2005年02月28日(月)



【汚】


けがらわしいんだ
きたならしいんだ


どんどん醜くよごれて行く
みっともないアタシの在りのまま
他所様に見せられない
感情ばかり育てて
このまま何になろうと言うの


凛とした綺麗な花になりたいと
そう願っていた筈なのに


ふと現実に気づいたとき
途端に汚れてしまったこの体を
掻き毟りたくなるよ


この体を
脱ぎ捨ててしまえたら
良かったのに





2005年02月27日(日)



【音も無く】


するすると音も無く
時間は僕を通り過ぎて行く


手を伸ばしても
捕まえる事など
実感できる事など
決して無い


するすると音も無く
零れ落ちて行く 僕の欠片


拾おうと伸ばす手は
空を切り虚しく冷たい
一度手放したものは
この手に決して戻らない


知っている 解っている


するすると足元を砂がさらって
音も無く僕は世界を閉じる





2005年02月26日(土)



【拒絶反応】


これは拒絶反応


解っているけれど
自分ではどうにも出来ない力で
マイナスに引きずられて
僕は それを止められない


頭が割れる痛みを抱え
泣きながら誰かに縋りたくて
ただ願った
神様 神様 神様 神様


僕を救けて


僕を助けて





2005年02月25日(金)



【泣いた】


独り布団を被って
声を抑えて泣いた
どうして


我慢しようとすればするほど
涙はあふれ出る
溜め込めない
容量があまりに小さい自分


情けなさにまた涙が出た







2005年02月24日(木)



【他人】


伝えなきゃ
誰も読み取ってなんてくれない
他人なんだから
解る訳無いんだ


なのに
何時だって 気付いて欲しくて
向こうから 言い出して欲しくて


醜いよ
勝手だよ
そんなの
都合よくいく訳無いのに


自己主張を上手く出来ないまま
こんな歳になって
人との距離を上手く測れずに
2重3重に線を張って生きてきた


その結果が 今更
とても とても辛く圧し掛かる





2005年02月23日(水)



【祈る】


神様 神様
あの子は逝ってしまいました
誰かに看取られることもなく
独りで 独りで


嗚呼 嗚呼 神様
逝ってしまった今となっては
私に出来る残された事と言えば
祈る事しかないのです


けれど
誰に祈ると言うのでしょう
神様なんて居ない事は
遠い昔に知っているのに


それでも誰かに何かに
祈らねば 縋らねば
心が折れてしまいそうなのです


どうかどうかあの子がちゃんと
天国へいけますように
どうかどうか誰かお願いです


誰でもいいから
聞き届けて下さい





2005年02月21日(月)



【迷い】


キーボードを眺めては
呆然とした


何も出て来ない
感情が沸いて来ない
どんな感情も


心が無くなった人形の様で
泣きたくなった
どうしたと言う事だろう


僕はどうしてしまったのか
感情を何処かに置いて来たのか
このままキーを打ちつけても
無様な言葉しか出て来ないのだろう


迷いはいつだって胸に残したまま
それでも尚言葉を紡ぐ事を選んで





2005年02月20日(日)



【沈む】


不意に沈む
何かのスイッチが
どこかにあって


小さな言葉や仕草が
被害妄想をかき立てて
最近は頻繁に触れる
そのスイッチ


言葉が浮かばないのは
心も沈んでるから
空っぽすぎて
もう何も描くことが出来ない


沈む 沈む 何処までも
膿の 底  深く
腐敗臭が鼻をつく
けれど止まれずに
眉をひそめたまま 沈む
体の奥底の 膿の中





2005年02月18日(金)



【世界の終わり】


簡単に
本当にそれは簡単に
終わらせる事が出来る
ただ 僕が弱いから
出来ないだけで


終われるよ
何時だって
簡単に
ちょっとだけ
その手をずらせばいい
ちょっとだけ
その手を動かせばいい

刹那 喉元から
鮮血が飛び散って
最後に聴くのはおそらく
僕自身のみっともない呻き声


下らない僕にお似合いの最後
カッターを首に当てたまま
今日も想像だけで満足する


弱い僕はそれで おしまい





2005年02月17日(木)



【心の臓】


ジュクジュクと
膿が増していくのが解る
胸の奥の そのまた奥底で
心の臓が 疼いているよ


指を押し込んで
吐き出した其処に答えなんて無い
涙目のままトイレで悟る


このまま何処までもなんて
行けなくていい
そんなのは良いから


このまま世界を終わらせたい





2005年02月14日(月)



【進歩】


何をどう悩んでも
結局は還って来るんだろう
僕は僕でしかないから


変わろうと思うのなら
その瞬間にきっと道は始まっていて
具体的に何か進めたのなら
それはもうきっと大きな一歩


僕は僕の速さで歩くよ


時々周りを見ては凹むだろう
人生の薄さに嘆くだろう
比較は淋しい結果しか
生み出さない事を僕は知ったから
だから落ち込むのはその時だけにして


また次の日には笑えてればいい






2005年02月13日(日)



