xxxxxx 表面張力(仮)

虚実入り乱れても記録
20010802--



2004年01月29日(木)

これは普通やらないものか

 夫の誕生祝いのため、リクエストにお答えしてハンバーグを作成。残業歓迎月間のため遅い帰りの夫に合わせて遅めに作り始める。嘘。日記の半分は嘘でできています。ケーキを買いに行っていたら遅くなっただけ。半分は本当ですよ本当。

 延々と肉とパン粉と卵と牛乳の混合物を練り続け、右腕が重くなったところで成形。冷蔵庫に放置して添え物やら味噌汁やらを作成していると何故か夫が帰還。
 帰るときにはメールをくれと言ったのにどうしてでしょうと出迎えに行き、「これから焼くので少し時間が」と言うと「え、俺、メールしたよね。言われたから」と仰る。確認すると確かに夫からメールが。つまり私の失敗。途端に慌て始める心。
 慌ててフライパンにハンバーグを放り込み、蒸し焼きしている間にやっぱり慌てて大根おろしの作成にかかる。握力がないのでしっかり握って、ゆっくりおろすのが良いと知りながらもつい力が入りざかざかと急いでおろす。
 小さく成り行く大根を大事に指で掴んでおろしているとええ案の定。
 滑ってざっくりと中指が一瞬おろされました。

 やっぱりやったか。
 大根をおろしたりしているといつもいつも本当に毎回「いつか指とか手をおろしそうだよな〜」と思っていたそれがまさに本日実現。危惧することはやはりするものか。
 幸い、もみじおろし風にはなりませんでしたああよかった。

 すぐさま中指の先を見てみると、幸い減ってはおらず(当たり前)ただ刺しただけ。すぐに血は出ないもので、眺めていると見る見る血がふくれあがり、濡れているためか予想の1.5倍は派手に流れてゆく。こんな華やかな出血は初めて。おとなしい子供時代を過ごし、かつ事故にも遭わずに過ごしたラッキーな私。思わず感心。
 しかし着々と焼き上がるハンバーグ。とにかく絆創膏を、と部屋に向かい、とりあえず夫にティッシュを取ってくれとお願い。出血を見て少し驚く夫。
「包丁で切った?」いえいえ大根おろしで。いつかやるいつかやるって思っていたけどやっぱりやったのですよマイハニー。
「普通しないよ…いつかすると考えもしないよ…」

 溜息をしきりにつきながら絆創膏を貼ってくれる夫。すまんね。でもすると思うんだけど。


2004年01月28日(水)

自分に無関係の人達が沢山いる雑多な場所

 夫の誕生日プレゼントとして購入したスーツ。さすがにサイズ直しがあったので、預けてあった。受け取り予定日は本日。
 ブツを受け取りに、百貨店まで歩いていった。歩く距離はほぼ1.5駅分。ちょうどよい軽い運動だ。
 一応、夫婦で決めた今年の目標が「運動をしよう」なのだけれど、その目標はこの一月近くの間は全くなされていない。しかし育った肉の存在感が日に日に大きくなっていく。
 加えて、今日はどうしてもマクドナルドのポテトを食べたくなってしまった。結婚してから、食べることは殆どない。日頃、お金もカロリーも節制しているからまあいいかと自分に甘い言葉を吐きつつ、電車賃分のお金とポテト分のカロリー消費の為に軍隊のように勢いよく歩く歩く歩く。

 駅前のマクドナルドに入ってポテトとカフェオレを頼む。長居をするつもりはないので、カウンター席に向かう。店内は暑く、歩いてきたせいでむっとする。空気の中にたばこの香り。空席のカウンターに座ると、左隣のお姉さんは勉強をしていた。すぐにやってきた右隣のお兄さんは、ビッグマックにかぶりつきながら文庫本を読み始める。ああなんて久しぶり。よくこうやっていた。

 学生だった頃や働いていた頃は、帰りによく寄ってお茶をしていた。マクドナルドでなくてもいい。うるさくて雑多なファーストフード。行き帰りに文庫本や論文は必ず持っていたので、それを読みながら時間を潰していた。何故? なんとなく。
 一人でうるさい場所にいてお茶をしているのは好きだった。大学受験のときの予備校の近所にあったミスタードーナツで勉強していた。その方が落ち着いていたような気がする。集中していれば雑音は耳に入らないし、疲れると周囲を眺めていたり、隣で話している女子高生の話を聞いていたり。

 街中が好きなんだろうなと思う。自分に無関係の人達が沢山いる雑多な場所。その雑音の中で一人でぼんやりしたり本を読んだり、静かにしているのが好きなのだ。
 育った場所はどちらかというと田舎で静かな場所なのに、そして暮らす場所は今でも静かな緑のある、空の広い場所が好きなのに。それはそれで矛盾だとは思うけれど、暮らすのと、一時を過ごすのは全く別のことだからそれでいいのだろう。


