ことのは

2002年03月31日(日) 東風

ふ わ ふ わ

漂うのは私の心であったり
命を終えた花びらであったり
ずっと昔の思い出であったりする

ふ わ ふ わ

春に漂うのは
軽いモノばかりでなくて
意外と切実なものであったりする



2002年03月14日(木) 短歌・あの日

アイロンをかけた白いシャツが似合う貴方は私の春の人


立ち上る煙のように真っ直ぐと白く素直になりたい弥生


横顔と胸のボタンとティーカップ それしか見れなかったあの日



2002年03月03日(日) ユメノマエ*3月

一瞬 彼女になりたいと思った
 鈴木 純
だけどそれは
ホンの一瞬だった
なぜ彼女は死ななければならなかったのか
文字だけ見ていると
まるでお話のようで
写真を見るていると
なぜか泣けてしまう

普通の女のコに見えた
クスリの名前が並んで
その中に飲まれてしまった
彼女は天国で幸せなのだろうか

「死にたい」
と思うこともある
けど リスカはできない
まだ やりたいこがある
会いたい人がいる

全てが面倒になって
「病気になれたら」
と思うこともある
そうすれば
「有意義な時間を送れる」
とも

私のこの世での望みは
まだ 叶えられてはいない
断られること
これだけを待っている
そうすれば
私はいつ死んでもいい
もう この先
あの人ほど好きになれそうな人に
逢う気がしない

どうして私は
こんなにも“幸せ”な
家庭に育ってしまったのだろう
精神病になれやしない

はやく終わりにしたい
終わらせたい
春休みにならないと
おかしくなりそうだ
学校に耐えられない
大学は…
行っておきたい
少しくらい自由に遊んでみたい
こんなにもやりたい事があって
死ぬなんてできない
でも考え様によっては
どんなことでもできるんだ
死んでしまえば
何にも束縛されない
肉体、他人、環境

あぁ、彼女のように
精神病になりたい
死にたいと思いたい
クスリに浸りたい

ねぇ、今ここに来てるでしょ
どんな感じだったのか
ペンを通して私に教えて
あんなに可愛く笑っていたあなたが
あんなに悲しい精神をもっていたのは
どうしてなの
私にもなれるの
あなたのように…

血がダーっと出るところを想像する

不安に潰されそう
眠れない
眠れない
壁に頭を打ちつける
彼女の姿が
映画のように
キレイだ


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