スイッチ。
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2004年11月27日(土) BとDの間。


 バイトの研修今日で終わり!
 みんなイイコばっかでおもろぃよ☆
 年も近いしね。

 この日記には中村達也とのこと色々書いてきたけど
 もう書くハナシもなくなってしまうんだよね。
 なんか淋しい気もしますが。
 すべて書き終わったらこの日記消そうかなって思う。

 んでんで、平凡な日々の日記でも始めるかな。(笑


 あたしは周りからよく好みがずれてるって言われる。
 みんなが格好いいとか可愛いとかは、よく理解できん。
 みんなが格好良くない可愛くないっていうものに限って
 あたしの好みだったりする。

 
 「あれよ、お前はさ。わかりやすいようにお前の好きなサッカーで例えるとするやん?(笑
 
 「うん?(笑

 「人はゴールを狙うわけよ。でもお前はゴールの外がゴールなわけよ。(笑
 
 「はあ?失礼な。(笑
 
 「だってお前の好みBとDの間やもんなぁ。
 
 「どういう意味??

 「usaiku(ブサイク)からebu(デブ)が好みやん?(笑
 
 「ぶはは!!確かに。ってか悪いかー!!(`´)(笑
 
 「つーか、その中にオレ入るとか嫌やし。(笑 初めてちがう路線の男として元彼の後に入るやろ?(笑

 「いや、同じ部類に入れとくよ。(笑

 「うわ。(笑
 
 
 確かに中村サンは違う路線かも。
 痩せてるし顔は色黒のおサルさんやし(笑
 

 書いてると切なくなってきた。
 中村サンを卒業しせんといかんのに、ダメだな・・。

 香野サンに言われたんだっけ。
 香野サンって中村サンが好み!っていうクラスの子なんやけど。
 中村サンの好みとか恋愛経験のこと全部知ってるあたしに
 中村サンとかなり話し込んだんだねー♪って。

 言われるまで気づかなかった。
 あたしと中村サンはなんていうか本当に仲良しだったんだなあって
 今になって思う。
 いつもお互い本音で語り合ってた。
 そのぶんいっぱいケンカもしたけど。

 それでも一緒がいいってお互いに思えた。
 思えてたはずなんだけど。


 

 
 

 どこかでなにかがズレちゃったんやろね。


2004年11月26日(金) 彼は彼女だけを見ている。2


 一昨日、用があってメールしたら
 中村サンから電話がきた。

 「ふと思ったんよねー。
 
 「なあん?

 「オレぁ、本気で人好きになってないかも。
 
 「・・は?

 同棲までしてた彼女と別れてからというものの
 人を本気で好きになれてないらしい。
 
 それでも淋しさで求めてしまう自分がいて
 女の子が好きでフラフラしている自分に納得できなくて
 まゆちゃん一人にすればいいのに
 他にイイコがいたらどうしようとかあほなこと想って
 気に入った子とは遊んでメールして
 結果的に全部失いそうな自分が怖くて・・

 永遠語られた。

 まあ結論はこのままいけばラヴちゃんとやり直すだろう、らしい。

 何度も言わないでほしいよ、全く。
 あたし告白したんですよー??
 わかってますかー??

 あたしはボロボロになった。
 これ以上耐えきれないくらいグサグサッてなんか胸に刺さった。

 いくら平気なフリしてても
 いくら平気なフリができても
 これ以上は無理だった。
 
 側にいたくても
 我慢できるほどあたしは強くなれなかった。


 
 さとみに相談して
 もう中村サンとは連絡とらないことに決めた。

 携帯から

 『中村達也』

 が消えた。

 この頃あたしが連絡しない限り中村サンから連絡はなかった。
 中村サンの中で何かがかわったんかもしれん。


 案の定その電話を最後に連絡はない。
 淋しいけど、これでいいと思う。

 
 今の中村サンはあたしがいなくなっても
 さとみに連絡することもない。
 ましてや教室まで追っかけてくることもない。



 あたしの好きな「中村達也」はいなくなったんだ。
 消えちゃったんだ。


2004年11月25日(木) 彼は彼女だけを見ている。1


 久しぶりの日記です。
 バイトの研修とかで忙しい毎日です。
 この忙しさには感謝。

 中村サンに告白しました。
 これ以上気持ちを押し殺すことができないくらい
 あたしは彼を好きになっていました。

 夜の11時起きてるかどうかメール送ったら
 すぐ電話かかってきた。

 「どーしたー?
 
