xxxxxx 表面張力(仮)

虚実入り乱れても記録
20010802--



2001年07月31日(火)

最後の夜

 準備が終わってようやく眠った(しかも1時間半だけのつもりで)ワタシを君は叩き起こして横に転がる.細いワタシの腕は枕にもならないけれど,首に回して抱え込むようにする.
  側にいたい側にいたい側にいたい
 お互いが思っているのだろうか.どうなんだろうね.

 そっと出ていった君はきちんと7時に起こしに来た.ぼやぼやするワタシのジャージを脱がしにかかる.
 ああもう,まだ酔っぱらっているのか?

 時間がなくて,ワタシは一度家に戻る.本日は面接がある.
 けれど夜は一緒にいよう.君がいなくなるための準備であっても.
 最後だ.

 最後の夜だよ.




2001年07月29日(日)

君の横で夜を過ごすのはこれが最後か

昨夜が最後の夜だったろうか.
もう残りの日数は三日もないから,多分そうなるだろう.


御飯を持ち込んで,テレビを眺めつつワインを飲んで,ほろ酔い加減でお互いを抱きしめる.すごいお腹だね,とお互いに相手の腹を笑う.二人ともよく食べるから.
枕をたてて寄っかかってテレビのチャンネルを回す.その横で転がっている.時々,頭をよせると大きな手が撫でてくれる.
くしゃくしゃとするでもなく,本当によしよしといった風に.
そうしているうちに眠くなってしまう.





もうないのか.
そっか.


2001年07月27日(金)

ワタシを縛れないのなら終わることは仕方ないでしょ

続けられるとは思っていないんだ.それは本当.
ワタシを縛る言葉を持っていないのだから.
ね,無理でしょ?

空間的距離が近いのならば,ある意味では続けられたでしょう.それは情や惰性や馴れ合いという名の下に.
けれど,離れてしまうとね.
必要なのは愛情と努力なのではないでしょうかね?違う?
それらを表現する言葉もないのに,ワタシを縛れるはずはないでしょう?

縛って欲しいと思っているのも,本当だけれど.



2001年07月25日(水)

THE END

終わる,と明瞭に言える理由は決まっている.




本人達が終わると思っているからだよ.
それ以外になにがあるのさ.


2001年07月23日(月)

カウントダウン

物事には終わりがくる.終わらないように感じるのなら,それは形や質が変化しているからであって「終わりがない」わけではない.
…と思う.思っている.

日常に紛れ込んで時間は確実に腕の中から奪われて流れ去っていく.気付いたときには遅いのだ.



カウントダウンの大合唱がきこえる.
そんなに大声でなくても聞こえているさ.

わかっているよ.



2001年07月22日(日)

その瞬間にその頃の匂いまで甦るような

 背景を強烈に持つモノがある.
 ふれるその瞬間にその頃の匂いまで甦るような.




 実験の試料作成.
 BGMに,作業部屋にあったカセットをかけていたら途中でスピッツ『チェリー』 になる.懐かしい.口ずさむ.



 この曲が出た頃は大学生だった.多分,1年の終わり頃か2年の始めか.どちらにしても初めての交際が始まった頃.
 ならば浮かれてもいいはずなのに,浮かれていたはずなのにどこか冷めていた.理由は何となくわかっている.相手には関係のないところで冷める理由を持ってしまっていた.

 サークルの友人達とカラオケに行って.
 初恋が実った友人はその頃おおいに流行った恋愛の歌を熱唱していた.その後に『チェリー』を歌いながら思っていた.

 恋の終わりを歌っているんだなあ,と.

 いつか こんな風に思うときがくるんだろうか
 遠くない先に 多分



 付き合ってちょうど一年でその相手とは別れた.
 思ったことは歌とはちょっと違ったけれど,恋の終わりは確かだった.


2001年07月21日(土)

君が私を好きだということを

いつ?


