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2006年11月06日(月)
初戦に格下の台湾に敗れるという波乱があったが、 その後は全勝で1次リーグを勝ち上がった日本女子。 この試合方式がよく分からなかったので調べてみた。
■試合方式 【1次リーグ】 出場24チームが6チームずつ4組(A〜D組)に分かれ、 総当たり戦を行う。 各組上位4チームが2次リーグに進出。
【2次リーグ】 A組の上位4チームとD組の同が対戦(E組とする) 同様にB組とC組も対戦(F組とする)。 1次と2次の勝ち点の合計でE、F組の 上位6チームが順位決定戦に進む。
【順位決定戦】 E、F組の各上位2チームが1〜4位決定戦へ。 E、F組の3、4位チームが5〜8位決定戦へ。 E、F組の5、6位チームは9〜12位決定戦を行う。
ちょっと待て。 「予選1次リーグ」に違和感が感じられるんだけど…。 出場24チーム(24ヶ国)を4グループに分けているなら、 世界4位以内のチームが入っていそうなんだが、 日本女子と同じA組には強いチームが入っていないぞ。
ここで女子の各グループの組分けをチェックしてみると、
●A組 日本(7位・開催国) 韓国(8位) ポーランド(9位) ケニア(18位) 台湾(21位) コスタリカ(25位)
●B組 中国(1位) ロシア(6位) イツ(10位) ドミニカ(13位) メキシコ(24位) アゼルバイジャン(26位)
●C組 ブラジル(2位) アメリカ(5位) オランダ(11位) プエルトリコ(15位) カメルーン(23位) カザフスタン(26位)
●D組 イタリア(3位) キューバ(4位) トルコ(12位) エジプト(16位) ペルー(19位) セルビア・モンテネグロ(28位)
※カッコ内は世界ランキング順位
なんと日本は「開催国」という理由で最初から別格扱いのようだ。 日本を最初にA組に入れてから、他のチームを世界ランキング順に 公平にグループ分けしているのだ。 A(開催国7位)→B(1位)→C(2位)→D(3位)→D(4位)→C(5位) →B(6位)→A(8位) さらに20位以下の国は抽選で振り分けていることが分かった。
この方法だと「開催国」は上位6チームと別グループになり、 ランキング7位の日本にとって「楽な相手ばかりの組み合わせ」となる。 そもそも上位を「世界ランキング順」にグループ分けしているのに、 なぜ下位を「抽選」で振り分けているのだろうか? 「抽選会」という言葉を使って、偶然「ラッキーな組み合わせ」と なったように見せかけたいんじゃないのかと疑いたくなる。
他にも、移動の負担がかかる「札幌」「長野」「福岡」などでも行われた 「一次リーグ」だったが、日本の属するA組は、 女子は「代々木」で男子は「さいたま」だったりする。 試合日程も、男女とも序盤は弱いチームと当たり、 上位2チーム(女子の場合、韓国とポーランド)とは、 最後の2試合に対戦する組み合わせになっていた。
日本だけ、たまたま都合良い日程になったとは考えづらく、 隅々まで日本にとって都合良くセッティングされているのではないか。 だけど、グループ内ランキングブービーの台湾に負けてるようじゃ、 せっかくの「開催地の超優遇」も意味が無くなってしまうけどね。 とりあえずグループ2位で二次リーグ進出を果たしたものの、 最終的には9〜12位決定戦になりそうな気もしないでもないが…。
今回の「世界バレー」は「真の世界一決定戦」と名乗っているが、 「開催国(1998〜2010年の4回中3回が日本開催!)」や、 「組み合わせ」から公平にしてもらわないと、 「真の世界一決定戦」には程遠い気がするのだが…。
大人たちが一生懸命に日本が勝ち上がりやすく工作したのに、 いきなり台湾に負けたのは大爆笑なのかもね。
バレーボールに関しての、かねてから疑問。
オリンピックにしても、世界陸上にしても、世界水泳にしても、 サッカーW杯にしても、大きな国際大会は毎回違う国で開催されているのに、 なぜにバレーボールだけ、大きな大会はいつも日本で開催されるのか? これを疑問に思っている人は意外に多いのではないだろうか。 という訳で少し調べてみた。
4年に1回のワールドカップも日本で開催。 それに便乗してジャニーズ&フジテレビは、 1995年はV6、1999は嵐、2003はNEWSと送り込んできた。 ワールドグランプリに至っては、毎年開催されている。 まさに「なんでだろ〜♪」になってしまう。
そもそも、バレーボールは1895年にアメリカで考案され、 1947年にはFIVB(国際バレーボール連盟)が結成、 1949年からバレーボール世界選手権が行われるようになった。 東京五輪(1964年)で日本女子が金メダルを獲得し 「東洋の魔女」と呼ばれたが、実は正式種目として採用されたのは その東京五輪からである。 なので日本女子はバレーボールにおける初代金メダルなのだ。
バレーの三大大会とは「五輪」「世界選手権」「ワールドカップ」 ということになってるそうだが…。 世界選手権→翌年にワールドカップ→翌年に五輪の順で、 4年おきに開催されている。 では五輪の翌年は?何かなかったっけ?と思ったが、 どうやら「ワールドグランドチャンピオンズカップ」 いわゆる「グラチャン」と呼ばれる大会が開催されているようだ。
これほどまで多くあるバレーの世界大会だが、 実はまともな大会は「世界選手権」だけだと言える。 (その世界選手権もこの3回中2回が日本開催という異常だけど) FIVB(国際バレーボール連盟)が、日本のテレビ局・スポンサー企業・ 日本バレー協会と組んで、日本に都合のいい大会をいろいろ用意して 食い物にしてるってことじゃないのかな? しかも、日本の対戦相手が序盤弱いチームにあたるよう 日程が組まれている印象も毎大会あるし。
まぁ、他の国じゃ開催出来ない「バレーボール」というスポーツの 「事情」もあるんだろうけど、これほどまでの贔屓って 他のスポーツじゃ考えられない。 要はバレーボールの人気って、「東洋の魔女」以来日本で人気が高まったが、 他の国々では人気のないマイナースポーツってことだ。 会場に観客が入らないと大会も成り立たないしね。
愛国心も結構だが、どういう大会か理解した上で、 スポーツは見たほうがいいと思った。 男子はもちろん、女子もそれほど強くないのに、 開催国ということで出場して大きな顔してるのは恥ずかしいことなのかも。
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