2008年01月19日(土)



【いのり】


祈りは誰に届くのだろう


神様
神様
神様


ただそれだけの言葉を
縋るように空に投げつける


助けてなんて言わない
救いなんて望みはしない


欲しいのはそんな事ではなく



神様
神様
神様


ただ、自分が選んだ路を
凛 と歩いて行けるだけの
強さが


欲しい






2008年01月13日(日)



【この手に】


何が 残っているのだろう
今 この手に
僕の この手に


何も無いことは誰よりも
僕自身が気付いている


認めたくないだけで


解っていた
解っている
逃げて 逃げて 逃げて
ずっと逃げ続けてきた僕に
何も得られたものなど無いのだと
こんな僕が
誰にも愛される訳は無いのだと


空っぽの手を空にかざしてみる
眩し過ぎる太陽が
チラチラと僕を嘲笑って


直ぐに、手の形はおぼろげになり
ゆっくりと世界は滲んで行った


(大丈夫。泣いてなんか、無い。)


小さくそっと呟いた





2008年01月12日(土)



【くさり】


身体に こころに
まとわりつく
この雁字搦めの鎖は
誰の所為なんて
問う事すら意味を為さない


息がしにくい
声が出せない
踏み出した先は
意外と優しくて
拍子抜けした


でもどうしてだか
心は疲弊して行った


こんな暗闇での日々が
良かった筈なんて無いのに
足掻いて足掻いて足掻いて
誰にも声を漏らすことなく
泣き叫んだあの日々が
愛しいなんてある訳ないのに


どうして また


ここに



舞い戻ろうと



僕は






 


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