 「あら、、久しぶりだね。

 「あんなメールよこすから心配するやん。なんかあったか?
 
 「なんもないよ。
 
 「なんもねーはずねーやろ。なんかあるやろ。ハッキリ言えよ。

 なんもないよ、
 言えよ、のやりとりが10分くらい続いた。
 直接伝えたかったから言葉を濁した。
 
 「何系の話なん?
 
 「んー、家族愛?

 家族愛、この気持ちは家族愛なんだ。
 ・・・家族愛だけならいいのに。


 「俺のこと好きとか?
 
 「・・ん?
 
 「俺のこと好きとかいうこと、言いたいん?
 
 「そーだって言ったら?

 「あぁ、そーなんや。

 
 「好きは好きよ。色んな好きが混ざってる。

 「やき家族愛ね。わかるよ。俺も好きちゃー好きやもんお前のこと。
 
 「だからって付き合いたいとか思わない。中村サンの好みとか恋愛スタイルとか全部知ってるからかもしれない。あたしのこと友達以上に見てくれないことも知ってるからかもしれない。でも、気持ちだけは伝えたかった。
 
 「そっか。あれかね。最近お前勉強忙しそうやし、和美ちゃんと話してると話しかけにくかったりしたし、冷たい顔されるしまともに話す時間なかったもんな。やき、こーなったんかな?
 
 「いや、冷たいのはアンタやん。(笑 こうならなくても伝えてたよ。

 「そっか。

 「あたしと中村サンは友達やけんこうやって仲良しでいられるんよね。^^

 「そーだな。^^一緒に帰りたいって真っ先に思うのはお前やし、他の子と帰ってもなんか違うよね。お前が一番仲いいけんかね。

 一番。
 唯一になれなくても一番で我慢するべきなのかもしれない。

 だって中村サンは、
 
 「次付き合うならやっぱまゆちゃんと思う。

 唯一はまゆちゃんやから。
 あたしは、かないっこない。
 どうにかなるならどうにかしてたと思う。

 でも「不可能」なんだ。
 まゆちゃんより付き合い長いのはあたし
 それでも恋愛感情には勝てない。
 
 
 「あぁ、ごめんな。まゆちゃんのこととか言って。


 その言葉が、胸にぐさって突き刺さった。

                         ・・聞きたくなかったよ。

 涙こらえて笑って話した。
 友達でいるんだ、いなきゃだめなんだって何度も言い聞かせた。






 今はもう友達できなくなってしまった。
 あたしはそんな強くない。


2004年11月20日(土) 行ってらっしゃい。


 木曜、ゆーこん家で鍋パーティした。
 もともと鍋する約束しとって、
 それがちかの送別会になっただけ。
 休学ってカタチをとってるけど、このままやめる可能性の方が高いらしい。
 いまいちちかがいなくなる実感がわかんけど
 月曜日教室に行っても智香はいないんだよね。

 鍋は寄せ鍋。
 本当は石狩鍋がしたかったけど却下されました。
 でも鮭はいれたもんねー。(うふ。

 お酒飲みながら鍋つっついて。
 さとみが両手でコップ持って飲み出した。
 「酔ってます」のサイン。
 いつもより飲んでるし、酔うの早いぞさとみ。

 途中からゆーこの彼氏「サキ君」が合流。
 ちかとも仲良しでちかのリクエストによって来てくれたんだ。
 んで、急にその友達の「太郎丸」も来た。
 太郎丸は背が高くて普通に格好いい人。

 サキ君と会うのは2回目で太郎丸とは初対面。
 初対面なのにあたしの男の趣味を「B級」とか言ってくれて
 ワッキーの笑顔に惚れるあたしに

 「ワッキーが格好いいとか有り得んし!!(笑

 とか失礼なコト言う男。
 ハッキリってあんた好みじゃありませんからっっ!(ばきゅ。
 だいたいあんたの名前自体覚えてませんから!!

