2013年09月30日(月)
更新告知、的な


 久しぶりにエンピツログインしたら無料版にもログDL機能がついてた!!!!!!!



 
 お久しぶりです。六実@ナパームスクエア(研10)です。

 そう思うとテニミュもクラブセブンもゲキシネもナパームスクエアも10周年なんだねぇ…………………そんな感じの日々です(わかりがたい)。


 もう更新しないことはデフォなのでお詫びはしません!(笑)
 むしろほめて!(こら!)


 サイトを整理したいといいつつ幾星霜……でもね、今回みたいに急に長文ぶっ放したくなる時もあるから、やっぱりここは必要なんだよね……

 という訳で、日付さかのぼりびよんどメモを置いてきました。興味があればどうぞ。


 あと、今の画面がスマホからだと非常に見にくいので、携帯版のリンクを貼っておきます(自分用に)
 あと、某友人が携帯版表示を知らずにガラケーからPC表示版で見てたという事故もあったのでそれ対策でもあり。
(見せてもらったら縦書き表示されてた(横書なのに!))(笑)

 http://www.enpitu.ne.jp/m/list.cgi?id=26167


 過去ログひっこぬけたんだから、ブログに移行するのもありかと思ったんですが10年分あるからね……(笑)。



 冬コミは申し込んでいます。今回は逃げも隠れもしない「ジャンル:ミズ
ナツキ」です。結果が出たらまたここかついったーでお知らせしますね。



[おさらい]
 @mutsumigoko
(メイン。今はあくあこさんになっていますがおかまいねぐ)(笑)
 @konpeitou_ss
(金平糖垢。SSSの更新通知とたまに垂れ流しSS)
 @mutsumi_ns
(有明垢。鍵付。有明がなんだかわかってるよ!でしたらフォロリクくださいませ)

 
 では。


2013年09月29日(日)
びよんどメモその3


 更に続きです。




[びよんどめも:最後の扉らへん]

 二部で中詰め盛りあがった後は、再びダークファンタジーな世界へ。
 一部で開けた扉の先の物語、かな?
 舞台中央の階段つき扉が上手に寄せられて、枠だけになったドアたちを鳥居のように並べて、そこに扉をあけて出てきて、何かを探すように求めるように、鳥居をくぐってくる(笑)夏希さん。
(どの場面も夏希さんは「扉から出てくる」で始まってるのだなぁ)
 白のノースリーブのロングドレスと思いきや、下はフレアパンツで、ガチっとゴールドのぶっといベルト(ご丁寧にちょうちょw)を締めていて。ミュシャの絵にでてくるような?感じふわっとしたドレープの衣装。
 BGBBで一緒だった原田さん振り付けのコンテンポラリーダンスがあったんだけど素敵だったなぁ。言葉はなくとも伝わってくる、扉をあけて一歩踏み出すための勇気。かろやかに舞いつつ、一歩足を踏み出して、とまどって引き下がる。そんな動きが印象的だったなぁ。
 歌も何曲かあったんですが、歌詞はあんまり覚えてなくて(笑)ただ舞台いっぱいに広がった白い光の中で、白い衣装の夏希さんがいて朗々と歌いあげる。技術はさておき(笑)、DIVA(歌姫)みたいで、すごくきれいだった……
 ドレスの胸元がゴールドの刺繍のはいった、シャーリング風に縫ってある仕様だったのですが、その胸のふくらみがだんだんさがっていっていたのはご愛敬(笑)いや、ああいう服って乳があってなりたつんだよね……(爆笑)

 三つ目の扉、ラストは夏希さん作詞のオリジナル曲の「To the next stage」扉を開けた先の希望の明るい楽しい曲、キャスト総踊りで、夏希さんがふわっと三井君にきれいにリフトされてたのが印象に残ってます。歌詞もすごくよくてねーー、と歌詞の話はまた後に譲りまして。みんなほんと楽しそうに歌い踊ってた。最後に「To the next stage!!」で高らかに歌いあげて幕。最後にどかんと盛り上がって、ショー「Beyond the Door」が終了、暗転。


 明転して、挨拶。「ここまでが、ショー「Beyond the Door」ですから!」と強調する夏希さん。
 そしてここからはいつものトーク&ライブなノリに休憩なしではいっていくのですが、とりあえず私のレポはいったんここできります。


 なんか最後の扉の文章量が極端に短いですな(笑)。別に時間が短かったとか、くいつけなかったとかではぜんぜんないので!(笑)っていうかほかの扉がいろいろ情報量多すぎたよ(笑)




[びよんどめも:扉の向こうのネクストステージ]

