馨絵詞〜かおるのえことば
楽しいことも、そうではないことも。

2002年10月31日(木) 本館大移動

卒業制作でラジオのニュースアナウンサーをやりました。

劇中の要所要所で流れてくるラジオの音声の役。
声だけで姿は出ません。
このためにラジオニュースを聴いて、独特の雰囲気を確かめていました。
スタジオに入って12、3本のニュースをさくさく読んでいきました。
スタジオの雰囲気もあって、それらしくできたと思います。
さいご、監督さんに誉められました。
幾つになっても、誰からでも、誉められると嬉しいもんですね。

   ◆

さて、夜は本館大移動。

べディックは去年から江古田校舎本館12番教室を使用しています。
この教室になってからというもの、大移動、とても楽になりました。
図書館裏でいいんだもん。
階段、上ったり下りたりしないんだもん。

そしてなにより、人数が多いんだもん(それも男手が)。
けっこう。

とはいえ、以前の大移動を知ってる者としては、昔の方も懐かしかったりします。
35番教室を使っていたころは、長机・短机や椅子を本館屋上に持っていきました。
男の子は長机だろうが1人1個持って。
なんせ人数少なかったからね。
何往復もしてへろへろでした。
めったに入れない屋上に足を踏み入れることで、芸祭という非日常感が盛り上がったものでした。
屋上から見えるビル群の夜景というのは、43番教室からのそれとはまた違うものですよ。

屋上への大移動を稲葉は2年経験していますが、どちらも小雨が降ってて、むちゃくちゃ寒かったのを覚えています。
いまだに本館大移動(大復元)という言葉を聞くと、上のような記憶のほうが先に浮かびます。

でもね、大移動待機中の教室の雰囲気は人数こそ違えど、何年経っても変わりませんね。
はしゃぐ一団あり、それを見てる人あり、のんきに寝てる人もいれば芸プロとお話をしている芸祭3役…とかね。

   ◆

途中まで大移動に参加して、稲葉は抜けました。
先代の芸プロ幹部衆ほぼ総出で(稲葉は芸プロ先代特企長)今年の芸プロへの差し入れを買いにいきました。

元芸プロの同輩たちとは、いろんな場で会ったりしています。
でも、勢ぞろいしたのは1年ぶりでした。
買い物をしながらも去年の話でもちきり。

大移動終了時に差し入れを渡す手筈でしたが、
今年の大移動は押す(予定時間を超える)、と判断し焼肉屋さんで軽く飲みました。
すんません、みんなが大移動してるときに、飲んでました。
でも、いいよね。

やっぱり差し入れをするよりは、もらう方がいいなあ。

学校の日常を屋上に、図書館裏に押し込んで、いよいよ芸祭が始まります。



2002年10月30日(水) メモリアル

本日はメモリアルな話。

2002年4月26日(金)、稲葉におめでとう。
さて、なにがめでたいか。
実は稲葉、この日が生誕8000日目。

多くの人が知っているように、稲葉は人の誕生日をマメにチェックしています。
なんかそーゆーのが好きなのです。

誕生日も素敵だけど、生まれてから第ン千日ってのもめでたいなあと、ある日ふと思いました。
あまり意識してませんけどね。
でも1年に1度来る誕生日よりも希少なわけで、誕生日よりもめでたいものかもしれない。
そこで高校の頃、暇に任せて自分の千日ごとの日付をすべて割り出しました。
皆様には何の参考にもなりませんが、以下、その一部です。
稲葉は1980年6月1日生まれ。
この日を第1日目としています。

生誕5000日 → 1994年2月7日(月) 13歳
10000日 → 2007年10月17日(水) 27歳
15000日 → 2021年6月25日(金) 41歳
20000日 → 2035年3月4日(日) 55歳
30000日 → 2062年7月20日(木) 82歳

どーです。
人は27歳のときに10000日目を迎えるのですね。
108歳というニュースものの年寄りで40000日。
50000日は未知の領域となるわけです。

いざはじき出してみたら、個人的にけっこう少ないように感じました。
なんかさ、もっとたくさん日数あると思ってたのに。
まあこの辺の感じ方は人それぞれでしょうね。

みなさんあたりの所で話をしますと、19歳になっておよそ2ヵ月後に7000日目が来ます。
近いところでは、すでに過ぎてしまいましたがコウジ殿(1983年8月2日生まれ)。
コウジ殿は今年の9月30日(月)が7000日目でした。