 ちか的にも太郎丸は
 
 「ちょっとねえ・・(苦笑

 らしい。
 サキ君曰く普段は物静かな人らしいけど今日に限ってハイらしい。
 
 そのあと夜中2時過ぎにきぃ君合流。
 久しぶりの再会に智香は喜んでいた。
 きぃ君はなんと三つ子らしい!!
 ほのぼのした落ち着いた人。
 朝、駅まで送ってくれた。

 なんだかんだでオールだったんですが。
 途中人増えたりしたけど楽しかったね、みんな。

 
 なによりビックリしたのは
 あのさとみが泣いたこと。
 さとみが泣いてるの、初めて見た。
 さとみはいつもサバサバしてて人前で涙を見せない。

 サキ君に、

 「ちかかえしてよお!!!!!!!

 って泣きながら叫んだらしい。

 さとみは落ち着くまで裕子の部屋にいた。
 あたしは心配になってさとみに付き添った。

 「ちかにとってはあたしはライバルやったかもしれん。でもね、でもねあたしにとっては友達なん・・。

 「うん・・。わかるよ。

 「ってか、すぐ帰ってくるのに何うちらが泣いてんだろ。

 二人でいっぱい泣いた。
 淋しいよね、やっぱり。
 行かないで欲しいよ。
 こんな別れ方、予定外だよ。


 ちかはずっと笑顔だった。
 さよみが泣いた理由もあたしが泣いた理由もわかってて
 それでも笑顔だった。

 ちかが泣くの、我慢してるの知ってたよ。
 なんて強い子なんだろうって思った。

 一番ツライのはちかなんに・・・


 「行ってらっしゃい、ちか。^^



 あたしは、笑顔で言えてただろうか。


2004年11月16日(火) 水をあげる男。


 最近中村サンかなり暇そうなんですけど。
 ホールで和美たちと勉強しよったら
 きまってウロウロしてる姿を見かける。

 今日も明らかに中村達也その人がいて、
 目が‥合ってしまった。

 あたしは気づかないフリして勉強に励んだ。
 見つかったらコアラのマーチまた強奪されるし。
 こぁぃ こぁぃ。
 つーか、西武優勝したんやからコアラのマーチくださいな。(○`ε´○)

 そしたらメールきた。

 「何しよんよん4?

 ・・最後の4はなんですか?


 再試受けてホールに戻ってきたら
 中村サンが来た。
 あたしのトコに、じゃない。
 例の告られてちゅーして振ったけど、
 やっぱ付き合うことにしてやっぱやめた美人の一年生のトコ。

 「オレそろそろ帰るぞ。

 「あーん、待ってーぇ。(甘々系。


 ・・・やっぱ付き合いだしたの?

 にしてもだ、
 明らかにあたしおるのわかってて
 挨拶もナシに帰るとはどーいうことだあ!!

 顔がカッカして、胸が痛くなった。
 ヤキモチってこういうコトかぁー。



 帰りメールきた。
 明日8時までに行かないけんくて、
 途中からバス通学の中村サンにバスのダイヤ聞いてたんだっけ。

 結局いつものように電車で行って駅から走るのが賢明やねーっ
 ありがとねーってメールしたら電話がかかった。

 「お前明日何時起き?
 