 今回のショーで、オリジナル曲は二曲。前述している通り第一部最後の「Beyond the Door」、そして第三部最後の「To the next stage」
 どちらも夏希さん作詞。そしてどちらも赤裸々に夏希さんだったなぁと。

「Beyond the Door」
 いつからかあった扉、その向こうに君がいるのはわかっていたのに、開けられなかった、扉の前で流した涙、開くんだこのドアは開けるんだこのドアを、鍵は今私の手の中にある

 そんな感じの歌詞なんですが、でてくる語彙はすべて夏希さんだったなぁ。「お稽古場のバーにしがみついてリノリウムの床に落ちた涙」なんて歌詞、夏希さんじゃなくちゃ書けないし、あ、夏希さんの事なんだなと。

「To the next stage」
 扉のあけた次のステージへ飛び出していこう。
「なんにだってなれる」
「誰にだってなる」
 それが私のスタイル、私の道、私の人生。
 
 そんな感じの歌詞なんですが、この歌詞にあった「なんにだってなれる」「誰にだってなる」ってのにうっかり涙ぐみまして。
 退団して三年たって、いろいろ試行錯誤をした上で「舞台でやっていこうと決めました」と今年の5月のファンミで話ていて、舞台人ミズナツキが好きな自分としては、それがたまらなく嬉しかったんですよね(その決意は遅いという人もいるけれど、夏希さんは三年必要だったんだよ)。
 そんな「決意」夏希さんがこんなに楽しそうに、希望に満ちて歌っているのがほんと嬉しくてね嬉しくてね。


 結局のところ、ショー「Beyond the Door」は「Beyond the 水夏希」だったなぁと。ショーだから物語はなくてもいいんだけれど、そこに何かテーマを見いだすなら、「水夏希」だったと。そこには確かにこの三年間の水夏希の物語があった。夏希さんが扉の向こうの次のステージにいく為の物語。
 逆を言うと、演出家・水夏希がショーを作るにあたって舞台に提示できるものはこれしかなかったとも言えて。創作にあたって多かれ少なかれ作者自身というのは作品の中に溶け出すものだけれど、夏希さんはストレートにそのまま出してきた。何か新しいものを生み出すわけでもなく、新しい世界を作り出すわけでもなく、自分自身を。あますところなく、体当たりで。

 それは宝塚という有限の、男役という虚構の世界では絶対出せなかったものだよなぁと思うのです。宝塚時代は男役という虚構という枠で、自分の上にどんどん作りこんでいっていた訳で(そして夏希さんの男役像はその虚構のコーティングから夏希さん自身の人間性が浮き出して見えてきているのがとても好きだった)。
 けれども退団後その虚構のコーティングは取っ払われて、そこに残されたのは「水夏希」そのもの。
 それをこの退団記念日(そして女優としてのスタート日)である912にぶつけてきたっていうのもすごく興味深かったです。
 そしてこれは去年にはまだできなかったことで、来年はもうこん風には晒せないかもしれない。

 これって、じつは、すごいことだったんだと思うんですよね。

 と、私は過剰に重いいれ(誤変換だが間違ってはない))(笑)てしまったので、なんともアレですがじゃあ逆にそういう思いいれのない人からみたらこれはショーとしてなりたっていたのかな?という一抹の不安があったりします。なんだかんだで客席はほとんどミズナツキファンな訳だし……それだから出来たことなのかなとは思いますが、それでもそうやって全身全霊で自分をさらけ出してきた事を私は評価したいなぁ。

 なにはともあれ構成演出という媒体をつかって、自分自身を表現してきた、って事だと思うのです。だからこの人はやっぱりクリエーターではなく、パフォーマー(表現者)なんだと思うわけです。

 もし2作目を作るとしたら、それは何を出してくるんだろうなぁ。これきりな気もするし、来年また同じように「Beyond the 水夏希」だったらそれはそれでまた今年と別のものが見られる気がするし、まったく違うものをつくるのでもそれはありだと思う。

 個人的にはまた三年後ぐらいに、同じように自分自身をさらけ出すショーを作ってみてほしいなぁと。そのままライフワークになったらおもしろいと思う(あくまでテーマは自分自身で)。


 今回のプログラムでオギーと対談しているのですが、その中でオギーが
「外の世界になじむのには10年かかる。熱いお湯に水をいれてすこしずつうめていくような」
「今まで男役として作り上げてきたものに、絵の具を混ぜるみたいにいかに本名の自分を溶け込ませるか」
 と言ってて。
 それは今回のこの「自分さらけだしショー」(言葉は悪いがほんとそうだと思う)にもつながるかなぁと。

