三文役者
やす



 福井青春物語

渋谷UPLINKにて森川陽一郎監督の福井青春物語を観る。
メインキャストは福井出身の津田寛治さんに山本浩司さん。
メイキング福井青春革命の制作及び出演もされた小野寺さんをはじめ、
他のキャストやスタッフの人達も皆全て福井に繋がりのある人達ばかり。
ロケ地も当然福井。台詞は殆ど福井弁(標準語字幕つき)
まさに福井尽くしの映画。

今日が上映最終日という事で森川監督とキャストの方々の舞台挨拶や、
主題歌を歌っていた川上テルヒサさんのミニライブもあったりして盛り沢山の内容。
映画本編は自主映画を題材にしたものでとても熱い作品だった。
物語や役者の演技が熱いとかそういう事ではなくて、
この作品に懸ける監督キャストスタッフのなんていうか、
熱い想いみたいなものがスクリーンから滲みでてくる様な。
その熱さそして脈打つ力強さに感動した。

津田寛治さんは今回相当ハードスケジュールの撮影だった様で、
更に自主映画の慣例に漏れずノーギャラでの出演だったとか。
メジャーになりながらもインディーズを大事にしてくれている姿勢は、
俳優として人として本当に素晴らしいと思う。

http://www.geocities.jp/fh_movie/fukui/



2005年10月28日(金)



 上映ラッシュ

今月は幸せな事に自分の出演作品があちこちで公開されている。
小野寺監督の「白鳥の湖」は初旬の西東京、埼玉、山形に加えて長崎と長野。

西谷監督の「モートラ物産音楽隊」は東京と長野。
そしてオーストラリアのシドニー。

小野寺監督の新作CF「Captain of the Ship」と「TRADE」は、
札幌BBフィルムコンテストにて農産物部門と水産物部門、
それぞれグランプリを受賞しインターネット公開中。
知らせを受けたのは確か山形から帰った次の日。
嬉しかったなぁ。

西谷さんからもオーストラリアでの上映は大成功だったという嬉しい知らせが。
モートラはサイレンス映画なので国境を越えても言葉の壁が無い。
ストレートな物語と軽快な音楽が伝える楽しさは万国共通なんだろうな。

こうして沢山の人達に観て貰えるのは本当に幸せな事。
これを励みにしてさらに前へ先へと進まなければ。

2005年10月22日(土)



 キヲクドロボウ 4

キヲクドロボウ撮影4日目。
自分の出演するシーンは残すところ僅か。
作品自体のクランクアップはまだまだ先になるだろうけれど。

撮影場所が前回と同じく川口だったので、
帰りに学生時代にずっと住んでいた浦和に寄る。
良くも悪くもいろんな思い出が詰まった懐かしい街。
昔バイトをしていた店にも行ってみる。
知った顔はさすがに居なかった。

そういえば高校時代に友達と初めて撮った映画のロケ地もここだ。
あの時は結局完成せずレンタルしたカメラも撮影中に転んで大破という散々な結果だった。
でも楽しかったな、みんな元気でやってるだろうか。

2005年10月10日(月)



 山形国際ムービーフェスティバル

高速バスにて前日山形駅到着。
駅前のビジネスホテルに一泊して、
翌日映画祭会場のシネマ旭へ。
小野寺組の面々と合流。

小野寺監督に本日初対面の音楽監督の真柴さん。
キャストの初海さん、YUKIYAさん、光さん、真理子さん。
助監督の関さんに監督の娘さん2人。
自分も含めて総勢10名の大所帯。

白鳥の湖を含む入選作品10作品の上映後、
いよいよ審査発表と表彰式。
今回注目すべきは入賞すれば次回作制作資金として、
総額2600万円が提供されるという破格のスカラシップ制度。
インディーズからメジャーに這い上がるのは、
今の日本の映画業界では至難の業。
此処で入賞するか否かで、
監督達のこれからの人生が大きく変わる。
それぐらい言っても大袈裟ではないぐらいの、
まさに千載一遇のチャンス。

次々に発表されていく受賞作品。
審査員特別賞の2作品の発表が終わる。
まだ白鳥の湖の名前は呼ばれていない。
今回グランプリは該当なしとの事で、
残すはフィクション部門賞と準グランプリ。