 「5時。

 「早くねーか?(笑
 
 「早く起きないとダラダラして起きれんくなるん。
 
 「そっか。んじゃ6:15に起こして。
 
 「いいけど、早くない?

 「お前、送ってってやるよ。
 
 「えっ、悪いしいーよ。

 「いや、おれ明日実習の当番やき8時半までに学校いかないけんとね。8時も8時半もそうかわらんやん?やき起こしてくれたら連れてってやるよ。
 
 「まじー?ありがとー☆

 「しっかり起こせよ。無理やったらいつものよーに電車でいけよな。
 
 「りょーかいです☆


 ってなわけで上手くいけば送ってもらえるかも。
 ラッキーだなあ。(*´−`*)


 しっかし、中村サンは大変だなあ。
 あたしのことかまって、美人一年生のことかまって。
 不器用なくせに。(笑

 そうやって、あたしを繋ぎ止めてるつもりなんだろね。


 あたし、なんか吹っ切れちゃったんだ。
 昨日のことがあったからかもしれんけど
 これ以上中村サンのことを好きになれないコトに気づいた。
 へたしたら嫌いになっちゃうよー。ハハハ(笑えない。


 中村サンに対する「好き」は恋愛感情もかもしれないけど、
 人間的スキと友達的スキと家族的スキと複雑に色んなスキが絡み合ってる。
 



 ようするに中村サンがスキ、にはかわりないんやけど。 


2004年11月15日(月) 地球の中心。


 えーっと、中村サンに対する想いが爆発しました。
 約束忘れて人の休日台無しにするし
 それを反省する様子もないし!!
 謝る様子もない!!

 アナタって人は自分さえよければそれでいいんですもんね。(ニコ


 自分の気持ちに素直なのはいいと思うけど
 あまりにも気分屋すぎてついてけません。

 
 「なんか冷たくねー??


 知るかあ!!

 人のコアラのマーチ食べながら言ってんじゃねーよ!!
 忙しいときに話しかけてこないでよ!!
 ちかが近くにおるのがわからんのかー!!


 つーか、地球はお前中心に回ってるんじゃねーんだよ!
 このナ●●●ト!!!


 はぁ、はぁ、、(怪




 中村サンがあたしのこと気が合うって言うけど、
 あたしがあわせてるからよ。

 気づいてないでしょう。


 
 アナタが何をしたいか、
 あたしに何を求めてるのか、あたしにはわかんない。


 あたしを友達だというのなら
 都合のいいオンナにしないでよ。


 関わっていくのに、疲れた。


2004年11月13日(土) 青いスポーツカー。


 今日は午前中で学校終わりやったけん
 和美と残ってホールで勉強した。
 (というよりも、おしゃべり。)

 青いスポーツカーが見えて
 中村サンがまだ学校におることがわかった。
 中村サンの車やなくて専攻科のもう一人の男の人の車なんやけど。(ばきゅ。
 あたしにとってこの車が目印で
 中村サンがおるかおらんか判断してる。

 4限終わるまでホールにおったけど中村サンには会えんかった。
 和美もちかもしょっちゅう学校で中村サン見かけよるのに
 あたしは滅多に会わない。( ´・ω・`)
 なんでだ、なんでだあ。くやしー。

 結局顔見ないまま、連絡ないまま今日が終わった。

 そーいや、今日か明日 受験する学校を絞るの手伝ってーとか言われたけど
 どーなるんやろ。
 気まぐれな人やしなあ、忘れてるんだろな・・。
 ま、いっかあ。明日バイトの面接やし。
 目指せコンビニ店員です。


