2002年12月31日(火)



【節目】



今年がもう直ぐ終わります
折角だからこの機会に別れを告げましょう

愚かで浅はかだった過去の私に
愚鈍で逃げてばかりだった昨日の私に

過去に決別を
私に別れを

明日からは前向きな私で居られる事を願って

今年に別れを告げましょう
皆様 良いお年を





2002年12月26日(木)



【悴む手を握り締めて】



手を繋ごう

寒いとき
寂しいとき
泣きたいとき

手を 繋ごう

そして
悴む君の手を握り締めて

愛しく想うんだ





2002年12月25日(水)



【愛を囁いて】



今日だけでもいいの
貴方の口から愛を囁いて

舞い散る雪のなか
去っていく貴方を追えずに
唇噛締めた

いらないと言ったのは私だから
貴方を責める事なんて出来ない

素直になれなくて
強がりばっかり言いました
我侭ばっかり言いました

そんな態度でしか
貴方を愛せなかった
私の弱さ

もう二度と貴方の口から愛は零れない

今日だけでも良いから
愛を囁いて欲しかった





2002年12月24日(火)



【クリスマス】



聖なるこの夜
誰と過ごしますか

ひとりは悲しいです
ひとりは寂しいです

どうしてこんな気持ちになるのでしょう

はじめからひとりなら
こんな気持ち知らずにすんだのに

温もりを知ってからのひとりは
こんなにも寂しい
こんなにも人恋しい

聖なるこの夜
せめて猫と添い寝して寝ようか





2002年12月23日(月)



【何も望まないで】



そうすれば
不幸を知らずにすむでしょう

そうすれば
不幸せに気付かずにすむでしょう

そうすれば
生きることが楽になるでしょう

そうすれば
人がどうでも良くなるでしょう

そうすれば
いつ死んでも後悔なんてしないでしょう

何も望まなければ
期待が無ければ

絶望も諦めも挫折も知らずに居られるのだから
何も望まなかった人生で終わるだけなのですから





2002年12月21日(土)



【壁】



壁をつくる 世界を閉じる

それはとても容易で
あまりに簡単に
自分と世界を切り放せる

寂しいとのた打ち回るのなら
壁を壊せば良いのに
壊せない

人が、他人が
怖くて溜まらないのは何故なの
分厚くて高い壁が他人を拒否したまま

壁はいつ壊れるの
壊れなくてもいい
薄くなるだけでも声は届くのに

いつからこんなに人が怖くなったのだろう






2002年12月20日(金)



【優しい記憶】



どうしてもう優しい記憶すら
私には無いのでしょうか

いいえ
あるはず あったはず
優しい記憶もあったはず

なのに
胸を抉る痛い記憶達
思い出せない優しい記憶

コトバの暴力
態度の暴力
そうして
記憶の忘却

塗り潰されて行った優しい記憶

涙が零れないのは
むしろ優しい記憶が無いから
だから比べようも無い





2002年12月19日(木)



【風邪】



咳が出る
喉が痛い
体がだるい

何もしたくない

休ませてよ
どうか
ねえ

休ませて
風邪のときくらい





2002年12月18日(水)



【棘】



喉に何かが絡まっている
ああこれは抜けない棘

刺さってる 喉に

おかげで言葉が出ないよ
思いも紡げないよ

その棘は禍々しい白濁色
アタシの心を絡めとったまま逃さない

苦い 苦い 棘は
喉に残ったまま
刺さったまま

貴方の残り香が胸を貫く

切なさにどうにかなりそうで
喉が熱くなるのを止められなかった

棘は今も抜けない





2002年12月17日(火)



【掴む為に】



この手に望むものを掴む為には
何が必要なんだろうと考える

でも答は今も解らない

この手からはボロボロと
無くしたくないものばかり
消えていく

壊れてしまった関係
届かなくなった言葉

もうきっと手にする事は出来ない
そんなものを望んでは虚しさに胸を支配される

この手にアタシは何を掴みたいのだろう





2002年12月16日(月)



【ぐるぐる廻って何処へ逝く】


コトバもオモイも空周り

ぐるぐる廻って何処へ逝く

未来だったらいい

明日に繋がるんならいい

過去を清算するならいい

今を見つめる事が出来るなら

それでもいい

きっとどんなに廻っても還る所へ還るんだろう


ぐるぐる廻って 何処へ逝く





2002年12月15日(日)



【日曜日】



今は毎日が日曜日

する事も特に無くて
何もしたくなくて
出掛ける気すら起きない

鬱だと言われればそれまでだけど

いつか月曜日が来るといい
活動的で明るい月曜日が

今はそれだけを望んで眠るよ





2002年12月14日(土)



【髪を切る事】



どうして
それで何かが大きく変わる訳でもないのに
特別な行為の様に思うのだろう

髪の毛を切り 髪型を変える
見た目が 雰囲気が変わるだけなのに
生まれ変われた様な気持ちになる
新しい自分になれたような気持ちになる

決してそれが全てな訳では無く
見た目が変わったからと
心までもが変わる訳では無い

それでもどこか
新しい自分に期待をかける
今までの自分と決別し
新しい自分自身への誓いを胸に抱く

人は直ぐには変われないけれど
変わろうと努力する力が
未来に繋がっていくんだと
そう 思いたいから

無意味な過去なんて捨ててしまえばいい
新しい自分で 新しい日々を 堂々と

進め






2002年12月13日(金)



