2014年12月01日(月)



【いつかまたとロボットが笑う】


さよならばかりをくりかえした
今はもう友達なんて誰も居なくて
周りには、誰も居なくて

いつかまた、と
言い合える人さえ
居なくなった

僕はただ独り取り残されたまま雨音を聴く
窓の外は暗い暗いお外
晴れ間はいまだ見えず僕の心も晴れず

何にもなれないままの小さな人間が
何にもなれないことを悔いて泣いて笑って
それでもただ息を吸う生活をしている

人間とロボットに違いなどあるのだろうか
ロボットも息を吸うようなことがあれば
それは僕と大した違いはないのではないだろうか
いやロボットの方がきっと働き者で
世界の役にはたっているのだろう

その分いまの僕はロボットにも劣っている

いつかまたと誰がが笑った
それはきっと僕に成り代わったロボットだったのかもしれない






 


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