これからのところだと箱殿(1983年9月20日生まれ)。
箱殿は今年の11月19日(火)が7000日目です。
芸祭後まもなくですね。

7000の次、8000日目は21歳の終盤に訪れます。

近いなと感じた方、はじき出して祝ってみるのも良いかもしれません。
ただね、この計算する時、うるう年には気をつけてくださいね。

以上、何の役にも立たないけれど、でもメモリアルなお話でした。



2002年10月29日(火) そこに山があるからさ

芸祭間近、どこもかしこも臨戦体制突入のようで。

学食にて群カレーの試食。
「群カレー」とは、文連所属部会「旅の会"群"」さんが春祭や芸祭で売り出しているカレーのこと。
毎年恒例でちょっとした名物になってます。
PHOENIX殿などインスタ企画の面々と美味しくいただきました。
お代わり自由と知ってたらもっと食べてたのにな。
群さん、いよいよ臨戦体制です。

   ◆

インスタ企画の最後のアフレコ。
文芸棟の廊下を1本占拠して撮りました。
カメラの液晶画面に不具合が生じ作業が少しやっかいでしたが、そこはまあなんとか。
これでついにクランクアップ。
…遅い?
まあここまできたら、監督の編集を信じてあげてください。
それより監督は風邪を治してください。
インスタ企画、いよいよ臨戦体制です。

   ◆

NORI−MIX最後の江古田稽古にお邪魔しました。
源斗殿はじめ、みんな良い感じで焦っているようです。
こっちの企画の場合、風邪も心配ですが殺陣による怪我の方が稲葉としては怖いです。
天才アミノ酸(企画内の呼称はベッカム)殿の誕生日ということで、最後の陣中見舞いにケーキを持っていきました。
想定していた人数より1人少なかったので稲葉も一切れいただきました。
明日、所沢にて最後の稽古。
NORI−MIX、いよいよ臨戦体制です。

   ◆

他の企画に関しては稲葉はよく知りません。
知りませんが信じています。

いろんな問題があるにせよ、個人的な悩みもあるにせよ
今は数日後に控えた芸祭を乗り切っていくことを考えましょう。
我武者羅に頑張っていたら、悩み事が何処かに行ってしまうというのはよくある話。
みんな頑張れ。



2002年10月27日(日) そんな現場

朝も早よから所沢。
インスタ企画の撮影です。

そろそろ箱殿の学ラン姿も板についてきた感があります。
そろそろともき殿が女子高生になっても誰もヒューヒュー言わなくなりました。

エステシティでさくっと1シーン撮ったら航空公園の図書館裏へ。
ここで緊急事態。
所沢市民まつりなるものが行われてやんの。
すげえ人。
そして鳴り響く太鼓。
すごすごと逃げました。

団地の中の公園に場所を代えての撮影。
ここは静かで良かった。
雰囲気を出すスモーク代わりに線香を焚きました。
もくもく。
稲葉は線香の香り、嫌いではありません。

今日ですべてのシーンを撮り終えねばなりません。
強行軍です。
一行は松戸へ飛びます。

そろそろお日様が危うくなってきます。
松戸で2シーン、さくさく行きたいところ。

橋の上でカメラを回していたら、写真好きのおばさんが寄ってきました。
荷物番の関殿のからまれ具合が微妙に絶妙。
写真談義に花が咲いていました(ほぼ一方的に)。

川原の土手へ。
沈み始めた太陽と雲とが最高に綺麗。
時間がないのを忘れさせてくれるような光景でした。
そんな光景をバックにカメラの玉田殿素早く動く動く。
良い動きしてました。
その甲斐あって無事にクランクアップ。
まあアフレコは残るもののとりあえずクランクアップ。

最後にふさわしい、バラエティーあふれる撮影現場でした。



2002年10月24日(木) 稲葉のカバン

昨日は高校時代の先生のお話でした。
今日は高校時代のカバンのお話。

稲葉との付き合いが長い人なら稲葉が学生カバンで大学に通っている姿を見たことがあると思います。
あれ、高校で使っていたカバンなのですね。
以前はいちいち突っ込まれたりもしましたけどね。

