stray notes

氷砂糖

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そこだけ明るく光るように
2012年05月15日(火)

職場に雰囲気のよい女性がいる。そのやわらかい声や、なごやかな笑顔や、さわやかな着こなしなどに接するたび、素敵だなぁと思う。個人的なかかわりは何一つないが、同じフロアで働いていて心地よい。その方にも嫌なことがあったり、怒ることがあったりするのかもしれないが、とりあえずそこまで知ることはなく。単純に、一方的にいやされている。

自分はどう頑張ってもああいうタイプにはなれない。あんなに優しく喋れない。あんなにあたたかく微笑みかけることはできない。ものも大事にできない。でも、タイプが違うから仕方ないね、と思う。わたしは生まれも育ちも悪いから、真似しても合わない。なろうとも思わない。ただ、遠くから見たり聞いたりして、いいなぁ、と思うだけだ。

数年前から、自分はあまり優しい人間ではないんだな、と思うようになった(もっと前からうっすら気づいていたのだが、だんだんはっきりしてきてしまった)。人にやさしくすることもなくはないのだが、在庫としては普通の人よりうんと少ない気がする。増えることもなさそうだ。ただ、これはもともとの性格や、育った環境にもよるだろうから、どうしようもないねと思っている。

でも、世の中はやさしいほうがいいと思うので。ああいうひとがこの世にいてくれるのはありがたいな、と思う。



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