2003年11月30日(日)



【終わり】


また今月が終って
来月が始まる


もうすぐ年越し
アタシは今年1年満足に過ごせたのかな
ねえ きっとでも
笑っていてね


未来の私 笑っていてね
いつも何か終っていても
別れがあって 悲しくても
微笑だけは無くさないでいてね





2003年11月29日(土)



【集合体】


もし仮に私の思考そのものが
何者かの集合体だとしたら
解りやすくてよかったのに


落ち込むのはA子
前向きなのはB子
好意的に考えるのがC子
自虐的なのがD子
反抗的なのはE子


そんなのだったら簡単でよかったのに
どうしてこんなにも混濁してるんだろう


全部が私の一部だから解り難くて仕方ない








2003年11月28日(金)



【雨唄】


まるで美しい人魚のように雨は唄うのよ


君がそう言ったから、僕は思わず微笑んだ
君はプリプリしていたけれど
それすら僕には愛おしくて堪らなかった


ほら、君の言うように雨が唄っているよ
今なら僕にも聴こえるよ
これはきっと悲しみの唄なんだ
君がこの世界から消えて
カナシイよ サミシイよ
そう雨が唄っているんだ


僕の変わりに きっと唄っているんだ
静かに涙が頬を伝った





2003年11月27日(木)



【あしもと】


ゆっくり確かめて
今の自分の 位置 あしもと
しっかり確かめて


どうか 見失わないで


君の目指す道
憧れだから始まったけど
今は大事な ”夢” になった


ねえ だから 不安な時は
どうか あしもと
ゆっくりでいい 確かめてね





2003年11月26日(水)



【風】


小さな風が吹いて僕は振り向いた。
そこには誰も居なかったけれど
舞い散る落ち葉が何かを物語っていた


僕は樹を仰ぐ
今まで居ただろう君を遠く想って
また前へと歩き出した


人は時に後ろなんて向けない時がある
今がきっとその時なんだ
今、後ろに居るだろう君を
僕は見てはいけないのだ


嗚呼 ほら
風に乗って君の優しさが香るけれど


きっとこの道を引き返してしまうから
僕はもう 君を見ることは無い





2003年11月25日(火)



【サイレン】


夜中にサイレンがなって
異常を知らせる


どこかでなにかが燃えてるらしい


非日常に紛れ込んだウサギの様に
僕は誘われるままサイレンの元を探す


明るい 暖かい 黒煙
どんどんイメージはどす黒くなっていく
それでも僕は胸がドキドキするのを
止められなかった


排他的な感動をサイレンは呼び覚ますよ





2003年11月24日(月)



【手】


辛うじて掴み取った君の手
行かないでと縋り付いた


けれど振り払われるアタシの手は
虚しく円を描いて


もう 最後なのだね


今更に気付いた





2003年11月23日(日)



【仲良くなりたい】


願いはそれだけなの


一番とかどうでもいい
仲良くなりたい
君と笑い合いたい
君に笑いかけて欲しい
君の笑顔が見たい


他愛の無い事で笑って
他愛の無い話をして
そんな日々を一緒に過ごしたい


願いは それだけ


なのに叶わないなんて





2003年11月22日(土)



【冬】


罪悪感ばかり積もっていく
淋しさばかり積もっていく
冬が嫌いになりそう


別れの言葉を吐いて
だけどこの季節に一人は淋しくて
すぐにまた誰かを見つけたけど
結局心は虚ろなままで


君が好きだった
別れたくなんて無かった
君が 隣に 居ないから


ねえ 私は冬が嫌いになりそうだよ





2003年11月21日(金)



【世界】


変えたかった
あたしの世界を
見える景色全てを
理想に近づけたかった
可愛い自分
隣にカッコいい彼氏
周囲には愛しい友人達がいっぱいいて
愛して愛されるそんな自分
そんなことばかり空想してた


でもアタシはいつだってアタシのまま
その時によって必要な自分の役割を演じて
終わり


時にはボケキャラ
時にはお姉キャラ
いつも一歩引いた視線で
世界を羨ましがってるんだ


素直で愛嬌のある君を
羨ましがってるんだ
それがアタシの世界の全て





2003年11月20日(木)



【降り積もって】


想いが勝手に降り積もって
”いつも一人相撲だよね”
何年か前の君の言葉が甦る


好きとかそんなのを自覚する前に
目が貴方を追ってしまって
笑顔が見れると嬉しくなって
でも実際交わした言葉は二言三言


今度もまた一人相撲みたいだよ
そんなのはもう嫌なのに


アタシはそんな恋しか出来ないのかな






 


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