃言い出すなら、まず加熱した報道合戦が展開された時点で
釘を刺しておくべきではないだろうか。
旅館関係者も、あれだけの騒ぎで全てが晒されたことを受けて、
早稲田実業ナインの様子を明かすことに問題はないと判断したと
誰でも推測できる話である。
正直、こんなもの高野連のいいがかりだとしか言えないわけで、
指定宿舎から外すといった措置は、単純にこの旅館が
スケープゴートにされたとしか見ることができない。
早稲田実業に事前の連絡がなかったことを責めるなら、
それは旅館ではなくフジテレビに対して行うべきである。
決して旅館側が売り込んだわけではないのだから。

実際、自分もあの番組を最初から観ていた。
確かに岡村のおなら攻撃はしつこさもあり、苦笑だったが、
特に高校野球を侮辱しているとは思えなかった。
視聴率も20%近くをマークしているが、それだけの人が観ていながら、
高野連のような抗議を視聴者が行ったというニュースは流れていない。
つまり、高野連の感覚が一般の考えと著しくズレていることを、
これらのことが物語っているように思われる。

では、単純に高野連のお歴々の観点が狂っているのか?と言えばそうではない。
この動きの根底には、アマ野球界のドル箱である斉藤投手を守るという
意識が働いているということが容易に伺える。
その結論があって、無理矢理に理由をくっつけている。
だからこうしてツッコみどころが満載の決定となっているのだろう。
仮に、もしこれが駒大苫小牧の田中投手をモチーフに製作されていたら、
同じ対応を高野連はとっただろうか?

何にしても、斉藤投手が使っていた青いハンカチを、その人気に便乗して
売り出そうという動きの方が高校球児の商品化という意味で問題があったはず。
なのに注目度を上げるものであればお咎めなしだったわけだ。
今回の抗議の一件と合わせ、高野連がどういうシロモノなのかだけは
強く認識させられたように思われる。

高野連よ、今の高校野球に「教育の一環として行われている高校野球」なんて
昔の感覚はとっくに破綻してるのだよ。
確かに多少の行き過ぎがあったかもしれないが、所詮テレビなんて低俗なもの。
正月のバカ騒ぎバラエティに目くじらたてるほどのものでもなかろうし、
事情を訊くこともなくいきなり「指定宿舎」を除外するなど横暴だろう。
もう高校野球を神聖化するのはいいかげんに止めてもらいたい。
高校野球は大好きだが、神聖化することの弊害がどれだけ醜悪か
時代の流れとともに、そろそろ気づいてほしいね。


ちなみに「めちゃイケ」は過去に様々な問題を起こしながらも
長年続いているフジテレビのドル箱番組で
昨年に10周年を迎えた。
このまま、土曜20時枠の長者番組となるのだろうか。
「土曜20時と言えば!」の番組の放送期間を確認してみた。

2年8ヶ月「ウッチャンナンチャンのやるならやらねば!」(1990年10月〜1993年6月)
3年6ヶ月「マジカル頭脳パワー!」(1990年10月〜1994年3月→枠移動)
6年2ヶ月「加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ」(1986年1月〜1992年3月)
8年5ヶ月「オレたちひょうきん族」(1981年5月〜1989年10月)
10年2ヶ月「めちゃめちゃイケてるッ!」(1996年10月〜)
16年   「8時だョ! 全員集合」(1969年10月〜1985年9月)

「8時だョ!全員集合」の偉大さを再認識する一方で、
あと5年10ヶ月で、その「8時だョ!全員集合」を抜くところまできている
「めちゃイケ」の強さにも偉大さを感じる。
とはいっても、抜くのは2012年の10月。
果たして今回の件でフジテレビはどのような措置をとるのか、
その記録を超えられるのか注目していきたいものだ。


決まった

2007年01月10日(水)

本日、なんとか今年の納会場所が決まった。
予約できないのではと懸念されていたが、希望通りに
東京ドームシティのイタリアンの店を押さえることができた。
ボウケンジャーショーは平気なのかな?
料理もピザとパスタは食べ放題だし、他にも前菜やサラダやに
チーズフォンデュまで付いて、さらには飲み放題。
文句はないだろう。
昨年のようなエビスやギネスが飲み放題って訳にはいかないけどね。

来週中には注文していたタイトルホルダーの盾も届くし、
副賞もほとんど買ったし、あとは最終人数を店に報告するだけだ。
みんな、なるべく早めに出欠を送ってきてくれよ。

初めて東京ドームシティで納会をやるが、後楽園は意外と交通の便が良い場所。
後楽園駅は丸の内線と南北線、JRの水道橋、大江戸線と都営三田線の春日駅と
多くの路線で行くことができる。
自分はやっぱり大手町乗り換えで丸の内線だろうな。
ところで賞品や副賞などでかなりの荷物になりそうなのが不安だ。
お願いだから雨とか雪とか勘弁してくれよ。