大学の1年から2年生の途中まで使っていましたが、徐々に傷んできたのでしばらく休ませていました。
それがこの秋、再び大活躍。

まずインスタ企画(PHOENIX殿とコウジ殿による企画)で登場。
箱殿演じる男子高校生が持ってる学生カバン。

次いでNORI−MIX(源斗殿主催の芝居企画)。
こちらはまだこれからなのでなんとも。
ともかく、引退させていた思い出のアイテムがこういう形で復活するのは嬉しいものです。

   ◆

このカバン、5、6年前、横浜でブランド性が出て学生アイテムのトレンドになりました。
通称「浅野カバン」。
稲葉の母校は浅野中学・高校なので、にしてもひねりのない通称。
横浜屈指の進学校で、持ってるだけで頭がよく見えるアイテムとして広まりました。
べつにほかの学校の学生カバンとデザイン的に大差ないのですが、側面にプリントされた「Asano」の文字が魔力を持っていたようです。

横浜の町を歩くとブレザー制服の男が浅野カバンを持ってたりします(浅野高校は学ラン)。
京浜東北線に乗ると女子高生までもが浅野カバンを持ってたりします(浅野高校は男子校)。

ふつう、こういうブームが出ると「本家」としては嬉しいのでしょうが、そうも言ってられませんでした。

はじめは浅野生の中から小遣い目当てで売る奴が出ました。
制服とかパンツ売っちゃう女子高生と同じ感覚です。
進学校にもバカはいるものです。
これはカバンの販売方法の変更でやがて消えていきました。

   ◆

販売がなくなると、続いて起きたのがカバン狩り。
しかもその手口が凄い。

ガタイの良い強面のお兄さんが帰り道に立ちはだかります。
浅野生は頭こそ良いものの、身体の方は弱い。
勝負になるはずもなく、カバンはお兄さんの手に。
するとお兄さん、地面に倒れこんだ浅野生の前にカバンの中身を全部出して置きます。
なんと財布までだします。
狙いは本当にカバンのみ。
徹底してますね。
そして風呂敷をだして一言。

「荷物、この風呂敷に入れて持って帰りな」

なんなんでしょう。
志村けんのコントでしょうか。
しかしこんな被害報告が相次いだというのですから世の中わかりませんね。
全校集会でも話されましたが、風呂敷のくだりになると場の緊張感が萎えますな。

なかにはカバンの中身ごと奪う「過激派」もいたようですが、やはり被害の中心は「風呂敷派」によるものでした。

   ◆

幸い稲葉はカバンを奪われることもなく、平穏な学生生活を送れました。

受験という大テーマが高校生活で一気にその重みを増していく頃、浅野カバンブームは去っていったらしく、町で浅野カバンを見かけなくなっていきました。

ブームというものの儚さと、その裏にある恐ろしさを知らされた事件でした。

かつて横浜学生の中で栄華を誇ったことを忘れたかのように、稲葉の浅野カバンは映画に芝居に頑張っています。



2002年10月23日(水) 役者じゃないとしたら

地元をぷらぷら歩いていたら高校時代の恩師である稲葉先生と出くわしました。

稲葉先生に関しては『馨絵詞』の中で何度か書いてきました。
鬼塚先生より川籐先生よりも強い熱血先生です。
クラスメートの中には鬱陶しがってるのもいましたが、稲葉はこういうまっすぐな先生が大好きでした。

久しぶりに会ったとき、向こうの方から声をかけてくれました。
先生って毎年何百人という生徒と出会っては別れを繰り返しているわけですが、昔の生徒のことってどれくらい覚えてるものなんでしょうかね。
稲葉先生は稲葉のことを(ああ、ややこしいなあ)ちゃんとしっかり、住んでる所まで覚えていてくれました。
普通の先生と生徒以上に強い繋がりがあったのは確かですが(誤解を招きそうで怖い)、にしても嬉しい。

今、たぶん29か30歳。
スーツにリュック、派手なサングラスといういでたち。
顔が(形ではなく、な)稲葉ととても似ています。
因みに普段の稲葉の髪型は稲葉先生をモデルにしています。

若々しさは変わっていませんでしたが、目線が低くなったように感じました。
高校卒業してから稲葉は身長はさほど伸びていないはずなのに。
やはりもう「先生と生徒」ではなくなったということなんでしょうか。
先生は稲葉の前ではもう教壇から降りてしまったのですね。
それが少し寂しい。