 あたし、告ろうかなって思ってます。
 このまま隠すのは限界やし。( ´−`)ノ
 好きなんだよねー。何度考えても。いくら考えても。
 
 結果はわかっちょるし付き合いたいとかじゃないし
 なんも怖いことはないんやけど
 告って今の関係が壊れるのが怖い。

 あたしはフツーに友達やってけるけど
 あたしの一言で中村サンが変わったらどうしようってすごぃ考える。
 今のまま仲良しでいられんくなるのが一番嫌だ。

 友達でいたいなら、このまま隠していく方がいいんかなあ・・。
 あぁー、、悩む。


2004年11月10日(水) 隠せない。


 今日は学校でパンを作った。
 班の子はみんな明るくてハイな子ばっかやけん
 めちゃくちゃ笑ったし楽しかった。

 放課後和美とパソコン室で課題やりよったら電話。
 ・・中村サンだ。

 車で来てるらしく、
 よかったら送るよーって。
 お腹減ってるっつーからパンあげるって言ったら
 ホールから6階までしっぽふってやってきた。
 久しぶりに、顔見れた。

 「さーんきゅ。^^んで、帰りどーする?

 和美と帰ろうと思ってたから断った。
 本音は中村サンと帰りたかったけどー。

 パンは専攻科のみんなと食べてくれたみたい。

 『うめーよ。

 好評やったみたいでヨカッタ。^^


 『そろそろ帰るぞー。

 『気をつけて帰ってねー。^^

 『お前も帰るんだよ。

 結局一緒帰ることになった。
 久しぶりに中村サンの車見た。
 久しぶりに助手席座って相変わらずのヘビーローテーションの
 KEMURIの曲聞いて、結局アトイチネンの歌詞わかんなくて
 久しぶりに白鳥サンのくさーいオナラにあった。(ばきゅ。

 久しぶりがなんだか嬉しくて、
 微妙にいつもより倒してある助手席が 
 誰か座ってることやもしかしたらえっちしたんかなとか
 どうでもいいこと思わせてくれて切なかった。


 「あー、だりぃ。熱あるかも。

 「まじ?大丈夫ー??

 「デコ触って。熱あるっぽい??

 おデコ触った。
 
 「んー、あるよーな。耳たぶ熱かったら熱あるよね。

 耳たぶ確認。
 あったかい。

 「んー、熱ありそーよ。帰ったらゆっくりしてなさいよ。

 お互いの近況報告した。
 やっぱり進路の話が多かった。


 「なんかさあ、手が痙攣すんだけど。

 「まじ??

 手繋いだ。
 中村サンの手は華奢であったかい。
 ドキドキした。
 ってか痙攣してたとかしてないとかわかんないしっ!!(>_<)

 なんか話題は血液型の話になって
 やっぱ白鳥サン(O型)的にはA型の子があうって話になった。

 「女の子はA型がいーね。お前A型やろ?もし付き合ったら普通に上手くいくと思うし。こうやってつるみようし、学校一緒やし一緒帰れるしね。^^

 あたしは、どーだろねって笑った。
 ドキドキしてるのバレないように頑張って、笑った。

 あっという間に家まで送ってもらって
 ちゃっかりウチの近所で立ちしょんする白鳥サン・・
 公害ですから!!


 帰り着いてからありがとうのメールした。

 『久しぶりにお前とゆっくり話せておもろかったよ。やっぱお前いいやつな。


 なんで、こんなメールくれるんだ。
 あたしはいつまでも中村サンのこと好きでいたくないんだ。


 頑張って隠してるのに
 もう隠せなくなっちゃいそう。

 ああ、もう中村サンが好きなんだってば。
 すごい好きなんだってば。


2004年11月08日(月) 終わりかけ。


 今日、中村サンを起こした。
 寝ぼけ声。
 相変わらず朝は弱いんやから・・。

 学校着くくらいに

 「ありがとぅ

 ってメールきた。
 いつもなら返事するけど、しなかった。

 中村達也離れなのかしら?
 


