stray notes

氷砂糖

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本音で語れ
2005年02月25日(金)

と言われたら、困ってしまう。わたしの本音、というのはかならずしもあまりいいものではない気がするので。わたしが本音を言えるのは、「これを言ってもおそらく離れていかない」くらいに親しい人か、「これを言って離れていかれてもかまわない、むしろ縁を切りたい」人に対してだけのような気がする。

かといって、じゃあ今書いてるこれは本音じゃないの? と聞かれたら、うーんどうだろう……と考えてしまう。一応自分が思ったことや感じたことを正直に書いてるつもりだけど、多少は読み手のことを気遣ってる部分もあるので、むきだしの本音にはなってないかもしれないから。

そういえば以前、こことは別のレンタル日記で、誰にも読ませるつもりのない、生の感情を吐き出す場所を作ったことがある。が、すぐにやめてしまった。なんというか、あとで自分が読んでも気持ちが悪くなるような文だったのだ。ひとの悪口を書いたとか、グロテスクなことを書いたというわけではないのだが、おそらく基本的にマイナスな感情が流れていることが多かったせいだろう、イヤーな気分になってしまった。たまにwebで毒を吐いてすっきりしているらしい人を見かけるが、どうもわたしはそういうタイプではないらしいなぁ、とその日記はすこししたらやめてしまった。

本音、と聞いて、あまりよくないほうの印象が浮かぶのは悲しいことかな、とも思う。かといってべつだん夢があるとか何かに対して主義主張があるとか、前向きならことなら話しても大丈夫だろうし、そういう方面でふだんの生活でいえないようなこと、というのも思いつかないしなぁ。

そうかわたしの場合、いいたいことやいえそうなことは、薄めたり和らげたりしていってしまっているのかもしれない。相手の、ことばをうけとめるちからをはかりながら。なにもかもまるごとぶつければいい、というものでもないし、かたちが変わっても、本音は入っているのだ。そしてどうも万人向きじゃなさそうだな、と感じることは、やはりわかりそうな人と話す、ということですんでいるのだろう。



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