でも対等な立場になりました。
対等というとニュアンス的に違うのですが。
「先生と生徒」から「兄貴分と弟分」みたいな。
それがとても嬉しい。

   ◆

稲葉先生と稲葉をつなぐものの1つにお芝居があります。

先生は中学高校(母校は中高一貫制)の演劇部「劇団こぎと」の顧問です。
稲葉がこの劇団に入団したのは高校2年生のとき。
前年に立ち上げたばかりで当時はまだ同好会でした。
日芸でいう未公認団体だったわけですね。
入団し1公演打っただけで引退になってしまいましたが、それまで引きこもり気味で他人との関わりが苦手だった稲葉は大きく成長できました。
劇団こぎとは稲葉の卒業後まもなく、学校公認となり現在も続いています。

先生は古典担当でした。
高校1年で先生と出会い、それまで大嫌いで苦手な科目筆頭であった古典が一気に好きになり、大好きで得意な科目筆頭になりました。
勉強でここまで変えてくれる先生なら…と飛び込んだのが劇団こぎと。
先生は稲葉の人生も大きく変えてくれました。

それまでは休み時間、1人で本を読んでるだけの暗い男だった稲葉ですが、劇団に入って視野が広がり、文化祭の実行委員までやったりしました。
芸プロもしましたけど、高校でも同じようなことしてたのね。
人って変われるんですね。

稲葉先生は今年も、大勢いる元気な劇団員のわがままを支えるために走り回っていました。

もしも稲葉が役者じゃない職業に就くとしたら、それは間違いなく先生。
恩師といわれるような先生、
人生を振り返ったとき、曲がり角で笑ってくれているような先生。



2002年10月22日(火) 寝る子は育つ!

睡眠のお話。

稽古にしても撮影にしても、家に帰るのが遅いので布団に入るのはいつも遅い時間。
寝ているようで意外と寝てない。
寝てないくせに、調子の良いときは授業全部聴いたりする。
それはとてもけっこうなことですね。

前期、芝居の稽古やってた頃は、やっとこ布団に入ってもアメリカ人のハイテンション通販番組に襲われて日の出と同時に眠りに落ちる日々でした。
最近はアメリカ人は現れません。
そのかわり「ジャパネットたかた」が稲葉の前に立ちはだかるようになりました。
なんでさっさと眠りたいときに新型ノートパソコンの便利さを語られねばならないのでしょう。
テレビ消しちゃえば良いのですが、それをさせないのがたかた氏の魅力(?)。
ノートパソコンはいらんが、小型電子辞書は少し欲しかったりします。

   ◆

なにもべつに毎日ジャパネットをチェックしているわけではないのですよ。

電気を消して布団に入って、しばらくむにゅむにゅしています。
布団に入ってからすぐに寝られない性質なもので。
その間、いろんなこと考えます。
くだらないことから深刻なことまで。
たまに妄想の域にも入ったりね。
瞑想のつもりの妄想が迷走にかわっても、眠りに落ちればそれでお終い。
それはそれで楽しい時間。

ただね、なんか眠りが浅いような気がして仕方がないのです。
翌朝がだるい。

で、最近眠り方を変えました。
以前の布団に入ってから眠りに落ちるのを待つやりかたを、眠りに落ちる直前に布団に潜り込むやりかたに変更。
ちなみに稲葉、寝るときは文字通り、布団に潜ります。頭まで。

はじめはゲームとかしてだらだらしてます。
で頭がくらっときたら一旦気を取り直して体を起こし、トイレに行って部屋の電気を消します。
でもね、まだ寝ないの。
トイレ行ったりしてますから、眠気がさっきよりは少し引いているのですね。
で、枕元の蛍光灯だけつけて、お腹から下だけ布団を掛けて本を読みます。
しばらく読んでると、ゲームやってた時以上の眠気に襲われます。
第1波、第2波をこらえ、第3波、
これがきたら本をとじて蛍光灯を消して、一気に布団の中へGO!
眠りを貪るようにして意識を消していきます。

布団に潜ってから、眠りに落ちるまでの、ほんのわずかな時間がたまらなく気持ちいい。
上にも書いた「眠りを貪る」ってやつです。

そしたら、朝がなんとなくいい感じ。

日常にさりげない変化が加わりました。



2002年10月21日(月) 夜の町を照らすもの

夜の町を歩いていると、ついつい民家の窓に目が行ってしまいます。
立派な一軒家からマンション、小さなアパートまで。

あ、ことわっておきますが、稲葉に覗きの趣味はありませんからね。

で、民家の窓です。
暗い空の下、光があるほうを見やると
シャツが部屋干しされているのが目に入ります。
壁に寄りかかってテレビを見ている男のシルエットが目に入ります。
カレンダーなんかも見えたりします。
2階の部屋を見上げるとレースのカーテン越しに光源である蛍光灯が直接見えます。