 身内イベントと言えばそれまでだし、それだからぶつけられたのもあるのかもしれない。
 でもそれは今までには出来なかった事で。

 だからほんとにすごいことだったなぁと、終わって振り返ってみて思うのです。









 長い!重い!めんどくさい!(私が)(笑)

 そんな重い思いを込めて「最終的に」すごくよかったという最初の発言につながります。ほんと最初の「仕事ないから自主公演」なネガティヴ発言からたいした飛躍だと思います(笑)。

 ほんとにねー。屋根〜TATTOOにかけて何かをつかんだ感じがするし、この時点の水夏希をこうしてさらけ出してきたことも、なんというか、こう、一言でまとめると「大好きだ」ってね……


 最後に出待ちでだったかな?今回のショーを通してまた課題も見つかったみたいな、またそこに向かってみたいなこと言ってて、あー、この人もう今回のPDCAのCまで終わらせてるよ、さすが日本PDCA協会検定1級(ないよそんなの)の水夏希さん。

 大好きだ(2度目)




 トーク&ライブパートの話とか、ゲスト(っていうかH&M)の話はまた別途改めます。ってついったーで垂れ流しちゃうだけかもしれないけれど(笑)


 以上、ここまでお読みいただきありがとうございました!






2013年09月28日(土)
びよんどメモその2


 続き。


[びよんどめも:二つ目の扉らへん]

 で、第二部は一転、道化に扮したこーちゃんのパントマイム場面から始まります。場面名は「K-clown」こーへーくらうん?(笑)これがまたうまいんだ、かわいいんだ(笑)。
 コミカルに沸かせつつ、舞台中央の扉の前に行って「これからここから誰か出てきますよー」なパントをしてて。 で後から気づいたんだけれど、ここ、夏希さんが出てくることを示唆しているパントだったんだよねぇ。セクシーポーズ取ったり、脇をわきわき締める動作したり(これはトークでたびたびいち君とかに対して「女子になるには脇締めて!」てやってたのを指してるんだと思うw)そして男役ばりにキザって帽子のつばをすっとなでるパントも。まさに今のかわいくてかっこいいミズナツキ紹介パントだったなぁと。
 そう思うと、なんだかこーちゃんの存在が水先案内人というか、この劇場の支配人にも見えてきて。今からうちの目玉商品、ミズナツキが登場しますよ?とでも言うような。深読みしすぎ?それは言うな(笑)
 実際、ダービーハットにステッキの夏希さんが現れた時、階段下でこーちゃんがドヤってしてたんだよね。そしてピンと襟をたてる動作を真似して、「はー、やっぱり本物は違うねえ」みたいな支配人コントをしてたんだよ……

 って、むっさん、夏希さんのこと、見てたのか?(笑)

 いやでもこーちゃんが相手を受けてお芝居小芝居するタイプだから、こーちゃんみてると夏希さんがどんな感じかも伝わってくるんだよ!
 これは宝塚時代、デュエットダンスは必ず娘役ちゃんをみていた感覚に近い。娘役ちゃんがどれだけ幸せそうな顔してるかで、夏希さんがどれだけでれてるかわかるんだよお、そこに男役の矜持を見ていたんだよお!
 と大変うっとおしい言い訳終了(笑)

 ちなみにここ、千秋楽には扉から出てきた夏希さんがダービーハット落としちゃって。それにもこーちゃん「おおっと、失敬」みたいな感じでいい小芝居フォローしてたんだよね(だからむっさん夏希さんのこと(略))

 そんな感じで二部は扉を開けたらショーアップショー!って感じでこれまた詰め込みすぎだったけれど楽しかったです。ダービー帽にステッキの場面は軽やか。いち君と女スーツで踊るキャラバンはクールでかっこよく。
 いち君すっかり女子だったけれど、踊るとバシっとしててねぇ。スーツにソフト帽だったんだけど、でもちゃんと女子の踊りなんだよねぇ。でもふつうの女子ともまた違う。なんとなく雰囲気はだんしんくれーじーの時の女黒燕尾に感じた感覚で(伝わらん)。なんかやっぱり宝塚OGって不思議な生き物だよねぇ。

 で、第二部の特筆すべきことは!宝塚晩年期に自虐で笑いをとることを覚えた夏希先輩(フィガロの時はけちょんけちょんでした)が、ついに自虐でショーひと場面作っちゃったよ!てことなんですが!(笑)