 中村サンが好きな女の子のタイプも知ってるし、
 どんな恋愛スタイルなのかも知っている。

 あたしが、恋愛対象外なのも知ってる。


 どんなに想っても報われないこともわかりすぎるほどわかってる。


 

 だからどーかわからんけど あたしは
 中村サンの彼女になりたいって、一回も思ったことない。

 さとみは変なのって言うけど。
 

 ただ好きでいるだけでいい。
 ただいつかこの気持ちを伝えたいだけ。



 中村サンの顔、見ないまま今日が終わった。


2004年11月05日(金) 嬉しいセリフ。


 その夜も電話があって、
 お葬式が無事に済んだこと、学祭どうだったか話した。
 たぶん20分くらい話したかな。
 寝ぼけとったけん何離したかよく覚えとらん・・。
 明日少し学校に顔出すよ、また連絡するわ。そうやって終わった。

 学祭は平日だけ会ってお客さんも少ないし、
 サークルの当番のときだって20人も来なかった。( ´−`)
 暇すぎてユウ君とメールしてました。
 タルト買わされました。(甘過ぎ。
 
 学祭も終わりかけの頃、中村サンから電話。
 
 「お疲れー。お前なんしよるん?オレ今来たっちゃけど。(笑

 「サークルの片づけー。
 
 「もう片づけしよるん??

 「ウン。見にきてよー♪

 「なんがあるん??

 「展示だけ。

 「わざわざ見に行くもんやねーし。

 バサッと斬られ切られました。
 中村達也はケチです。(○`ε´○)

 片づけも終わって講堂に向かった。
 コンサートの前かってくらいめちゃくちゃ人が多い。
 友達と話しながら講堂が開くの待ってたら中村サンから電話。
 
 「お前、どこおるん?

 「講堂ー。

 「はあ?まだ早くねえ?(笑

 「今年は立ち見も出るっち噂なんよー。(笑 ってか自分なんしよん?もう帰るんやろ??

 「ホールおる。つーか来いよ。お前の顔見てねーし。

 「えー。(苦笑

 とかいいつつ走ってホールに向かうあたしってやっぱばかだよなあ・・。
 でも、すごいその一言が嬉しくて。
 中村サンからすると深い意味はないってわかっとるんやけどね。
 ナハハ 自分ってヤツが単純でヨカッタ。(笑

 ホールをキョロキョロしよると白鳥サンの姿。
 いつもの白鳥サンの姿。

 「おーす。今日、どうやった?

 「楽しかったよ。^^

 「なら、ヨカッタ。^^オレは色々忙しかったよ。

 「だよねぇ、お疲れ様です。

 「おぅ。さて、お前の顔も見たし帰るかね。^^車適当に止めとるし。(笑

 そういって中村サンは帰って行った。




                           やっぱり好きだ。




 何度も何度も思った。


2004年11月03日(水) 夢占い。


 中村サンが夢に出てきた。
 なんと中村サンがあたしに告る。(笑
 んで、付き合うことになるっていう本当にユメの夢。

 今日から学祭だった。
 開会式で、専攻科はウチらの学年の横の席やった。
 そこに、中村サンの姿はない。

 一昨日、中村サンのおばあちゃんが倒れた。
 第一発見者は中村サンと弟さんで
 救急車が来るまでに心臓マッサージをして
 できる限りのことをした。

 そんなとき、偶然あたしは電話してしまったんだよね‥
 電話に出た中村サンは泣いていた。
 あんな中村サンは初めて見た。

 一時間後、落ち着いたよって電話があった。
 おばあちゃんは頑張っている、でも助からないみたい、そう涙声で言っていた。


 あたしは午前中はスタンプラリーしながら学祭を満喫していた。
 心理学のブースで見た夢占いで
 夢に友達が出てきたら、その人に連絡を取らなくてはならない、
 と書いてあった。

 あたしは携帯の電源をオンにしていた。
 中村サンからの連絡をずっと待ってた。
 夢にまで見るほど、中村サンのことを考えていたのだと思う。

 午後からゼミの当番だった。
 お客さんはほとんどこないし、退屈でただおしゃべりしていた。

 すると、電話が鳴った。


 『中村達也』
 

 あたしは慌てて教室から出て電話に出た。

 「わりぃ、お前当番かなんかじゃねーの?