他の入選作品の中で個人的に1番面白いと思った、
浅野晋康監督の「Catchball With ニコル」が、
フィクション部門賞に選ばれた。
残すは最後の準グランプリ。
これはもう間違いないと思った。
そして遂に発表の瞬間。

白鳥の湖の名前は呼ばれなかった。

審査結果発表の始まりから終わりまで。
時間にしてどれぐらいだっただろう。
あれほどまでの緊張感と高揚感を味わったのは、
本当に久し振りだった。

表彰式終了後は山形グランドホテルに移動。
レセプションパーティーに参加する。
憧れの村川透監督とお話しする事が出来た。
思い描いていたイメージ通りの熱い人だった。

パーティー終了後ホテル前で解散し、
自分は再び高速バスにて東京へ。

受賞には至らず残念な結果とはなったけど。
遠方の地で小野寺組の皆と共有した時間。
かけがえのない大切な1日を過ごせた。

2005年10月08日(土)



 キヲクドロボウ 3/ふかや映画祭

昨日に引き続きキヲクドロボウの撮影。
そして今日も埼玉のふかやインディーズフィルムフェスティバルという映画祭で、
小野寺監督の白鳥の湖が上映される。
ロケ場所が川口だったので終わり次第向かおうと思っていたのだけど、
終了時間が伸びてしまい断念。

参加できなかったのは残念だったけど、白鳥の湖は優秀作品賞を受賞出来たらしい。
埼玉に10年以上住んでて1度も行った事無かったけど、いい街だ、深谷。
なかなかやるもんじゃないか。深谷。

そして来週末は投票審査を経て、いよいよ山形国際ムービーフェスティバル本戦。
ていうかこの日記を書いてる時点でもう明日。
応援してくれた方々の為にも、この目で結果を見届けて来ます。

2005年10月02日(日)



 キヲクドロボウ 2/西東京市民映画祭

キヲクドロボウ撮影2日目。
前回そして今回と撮影中に青い紙をよく見かける。
やまけん組の皆さんが壁や小道具に貼り付けてるこの青い紙。
確かクロマキー処理とかいう画像合成に必要なものの筈。
映画のメイキング映像とかで見かけた事はあるけど、
こうして現場で目の当たりにするのは初めて。
あの青い部分が本編ではCG合成によって、
魅力的な近未来的ギミックへと形を変えるのだろう。

撮影は順調に進み予定より30分早く終了。
バスと電車を乗り継ぎ大急ぎで保谷こもれびホールへと向かう。
本日開催される第4回西東京市民映画祭にて、
白鳥の湖が入選に伴い上映されるのだ。
残念ながら上映には間に合わなかったけど、
最後の審査結果の発表と表彰式には参加する事が出来た。
小野寺監督にキャストの初海さんに光さん、
スタッフの長澤さんと共に結果発表を見守る。
結論から言うと白鳥の湖は入選のみで入賞は出来ず。
そしてそこには複雑な事情が。

審査委員長の佐藤純弥監督の最後の講評。
白鳥の湖に関してのコメントは以下のようなものだった。

・白鳥の湖は完全にプロの作品として通用するものである。
・自主制作映画の領域を超越している。
・よって当自主制作映画コンペティションでは審査対象から外させていただいた。
・もっと上のコンペティションに出品すれば正当な評価を得られる筈である。

最大級の賛辞の言葉だと思う。
正直嬉しかったし作品に参加した者としてとても光栄だった。
でもそれで納得出来るかというと…微妙。
たとえ自主映画の領域を超越していると言われたとしても、
スポンサーがついている訳でもなく当然制作費は監督が自腹で出しているし、
立場的には今回入選した他の監督さん達の作品と同じ自主映画である。
優れていたと判断してくれるならば評価されるべきではないのだろうか。
当日会場に来場し講評を聞いていた少数の人達には、
今回の審査の経緯は記憶として残るだろうけれど、
その他の当日会場に居なかった大勢の人達に関しては、
無冠という記録だけが伝えられる事になる。
白鳥の湖に関しては審査対象外とした事を映画祭公式サイト等で、
グランプリ受賞結果等と共に通知してくれる事を約束してくれるとか。
せめて何らかの特別賞を設けてくれるとか。
監督と作品に対してもう少しそういった配慮をして欲しかったなと思う。

2005年10月01日(土)
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