 第二部のショーの途中で、踊りまくった後に舞台上に倒れる夏希さんとメンズ。そして舞台が明るくなってちゅんちゅんと朝の照明。目覚ましのアラーム音が鳴る
 −−じぇじぇじぇ、起きないと倍返しだ
 ちょ、時事ネタw。けれども目覚ましになかなか起きない三人、夏希さんが「んーーー!」と起きあがっては目覚ましを止めるパント(結構バン!て床叩いてたな……いい音してた)、他の二人も夢の中……何度目かの目覚ましで最初に起きたのがこーちゃんで
「うわやっちゃった!」
 と、ここから寝坊ソングコントの始まりです(笑)。歌詞はもちろんオリジナル。しかしこーちゃんの「うわ(寝坊)やっちゃった!」がじっつにリアルだったよ……やっぱ芝居うまい……。
 で、続いて起きる三井君「今日大事な打ち合わせなのに!」
 そして夏希さんを平手打ち(!!!)で叩き起こすこーちゃん、わー、どうしよーおちつかなくちゃーと慌てる三井君、「おまえが落ち着けよ」と平手打ちでつっこむこーちゃん、そして夏希さんはこーちゃんに起こされて立ち上がったのに、まだ夢のなかでたったままゆらゆら寝てるの(きゃわー)。で、ふっと腕時計みてやっと寝坊したと気づく夏希さん、はい三人そろってのお寝坊大慌て大運動会の始まりはじまり!(笑)
 もーいつもこうー!と凹む夏希さん
「♪クールに見えておっちょこちょい」といじける夏希さん
「♪こーんなんだから彼氏いない!」とこーちゃんに歌われ平手打ちでつっこみ返す夏希さん(すげえ)
「♪オカマキャラにまちがえられるし」寝坊をしたことから延々自分を自虐で追いつめる夏希さん(爆笑)
「って自己紹介してる場合じゃないし!」
 とこれらの歌詞がテンポよくぽんぽんのっかっていく、ほんとに大運動会(笑)!
 てかすごい平手打ちコントだったよ(笑)
 慌てて着ていく服を選ばなくちゃと、クローゼットからこーちゃん三井君がお洋服を運んで着てこれはどう?これは?と黒燕尾やらwタキシードやらw宮廷服やらw出してくるけれど決まらない(そりゃそうだ)、そして差し出された白のスパンのロングコート(背中羽付き)を羽織らされて、ん?なんか思い出す?
「えーりーざべーーーーーーーーっ!」
 (宝塚サービスです)(笑)
 後ろでちゃんと二人が黒天使になりきってるのがまたおかしくてね!
 人間慌てた時って、奇怪な行動するよね、って感じのコントミュージカルでほんとおかしくておかしくて。
 そしてこんなことしてる場合じゃなーい!と逆ギレるすのも実にお約束。
 なかなか決まらない衣装に、夏希さん
「♪これからは見た目は捨てる、中身で勝負」
「♪それでお仕事もらえたら、こんなすばらしい人生ない!」(三人でうっとりポーズで一瞬止まる)(そしてまたこんなんしてる場合じゃなーい!と動き出すw)

 ……てかさ、夏希さん、こう、彼氏とか仕事とか、自虐を越えてぶっちゃけすぎてて大変心配になります(笑)。
 そんなんで「服が決まらないー!」とステージ中を舞う服の中、ああでもないこうでもない「これは?(どう?)」「NON!」「これは?」「NON!」三人であたふたぐるぐる、ああ時間はどんどんすすむのにーーー!とそこで
「あ、これがいいわ」
 ひょいとこーちゃんが肩にかけてたストールをとって村娘風にかぶって
「いってきまあす☆」と
 扉の向こうに消える夏希さん。
 あんだけ騒がせておいて、そんなんでそんなんな夏希さんに思わず男子二人
「「もおーーーーーーーーー!!チカちゃあああああん」」


 ちょ!!!!!
 20代男子に!!!!!!
 チカちゃん呼ばせたっっっっっ!!!!!!!!


 そんな楽しい自虐コントミュージカル(笑)後、舞台に取り残された二人が半分アドリブで場をうめていきます(場面転換片付けタイム(笑))。
 散らかった服を片づけつつ文句を垂れる二人w
「もうあの人あの歳でどうなの?」
「あーもうこんなにちらかして」
「ねえねえ、これ羽ついてる(例のトート衣装)」
「なんでこんなのが普通のクローゼットからでてくんの!?」
「あ、トップだから」
「トップは羽生えてんのか!」
「ってか、早く片づけろって後ろで思われているよー」
 そして片付け終了。改めて夏希批判(笑)
「てかあのひとああ見えてさ」
「おっちょこちょい」
「そう!」
「おっちょこちょチカちゃんだ」

「「おっちょこチカちゃん!!」」

 ちょっっっっっっっ!!!!!!
 おっちょこっっっっっ!!!!!!
 チカちゃんっっっっっ!!!!!!