そのどれもが、なんかとても、暖かくて好きなのです。
「おうち」の雰囲気がこぼれてきているようで。

稽古場があっちゃこっちゃにあるので、方々の町に飛んでいますが
初めて行く町でも窓の向こうはなんか懐かしい。
いよいよ夜が寒くなってきましたが
寒くなるほど窓が暖かい。

夜の散歩は楽しいです。

いまさら言うのも恥ずかしいけれど
人ってさ、あったかいんだなあ。
ほんとに恥ずかしいな。

満員電車とか繁華街なんかだと人のありがたみって分からなくて、むしろ迷惑に思うことの方が多いけど、
でも人がいるって良いね。
たとえ知らない人でもさ。
たまに、本当にイヤなヤツもいるけどさ。

知ってる人、お友達なら、なおのこと良いね。

なあんてことを考えながら夜の町を歩いてます。

早く家路に着くべく足を少し速めて歩きます。
てくてく、てくてく。

ただいま。



2002年10月20日(日) 転戦・撮影〜稽古

未だに稲葉家PC復旧せず。
もうあきらめた感もありますが。
というわけで江古田で数日分さくさく更新です。

日曜日。
9時航空公園駅集合。
本日は慶一郎邸にての撮影。
遅刻により大幅な遅れで慶一郎邸入り。

ともき殿また女子高生に変身。
そして箱殿、男子高校生に変身。
しかしこれがまずかった。

学ランはコウジ殿より借用したものだがサイズが合わない。
合わなさすぎる。
箱殿が男を演じる際に、顔がどうしても女だなあとか思ってたが、そんなのも吹っ飛んだ。
「すぐ大きくなるから大きめサイズで買っときましょうね」…って学ラン買ったは良いけど、ちいとも大きくならなかったみたいな哀愁が。
借り物の衣装のときは、チェックしといてね。
なんとか誤魔化し誤魔化しで撮影強行。
だいぶ押した。

昼食の吉野家、1杯半喰ってやりました。

稲葉は劇団の稽古のため16時に慶一郎邸を脱出。
松戸へ向かう。
これも遠いな。

上のような事情があって、撮影にはほとんど立ち会えませんでした。
演技上の注意点を言い残し、後ろ髪引かれたまま松戸へ。
あとで、慶一郎邸で撮るべきは撮り終えたと聞き、とりあえず安心。

   ◆

松戸ではお稽古。
実はこの日、劇団Pl.は9時〜22時稽古という無茶。
13時間も稽古する。
なんでだ。

稲葉は18時頃に合流。
すでに9時間は稽古しているはずなのに、劇団連中、バスケとかバレーボールして、はしゃいでた。
なんでだ。

ずっと稽古していた人たちも
朝から撮影→稽古という稲葉も
朝から稽古→養成所というはる殿もだと思うけど
ヘトヘトなんだけどさ、充実はしてるのな。

くはあ。



2002年10月19日(土) 次の闘いに向けて

稲葉はいま、劇団Pl.という劇団に所属してます。
ビギナーズラックで旗揚げしてこつこつやってきました。

で、来年の2月末から3月頭に公演をします。

今日はその打ち入り飲みでした。

打ち入り飲み。
あまり聞かないことばですね。
要するに打ち上げの逆。
「お疲れー」って言って飲むんじゃなくて
「頑張ろー」って言って飲むの。
初めての試みだわ。

今回の公演に向けて新メンバー募集していました。
で、多くの人が参加してくれることになりました。
既に稽古の中で十分に仲良くなって入るのですが、あらためて、一致団結しようぜ…みたいな。

参加メンバーの中には、べディックのはる殿もいます。
こんなこと言ったら他のメンバーに申し訳ないかもしれないのですが
稲葉ははる殿の参加がとても嬉しいのです。
テンション軽く3割増し。
先輩だから恥ずかしいところ見せられないってのもありますね。
ああ緊張。
小気味良い緊張。

