2010年11月07日(日)
マト聖さん



 週末がおわってゆくよ、楽しかった週末がおわってゆくよ(諸行無常を感じつつ)。




[ns通販]

・11/05までにご入金を確認できた方への発送は本日完了しました。
 問い合わせ番号をお知らせすべきなのですが、またしてもちょっと省略させてください(すみません)
 3〜4日たって届かない場合はご連絡くださいませ。







 今日は青年館に行ったのですが(2回目マイ楽)先に私の中でタスクとしてつんでいたマトさんの話をしようと思います。







 今日も地ならしについったネタから。
 この間、マト彩の夢を見たという話からです。


[短期集中連載マト聖さん]

・そして夢のなかで私はしきりにマトさんのことをマト聖さんと呼んでた。まとせいさん。今度からつかうかなあ(笑)

・マト聖さん。悪くない。

・【マト聖さん】売れない芸術家が集まるアパートの管理人、マト聖さん。「マト聖さんー、腹減ったンですよー」と住人が来るとおまえらしょうがねーなー、と旨いメシを振る舞ってくれる。

・まっつさん画家、みつる小説家、めお様詩人(笑)、みわっちさんモデル、じゅりあ漫画家(!)

・マト聖さんは昔は賞も取った画家だったのだけど、訳あって今は管理人暮し。病弱な奥さん(彩音ちん)がいて、今はもう奥さんしか描かないマト聖さん。ちりゆく命を描きとどめるように。

・やがて奥さんは亡くなってしまってもう筆をとらなくなったマト聖さん。しばらくして、めお様が連れ込んだ(やっぱり)ホステス蘭ちゃんが、その部屋に溢れる奥さんの肖像画に嫉妬して言う「ねえ、あたしを描いてよ」

・もう筆はとらないよ、と言うマト聖さんに食い下がる蘭ちゃん。仕方なく「じゃあその派手な化粧を取ったらね」と言い、次に「顔色悪いよ、ちゃんと食べなくちゃ」とゴハンを作ってくれたり、天涯孤独で荒れた人生を送っていた蘭ちゃんは次第にふつうの女の子の自分を取り戻していく…

・以上すべて昭和で!(いい笑顔)。壮さんはアパートのたちのきを要求する893で、蘭ちゃんに横恋慕するといい。あとまっつさんは書道家で再提出します(画家枠はみつるへ)


 と言う話(笑)。割と自分でも気に入ってます。
 で、この時「昭和版RENT」というお声をいただき、まさしく私の中でその流れで花組RENT配役が始まっていたので我が意を得たりでした(笑)。ちなみにロジャー:マトさん、ミミ:らんちゃん、マーク:壮さん。ここまではガチ。みわっちさんはエンジェルじゃなくてコリンズがいいです。そしてジョアンヌみつるモーリーンめおと思った瞬間に一気に余興に(笑)。
 ついでに雪組だとロジャー:オヅキ、マーク:テル、ミミ:ミミです(最後のが言いたいだけだろう)。コリンズはコマでエンジェルはせしるです(欲望駄々漏れ)


 話を戻して。
 



[花組メモ:サブリナとかの話]

 とりあえず
 SSS:サブリナの話
 ヲタ会無料配布再録です。


 
・結局サブリナは2回観ました。どちらも貸切当日という非常に無計画な感じで。いや、やっぱり「夏まつり」のあとだったからその辺後手後手になったんですよね(どうでもいい)。

・サブリナ自体の感想は「暁そこに座れ」なんですが(笑)。いやね、最初のパーティの場面のライナスさんの登場と、見違えたサブリナの登場と、あの白いドレスでの登場がちっとも「舞台化」じゃなくて。そこはもっとこうばーん!とかじゃじゃーん!とかやらないと!と。映画をなぞっただけじゃ意味ないじゃん。という話をしたら、それは映画原作故の縛りじゃないかと言われたんですが、でも料理学校はああなんだから、もっとショーアップできたはず。どうにもこうにも平坦な舞台だったなぁというのが第一印象。

・が、マトさん=ライナスっていうのはすごくあっていたと思う。もうなにがときめいたかって「裸足の子供に靴を」と「飛び降りようとしたら子供が石けりをしていてやめた」と……な、なんてマトさんにぴったりなハートフルさ、きゅんきゅんした!それなのに(なのに?)仕事ができる男!やばいすごいときめいた!(しごとができるひとはだいすきです)(あ、そう)。

・壮さんのディビットが壮さんの暴力的なまでの明るさ(根拠のない満面の笑み)をすごく生かしていました。あの銀橋渡っていくぱあん!とした感じはなんかすごかったなぁ。

・あと使用人チームが神懸かりすぎてました。

・ショーはね、私はあんまり好きじゃない(というかみすたーゆーが好きじゃない……)プロローグとかすごくカッコいい場面も多いんですけれどね。でも組子全員が「再演だけど前回よりもっといいものを!」という気概は伝わってきたなぁ。

・ショーはほぼ蘭ちゃんにもってかれました。お芝居も上手だったけれど、ダンサーなんだね。ハバナのお立ち台ダンスのぱあん!というかぴっちぴっち感というかがすごくよくて(擬音ばかりですまん)。プロローグの銀橋渡りも彩音様の為の場面だと思ってたけれど、蘭ちゃんもなかなか。あやねちんは「お嬢様なのに野獣」で蘭ちゃんは「かわいこちゃんなのに野獣」です。

