憂色透明
憂々とし 夢現 筒抜で ウェア アム アイ 強引

2004年07月26日(月) また夏が来たぜぇ

オランダの北のド田舎に、ウーマンオンリーのこぢんまりとしたペンションがあって、昨夏はそこに行った。
人口の半分が外国人というオランダなのに、
「日本人なんてはじめてきたよ」といわれたくらい田舎だった。
庭の正面のただっぴろい平地には、黒や茶色の斑点のウシがモーモー草を食んでいて、リスや植物や、すばらしいくらいの開放感があった。

そのペンションは、もう長年連れ添っているおばさんのレズビアンカップルが経営していて、でかい犬がたまに遊びに来ていた。
お客さんはもう30、40、50代の、(当然)オランダ人のおばさんたちで、オランダ語も喋れないサルみたいな10代の自分は(っつーか思い出すと笑える)、あんまりリラックスはできなかったけど、まったく行ってよかった。すばらしいところだった。

2人印象的な女の人がいた。一人はオランダ語とかフランス語とか英語とか、いろいろ喋れて、学校の先生をしていて、長いタバコをふかし、おしゃれでモダンな感じで、知的に喋るのに、なんかクセが悪い。
手癖が。
始終、指で歯をいじってたり、指でゴニョゴニョスプーンやらナプキンやらをいじっていて、とにかく手癖が悪いのだった。それがとにかく可笑しくて、もう爆笑しそうだった。
オサレなヨオロピアンバカンスを涼やかに過ごす小金持ちなマダムが、異常に手癖が悪い。手癖だけが悪い。もう実際見たらすげぇ面白いワンシーンですよ。
岡田あーみんの漫画みたい(分かりにくいか)。
それがすごく人間臭くて、このおばさんのおかげでオランダの印象がよい。


なんか違うことを書くつもりだったのに、このおばさんのことで終わってしまった…。



2004年07月08日(木) なんだこのすごい気分は!!

七夕の前日は、初ライブだった。

緊張しすぎて、リハの時間違えて(おいおい)、真っ青だったけど、
本番になったら……燃えた。
やるっきゃねー、って。
意外と本番に強いことが発覚した。

前日は、夜12時までには寝るはずだったのに、結局当日の朝の5時まで、3人して寝れなかった。
言い合いのケンカをしていた。
何も前日に、って感じだけど、これがあったから、ライブ終わったあとに、達成感が2倍になった気がする。

日常生活の態度を注意されたことが発端だったんだけど、最初はよかった。黙って笑って、「そうだね直す直す。」といっていた。

でもあんまり何回も以前からしつこいんで、
「じゃあおめぇは何様だよ!」
となって、どどっと、メンバーに対して持ってた不満が爆発した。
それで、自分は今まで、「結構感情を出して言いたい事を口にだす人間」だと思っていたけど、案外そうでもない事が発覚した。
自分でわかってる部分を指摘されて辛くて、しまいには自分はなんと目がはれるまで泣いたし、ぐちゃぐちゃ。すっげーギャグみてー。

でもケンカはすごい。久しぶりにした。
5つ年上のメンバーは、
「ケンカになってでも言いたい事を言い合ってこそ、本当に仲良くなれる」と本当に(本当に。)信じている人たちだ。
すごい単純に2人とも優しくて、自分にないものを持ってる。たくさんのいい友達と、他人を否定的に見ない目をもってる。自分と全く違う過去を歩いてきた人たちだ。でも我が強くてわがままでたまにむかつく。
でもそう思ったら、そう思ったときに豆はもっとハッキリ言っていいんだよ、と言われた。
ま、いつもいつもそうもいかんだろうが。

今でも思い出してつらい。
ライブの演奏自体は、完成度が高いとはいえんけど、来てくれた客と、これまでにないくらい楽しめたし、半プロの他のバンドのメンバーも4人してきてくれて、相当褒めてくれたし、相当嬉しかった。
他人となんかやって何かを作り出すって相当おもしろいよ。
こんな気分ははじめてだーー。

だから、そのいい感情と、自分と他人のイヤな部分に直面したときのゲロ吐きそうな気分とが混ざってる。しかも昨日の夜中になって、自分のせいでカノジョに泣かれ、3日連続で寝れず。

ダメな自分は
「あーー!!!
こんな気分ははじめてだーー!!!」
と混乱。


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