【吐き気】


嘘つきの顔が板についてきた
なんて醜いんだろう


吐き気はどんどん拡大して
泣きそうなまま終われなくて


このまま消えたら後悔するのなんて
解りきってるのに
弱い僕は楽な道に逃げ込もうとする


吐き気はどんどん僕の心を蝕んで
少しずつ世界の終わりに近づくよ





2005年02月12日(土)



【堕ちる】


何処までも堕ちて行く錯覚
綺麗な楽しい記憶は
どんどん僕から遠ざかって


痛い 辛い
苦しくなるばかりの思い出が
どんどん降り積もって行く


ただ 優しくなりたかった
ただ 世界と繋がって居たかった


独りは淋しかったから


でも 気づけばまた独りで
堕ちて行く速度は変わらずに
世界は少しずつ


少しずつ僕から遠のく





2005年02月11日(金)



【躊躇】


何度も何度も
歩き出そうと一歩を踏み出し
その先で躊躇してしまう


あらゆる可能性を模索する脳が
勝手に未来映像を描いて
恐怖が胸を覆っていくのを
止められない


マイナス思考は
何処までもマイナスで
いつか何か
プラスαが加わっても
僕の脳では
マイナスにしか行けない気がして


時々立ち止ったまま
空を仰いで泣きたくなるよ





2005年02月10日(木)



【亀裂】


僕のどっかには
亀裂があるんだろう


ちゃんと愛されてる
解ってるつもりなのに


どうしようもない
どうにも出来ない
大きな淋しさが
大きな孤独が
時々押し寄せては
僕の景色を呑み込んで行く


まるで亀裂に丁度あうサイズで
津波が襲ってくるみたいに


そうなったら
じっと蹲って 涙を堪えて
布団にもぐって
独り
ひとり


その津波が
通り過ぎるのを待つしかない






2005年02月08日(火)



【道】


間違えた
きっと僕はまた間違えた


目的地はあっちだ
あそこなんだ


なのに どうして
まっすぐ進めないのかな
夢のままにしたくなくて
目指し始めた筈なのに


逃げ腰のまま走り出したって
気持ちよく
ゴールなんて出来るもんか


息を吸え
覚悟をしろ
茨の道だ


解ってんだろ


解ってんだろう?





2005年02月07日(月)



【空回り】


からから音を立ててる
きっと自分だけが
空っぽで


焦るばかりの先に
光は見えなくて
今日も一人 空回りを繰り返す


無理やり笑顔をつくる
無理やり話題をさがす
泣きそうなのは寂しいからで
そうして言い訳ばかり積み重ねる


この空回りはいつまで続くの


此処から 逃げたい 
でも 逃げたら負けだって
今までと同じになっちゃうからって
必死で心を引きとめてるけど


この状態が本当に
ベストな状態なのかな


からから 激しく音は増すばかり





2005年02月05日(土)



【滑稽】


一人浮かれ
はしゃぐ自分を
もう一人の自分が
滑稽に眺めてる


時が経った今でさえ
思い出すと赤面しそう


ねえ
馬鹿みたいだ
いい年して


大人を十分名乗れる歳なのに
羞恥心ばかり育つんだ





2005年02月04日(金)



【瞬き】


目が重い


瞬きの度に僕の瞳からは
光がきっと落ちていく


鈍い痛みに
思わず目を覆うんだけれど
既に時は遅くて
沢山の光が
僕の瞳からは失くなっていて


気付けば嘆く涙も
出ない瞳になっていた


どうしてもっと大事にとか
どうしてもっと慎重にとか
後悔ばかりが胸を苦しくさせる


嗚呼 もうすぐ僕の瞳は
あの太陽も
あの空も
あの飛行機も
あの草花も
誰かの笑顔でさえも


捉えることが
出来なくなるだろう


きっと そうなるだろう





2005年02月03日(木)



【澱む】


澱む
思考は
止まらず
僕を
腐らせて


僕は嫌われてるんだ
僕は疎まれているんだ
きっと今まで皆で
僕の事を悪く言ってたんだ
ぴたりと止まった笑い声
僕は 一人何処か泣きそうに
お疲れ様と笑って


被害妄想は一人歩き
事実など関係なく
僕にはそれだけが 真実


澱む
世界は
色あせ
僕は
腐っていく





2005年02月02日(水)



【鬼】


福は  うち
鬼は  そと


あははと外で笑い声


福は誰、鬼は誰


豆を投げては
僕は悲しくなる


何故か 哀しくなる





2005年02月01日(火)



【消えて】


消してしまえ
消えてしまえ
醜い僕の残骸よ


もうそれはとても薄汚く
よごれてしまった
いつの間にこんなにまで
今頃気付いたって遅いんだ


飲み込んだものは
僕の中で消化されていって
そのまま血小板になり
ミクロの細胞になり
僕をのっとっていく


僕の右手はまだ動くだろうか
僕が今見ている景色は
本当に僕が”見ている”ものだろうか
そんな事まで考える


消えてほしい
消えてくれない
お風呂場の鏡は
僕のそのままを映し出して
思わず目を逸らした






 


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