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2006年02月17日(金)
昨日、あんなに痛かった歯の痛みだが、一晩寝たら全くなくなっていた。 歯の痛みって、痛くなったり痛くなくなったりなので なかなか歯医者に行くタイミングがつかめない。 あの痛みが2〜3日続いたら、絶対に耐えれないので 歯医者に行こうと思うが、こうも痛みがなくなってしまうと…。 とりあえず、しばらく様子を見てみたいと思う。
さて、トリノオリンピックも8日が終わった。 ほとんど毎晩のように競技にかかわらず夜更かしをして観ている。 しかし、昨夜の女子団体パシュートは本当に惜しかった。 まぁ、あれも五輪の怖いとこだ。仕方ないこと。 男子フィギュアも残念な結果に終わり、 いよいよ女子フィギュアくらいしか期待できなくなってきた。 だけど取れれば最高だが、メダルだけが五輪じゃないんだけどね。 その辺のこと、TV、新聞等のメディアは分かってないよな。
日本のオリンピック関係者が大会前、 目標メダル数に挙げた「5個」というのが、まさに「風前の灯火」。 最初から多くを望みすぎなんだよ。 まぁ、勝負事は何が起きるか分からない。 当然、それは「良い事」という可能性もあったわけだが、 現実には「辛い事」「残念な事」の方が多く出ている。
メダルを期待した女子モーグルが振るわず、 男子ジャンプノーマルヒルで出鼻を挫かれ、 W杯優勝者もいたスノーボードHPでは男女ともに無残な結果。 メダルを有望されていた女子スピードスケートの女子500mでは 岡崎朋美が0.05秒差で4位。 そして「金は確実」と言われた男子スピードスケート500mの 加藤条治はまさかの6位…。 清水宏保にいたっては日本勢で最下位の18位。
思えば8年前の長野大会の時は、自国開催ということもあり、 スポンサーも多く付き、湯水のように強化費用をつぎ込んで 選手育成に力を入れた。地の利もあったし。 あと忘れてはならないのは、長野に五輪を招致した 西武堤大国の力も大きかった。 その結果、冬季五輪としては過去最高のメダル数に国中が沸いた。 それが4年前のソルトレーク大会では銀1、銅1と落ち込み、 結局、メダリストも清水と里谷という長野世代だった。 そして今回のトリノ大会、最初から期待されている名前を挙げると モーグルの上村、里谷。ジャンプの岡部、葛西、原田。 スケートの清水に岡崎。ショートトラックの西方にスケルトンの越。 いずれも長野世代たちの名前がズラーッと並ぶ。 確かにスノーボードの成田、国母、今井やジャンプの伊東、 スケートの加藤や及川、吉井に安藤ミキティと新しい名前もあるが いずれも五輪は初挑戦の選手ばかり。 ソルトレークで世代が育たず、いきなりの五輪挑戦では荷が重過ぎる。 大会前から過度な期待をかけられては重圧で自分の力が発揮できない。 すでに長野世代は代表に選ばれたはしたが、力は落ちてきていた。 次のソルトレーク世代の台頭がなかっために「経験」だけで選ばれた選手もいる。 はっきり言って日本は世代交代がうまくいっていない。 長野の遺産を食い潰しているだけでは世界で勝てるわけがないのだ。
「まさかの」「予想外の」といった形容詞が飛び交う結果を 目のあたりにして、我々は戦前の「浮かれ過ぎ」を反省すべきだろう。 W杯とオリンピックは違うのだ。 それは競技関係者が最も分かってなければならなかった事ではないだろうか。
それでもジャンプはまだラージヒルを残している。 先ほど、全員が決勝進出を果たした。 スピードスケートの加藤のリベンジのチャンスもわずかながらある。 そして期待の3人娘のフィギュアスケート女子もこれからだ。 だけど期待はするものの、すべてにおいてメダルに届かなかった場合、 JOCの中の誰かは責任をとるのだろうか。 ホリエモンの「風説の流布」疑惑が言われる中、 やたら選手たちの前評判を上げた関係者の責任は問われていいはずだ。 選手たちには罪はない。 罪があるのは五輪の怖さを知らないで騒ぎ浮かれていた背広組だ。
今回のトリノで悔し涙を流したトリノ世代の若い選手たちが 4年後のバンクーバーで何も知らずに大会前からメダル数を予想する 大人たちなど気にせず、のびのびと自分たちの力を発揮してくれること、 それが今回のトリノで得た教訓、経験なのかもしれない。 メダルよりも実力を出し切れること、 その環境つくりを大人たちは考えてあげてほしい。
まだまだトリノ大会は続く。 途中で、こんなことを書いては不謹慎なのかもしれないが、 どのメディアもメダルを獲得できなかった時の報道を見ると なんか選手たちが気の毒になってしまうので、あえて書いてみた。 ガンバレ日本!
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