1次会の後、カラオケに流れます。
はる殿のイエモンは何べん聞いても良いですなあ。

じゃあ明日以降の稽古も張り切っていきますか。
柔軟、やりたくねえぇ。



2002年10月18日(金) ↓…したと思ったらクランクアップ

本日稲葉、PHOENIX監督により、べディック最後のクランクイン。

昨日の日記で書いた1文です。
日記を書いた後、集合場所に移動。

   ◆

集合場所は西武球場前駅前。
ややこしいなあ。

西武ドームは静かでした。
もうすぐここで日本シリーズが行われるのですね。
集合時間まで5時間くらいあったのでしばらくまわりをお散歩しました。
にしても到着早すぎた。

自動車に轢かれそうになりながら山道をぷらぷらしていたら湖とぶつかりました。
多摩湖ですね。
山道の途中で県境を越えて東京都に入っていました。
おっさんがタバコをのんきにふかしてました。
長閑でいいなあ。

と、ここまでは体力に余裕があったのでよかったです。
でもいい加減歩きつかれて休みたくなりました。
喫茶店を探したのですが絶望的に無い。
90分くらい歩いてようやくマックを見つけたときは感動もんです。
オアシスって感じ。
コーラがいつもより美味しかったです。

   ◆

やっと集合時刻になり、また長い道を歩いて駅前へ。
本日の撮影はコウジ邸。
立派なおうちでした。

女優のともき殿、女子高生に華麗に変身。
それ見たスタッフは変心。
ひゅーひゅー。

稲葉は彼女の制服姿は初めてではありません。
『アカイマツリ』という舞台でセーラーともきと共演しています。

「結でーす。15でーす。女子高生でーす♪」
なんてセリフ言ってました。
ともき殿、1年生の前期、そんな役者デビュー。
結(ゆい)ってのは彼女の役名ね。
あのころとちっとも変わってませんでした。

ところで上のセリフ、恥ずかしい感じですが、ともき殿にせがめば今でも普通にやってくれます。
それが彼女のいいところ。

   ◆

撮影自体は、まあ、順調だったのかな。
稲葉もともき殿も家が遠いのですが、予定時間内にきっちり撮り終えてくれました。
出だしとしては良いですね。
次回以降の撮影が楽しみです。

本日稲葉、クランクインし、クランクアップしました。
わーい。
でもそれは役者として。
以後、演出補佐として撮影現場に立ち会います。

はじめは男の子を演じる箱殿のみの演技指導だったのですが
いつのまにか、ともき殿も含んで演技全般演出補佐になってました。
まあそのくらいの方が教習所延期した甲斐もありますね。

さっき食べたばかりのはずのベーコンマックバーガーセットはあっという間に消化され、帰り道は心地よい空腹感でした。



2002年10月17日(木) 最後のクランクイン

多忙です。
超多忙です。
予定表がびっしりだわさ。
祭だね。
そうだね。

稲葉はスケジュール確認に普通サイズのノートを用いています。
はじめはちっこくて可愛いメモ帳でしたが、会長になったと同時に対処できなくなりました。
収容すべき情報量が多すぎて。

で、予定を色分けして書いています。
赤は文化部連盟関連
緑はべディック関連
青は劇団関連
黒は学科、その他って具合に。

会長だった去年は
赤40%
緑40%
青7%
黒13%
文連とべディック中心の生活だったのですね。

今年の前期は
赤10%
緑70%
青10%
黒10%
になっています。
『精一杯にのんびりと』に捧げた前期。
4年生になってもべディックにこれだけ割けたってのは幸せです。

そして後期、つまり今
赤9%
緑40%
青45%
黒6%
劇団が忙しくなってきました。
それでもまだべディックが頑張ってますね。
これはPHOENIX監督作品に演出補で関わっているから。
9月まではコラボレーションにも関わってたし。

   ◆

稲葉は臆病者です。
多忙という状況に対して。
何か2つのことが重なるのがとても怖い、イヤ。

べつに重なったらそうなったで頑張れます。
そういうことで言うなら去年の今頃の方が凄かったです。
べディック会長芸プロ特別企画長と深夜バイトと『東京第二十四区』撮影劇団の稽古と学科内公演の稽古って感じで。
それでもなんとか乗り切れました。

でもね、やっぱり根は臆病なのです。
どこか余裕が欲しいのね。
というか1つのことに全力を傾けたいのですよ。
予定ノートはいろんな色が混ざってるんじゃなくて、何色か1色がいい。

