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2006年06月20日(火)
W杯のグループリーグも、いよいよ最後の対戦である。 我が日本は世界最強のブラジルと無謀ともいえる戦いが待っている。 こうなったら日本軍の特攻精神で戦ってもらうしかないのかもしれない。 神風を吹かせられるのか?奇跡を起こせるのか? 確率は限りなく低いが、最後のホイッスルが鳴るまで 足を止めずに、とにかく走ってくれ! 願いはそれだけだ。頼むぞジーコJapan!
さて話はサッカーではなく、W杯の陰になり、 ひっそりと行われているプロ野球交流戦。 そこで先日、西武ライオンズの松坂大輔投手が、 横浜ベイスターズ戦で勝利投手となって、プロ通算100勝を達成した。
通算100勝を達成した投手は通算120人目。 松坂の初勝利は、1999年4月7日の日本ハム2回戦(東京ドーム) 191試合目での100勝到達は、ドラフト制度ができて以降、 193試合目で到達した江川卓(元巨人)を抜く最速である。
もう100勝か!と思っていたが、まさかドラフト制度以降では 最速だったとは…。 しかも、これまでの最速記録保持者が、あの怪物・江川だったとは…。 大怪物が怪物を抜いたということになるね。
松坂といえば甲子園で春夏連覇を決めた横浜高校時代が 「松坂伝説」の始まりだ。 特に夏の大会は今でも鮮明に覚えているほどのインパクトだった。 強豪PL学園との延長17回の熱戦。8〜9回の2イニングで 6点差をひっくり返した明徳義塾戦。 そしてノーヒットノーランで優勝を決めた京都成章との決勝戦の3試合は まさに鳥肌モノだった。超高校級なんて安っぽい言葉では表すには しのびないほどの怪物だった。
プロ入りしてからも、ルーキーイヤーに最多勝をマーク。 シドニー五輪、アテネ五輪に今年のWBCと、西武ライオンズだけでなく 日本球界を代表とする投手として着実に階段を上がっていった。 何より松坂の凄い部分は、故障に泣いた2002年以外は 毎年1つはタイトルを獲得しているということだ。 (ちなみに昨年は奪三振王)
一方で、昨年までは自滅して負けるパターンが多く 「ここ一番に弱い」というレッテルを貼られたりしたが、 今年の松坂は本当に充実した投球内容が多い。 何より昨年に比べて投球テンポが良くなったことと、 懸念されていた球数が少なくなってきたなどが好調の要因に挙げられる。 それを裏付けるかのように、昨年は松坂が投げる試合は打線が沈黙していたが、 今年は松坂が投げると打線がよく打つのはテンポが良いからだろう。 WBCを経験したことと、父親になったことで人間的にも成長したと思う。 特にWBCの球数制限という理不尽なルールが松坂にとって プラスに働いたんだろうな。
今年の松坂には20勝を期待してみたい。 もしかしたら来年からメジャーへ行く可能性が高いが、 松坂ならメジャーでも十分に活躍出来るはず。 今回の100勝も彼にすれば単なる通過点。 すでに視線の先にはアメリカ大陸を見ているのかもしれない。 日本球界にとっては寂しいことではあるが、 日本だけの器ではないことは誰もが分かっている。 どんな環境になろうとも、これからも「松坂大輔」を応援していきたい。
交流戦は2年連続で千葉ロッテが首位で終了。 やっぱりロッテは強いな。 最初はWBCに8人も出したことにより、主力に精彩がなかったが、 WBC組の疲れが取れた頃から昨年のような輝きを見せ始めた。 昨年はシーズン2位でプレーオフを勝ち上がっての日本一、 さらにアジア一だったが、今季はシーズン1位も獲りそうな感じだ。 ロッテは昔、仙台や川崎にいた頃から嫌いなチームではなかったので 西武同様に応援している。
それにしても情けないのは巨人…。 交流戦11位とは絶句だ。 まぁ、ほとんど主力が故障していて若手主体でやっているので 仕方ない気もするが、あの開幕後の勢いはどうしたんだ。 それでもまだセリーグ3位なので、まだまだ巻き返せると思う。 巨人が強くなければ野球は盛り上がらないんだから、頼むぞホント。
今、世間はW杯一色で野球は分が悪いが、 世界一のレベルを誇る日本プロ野球は今年も熱戦が繰り広げられている。 サッカーも良いけど野球もお忘れなく。
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