________under diary____
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2005年10月18日(火) this story/+long lang lag+

タバコの火が消えると、真っ暗な闇が包んだ。
いとおしくも、果てしなく、会えない日々が続いたときに。
秋の暗闇に、照らされた月を、エアガンでぶっ飛ばせたならいいのに。

僕が月で。君が太陽であるのであれば、明るすぎる夕日も多少なりとも苦ではない。
それでも、隠れながらもめぐるめく奇跡を、期待してしまうのは人間の性なのか?

降り止まない雨は無くても、季節はずれの台風がもうすぐそこまで来ている。

君は、元気にやっていますか?
僕はもう、荒れ狂う台風のように。


心が乱れまくって、どうしていいのかさえ見失ってしまう。


寂しくて、悔しくて、助けて。ともがく自分を。
やさしい音楽が包むんだ。


2005年10月11日(火) this story/+handy+

何かが、壊れる不安から解き放たれたような気がした。
そんな言葉だった。
窓から差し込む光はなかったけれど、雨音もしなかった。

友達が呼ぶ声が、うるさくって。
そのうちカギをぶち壊して進入してくるんだ。
餌を強請らないでくれ。家にはもう餌がないんだよ。
だからって、買おうともしていないけれど。

お揃いのコーヒーは甘くて、ほろ苦くて。
のろのろ渋滞した道は、なぜか心地いい音楽がひびいていた。
窓を開けると、湿気を帯びた空気が入り込んできたけれど。
雨はもう止んでいた。

思い出すことが、怖かった。
ただただ、怖くてたまらなかった。

あなたがあの日、この時期に起こした思春期に。
今、自分が直面して、硬直した。

メガネの向うの真実を、見てしまった気がしていたのかも。


親指と、人差し指をくっつけて。
片目で。太陽と月をのぞいた。

冬に向かう空気が、心地よくて。
遠くから、キンモクセイが香った。





2005年10月05日(水) this diary+dawn fall+

恋をすると詩人にさせるなんて。
誰かがどこかで言っていた。

そんなせいじゃなくても、秋は人を詩人にさせる気がするんだ。

今年の秋は、なんでかキンモクセイの香りもきらいじゃないよ。
青く遠い空と、地面を濡らした雨が重なり合って。

あたしは泣くことさえ、できないまま何かに取り押さえられたんだ。


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