【こぼれないで】


折角創りあげたものが
今この手から零れ落ちようとしている
とても脆く儚くあっという間に
風にさらわれて

待って
消えないで

全てが消える恐怖が
未来までも否定しようとする

もう思い出や関係までもが脆くも壊れていく
たった一言や 少しのすれ違いで
傷つけたい訳じゃないのに 傷つけあう

そうして残骸だけが胸に残って
酷く膿んでしまった

悪化した傷跡からまた言葉がこぼれる
関係までもこわれる事に慣れて悪循環

ああ 待って
行かないで
消えないで
こぼれないで






2002年12月10日(火)



【新しく時を刻んで】



生きるってなんだろう
ふとした瞬間に胸を過ぎる疑問

寂しくて 哀しくて
独りが辛くてたまらない時
それは訪れる

けれど
それに明確な答なんてきっと無くて
考えるだけの未来じゃ実感なんて無くて
きっといま、感じてる 過ごしてる
それこそが大事で

だから だから

挫けないで
新しく時を刻んで

堂々と真っ直ぐに生きたい





2002年12月09日(月)



【雪が舞うこの街で】



久しぶりの大雪が
僕等の街まで白く染め上げた

寒さなんて感じないほど
二人でくっついてた頃が甦る

君は元気だろうか

今は雪が舞うこの街で
僕等は出会った
今も時々思い出すよ
君の笑顔や 君の声
雪の様に白く正直な君が
僕は好きだった

この街を去った君は元気だろうか
君の行方を僕が知る事はもう出来ないけれど

せめて祈るよ
この粉雪に 君の幸せ





2002年12月08日(日)



【確執】



埋められない確執
そんなものを感じる

家族でも 親でも 姉妹でも
感じる事がある
むしろ家族だから苛つく
そんなときも有ったりで

言葉がすれ違う
ズケズケと傷つけあう

ねえ その言葉に
どれだけ傷ついてるか貴女知らないでしょう?
家族は何を言っても良いとでも思っているの?

埋められない確執は心にヒビだけを残して

埋める事なんて出来やしない





2002年12月07日(土)



【手紙】



この同じ星に産まれて
同じ国、そして同じ故郷を持つ僕等

僕等の出会いがどんなに奇跡的で
どんなに必然か君は知っているかい?

この世の偶然は全て必然だと思う

だから後悔なんて必要ない
自分を責めたりしなくていい

君の所為では無いから
僕は幸せだったんだ

それだけを伝えたくて手紙を残す

僕は幸せだった
君と出会えて
君と過ごせて

君と一時でも一緒に生きる事が出来て





2002年12月06日(金)



【片想い】



遠い人に恋をしました
幾年ぶりかの片想い

ファンレター毎日でも書いてみるとか
ラジオのリスナーになって覚えてもらうとか
途方も無い事ばかり考えます

馬鹿だね
滑稽だね

いい歳して
もう二十歳も数年過ぎて
何やってるんだろうね

解ってるんです
擬似恋愛
そんな事は承知

それでもなんか胸が痛くて
それでもなんか胸が苦しくて

これがただの現実逃避で 逃げで
真実恋なんて言い張る自信も無くて
想いが届かない事なんて百も承知なのに
どうして こんなに 苦い

どうして こんなに 焦がれる


恋をしました

遠い遥か彼方の人に





2002年12月05日(木)



【懺悔】


哀しいとひたすらに想う

君が消えて この世から居なくなって
それでも尚醜く生き続ける僕

一緒に死ねたらどんなにか楽だっただろう

今もまだこんなにも生々しく気持ちが溢れる
何処にも吐き出せない 涙も零れない
なのに この胸を掻き毟るような痛み

君はもう僕に笑いかけてはくれない
憎まれ口もきいてくれない
温もりを感じあう事も無い

どうして一緒に連れていってくれなかった
こんな孤独を味わう為に君と過ごした訳じゃない

君と幸せになりなかったんだ
君を幸せにしたかったんだ


もう届く事の無い懺悔





2002年12月04日(水)



【涙がこぼれるのは】



感情が生きている証拠?
それても死んでいく経過?

涙をこぼして
精神を落ち着かせる度の自己嫌悪

止まらない 吐き気
出てくるのは 胃液
こぼれるのは 意味の無い涙

これは生きている証拠?
それても感情が死んでいく経過?

定期的に襲い来る不安の波
囚われて 溺れて 吐いても
解消は一時的なもの

また襲ってくる

感情が死んでくれたらいいのに






2002年12月03日(火)



【メビウスの環】



めぐりめぐってるメビウスの環

今日もまた同じ場所に辿り着いてしまう
実際は一歩も進めていない現実
思わず逃げたくなる

けれどこんな自分に
行き先など無くて
見える未来も無くて
不安ばかりに今を奪われて

何も得られない生活
寂しくて 虚しくて 哀しい

決まった日常
同じ毎日
飽きたなんて言葉を吐く事すら
飽きて

ボーっとした毎日
いっそのことこのメビウスの環を
絶ち切ってしまおうか

終わらせてしまおうか





2002年12月02日(月)



【この手に触れるもの】



それだけが唯一の真実で在るように
この温もりだけが真実で在るように

言葉なんて要らない
だから 行かないで

この手に触れられるものだけが真実
貴方から感じるあたたかさだけが真実

愛の囁きも要らない
そんなもの欲しくない

ただ傍にいて
それだけでいいから

触れる事の出来る場所にずっと居て
消えないで あたしの前から






 


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