 すげー、破壊力!!!!!!さらにさらに

「でもさー、そんなところが」
「「かーわいんだけどねぇ!」」

 
 ちょっっっっっっっ!
 20代男子に!!!!!
 かわいい言われた!!!!!!!!!




(……)




 気を取り直して(笑)。
 この場面、夏希さんが扉を出ていった後は、アドリブコント場面としてこーちゃん三井君が作ったのだそう……え?じゃあ彼らが「おっちょこチカちゃん」とか「かわいい」とか言い出した、わ、け?




(……)




 っていうか、これ、どーゆー設定なんでしょうね?彼らと夏希さんは一緒に住んでるの?の!私の第一印象は「夏希さんの脳内バトラー」です(笑)。なんか自分の中にいる天使と悪魔的な? でも同居人でも血のつながらない兄弟でも「君はペット」でもいくらでも妄想できると思うのでその辺はその手の方々にお任せします(笑)。
 いっやでもこれほんとおもしろかった!なんかあわてた時っていろんな自分がでてきてセルフつっこみとかするよねー、あるあるーって感じでね!


 で、この「かーわいんだよねー」の後、舞台上にさっと出てくる女子ふたり。
 白のぶわっと広がったワンピースで肩ストラップがないやつ(説明力貧困)に、青白ボーダーのカーデ羽織ってて、「本物のカワイイきた!」「世間一般的なカワイイきた!」て感じでどよめく男子たち(笑)
 アップテンポの曲に乗って、そんなカワイイの中に扉を開けて再び出てくるおっちょこチカちゃん、じゃなくて夏希さん。ノースリーブのシフォン素材のブラウス(カクシュールっぽかった?)に黒のパンツなんだけれど、すっごく「カワイイ」で出てきたんだよ!負けてないよ!
 曲が「Candyman」という曲で「♪近頃気になる男の子、甘いマスクにさわやかスマイル!」と英語版「年下の男の子」(笑)的なキュートな曲で、女子三人がキュートにコケティッシュな感じで男子がメロメロになるようなそんなナンバーでね!
 いやー三人ともほんとキュート!夏希さんもキュート!スカート履いていないし、あからさまなかわいい格好じゃないんだけど、それできゅーとなのがたまらなくかわいいくて。カワイイは作れるんだよお!!(落ち着け)
 ちゃんとショーアップされた「カワイイ」だったんだよねえ。照れとかもなく、媚びすぎることもなく、ネタに走ることもなく「カワイイ」。「He so cute」なんて歌詞におまえのほうがかわいいんじゃあ!と逆ギレする始末……すみません、ほんと正々堂々「カワイイ」って感じで、ああ、こういう表現もできるようになったんだなぁとしみじみ。

 しかしいち君志乃ちゃんを従える姿になんかデジャヴと思ったら、たつーでミズタマコンビ従えてた時のアレだと気づきました。あの1/8スケールのフィギュアの中に1/6スケールフィギュアが混ざった感w

 で、夏希さんここまで一度もスカート履いてないんですよね。これはとっておきの場面でスカートはいてくるなぁと思って待機してたんですが、この後にNINEの「シネマ・イタリアーノ」を使ったクライマックスナンバーがあって、ここでスカートはいてイイオンナ風にばーんと登場したわけですが、ちょっと残念な衣装でね……
 銀の総スパンのスリップワンピなんだけど、スカート丈がなんかOLみたいな膝丈で、変なフリンジついてて、変な赤い腰巻き(笑)してて、私あまりふぁっそんの事とかわかんないんですが、なんかこう昭和っぽいというかダサかったんだよー!
 待望のスカートなんですが、それですかーって感じで(笑)

 で、千秋楽だったかな?トークの中で「シネマイタリアーノのところの衣装についてお手紙いただきまして……」と言うから、ついに誰かダメ出ししたのか!と一人でドキドキしてたのですが『きらきらしてミラーボールみたいでよく見えません、(見えないのが)ねらいですか?』的なお手紙だったとか。ちょwダメ出しじゃなかったけれどそのツッコみも相当おもしろいwwwwwねらいwww

