体温を欲しがる手で。ただあなたの体温が欲しかった。此処1週間熱っぽい。三十七℃一分。ただその手の平に触れていて欲しい。あたしだけの体温。
1日24時間ぢゃ足りない。 毒入り林檎は御姫様。あたしの血液は毒入りヂュース。ぐつぐつ煮込んで何に成る??何に成る??海に成る成る。海に成る。1日24時間ぢゃ足りないと思わない??毒入り林檎は作られる。作られる。食べられる。 あたしゎ死なない。
1度駄目に成るともう全てが崩れてしまう様な科目。訳が分からない。滅数を数えましょ。それだけ出来れば十分な筈。何をあたしに求めているか知らないけれどとにかくあたしにはこれ以上求めないで下さい。数をかぞえます。必死に。
いつもあたしは最後。何故取り残されるのでしょう。あたしはあなたと一緒に居たくない。苛々とした時間が進む。のろのろとまるで蝸牛みたいだ。秒針の音が気に入らない。暖かい場所を想像しては駄目。そうあたしは最後の人だから。
風邪をひいた君は鼻声であたしを呼ぶ。それがなんとなくいつもとは別人みたいでドキりとさせられる。でも君の声がいつもと変わらなくてもそれでもやっぱり心臓がドキドキするのは変わらないのだ。鼻声でも君は君だからあたしはいつでもいつでも,ドキりと心臓が高鳴るんだ。「早く風邪治ると良いね。」「有り難う。」ほらまた。ヤラレてしまう。
くらくら眼の前がくらむ。歪んだ天井に圧し潰されそうだ。ゆらゆらたあしの魂がさ迷う。ふわりふわり。ほらもう脳味噌はぐちゃぐちゃ。魂は飛んでいった。回る廻る天井
暖かい場所を探し泳いでた。最後の離島で君を見つめていた―――
しなやかに動く。くねる躯。あぁ。あたしの心はあなたに全て持って行かれたのです。唄う猫の声響いてあたしはもう空気に溺れる。あぁ。