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2002年09月29日(日) this story/+だからなにもかわっちゃいない+

夕焼けに海は暗くなってった。
僕はたばこを投げ捨てて。結局拾った。環境を無視して捨てたはずなのに。

何もかも分っちゃ居ない。
何もかも分っちゃ居ない。
責任もとってない。君にそれを望んでもしょうがない。

でも、なんでかなんでなのだか。
「なにがよくて、なにがわるいのか」
わからなくなってきた昨今の秋の空。
遠くに見える橋を前の週に車で渡ったね。

そうだね、渡った。
そして約束をした、笑顔で約束だけして。
帰り道20キロオーバーで家に向かった。

綺麗なものを見過ごして。ここまで歩いてきた。
やさしくされてやっぱり嬉しくて。
イニシャルのキーホルダーストラップにしたりして。

それでもつかめない君を僕は好きになりました。
だからなにもわかっちゃいないのかな。

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p.s*love&peace!!


2002年09月18日(水) this story/+夕暮れ+

西日が強くなって、自動ドアの外に生き抜きで出ようものなら寒かった。
夕暮れどき。雲の奥にのぞく薄いオレンジ色の太陽の反対で。
月が照らし始めてた。

走って逃げて。気付いたら誰もいなかった。
そんな経験も、泡のように去っていった。
独りきりになってあれこれ考える事には慣れていたはずなのに。
秋の空気だけは僕をそうはさせない。

いっそのこと、お金をためて。
高飛びを考えている坂の途中。
昇り切ったらなにが見えるんだ?
忙しくしてそう、忙しさに悶えて。耐えて。
たまったお金は誰かの元へ。飛んでいけばそれでいい。

狂った脳みそでどうにか生きるすべを捜してる。
誰かにバカにされ続けて、不細工だと言われ続けて。

泣き続けて、あれこれ考えて。
見つけたことはただ一つ。

水がなければ植物の芽も何も育たない。太陽がなければ育った芽もなにも育たなかった。

涙がなければ、僕は育たない。笑顔がなければ、僕は育たない。

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2002年09月08日(日) this story/+spanky september+

嵐が過ぎて、外の声が変わった。
暑苦しく鳴いた蝉も去り、秋の虫は静かに鳴いた。
涼しい空気が部屋に迷い込む。
空も青く深く…。

海に沈む自分の姿をいつもの誰かが手を差し伸べている。
僕の口からは息がボコボコ音をたてて出ていく。
そしてどんどん沈んで君の手も遠ざかってゆく。
その手をつかみたくてもつかめずに沈んでく。

そんな想像な妄想が、秋の夜の小さな部屋で繰り広げられてた。

ぐるぐるまきの蚊取り線香は燃え尽きて灰になって落ちた。
駐車場の水撒きで虹をみたのはついこのあいだ。
まるいまるい虹は光のスペクトルを写し出して僕の体を濡らした。
そんな笑顔の向こうで。
薬をまいた雑草は枯れ果てた。

毎日歩いて走ってる君の姿を追い掛けて。
どうにかここまでがんばってきたみたいに。
それでも笑顔とは裏腹に枯れ果てた雑草を。
踏み付けられても抜かれても行きつづけたその芯を。

もうすぐ明日は音も立てずにやってきて。
太陽は頭の上で僕らを照らしつづける。

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