 でも衣装は微妙だったけれど、ここの夏希さんも素敵だったなぁ。とにかくデコルテ!肩!二の腕!を堪能した訳で、また最近やせちゃってるんだけど、綺麗に骨期にはいっていえねぇ(骨期?)ほんと、骨格美人。
 ショーアップの「カワイイ」が作れていたと同時に、ショーアップの「イイオンナ」もちゃんと作れてたなあと思うんですよ。わかりやすいエロのセクシーではないけれど、セクシーアイコンではある、みたいな?(その説明がわかりがたい)



 そう思うと、この2部のショー場面。夏希さんの今の「カッコいい」も「カワイイ」も「イイオンナ」も余すところなく詰め込まれていたんだなぁと。
 女子としてカッコよくもなれるし、カワイイもイイオンナもちゃんと表現として出せるようになってきた。女子としての幅が広がってる。ちょっとまだアイコン的な面もあるけれど、そんな夏希さんが見られてほんといいなぁすごくいいなぁと。

 文句なしに楽しかっ二番目のショーアップショーの「扉」でした。
(ミラーボールへの文句は?)(それは最終的には見慣れたw)


 三つの目の扉の話に続きます。




2013年09月27日(金)
びよんどメモその1



 そんなこんなで、先日おこなわれましたびよんどなんとかのメモを残しにきました。
 夏希さんが辞めて三年。身をもって悟ったことは外部はめったにDVDでない、ルサンクもない!って事です。だったら自分で書き留めるしかないんだなぁと痛いほど痛感(真飛語録)(いまだに使うな)(笑)。
 特に今回はついったーじゃ書ききれない事が多くてね……。


 で、扉を開ける前に経緯など。
 「Beyond the Door」。夏希さんが初めての構成演出を手がけるという事で聞いた瞬間には正直引いた(笑)えー?時期尚早でしょー?今のあなたに何がつくれるのー?てかアナタはイジられて輝くひとでしょー?友達の言葉を借りると「パフォーマーでクリエーター」なナツキミズさんが一から何かを作り上げることに不安で不安でしょうがなかったですよ。なんかこう、「オフセルフメイクはやりすぎて失敗している」ナツキミズさんが全面に出てくるような予感しかしなかった(笑)。
 あと発表の時期、今後の仕事の予定が入っていなくって、ああ、暇だから自主興業やるんだ、にしか思えなかったんだよ……(ぶっちゃけるなぁ)(マシンガンですから)(笑)
 まあ、ファンですから?担ですから成功したら拍手喝采、失敗したら指さして笑ってネタにしてやる、ぐらいに思っていたのですが(え?それファンなの?担なの?)(笑)7月にやったTATTOO14を見て少し考え変わりました。ああ、この夏希さんならいけるかも、と(TATTOO14再演がいかによかったか、そして初演がいかにアレだったかの話はついったを参照してください)(投げた)。
 とにかくこの三年目の節目を前に夏希さんが「変わった」んですよね。落ち着いたというか落ち着くべきところに落ち着いたというか。迷走っぷりMAX(こっちが勝手に思っていただけかもしれないけれど)だった頃に仕事なさっぷりMAXだったので、その他諸々すごく心配していた時期があったのですが、それがすとんと落ち着いたのが2013年の夏、だった訳です。

 前置き長くなった(笑)久しぶりだからね!(笑)

(ところでこの公演の話を周りの非ナツキ担にした時に、みんな「夏希さんがつくるもの、楽しみだね!」と言ってくれたんですよね。お世辞かもしれませんが、ああ、ファンだから心配しすぎるてらいはあるのかなぁと)

 そんな思いを経ての「Beyond the Door」、わくわくしながら扉の前に立った訳です。
 以下、私が3公演3連戦でみてきたものです。個人の感想個人の妄想個人の幻覚(じゅもん)ですがおつきあいください。






【びよんどめも】

 「Beyond the Door」、水夏希初構成演出。9/14,15の二日間、あくあこん方式の「初日・中日・千秋楽」、場所は品川ステラボール。
 夏希さんは退団後、毎年退団日の912にイベントをやっていたんですね。一年目はユミコ氏とのトークショー+がいずミニコン、二年目はナツキミズトークライヴ(ライブなんだけどマシンガン夏希さんなので自然とトークが目玉になった)(笑)。
 そして三年目の今年は、日付も912にこだわらず、新しいことをいうことで「ショー」を構成演出というチャレンジに出たわけです。

(そいえば去年の912(ここ数年はずっと平日のターン)で「来年は912じゃなくて土日に……」て言ってたね。その頃から「ショーをやる」とまではいかなくても、何か新しい事をやろうとしてたのかなあ……夏希さんならありえそう(笑))


