xxxxxx 表面張力(仮)

虚実入り乱れても記録
20010802--



2006年02月24日(金)

調和の輪

 友人と、別の友人の出産を祝いに出かける。
 出産を終えた友人はどこか突き抜けた表情をしていて、けれどこれまでの表情ももちろんあって、同じ人でありそして少し別の人になっていた。お子様はとても小さく、愛らしく、隣で皆がぺらぺらとおしゃべりに興じていても堂々と眠っていた。
 その友人の夫と、親御さんと、お祖父さんがやってきた。四世代が喜びに満ちた輪の中にいる。その中にたとえ色々とあるとしても、あるのが当然としても、それでもその輪はとても調和しているように見えた。


2006年02月20日(月)

雨の降りしきる音を一人で

 しばらく頭痛がひどかった。
 週末も微熱ともいえない程度の体温と頭痛とで、仕事で疲れきっている夫とごろごろと非生産的に過ごす。夫はこの週末でSIREN2を終了。私は眺めているだけだが、夫と一緒になってあーだこーだと内容について話す。前作と趣は違ってしまったらしいのだが、簡単にも難しくもできるように親切設計になっていることは端から見ていても確か。プレイヤーの意見を聞いている制作会社だなあと感心する。内容についても、そこかしこにストーリーを感じさせるように作られていて、良くできていると思わせる。ホラーでなければ遊ぶのにと思うが、それ以前にアクションが無理だろうとも思う。
 そうして二日間、夫と一緒にいたので雨の降りしきる音を部屋の中に一人で聞いてると寂しくなってくる。仕方ないので、冷凍できるおかずをひたすら作り続ける。


2006年02月17日(金)

(笑)

 笑う。嘲笑。嗤う。破顔一笑。微笑む。頬を緩ませる。口の端を上げる。顔を崩す。口元を緩める。歯を見せる。苦笑する。笑みを浮かべる。
 冷ややかな笑み。
 驚きを通り越してもう笑うしかできない。
 絶望すると、涙なんか流れない。どうして笑いがこみ上げてくるのか、それすらも分からぬまま体を折り曲げて笑い続ける。


 笑うことを考えてみた。


2006年02月13日(月)

何も残らない日

 一日を思い返そうとして、何も出てこない日がある。
 なんて薄い時間を過ごしているのだろう。それを罪深く思い、それを悔やみ、そして少しずつ慣れていく。
 本当はいろんなことを考えているのに。西のビルの影に太陽が消えてしまうと、地面を這ってのびてくる夜に消されてしまう。

 炊きたての御飯をよそいながら、そんなことを考えている。


2006年02月10日(金)

記憶の底に辿り着く前に消えそうなこと

 それは善でも悪でもなく。善悪ですら実は立場や思想の違いですらなく、ならば絶対のものは存在しなくて、ただ、もしあるとしたらそれは純粋な力であるだけで。

 そんなことをつらつらと考えながら、もやしのひげを取っていた夕暮れ。


2006年02月09日(木)

どうでもいいあぶく

 忙しい夫の代わりに本日発売のホラーゲームを買いに行く。
 これは二作目なのだが、一作目発売のときのCMはえらく恐ろしかった記憶がある。恐ろしすぎてクレームがきたとニュースになっていたくらいに、恐ろしかった。CMは単にゲーム中の画面をうまく流しているだけなのだけれど、それはつまりゲームはこれ以上に怖いということだな、と記事を読みながら思ったものだ。夫はホラーゲームをそれなりに遊ぶ方なのだが(しかも楽しく)、その夫が「これは怖い」と言ったからかなりレベルの高い作品だったのだろう。私は何を見ても怖いので、夫の背中に隠れて「どうなった?」「どうなった?」と尋ねてばかりだった(物語は気になる)。
 今回のCMはしゃれているけれどそれほど怖くなかった。前作はゲームシステムそのものが秀逸だったので、果たしてそれを越えられているのかどうか。いや、私は遊ばないけれど。遊べないけれど。


 ゲーム購入ついでに、夕飯の買い物なども済ませておく。そうして両手いっぱいに荷物を抱えて帰り道を歩いていると、頭の中はどうでもいいことが泡のように次々に浮かんでは消えていく。その泡をふいに自覚的に眺めて、ああ、私の今はこんな感じなんだなあとしみじみ思う。
 新しいことに興味をなかなか持てなくなってから、もう十年になる。でもこれは普通のことなのだろうか。他の人にもあることなのだろうか。
 たぷたぷとした水に腰まで浸かりながら、浮かび上がっては消えていくあぶくを眺めている私は。


2006年02月08日(水)

身辺整理というわけではないけれど

 ようやく、日記を改装してみた。前々から気になっていたことで、そのうちに日記だけにしようと考えている(ことも以前、書いた)。月記に近い状態なので、せめて少しずつ、シンプルにしていこうと思う。
 背景画像をつけてみたのは戯れ。

 日々の生活は相変わらず。
 インフルエンザが我が家にやってきたものの、持ち帰った夫を看病していたらいつのまにやら消えていた。私も風邪気味だったのだけれど、気が張っていたのか、無駄に体力があるのか。
 先日、大学院の方へ友人と遊びに行った。ボスはお元気で、でも少し丸くなっておられた。色々と話をする。退職した経緯や、その後の体調についても、数年経った今、ようやく話した。それもどうかと思うけれど、遊びに行ったことがなかったのだから仕方ない。なんとなく気が軽くなる。
 こうして少しずつ、軽くなる。


 趣味の方は形をなしてきている。これで生きていけたらいいのに、と甘えたことを考えている。だから駄目なんだと思うけれど、もう少し頑張れば、少しはマシなものになるのだろうか。
 まだ希薄のままでいる。



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