 「いや、お客おらんし大丈夫ばい。

 
 「今日、ばーちゃんの葬式。

 「そっかあ・・

 「親からばさら文句言われてさ。家飛びだしてきた。1時から葬式なんやけど行くか迷ってる。このまま気晴らしにパチンコ行くか喪服姿のままやけど学校行こうかなあっち思いよる。

 「まじで?おばーちゃんにちゃんとサヨナラしたん?それで後悔しない?

 「おぅ。火葬したときに俺はばーちゃんに別れ告げたし。

 「中村サンがそれでいいなら、いいけど。

 詳しくはわからんけど何かあったんやろうな。
 我慢すればなんとかなっても気がおさまらんかったんやろなあ。
 中村サンは自分の気持ちに素直すぎて不器用なところがあると思う。

 「お前、電源いれてていーん?連絡とりたくねーヤツから連絡こねーの?」

 「いや、くるよ。

 「は?大丈夫なん??

 「中村サンが心配やったけん電源いれたままにしてた。

 「まじで?ごめんなあ、ありがとう。今こうしてお前と話せただけでもヨカッタよ。

 「いやいや、まじすごい心配してたし。


 なぜか素直に言葉が出てきた。
 素直な言葉が言えた。

 やっぱり、あたしは中村サンが好きだ。

 中村サンにとってあたしは仲のいい友達の一人で
 妹分であって娘みたいな存在であってそれ以上の感情はない。
 それ以上の存在になれないことくらいあたしはわかってる・・

 気持ちは伝えたいけど
 もし今あたしの気持ちがバレたら、今の関係が崩れてしまいそうで怖い。
 それだけは嫌だ。

 やってけるよ、友達。
 今までもやってこれたし、これからもやってけるさ。



 このまま、友達のままでいなきゃ。


2004年11月01日(月) キミを探してた。


 朝もまた電源切ったまま登校。
 お昼、メールチェックした。
 中村サンから連絡なし。
 さすがに諦めたかー、と思ってたら・・
 教室のドアの前に中村達也の姿が!!

 どうみてもあたしを見てる。
 どうみてもあたしを手招きで呼んでる。

 しぶしぶ中村サンのトコへ行った。

 どうやら中村サンをここまで案内してくれたのはちかみたいだ。
 ちかには中村サンと連絡とりたくないことを話してなかった。
 しくった。(ばきゅ。


 「お前、何度も電話してもメールしても繋がらんのやけどどーしたんよ?心配して探したし。

 「ああ、電源切っといたけん。

 「は?なんで??

 「なんででしょーねー。

 あなたと連絡とりたくなかったからですよー。

 「はあ?なんでか言えちゃ。人がどれだけ心配性かわかっとろーも。

 「あんね、連絡とりたくない人から連絡くるけん切っとったん!!

 「ホントか?
 
 嘘だよ。連絡とりたくないのはア・ナ・タ。

 「ホントよ。

 「オレが関係しとるとかやねーよな?

 「なきにしもあらず、かな。(笑

 「はあ??ハッキリせーちゃ。(キレ

 「中村サンは関係ないよ。心配せんでいいよ。

 「お前は、大切なダチなんやし心配するよ。もう一人のカラダじゃねーんやしさ。(笑

 「はあ??(笑

 「だってお前はオレの娘♪

 都合のいいときだけ娘扱いするんやけん!!
 学祭の準備終わったらメールしろよな、と散々言い残して
 彼は短大の校舎へ帰って行った。
 嵐のような男だ・・
 
 ちかのこともあったし、メールした。

 「格好いい中村達也でいろよー。

 これ以上だせー中村達也はみたくなかった。
 あたしなりの精一杯の言葉だった。


 「誰とも付き合わんことにしたよ。かっこいーやろ?


 全くもってよめない人だ・・


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