 感想を一言でいうと
「結果としてすっごくおもしろかった!!」

 結果として、て(笑)。
 でもほんとそのひとことだったなぁと思うのです。その辺もうちょっとくわしくうっとおしく語ってみます。



[びよんどめも:最初の扉らへん]

 「Beyond the Door」2時間弱のステージでしたが、内訳はショー「Beyond the Door」で一時間弱、残りがゲストも交えてのトーク&ライヴという構成。
 で、そのショー「Beyond the Door」はダークなほうのオギー寄りで、客席がんがん盛り上がる系でもなく、ただひたすら息をつめて見るような舞台でした(抜きどころもあったけれどね)。そしてなんとなく予感はしていたけれど、つ・め・こ・み・す・ぎ(笑)。初見の時はほんとぐったりした。

 全体は三つで構成されていて。最初が扉を開けるまでの逡巡の物語、二つ目が扉を開けたらショーの始まり(中詰め的な)、そして最後が扉をあけての最初の一歩、新しい世界のはじまりって感じかと。

 舞台上には吊り大道具でいろんな形のドア(全部夏希さんがデザインしたそうな)が下がっていて、舞台中央に三段ぐらいの階段の上に開閉式のドアがあって可動式(伝われ)。あとミロワールの鏡の場面みたいに可動式のパーティション的な扉がいくつかあって、これらが効果的にステージングされてたのはおもしろかった。総勢五名だけのステージだったけれど、すごく見ごたえあってね。ステラボールは演劇ホールというよりライブ会場なので、ライティングも素敵だったなぁ。

 共演者は女子2男子2の構成。
 歌ってよし踊ってよしのキュートなゴム鞠みたいだった田中志乃ちゃん。トークの時も後ろでぴょこぴょこしてた反応具合にちょっとおもしろい子なんじゃないかとにらんでいる(笑)。身体能力がすごかった三井聡君。長身のさわやかイケメンで夏希さんやらほかの共演者をガンガンリフトしてた。 この二人は私は今回が初めましてでした。
 でichiこと鳳樹いち君、あの「スーパーほーじゅいちタイム」のいち君ですよ!そのいち君退団後初の舞台。なんでも夏希さんがNYで偶然会って「え?この夏なにしてるの?」で今回参加の運びとなったのだとか。その再会もダンススタジオでレッスン受けていて、最初は気づかなかったのに、ダンス振り付けで教室のこっちから向こうにだーっと踊り流れていくところで「……あれ?」ってなって再会だったんだとか(ほんとにリアルレッスン中だったのね)(笑)
 で、こーちゃん。上口耕平君。客家で夏希さんと共演していて、その演劇センスに惚れ込んで以来密かに(でもない)夢中になっております(笑)。うちのサイトのお客さんになら通じると思いますがもうね「ジャンクション(所属事務所名)の大真みらん」なんですよ……いろいろ、察してください(笑)。

 また前置き長い!(笑)ざっくりスペックの説明したとこで、やっと最初の扉の話。

 一部はダークファンタジーなイメージで、と思っていたらなんかしょっぱなは聞いたことあるJ−POP(MisaのEscapeだそうです)だったよ!(失笑)まあそれはそれでよしとして、なかなか魅せてくれるステージングだったんだけど、初日の夏希さんのレベルがひどくて、歌、初期化されてて……(笑)二日目からはちゃんと戻っていたので、相当テンパってたんだなあと(笑)。
 で、私は初日の時、最初に夏希さんがひとさし踊った時に演出家の目をしてるなぁとぼんやり思ったんですね。全体を率いるというより、全体を見ていた。あ、じゃあ夏希さんがどんなものを作ったか楽しもう、と思って見ていたので夏希さん自身のレベルは気にするのを放棄したのですが、周囲の反応は。「お金かかった発表会」と芳しくなかったです。うんまあそれは否定しない(笑)。
 まあ私が初見時にはこーちゃんに夢中になっていたからその辺あまり気にならなかったというのもあるんだけどね!(笑)

(まめちしき:前述通り最初はまったく期待していなかったので、全公演観なくてもいいかなー、と思ってたんですが、こーちゃん出ると聞いて全戦参加を決めたらしいよ?(笑))