でもさでもさ。
臆病だけど好奇心も強いのですよ。
いろいろしたいのですよ。
どんなに多忙でも、多望であることにも変わりなくて。
ああ、何が言いたいのかよくわからない。

とにかく今は楽しいです。
大変だけど楽しいです。
去年も楽しかったな。
楽しい状況は違うけど、楽しいのです。

   ◆

PHOENIX・コウジ作品が終わったら、稲葉のノートから緑はほとんど消えるはず。
そのぶん青が増えて、卒業があるから黒も少し増えるかな。
1色のほうが良いって言ってたくせに、消えていく色が寂しいのは何でだろう。
勝手言ってごめんなさい。

とりあえず、今月から始めるはずだった教習所は延期しました。
消え行く色を、今は大切にしたいのです。
緑色は前期で消えるはずだった(後期から部室にもなるべく行かなくしている)ところ、今もまだ残ってる。
ありがたいような、申し訳ないような。

本日稲葉、PHOENIX監督により、べディック最後のクランクイン。



2002年10月12日(土) ヒー

毎年恒例、珈琲研究会主催の秋ヒーです。

去年からヒー研さん(珈琲研究会)とともにARCさん(オーディオ無線研究会)とべディックとでコラボレーションの形をとっています。
ARC/B.D.C./Coffeeで「文連ABC」。
良い響きっすね。

3部会OB対談というので喋らせてもらいました。
ヒー研からは豊田殿と蒔田殿。
ARCからはサニー殿。

打ち合わせらしいものはほとんどしませんでした。
それでも何とかなった(と思う)のは気心が知れているからか、サニー殿の司会ぶりの妙か。
とても楽しいひと時でした。
ちょっと噛んだけどさ。
お昼休みという最高の時間に放送していただいたのも嬉しいですね。

前述の3人はみんな1年生の頃から文化部連盟の中枢で頑張ってた人たちです。
稲葉は3年生になってから飛び込んだ、いわば新参者です。
ですから彼らと同格に並べられるのがすこし申し訳ない感じがします。
文連事務局員になったばかりで何も分からなかった稲葉を彼らは優しく迎えてくれました。
こうしてマイクの前で時間を共有できている今がとても幸せです。


こんな時間、あとどれだけ許されるのかな。


コーヒーの代金を払おうとしたら、20円で良いですと言われました。
20円引き、ではなくて。
それではあんまりなので100円払わせていただきました。
それでもすごい割引です。
ごちそうさまです。
そしてありがとう。

ちょうどこの頃、アートセンターでは貫志殿が公演をしていたのですね。
コウジ殿との映画の打ち合わせがあり失礼をしました。

ヒー閉店後の打ち上げにも行きたかったのに、別の用事で行けずじまい。
ちぇ。

因みに稲葉、去年も喋っていたりします。
そのときの相手はARC芸責(当時)の野口殿、ヒー研芸責(当時)の喜納殿でした。
2人とも同輩ではなく1つ下でしたが、これも楽しかったなあ。

芸祭まであと半月。



2002年10月10日(木) 良い汗と冷や汗をかく

体育の日ではないのですね。
ハッピーマンデーですか。
ふーん。

けあま殿、熱海殿と『精一杯にのんびりと』で照明担当だった2人が揃ってお誕生日。
おめでとうございます。

   ◆

授業を午前中にサクっと終わらせて、護国寺へ。
NORI−MIXの音響機材の運び入れのお手伝い。
コウジ殿の母校へ。

中高一環の男子校。
いい雰囲気でした。
稲葉も中高一環の男子校出身なので、この雰囲気は嫌いではありません。

四方を校舎に囲まれた中庭がグラウンド。
すべてコンクリートでした。
東京の学校ってやはりそういうものなんでしょうかね。
これはちょっと新鮮でした。
圧迫感みたいな。

コウジ殿の顔の広さにカンパイ。

車輌協力は勝美荘殿。
これまで、ものい殿、ともき殿、貫志殿……などいろんな人の車に乗りましたが、その誰よりも怖かったです。



2002年10月05日(土) 4年生にして初めて炊き出す

ローハイはロードハイクの略なの。
ローハイ!