ふっと目が覚める.その気配で君も目を開ける.
君は寝ぼけているのか,私の頭を撫でた後に私の手を探して軽く握る.そして目を瞑ってまた眠りに落ちる.
君の手のひらを感じつつ,私も追うように眠る.
そんなことを何度も繰り返す夜.





そんなときに思う.


2001年07月19日(木)

或る男の抱き方を肌で覚えているときに

或る男の抱き方を肌で覚えているときに,別の男に抱かれると凄い違和感を覚える.混乱してしまう.

暗闇の中,影に抱かれて,ああこれは誰だったっけ…と朦朧とした頭で考える.唇も手のひらも指も肌も香りも,全て違うんだと認識するまで.
そして何故だか,片方と一緒にいるときには別の方がふと思い出される.
どうしてなんだろう.

けれど大事な人はどちら,と訊かれると即答できる程度には残酷で明瞭なラインがあった.
ふっと思い出す唇の感触は,決まっている.




ごめん.
多分,君に抱かれることはできるし恋人になることもできるだろう.
けれどワタシの目線の先には別の人がいる.
その間は君に抱かれても,その腕の中で混乱するだけなんだ.
別の人を考えながら違う腕に抱かれるのは,もう.

という自分勝手な.


2001年07月18日(水)

二度と見上げたくはない満天の星を

夏が来る.いや,もう来ている.
何度目かの夏だ.


 人にはそれぞれ狂いそうになる季節があるように思うけれど,私にとってそれは夏だ.春もぐるぐると消えてしまいたくなるけれど,夏の空虚さには及ばない.
 どうやって息をすればいいのかわからない,闇に溶けた緑の匂い.
 水音.
 影が,木々の影が山陰が.
 む………っとする空気の中で,ゆらゆら立ちこめる気配の中で,ただ星だけがおかしくらいに暗い空に張り付いている.
 夏だよ.ねえ,夏でしかないよ.
 生命賛歌なのか,殺戮的な勢いなのか.ただワタシは飲み込まれていく.
 アスファルトの上の陽炎でしかない.
 星の光でゆらめいている,かげろうでしかない.




ただ息を潜めてやりすごすだけ.


2001年07月17日(火)

薄れても消えないしみ

 泣きながら文字を追う.
 その内容に泣いているのか共感して泣いているのか.
 思い出して涙がこぼれるのか.

 人の苦しみや悲しみと比較して我慢することはないと思ってはいるけれど,これくらいで泣いていてはいけないかもしれない,と考える癖がある.
 もっと苦しい人もいるのに もっと辛い人もいるのに
 なのに私はどうしてこれくらいで立ち止まっているのだろう.答えのない問いを繰り返し自分に問い続けてるんだろう.全てを一つのことのせいにしようとしてもがいているんだろう.
 行き止まりを見ないようにして,目を背け続けてもどうにもならないけれど.

 それでも私は幸いなことに日常生活を滞りなく行うことができる.
 そのことがまた私を責めるけれども,それでもやっぱり幸いなことだ.
 感謝しよう.感謝しようよ.
 辛いよりかは辛くない方がずっといいに決まっている.

 時折涙を零したって,そんなのは誰にだってあることだ.


2001年07月16日(月)

バランスの崩れ

ホルモンのバランスが崩れるだけで,こんなにも精神の安定も崩れてしまう.
2,3日前からゆらゆらした不安感が止まらない.気を抜くとふっと気分が落ちていく.
こういうときに自分の性をうらめしく思う.

鳴らない電話を眺めつつ,鈍く痛む下腹を抱えて,一人,部屋の中で転がっている自分を意識する.笑ってしまうのは痛みのせいか.笑い声を聞く人がいないからか.

これは化学反応のせいで
別になにか哀しいことがあったわけではなくて
私の内部で起きている様々な反応のせいで

言いきかせて言いきかせて,なだめる.そう,これは何かが哀しいわけではないのだ.
月に一度の習わしなのだ.