 そのこーちゃんがこの第一部の「扉をあけるまでの物語」の世界にぴったりはまっていたんだよねぇ。扉をあけるまでの逡巡とか内面の葛藤とか、そういうものを描き出そうとして、自然とダークな雰囲気になるんだけど、その中でこーちゃんが他の共演者よりクローズアップされているというか、完全に夏希さんの対比として扱われていてすごく見ごたえあってね。もう開始10分ぐらいで「なんて俺得!!!!!」て震えが止まらなかったよ(笑)。
 デュエットとかで、わかりやすく対比だったんだけれど、よくよく見るとそれ以外にも細かく「対比」は描かれていてね。
 夏希さんの立ち位置の対にあるドアにこーちゃんのシルエットが写されていたり。
 ダンスの中で共演者が入れ替わり立ち替わったりする中、最後に夏希さんの手をとる(絡む)のがこーちゃんだったり。
 セットのドアは枠に布はってあって、その布をはがすと一転鏡に変わって、まるで鏡の中から飛び出るように志乃ちゃんやいち君が「鏡」の前にいる夏希さんを襲う場面があって(なんてわかりにくい説明)(笑)そこの布(あっちとこっちの境界線)をひっぺがす役がこーちゃんだったりとかね……深読みするのは仕様です(笑)
 でも一部でこーちゃんが夏希さんの「影/半身」であったのは間違いないと思うわけです。
 で、そのデュエットをした「凡才肌」、最初椎名林檎の曲と知らずに「え?夏希さんがこの歌詞書いたの?(萌)」とざわめいたのですがそんなことはなかった(笑)。
 ここはまさに「半身」だったなぁ。白いマスカレイド仮面を被ったこーちゃんが、夏希さんを翻弄するようで翻弄されるようで。夏希さんの真後ろにぴたりと立ったこーちゃん、歌い出す夏希さん、途中からこーちゃんの声が重なってきて、まるで夏希さんの声がこーちゃんにとって変わられたようで、ビクッとおびえる夏希さん(萌)。ほんと夏希さん歌う→口パクに重なるこーちゃんの声、で夏希さんからこーちゃんの声が聞こえたように思えたもの。それで後ろから夏希さんの首脇に手をすうっとさしいれて……ひいい!(大喜び)
 この場面を言語化するのは難しいのだけれど、とにかく翻弄してされて、なぶってなぶられて、突き放して放されて、自分のうちなるものであり、自分を外からみる客観的な存在であり……言葉で表すとすごく中二っぽいんですが(笑)すごくおもしろかった。能動と受動が一方方向じゃないというか、二人がくるくる入れ替わるような感じでもあり。その中で夏希さんがこーちゃんの仮面をとって自分でかぶるところがありまして、素顔になって不安で不穏な面もちで歌うこーちゃんをマスク・ド・夏希がひややかに見下ろす……いやあ、あの顔、たまらん。いや顔半分隠れているんだけど、冷たくて、乾いていて、たまらなかったです。
 そうやって最後には二人が一緒になるというか、夏希さんが右腕をすっと横に差し出して、まるでそこからこーちゃんが吸い込まれるようにしゅるんと、夏希さんの後ろにぴたりと収まって曲が終わる。じゃん、と。あの動きはほんとすごかった。なんかほんとぴったり収まって。
 背格好が近いからこーちゃんを選んだ、って訳じゃないと思う。こーちゃんのあの表現力があってこその選抜(笑)だったんじゃないかなあと。

 最初の扉の最後は、夏希さん作詞のオリジナル曲でタイトルロールの「Beyond the Door」。これが実に今の夏希さんだなぁと思うのですが、ちょっとこの考察は後にまわすとして、曲の中で「いつからか君がそこにいて、いつでも君は鍵を持ってた」と何度も出てくる「君」が、こーちゃんを指し示していてね。後ろの階段から見守るようにこーちゃんが歌う夏希さんを見ていて。そしてお互い顔を見合わせて、こーちゃんが何かふっきれたようにリラックスした顔で、舞台袖にはけていく。
 やっぱり「対比/半身」として徹頭徹尾描かれていたなぁと。
 主題歌を歌いあげて「鍵は今わたしの手の中に」と扉をあけるまでの逡巡を乗り越えたかのように、舞台中央の扉の奥に夏希さんが消えて、第一部終了。
 あ、もちろん休憩とかわかりやすい明示があるわけじゃないけれど、ここまでが最初の扉だったなと。

 しかし夏希さんはほんと翻弄されるのが似合うわー(笑)。こーちゃんだけでなく、いち君や志乃ちゃん、三井君にもガンガン翻弄されている第一部でした。


 ……って、やばい、こーちゃんの話しかしてない(笑)
 いや、場面数はもっとあったし、それぞれにも見せ場もあったんですが、何度も言っているようにこーちゃんとの対比がすごくよくてね……いや、わたしがこーちゃんに夢中すぎてこの文章ってわけでは、では、ない、と思う……(笑)


 そんな感じで、今回も字数制限にひっかかる前に、二つ目の扉の話に続きます。




BACK  INDEX   NEXT