日本橋

2007年01月09日(火)

昨夜のブログの続きのようになるが、
数々の歴史的建造物が取り壊されている東京だが、
日本の道路の原点にもなっている「日本橋」について
昨年末に、とても気になる記事を見つけた。
それは「屋根なし日本橋」が映画で実現されるという。

昨年度の映画コンクールなど映画賞を席巻した
「ALWAYS 三丁目の夕日」の続編になる
「ALWAYS 続・三丁目の夕日」の製作が決定し、
昭和33年(1958年)の1年間を描いた前作から
4ヶ月後の昭和34年が舞台となるという。
1作目では建設途中の東京タワーが象徴的に登場したが、
今回は東京の日本橋をコンセプトのメインに据えるという。

日本橋の上には東京オリンピックに併せて1963年に首都高が建設され、
現在は見通しの悪い状態で度々問題になっている。
2001年に当時の扇千景国土交通相が景観の再生を提言し、
石原慎太郎都知事も2016年の五輪誘致に備えて首都高の移設を唱えた。
一昨年12月には小泉首相(当時)が具体的な検討を指示し、
有識者が議論を重ねている最中である。
「ALWAYS 続・三丁目の夕日」のエグゼクティブ・プロデューサーは
「今話題になっている高速道路のない日本橋を、先に映像で
見せてしまおうという気持ちがあった」と説明。
監督も「当時の日本橋の写真を見たらすごくきれいだった。
空が広い日本橋を再現したい」と意欲満々。

昭和34年は天皇皇后両陛下がご成婚し、東京五輪の開催が決定した年だ。
劇中では前年に米国から完全に返還された羽田空港や、
開通したばかりの東海道本線電車特急「こだま」なども
CG技術を駆使して描かれるという。ちなみに今年11月の公開だそうだ。

だけど、日本橋について政府が率先して動いているように思えるが、
石原都知事は今年1月の会見では、首相の高架移転案に対し、
「つまらん金をかけるより橋そのものを他所の川にでも移した方がいい」と
発言していた。

橋は自然?高速道路は不自然?
実際、自分も「高速道路移転」には反対かな。
そもそも橋って、人間が都合で作った「人工物」である。
「高速道路」も「今の日本橋」も、架かってるのが
横か縦かの違いと上か下かの違いだけで、
どっちも車が排気ガスを撒き散らしている「ただの橋」だ。
日本橋の歴史を調べたら、今まで19回も焼けた末に、
明治末期に今の橋が架けられ、その上をずっと都電が走っていたわけで、
今も他の道路同様に、白いペンキで線が醜く引かれた
あの「情緒溢れる江戸時代の日本橋」とは程遠い姿だ。
それに…そもそも「日本橋川」だって「人工の運河」なのだ。

「日本橋川に空を取り戻す」と言うのなら、
「日本橋」や「日本橋川」という人工物も撤去したほうが美しいし、
自然なんじゃないの?と思ってしまった。
そして日本中の「醜い車道」は全部地下に埋めちゃえばいいって話になる。
そんなことは絶対に無理な話だけど。

高速道路が架かってないほうが美しいという「気分」は確かに理解出来る。
でも、それは1963年に高速道路を作った当時の人々の失策を認めるということ。
ならば、このような失策を繰り返さないよう、高速道路が老朽化するまで
見届けるのが、その「醜い高速道路」を作った時代の人間の
果たすべき責任なのではないだろうか。
「作ったけど失敗でした。はい壊しましょう」では無責任すぎる。
というか、その高速作った当時、小泉前首相の父親も、
自民党の中枢に居たはずだけどね。

その一方で「違法駐車対策(スムーズ東京21の一環)」という人間の都合で、
交差点を血色に塗って景観を激しく損ねていることは誰も指摘しないのが不思議だ。
交差点周辺の道路を、まるで血の色のように醜い色で塗って
景観を損ねている場所が多すぎる。
日本橋の景観のことを言うなら、これに関しても指摘してもいいんじゃないのかな。

日本橋に空が戻ったという「経済効果」にしたって、
本来、銀座やディズニーランドで落とすはずだった金が、
一時的に日本橋に落ちるようになるだけの話。
表面づらだけ綺麗にした「ハリボテ日本橋」なんて、
今の日本政府にはお似合いだけどねヾ(^-^;)
そんなに東京にシンボルを作りたいだけなら、
「江戸城」でも再建したほうが派手で良いんじゃないの?

だいたい、隅田川の両岸は遊歩道になってるし、
神田川は屋根の無い日本橋川状態だけど、
川自体が人を惹きつけてるようには見えない。
総予算5000億円(予定)かけてノスタルジックな感傷で
「なんちゃって江戸村」を作るくらいなら、
今消されようとしている「本物の歴史的建造物」を
大事に残したほうがいいんじゃないのかな。

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