 マックを出て百貨店に向かう。スーツを受け取るその時間はもう夕方。紙袋をぶら下げて駅の中へ。電車で帰宅。


2004年01月27日(火)

温床

 マンションの気密性の恐ろしさを知った新米妻。
 使いづらかった押入を整理しようと思い立ち、久々にやる気を出して前向きに押入の襖を開けた午後1時半。整理対象は主に押し入れ下段だけれども、ふと気になって上段に掛けてあった私所有の皮のコートを取り出した。最近着ていない7年物。
 そのコートは、私にとっては高い物なので、普段物とは区別して壁際に掛けてあった。その壁は外側の壁。

 おそらく、ふと気になったのは窓の結露が酷いのを気にしていたからだと思う。

 取り出して見てみると、壁に接していたコートは素敵に緑色。
 どこから見てもカビの温床。どう考えても復活は無理そうなその面積。
 叫ぶことも忘れて呆然としてしまいました数十秒。

 これまで住んできたのは一軒家やアパートで、こういうのは初めてだった。特に昨年度に住んでいたアパートは暖房の効き目を半減させるほどの通気性で、同じように掛けてあったのに黴びた物は一つもない。
 これが噂の気密性!
 どうりで暖かいはずですよ!すばらしい!拍手喝采!
 …はあ。

 幸いなことに夫の洋服は別の場所にあったので全て無事。そして不幸なことに、私の一張羅のスーツが少し被害に。これらはまだ復活の望みがあるのでクリーニングへ持っていって呪文を。
 そして押入はスノコを利用した大改造へ。

 何事も経験。全て勉強。


2004年01月19日(月)

「時間が経った」ということ

 昔のことを思い出して眠れなくなる夜、が時々ある。
 それは昔のことだったり、他人に昔のことを説明している単なる空想だったりするのだけれど、当時の感情がリアルに蘇ってくるのはとてもいただけない。自分自身にそんな痛いことをしていてどうするよ、と思うし、こうするから寝られなくなるんだよとそれなりに冷静に理解しているのだけれど、一度ぐらぐらとしてしまった脳味噌は落ち着くまで時間がかかる。
 昨夜はお弁当の準備をして少しネットをしてから眠りましたよ結局な。
 体を動かすことは考えを切り替えるための有効な手段です。


 実は結構、過去のことをきちんと受け止めていたりはする。冷静に、自業自得の部分はそう認識しているし、そうではないであろう部分もそれなりに事実として。
 でも、こうなるまでに時間はかかった。完全な『災難』と呼ばれる種類ではなく、自業自得のことであっても人はショックを受けるしそれなりに傷ついたりするのだなということを認められるようになるまでに、数年かかった。その間に幾つもの「自業自得」がまた繰り返されたりしているのだけれど。ああ回り道。
 そうして何度も何度も反芻して考えたり分析したり反省したりのたうち回ったりしていると、時々、「ああこれってコレじゃんそうなんじゃん」などと気づいたり理解したということがある。それは本当に「やっとこさ」というもので、それは普通のことなのか自分が回り道していたからなのか目を背けていたからなのかは分からないけれど、とにかくそういうことが自分の中で「時間が経った」ことなのかなと思う。
 実は昨夜もそう思ったことがあったのだけれど、眠ったら忘れたようなので、そうたいしたことではなかったのだろうそうでしょうきっと。気づいたときには「うわあやっと分かりましたよ」と思ったのだけれども。


 にしても、自業自得って人から言われると本当に底まで凹む言葉だけれど、自分で自分に言ってもそれなりに凹む言葉ですよねそうですよね。

 災難とか自業自得のコトとか若気の至りとか遠い日の花火とかは、ホント、時間が経たないときちんと見られませんねそうですねそうじゃないかなきっと、というお話でした以上。無理矢理終了。


2004年01月15日(木)

他人の気配

 人の気配に慣れなくてカーテンを閉め切りにしている本日。
 現在、住んでいるマンションの外壁を改装?しているのだけれど、そうすると当然ながら工事の方々が足場を組んで作業をなさっているわけで。そうすると当然ベランダの向こうに(時にはベランダに)工事の方々がいるわけで。
 その気配に過敏になっている自分に苦笑しながら今日はカーテンを閉めました、というワケでして。部屋の中は薄暗く、その中で画面の明かりだけで日記を打っている女もどうかと思うが致し方あるまい。ああでも本当にヒキコモリだな、ワタシ。
 まあ、風呂にも入らないといけないので、閉めておくのは女性として確かな行動でしょう。うむ。