1年生は知らないと思いますが、去年のローハイを仕切っていたのが実は稲葉だったり。
あれからもう1年。
早すぎて速すぎて驚きです。
お友達はできましたか?
体力に自信がつきましたか?
部内の人間との絆は深まりましたか?
それがローハイよ。

コムギコ殿は1年生のときのローハイで、自分の映画の主役を見つけてきました。
すごい有効利用してますね。

夕方、前特別企画長として現特別企画長の澄殿に差し入れ。
あ、特別企画長というのがローハイ総指揮者の肩書きです。
澄殿は顔に笑顔を浮かべ余裕の表情で仕事をしてました。
さすがだなあ。
去年の稲葉は死にそうな顔をしていたと思います。

製本中のパンフを一冊いただいちゃいました。
今年のパンフは面白いです。
負けたなあ。
でもパンフのところどころに、去年自分が入れた言葉が微妙に残ってたりして…。

総会後、炊き出し隊はものい邸にておでん等の最終調整。
1、2年生は中庭待機。
稲葉は江古田校舎の吹き抜けでこっそり出発式を覗いてました。
去年とほとんど同じ絵なんだけどさ、見ておきたくてさ。

さて炊き出し隊は0時前後に代々木公園入り。
まだしばらく時間があるので他部会に遊びに行ったりちょっかい出したり。
ARCさんは流しそうめん。
公園入りするなり竹を組む工事が始まってました。
マジ研さんとはおでん対決。
ウィンナーが勝因のようです。
むこうさんのも美味しかったよ。

はしゃぎすぎて買ったばかりの懐中電灯を1個潰しました。

この間、時計を見ながら今はどの辺を歩いてるかってのを想像します。
これが楽しすぎる。

2時をまわってそろぞろと人が増えていきます。
稲葉が1、2年のときと比較してみんな元気に見えました。
炊き出しメニューはおでん・ビーフシチュー・おしるこがメイン。
これにTaxi殿のトッピングがつきます。
複数のメニューがあるのは部会多しといえどもべディックくらいじゃなかったかしら。
ちゃんと確認はしてないけど。
ちなみに稲葉は、なんにも作ってません。
えへ。

みんながいなくなると一気に寂しくなりますね。
寒さもちょっと増した感じがします。
とはいえ今年は寒くなかったですね。
けっこう。

片づけを済ませたら次の用事があるので一足先に帰りました。
明けて日曜日、9時から17時まで稽古。
深夜明けの稽古は慣れているつもりでしたが久しぶりだと辛いです。
結局、劇団ミルク寺は観にいけませんでした。
二十世紀殿、ごめんね。

今回のローハイ、事故もリタイアもなかったと聞いています。
スタッフの皆様おつかれさまです。
ものい殿、RIN殿、PHOENIX殿、ごくろうさま。
松森殿、無事かい?

澄殿、楽しかったですか?

2年生は来年は炊き出すのですね。
1年生はもう1回歩くのですね。
がんばれ。



2002年10月01日(火) 稲葉と風邪薬

あら10月。
早いものですね。
もう芸祭まで1ヵ月ですか。

その前にローハイなる気力体力一本勝負肉体行事があるのですね。
去年はローハイ企画長(正しくは特別企画長)として一晩中クラブハウスにカンヅメでした。
今年、初めて炊き出しのほうに回れます。
みんなどんな顔して代々木に来るのかな。

チェックポイント待機や誘導などの仕事をする芸プロ衆も頑張ってね。
ずっと歩いてて、ふっと知った顔と出くわすと妙に嬉しいのですね。

……そーか、あれからもう1年か。
早いものですね、あらためて。

   ◆

風邪をひきました。
とても久しぶりに風邪をひきました。
稽古場その他でテンションがあがりません。

稲葉はお茶で薬を飲みます。
するといろんな人から「それじゃダメだ」と叱られます。
でも仕方がないのです。
稲葉は水では薬が飲めません。

小〜中学の頃、薬がまったく飲めませんでした。
飲んだら逆に気持ち悪くなって吐いてしまうのです。
アレルギーなのか何なのか知りませんが。
薬のね、匂いがね、イヤなのですね。
母親泣かせな子でした。
最近やっと飲めるようになりましたけど、水じゃまだダメ。
水だと薬の匂いにやられてしまうのです。
だからお茶とかリンゴジュースとかでごまかしつつ飲む。

これだってけっこう辛いんです。
風邪はひくもんじゃありません。

ちなみに好きな風邪薬はルルです。
好きな…ってのも釈然としませんが。
ルルってなんか響きがいいですね。
あ、響きでいうならパブロンもいいっすね。
バファリンになると、なんとなく病状が深刻な気がしてイヤ。


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稲葉 馨

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