2001年07月14日(土)

立ち眩みの日

表紙を作る.と,いっても特に大きく変更するわけではない.
既に持っているであろうイメージを壊す気はない.ただ少し気分を変えたいだけのこと.ただそれだけだ.

問題は,具体的な生活の方で,もう少し研究が進まないと全てが立ちゆかなくなってしまう.そんなことは判りきっているのに,どうしてこう動けない.
現在行っていることがはっきりしても,もう劇的に綺麗な話にならないことが判っている.これ以上はけっこうキツイ.

だからだろうか.



そんなことを言っていられないので計算を始める.
動かなければ終わってくれない.




眠るときの気分を引きずっている.溢れるように零れてくる,それは.


2001年07月13日(金)

月光の下の肌の色

白く浮かび上がってとても綺麗だと思う.

昨夜はすばらしい月明かりだった.
君の肌はとてもきれいだ.



もう少しで見られなくなる光景かと思うと哀しくなる.思い出すだけで哀しくなる.君の背中はとてもきれいだ.その背中が本当に好きだった.
もう少しで終わる.本当にもうすぐだ.
終わった後は,今日の日記は削除するだろう.

少しずつ準備を進める.
壁紙を作ってみた.イマイチだった.
研究の進行具合もイマイチだった.そりゃそうだろう.そんなことをしているからだ.
月光に酔ったからだ.


2001年07月12日(木)

改造計画

 今のうちに,本家の方も改造できるようにテキストを作っておかないといけない.そんな時間はないはずだけれど,ぼんやりとするときについ構想を練ってしまう.
 きれいに改装工事をして,新装開店をしたいから.
 きれいさっぱり気分を変えてしまいたいから.


 できたらグレイッシュな配色にして,青みがかった灰色にして…などと浮かれたことを考えている.そんな時間がどこにある?いろいろとしなければならないことは山になって私を待っている.
 知ってる.
 それでも改造をしたい.儀式のように.

 そう.それは儀式だ.
 断ち切るために必要な儀式なのだろう.そう思うことにして,少しずつ計画を進める.


2001年07月11日(水)

灰色がかった風景

グレイッシュな色組み合わせが好み
それは何の色?



近づいてくれたら見えるよ
ほら


2001年07月10日(火)

カレンダー

アタマの中で×印をつけていく.
残りはあと何日なんだろう.

終わるよ.長かったね似非恋愛.
君はむこうで恋に落ちるのだろうか.




あと22日.


2001年07月09日(月)

設定の練習(2)

なんだかホントにいろいろあるなあ.

どうして「コレが自分を表現するもの」と思うのだろう.

この色の組み合わせ.
この配置.
この文字の大きさ・フォント.
これらが私を表現する,私らしい,個性,オリジナル.

どうしてなのだろう.
そんなに自分ってしっかりと定まっているものか?


ワタシは今逃げ出すために,準備を進めている.
終わるよ.もうすぐ.


2001年07月07日(土)

仮・使用上の注意(はじめにお読み下さい)

最初です.

ごめんなさい.この日記はまだ正式に作動しません.
始動予定日は8月2日です.1日に似非恋愛が終了するので.

それまではデザインを調整したりしています.新装開店の準備や,その心境などをつらつらと書く予定です.
それを日記と読んではいけないのかもしれない.少なくとも,本家の日々の記録がある以上,どういう存在になるのか,いい言葉がみつかりません.
ただ,素直に仮作動を楽しんでいます.

だから,仮.

どうぞお許し下さい.日々の記録はHPから行かれます.



index

 ご来訪、ありがとうございます。
 あまり更新されませんが、その期間はおそらくきっと、元気にやっています。

サイト説明

内容
 不定期更新日記のみ.

リンク
 貼るも剥がすもご自由に.

自分
 海棠

連絡方法
 メールはこちらから
TEXT-AN
 唯一、登録しているテキストリンク集

空色地図
 背景をいただいた素材サイト