 しかし本当に人の気配から離れていたのねと実感した。もともと、一人が好きだし苦痛にならないし、だから研究で実験なんて孤独な作業をしてこられたのだろうけれど、だからといって最近はさすがに一人に慣れすぎている。話すのは基本的に夫だけだし。
 どうにかしないとだめかなあと、他人事のようなふりをしながら少し真剣に考えている今日この頃。


2004年01月13日(火)

火曜の午前中

 昨夜、夫と外食をして気持ちよく帰宅して速攻でベッドに滑り込んで寝ていたのだけれど、歯磨きをしていないことに気づいて夫を起こして歯磨きをした。
 その後、当然お布団に潜るわけなのだけれど、寝付きの悪い私はもう既に目が覚めてしまっていて眠れない状態になっていた。更に追い打ちをかけるがごとく、腹痛がしばらく続く。2時間ほど唸りながらベッドとトイレの往復をしていたところ、瞼の奥では眠気の主張があるのに目が覚めているという状況。
 深夜2時に弁当のおかずを作り始めましたよ眠れないし寝坊できないから。
 そしてやっぱり一睡もしないまま朝に。

 夫をお見送りする時間帯に眠気が総攻撃を仕掛け、ソレを見た会社に行きたくない夫は半休をとって「一緒に寝よう」。
 よく寝てしまった火曜の午前中。雨空もいつのまにか晴れていたよママン。
 …いいのかこんな主婦。


 ということでこれから掃除。病院にも行かねばならぬ事態だから、さあ急いで全てを終わらせましょう。


2004年01月08日(木)

無気力

 夫の弁当を作成しながら「腹が痛ぇ…」と思っていたらやはり月のお客様来訪。まだ来なくていいのだが、そう言っていると体を壊すのでここは素直に歓迎。大歓迎。そして憂鬱。
 ここ数日、年が明けたというのにやはりダメだったのでどうしたのかと思っていたが、生理直前だったのねと納得。ていうか、一月前にもそのような考察をし、ならば対処していこうと心新たに決めたはずなのに同じことを繰り返す鳥頭の自分ってどうよアナタ。そしてこういう句読点の少ない文章を鬱々と書いているのもどうかと思うよ思うだけだが。
 まさにお客様歓迎中の思考回路。


 本日は晴れてはいるモノの強風で、にも関わらず負けずに大物を洗濯したためベランダは大変なことになっている。よく乾くのが先か、飛んでいって汚れるのが先か。


 正月は色々と夫や義母や母やまあ他適当に話していて思ったが、とりあえず春になったら何でもいいから働いた方がいいのではないか。まず外に出て動く。そうしないと、このまま停滞していきそうな気がする。
 働く、でなくてもいいのだけれど我が家の経済を考えるとお金が稼げて動ける方が良い。とにかく、一年は休もう。けれどそれ以上は必要ないような気がする。
 夫とそういうことを話していると、かなりできる可能性の低い職業などを「してみれば?」と勧めてくる。俺もそう考えたことがあるから、と夫は言うけれど。
 おそらく、夫としては特に私に働いて欲しいとは思っていないからだろうと思う。外に出て働いて、また同じように疲れとストレスに潰れるのを見たくないのだろう。そりゃ見たくはないよな。今はずぶずぶと堕落しているけれど、それでも去年の私よりずっと生活している気配があるだろうから。

 …停滞というのもおこがましいのだが、なんと言い表していいのか少し悩むところがあるので、とりあえずこの言葉を使った。今はとてもいい生活をしているとは分かっている。健康になったし、元気も出てきている。
 ただ、無気力な自分だけはもうずっと変わらないのだ。こうなって、もう何年経ったろう。


2004年01月05日(月)

今年の目標

 年明けてからぱたぱたと慌ただしい。
 お互いの実家に顔を出してみたり、帰省した友人達と集まって飲んでみたり。暴飲暴食に近い日々。先月から風邪気味で胃が不調な夫は更に不調に。それでも仕事始めの日はやってくる。おかゆを食べて夫は出社。
 夫と違って健康な私はなんて頑丈なのだろう。変だなあ。疲れやすいし熱はよく出すのだけれど、風邪をひいたりとかはあまりないのだよな。体が弱いわけではないのだろうかもしかして。じゃあ何なんだ。
 今年の目標は二人して『運動をしよう』に決定。しかし年が明けてから運動をした姿はお互いになし。最初から躓く。健康体になる日はまだまだ先のよう。



 あけましておめでとうございます。
 本年もよろしくお願い致します。

  2004年1月  海棠



index

 ご来訪、ありがとうございます。
 あまり更新されませんが、その期間はおそらくきっと、元気にやっています。

サイト説明

内容
 不定期更新日記のみ.

リンク
 貼るも剥がすもご自由に.

自分
 海棠

連絡方法
 メールはこちらから
TEXT-AN
 唯一、登録しているテキストリンク集

空色地図
 背景をいただいた素材サイト