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2006年11月13日(月)
11月11日、Sonyのプレイステーション3が発売された。 ゲーム業界では当然のように行われる発売延期もなく、 日本各地で早朝から長蛇の列だったようだ。 PS3発売記念として久々にゲームの話題を書いてみようか。
華々しく発売されたPS3だが、生産遅れによる品不足から、 発売日の国内出荷台数は僅か10万台弱。 これは前機種のPS2が発売から3日間で約100万台売れたことを考えると、 なんとも心もとない台数であり、日本各地でファンが殺到し、 大混乱したのも頷ける。 PS3は年内に100万台が出荷される予定だが、 果たして量産体制が整っているのかは疑問だ。
12月初頭には任天堂の新機種「Wii」が満を持して発売される予定である。 同時期に携帯ゲームのDSとPSPが発売された2年前を思い出すと、 初回出荷はDSの50万台に対し、PSPは20万台だった。 初週の実売はDSが46万8883台に対し、PSPが16万19台だった。 発売4週間の実売ではDSは149万5596台に対し、PSPは54万4304台と 年末商戦は当然のように最初から台数を用意できたDSが圧倒した。 (実売台数はメディアクリエイト調べ)
しかし大量に供給されて、売れ行きの落ち着いたDSに対し、 PSPは出荷が少なく「行列」や「オークションの転売」が派手に報道され、 むしろPSPのほうが(台数を用意できれば)人気のある印象を与えたのは事実。 その後、PSPの売れ行きは落ち着き、逆に春に出た「nintendogs」や 「脳トレ」発売以降、口コミでDS人気が加速、 さらに少し形をコンパクトにした「DS Light」も発売。 これによってDS市場は、この1年の間にトリプルミリオンソフト連発で 毎週10万台以上出荷されても、即完売を繰り返している。
今回の初回出荷「Wii」は40万台程度という噂であり、 一方のPS3は10万台以下だった。 PS3(11/11)はWii(12/2)より3週間発売が早いので、 どちらも予定通りに年内100万台程度の出荷がされた場合、 年末商戦は今の任天堂人気、PSの固定ファン(+品薄転売)を考えると、 ともに年内は順調に推移し、それ以降は厳しい展開と予想する。
キーの1つになる可能性を秘めているのが「ゲームセンター」のように思う。 「ムシキング」「ラブandベリー」の人気が大きいのだろうが、 一時期落ち込んでいたアーケードゲーム市場が、ここ数年の間で復活傾向にある。 大型アミューズメント施設に行くと「プリクラ」「クレーンゲーム」 「体感ゲーム」の人気は落ち着き、「従来型のビデオゲーム」が減って、 「ICカード使用のオンラインゲーム」や「メダルゲーム」が人気に見える。 ファミコンからPS2までは、ゲーセンの人気ゲームが 家でもプレイできるというのが家庭用据置ゲーム機の売りだった。 しかし、今やグラフィック等の「見た目」で言えば、 「家庭用据置ゲーム」が追い抜いてしまったため、 「アーケードゲーム」は「PS2」が苦手とする「対戦」「オンライン」 「体感」といった方向に発展した。 最近はDSへの移植を意識した「タッチパネル」や「ペン」を利用したゲームも ゲーセンで目に付くようになった。
つまり、アーケードの人気ゲームの移植という点で見ると、 「PS3」の得意とする部分は生かされず「Wii」の得意とする部分が有利に働く。 シリーズ物の続編ばかりに人気が集中した「PS2市場」において、 数少ない新しいヒットは「太鼓の達人」の移植だった。 一時期、マリオの生みの親「宮本茂」が、 やたらセガの「サンバDEアミーゴ」を誉めていたことがあるが、 「Wii」の同じ方向性だったからと言えるだろう。 まぁ、個人的にはメダルゲームが家庭用オンラインゲームとして移植されて、 そのコインで自分だけの何かが構築できたら面白いように思うんだけどね。
「Wii」の目玉でもあるリモコンコントローラーだが、 「リモコンを振るようなゲームは疲れる」とか「すぐ飽きる」という 不安意見をよく目にしたり聞いたりする。 しかし「DS」はどうだっただろう。 Wii同様「ペンを使う携帯ゲームなんて…」と言われたし、 ペンを使わない旧来型操作のソフトも多数発売されヒットしている。 要は、オプション販売では普及しづらい「入出力装置」の汎用性を高めただけで、 「ペン入力」にせよ「音声認識」にせよ「2画面」にせよ、 出来ないより出来たほうが良いということに落ち着いている。
むしろ不安視するのは「据置型ゲーム機」というスタイルの古さなのだ。 とかく現代人は忙しい。 テレビを見ながら裏番組を録画して、メールを待ちながら、音楽聴き、 食事しながら宿題やって、ブログを書いて等々…。 とてもじゃないが、テレビゲームonlyに費やす時間は残ってもいないし、 今のゲームソフトに、それだけの魅力は無い。 また、テレビを見ながら身内にDSをやらせてみることは可能でも、 誰かが見ている茶の間のテレビを奪ってまでゲームを始めることは難しい。 この辺を解決しない限り、いくら画像が綺麗でも 「据置型ゲーム機」は廃れるように思う。 テレビは「見ること」以上に「点いていること」に価値があるのだから。
しかし、PS3の本体に付属してるAVケーブルが、 あの「黄と白と赤」の奴ってのが、何とも「PS3の理想」と 「茶の間の現実」のギャップを象徴しているね。ヾ(^-^;)
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