umityanの日記
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2010年10月07日(木) とっちゃん坊や達の旅は中止か?。

秋・秋・秋・・・・、すっかり秋だ。暑くもなく寒くもない。どこかへ行きたくなる。旅だ。旅だ・・・。人生は旅だ。旅を思い、夢は大空を駆け巡る。

そんな思いが、僕たち、とっちゃん坊や達を集わせる。「とっちゃん坊や達」とはいつものメンバー、変わり者、五人衆である。ドラえもん君をリーダーとし、のび太君、ネズミ男君、夜泣き爺さん、そして僕こと、ジャイアンだ。

僕たちの心は既に空を飛んでいた。しかるにハプニングは人を待たずやってくる。りーだー、ドラえもん君の父親が急遽、入院する運びとなった。さらに運が悪いことに行き先の政情不安が追い打ちをかけた。のび太君、夜泣き爺さんが旅を躊躇しはじめたのだ。3人、辞退とあらば、このジャイアンもいかんともし難い。今秋の旅は中止せざるを得ない。一番乗り気だった、ネズミ男君の説得をジャイアンがすることになった。

てな訳で、昨夜は、のび太君を交え、ネズミ男君の説得に当たった。意外や意外。ネズミ男君は何の抵抗もなく、「皆が中止というなら仕方ないやん」と、了承。僕たちは残念会ということで、焼き鳥屋で奇声をあげた。

キープしてあった焼酎を出してもらうと、なんと、ボトルの残量は、一杯分にも満たない。それもそうだろう。キープの日付は七月。残っていただけでも不思議だ。僕たちは新たに一升瓶をキープした。でかでかと、三人の名前を記入した。

まああ、それはいいとして、のび太君から新たな提案があった。「どうだろう。行き先変更で旅を再検討してみては」と。これにはネズミ男君も大手を振って賛成。さもありなん。のび太君も、ネズミ男君も、既に仕事の段取りをつけて、旅立ち日から数日間を空けていたのだ。このジャイアンも然り。さすが、のび太君だ。

ドラえもん君と夜泣き爺さんが無理なら、今回は三人でいこうやと言うことになった。のび太君をリーダーとして、行き先等の手配を任せることになった。
うまくまとまればいいのだが・・・・。

焼き鳥屋を後にし、僕たちは夜のネオン街へと足を運んだ。いつものスナックで歌を歌った。ネズミ男君は、「時代遅れ」という曲を、ジャイアンは肩を揺らしながら、カンターレディーの「えりちゃん」と、「白いブランコ」をハモった。いつものパターンだが泣ける曲だぜ。

そうそう、忘れてはなるまい。つい先日、ここのママさんより、「用事があるの、飲みに出かけられたら寄ってください」と、メールをもらっていた、そのこともあり、昨夜はその店へ赴いたわけである。その用事とは、な・な・なんと僕の誕生日祝いということで、「上品な濃紺の帽子」をプレゼントしてくれた。涙が、ちょちょ切れる思いだ。僕は早速、今までかぶっていたハットを、ネズミ男君にかぶせ、新品の帽子をあらたに装着した。洗面所行き。鏡とにらめっこすること数十秒。「決まったか」と、僕は鏡にほくそ笑む。洗面所からもどり、ネズミ男君と二人で椅子に座っていると、あたかも異母兄弟のギャングを彷彿とさせる。二人の帽子が奇妙に似合っている。うんんんん・・・、それじゃーーーあまりにかわいそうか?。異母兄弟の「笑うセールスマン」にしておこう。お互いに顔を見合わせてにんまり・・・。ママも、えりチャンもにっこり。今宵は飲み代が高くなりそう?と思ったが、そうでもなかった。

僕たちは、心地よく店を退散し、帰路についた。すでに、旅のことは頭から消えていた。








2010年10月04日(月) 生きたと言う証。

いよいよ月下美人の開花が迫っている。純白の大輪の花が暗闇の中で、今や遅しとうごめいている。今までは外の玄関横に置いていたが、開花の瞬間をとらえるには明かりが必要ということで、玄関の中へ鉢を移動させた。

七個と思っていた蕾が実は八個あり、末広がりでラッキーだぜ。今宵はそのうちの五個が開花する模様。もう七分咲きだ。風もないのに小刻みに花びらが振動している。開花は時間の問題だ。僕はパソコンで、この備忘録をしたためながら玄関へ行ったり来たり。その都度、明かりを灯したり消したり。

わおーーーーーっ、午後八時十五分・・・開花だあーーーーー。僕はすかさずデジカメのシャッターを押す。美しい・・・・。この世の花とは思えない。まさに我が家に舞い降りた天女達。

ろくろ首のように、細長い首をもたげ、僕に何かを告げようとしている。「はかない命だけれど、これが私達の精一杯の感謝の気持よ。どうぞ愛でて・・・」とでも言いたげである。

僕は思わず花びらの中に顔を埋めて、天女の1人1人に接吻をする。甘酸っぱい香りが頬を包み込む。至福の瞬間だ。ヤッホーと叫びたくなる。

朝になれば精気をを失った花びらは、だらりと首を落としている。輝いたという記憶だけを残して。なんかの歌の歌詞みたいだなあーー。まああいいか?。そんな天女達が限りなくいとおしい。

僕は思う。たいした輝きを残さなくても良いが、生きたという証だけは残したい。


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