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2005年07月19日(火)
なんか細かいことはどうでもいい。 昨夜1時59分から4時25分までNOAHのプロレスを150分近くも放送をした 日本テレビの男気にGood job。 煽りVTRの後にCMを入れて、入場から試合後のインタビューまで CM無しのノーカット放送。素晴らしいの一言に尽きる。 いやー、やっぱプロレス最高!面白い! 今の世はK-1だったりPRIDEだったりと、 現在のプロレスをとりまく環境は厳しいが東京ドームに集まったファンは 主催者発表62000人の超満員。 プロレスでここまで東京ドームに人が入ったのはいつ以来。 カードの目玉は5年ぶりの三沢vs川田と、初対決の小橋vs健介。 橋本真也が、あんな形で逝ってしまっただけに これからのプロレス界の中心となる4選手、 試合は対照的な感じだった。
シングルマッチ 時間無制限1本勝負 小橋建太 ○ 23分38秒 ● 佐々木健介 剛腕ラリアット→体固め
まさにプロレス馬鹿(←良い意味)最強決定戦。 ほんと2人とも相変わらずの馬鹿(←良い意味で) この2人からプロレスを取り上げたら 何が残るってくらいに馬鹿(←良い意味で) 場内で煽りのVTRが流れ、健介の入場テーマが流れる。 ♪Take the dream, Like a storm♪ 小橋入場テーマは2003年3月以来のGRAND SWORD。 日テレの実況アナは興奮して声裏返りすぎ。 内容もプロレス馬鹿(←良い意味で)決定戦らしく激熱な内容。 お互いに一歩も引かない逆水平祭りが延々5分以上あったんじゃないかな。 最後は指さし確認ローリング袈裟切りチョップで 首筋に何度か攻撃してから顔面にガツーンと当てる 豪腕ラリアットからの体固め。 勝敗に意味は無い。 試合後、抱擁し健介が「小橋選手!ありがとう!」とマイク。 小橋がリングに戻って再度握手。 健介、実況席で解説をしていた高山と握手。 退場の際、ちょっとウルウルしている妻北斗晶(←not鬼嫁ver) 会場も大健介コール。 ほんと良い馬鹿決定戦だった。 おそらく、この試合が今年のベストバウトに選出されるのではないかなと。
そしてメインイベント
シングルマッチ 時間無制限1本勝負 三沢光晴 ○ 27分04秒 ●川田利明 エルボー・バット→片エビ固め
もう、ほんと言葉なんていらない。 小橋と健介が完全に捌けてから煽りのVTR。 VTRが終わり、川田利明の入場テーマ"Holy War"。そして川田コール。 川田がリングに上がったら三沢光晴の入場テーマ"スパルタンX"。 そして大絶叫の三沢コール。 あの頃と何も変わっていないのが嬉しい。 5年前、三沢がノアを旗揚げし2度と見られないと思っていたこの試合。 お互いコールされ、ついにゴングが鳴らされる。 試合内容はプロレス馬鹿決定戦に比べればかなり地味。 地味というか、一見さんお断り的な流れを理解していて、 過去の三冠戦も見ている人向け的な展開。 私怨と私怨のぶつかりあいという感じの悲壮感漂う試合だった。 川田の垂直落下パワーボムでも三沢のタイガードライバーでも決まらない。 お互いの意地と意地のぶつかり合い。 最後はどんなにエルボーを顔面に入れても 立ち上がって向かってくる川田に、非情に徹した三沢が 助走をつけての強烈なエルボー。 前のめりに倒れた川田を押さえ込んでの3カウント。 プロレス馬鹿決定戦を見た後、三沢vs川田に思い入れの無い人にとっては 地味に映っただろうし、終わり方も少々唐突な気もするが いわゆる四天王プロレスが大好きだった人は、 何か訴えるものを感じた試合だった。 5年前10年前と比べれば、お互い歳もとったし背負っている物も違う。 体も当時のようには動けなくなっているかもしれない。 しかし、それでもやはり三沢vs川田の試合はここにあった。 決して美しい試合ではなく、本当に気持ちと気持ちのぶつかりあい。 悪く言えば観客放置かもしれない。 しかし、これで良かったんだと感じる。 テレビ解説をしていた天龍も終盤は言葉を無くしていた。 一時期は三沢と川田と同じ釜の飯を食べていた天龍は、 一体何を感じていたのか…。
この東京ドームの試合を見て、やはりプロレスは 長く見続ける物だと感じた。 5年前からのドラマには、ちゃんと続きがあったということが感じられた。 そして、これからも三沢と川田の間にはドラマは続いて行くのだろう。
本来なら、ここに橋本真也が絡んでくる新たなドラマがあったはず。 それを考えると、NOAHの中継を見ていても残念で仕方ない。 今日、橋本最後の出演となった「ロンドンハーツ」を観た。 普段は観ない番組だが、テレビ欄に書かれていた 「亡くなる直前に収録」の文字に録画予約した。 テレビの画面には、まだ元気な破壊王が…。 橋本の分まで三沢、川田、小橋、健介、蝶野、武藤はプロレスの王道を これからも突き進んでもらいたい。 王道を進む限り、自分もプロレスを愛し、見続けていきたい。
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