・転じて盗んだバイクで深窓の令嬢を迎えにいくのがマト彩で、盗んだバイクの後ろに「あたしもいくわ」と飛びのるのがマト蘭です。テストにでますからここ。

・マトさんにいい攻嫁がきたことを言祝ぎたいです(そこか)。らんちゃんいいわあ。

・あとマトさんのオラオラ芸が項羽を経てパワーアップしてました。プロローグの銀橋渡りが特になにもしないで歩いているだけ、と気付き撃沈(笑)いいドヤ顔でした。



 そんな感じにざっと感想流したところで。マトトーク2題。



 割といろいろぶっちゃけてますが、全て好意ベースと言うか、マトさんに対して好意しかないということをわかってもらっていると思って続けます。

[マトトーク:当て書きの話]

 トップ就任以来ずっと、マトさんに当て書きがこない(マトさんの為に書かれた完全オリジナルの大劇場作品がない)ことを嘆いていてたのですが、ただマトさんの役の解釈自体はよかったというか、わりとなにがきても咀嚼するなと思っていました。ちゃんと自分の役にするというか。いつも「作品としてはアレだけどマトさんとしてはいい」という評価で。ベルばらだって、あのアンドレはマトさんのアンドレとしてすごくよかったもの。どの役もマトさんのハートフルさがにじんでいたなと。
 マトさんが恵まれなかったのは当て書きが来ないという事よりも、興行的な面が多かったのかな……(作品だったり、ひいては客の入りだったり)(超小声)。
 そんな感じに、どんな役も受け入れてしまう度量というか懐の深さがすごくある人だと思うのですが、ただそれは「受」(性的な意味ではなく)であって「攻」(性的な意味ではなく)ではないから、マトさんは伝わりにくいのかなぁと……ずっと抱いてきた「マトさんはあんなに美人でハートフルなお芝居するのにどうして(略)」も、そこなんじゃないかなぁとぼんやり思っています。


[マトトーク:退団に寄せてに変えて]

 ところでマイ楽が農協観光貸切だったのですが、なんかこの日のマトさんがすごくよくてね、芝居もショーもすごくよくてね。
 一番びっくりしたのが、ショーで2階を見ていた事なんですが(ええ?そこから?)。いやだってエキサイター初演の時マトさん全然2階見ない!ってびっくりしたんですよ(今更何を言うといわれそうですが)。わー、マトさん大丈夫か、と正直思ったのですね。それと同じ作品で、それとは真逆の事を感じたのがすごく印象深かったです。二階をずいーっと「うんうん、わかってるよー」という感じでどや顔でなめ回していたのが非常に印象に残っています。
 後で聞いたらこの日のマチネですみれさん観劇でテンションあがっていたから、とか、ほかの方が観たときはやっぱり2階への目線のやりかたはいまいち……とも聞いたので、ああ、たまたまだったのかな、と。
 でもあの日のマトさんがよかったのは事実なので、それはそれで信じようと思います。なんというか劇場中に「まとぶせい」があふれているように感じたんですね。
 それで思い出したのがお披露目の赤海。昔から観ている身としては「はなぐみ・まとぶせい」を心配な気持ち多めで見守っている節があるのですが(よけいなお世話)、この時、大階段の真ん中にたった姿を見て「あ、大丈夫だ」と思ったんですね。試行錯誤を感じたものの、すごく根を地に深く立っている感じで。すごく堂々としていたのです。
 思うにマトさんは舞台から圧倒的な強い何かを発するようなトップさんではなかったと思います(あくまで私の私感ですごめんなさい)。ただ、ものすごく懐が深い。マトさんが舞台でどーんと大樹のように立って、その下で組子たちが生き生きとして、そしてそのマトさんがみんなを含みながらどんどん膨張して劇場を満たしていったような。「はなぐみとっぷ・まとぶせい」はそんな風なトップになったんじゃないかな、と。
 言ってしまうのもアレですが、古くからの花担からは「花組っぽくない」と聞きますし、星担からは「星でトップになればよかったのに」とも未だに聞きます。でもそうやって、マトさんなりに着実に歩んできて、そして育んできた今の「まとぶせいの花組」はほんと、すごくいいと思っているのです。
 で、これを言うのもアレというか、こういう比較はルール違反かなとも思うのですが。たとえばみずなつきさんは「1対1を2500」っていう舞台上からのアプローチをしていたひとだけど、マトさんは舞台の上で線というか面を展開していた感じ。一見すると客席からは見えにくいんだけど、その線とか面は舞台上の想いも客席の想いも、すべて受け止めていたような、その線と面はいつしか劇場をぐるっと囲んでいたような、なんかそんな事を思ったのです。




 そんな事をつらつら考えているうちに、マトさんの退団発表となりまして……。
 そんな(世間一般の)予測もありましたが、私はもう一作ぐらいやるような気がしていたんですよね。でも今思うと、あの農協観光貸切の時に感じたものは予感、だったのかな、とも思いました。


 今の「はなぐみ」、私はすごく素敵だなと思います。


 いろいろ言葉足りなかったらすみません。
 マトさんへの過剰な思い入れは自分でもわかっています。キモくてすみません。
 言葉足らずですが、マトさんの退団発表に寄せて、として。





 マトさんとマト担さんと、それをとりまくすべての人々が幸せな最後の日を迎えられることを祈っています。



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