しるす

2004年02月24日(火) 届かないと知りつつも

 見上げて。星空やら。太陽やら。手をのばすのだろう。知りつつも。構わず。塔のてっぺんに立ち。鳥瞰して。世界を手に入れた。それが崖っぷちと違うのか。翼を持たず。あたしの太陽は。あのひとの太陽とは違う。



2004年02月12日(木) ふたつ

 シンメトリ。左右か。上下か。両義的なのはしかたない。支点にいたいのにね。否。できることなら。愛のほうへ。つつましく欲望のほうへ。傾けて。



2004年02月10日(火) 生育に適した土壌

 寄生していた大木の根は朽ちて。マーブル模様を描き。乳白色の襞が。何層にも。直線に限りなく遠く。ラインが増殖する。言葉はもどかしくて。饒舌から距離を置くうちに。感情を麻痺させて。今なら。彼が選んだ言葉を。おそらくは。
 土地。羊水と光。ストレッサーになった物たち。奴が望んだことを。そのまま穏やかにやりすごして。際に。ぎりぎり。もしくは線のうえを。あの土地を知っている。知っている。かの土地を。ただ。磁石をもう。捨てた。


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horane