ナナとワタシ
ナナとワタシ
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2011年02月09日(水) じょりぃ、上から目線で説教する

前回のナナワタに書きましたが、ナナが提出物を突き返されたせいで、思いがけずもう一日、ナナが我が家に来ることになりまして。

何時頃来る?という相談を、前回のやりとりの電話のときにしたわけですが。
そのときはですね、ワタシの都合とかとても気にかけてくれて、自分は夜勤明けの日に該当するというのに、ワタシに合わせるという姿勢を見せてくれていたのでございます。
でもワタシも「今日の明日」ってな仕事を抱えていたわけではなかったので、「あなた夜勤明けで大変なんだから、そっち優先していいよ」と話しまして。
で、結局「じゃあ夜に行きます。夕飯後のほうがいいよね?」ってことになったんです。
さらに、「夜勤は朝の10時には上がれるから、そしたらすぐに電話して、もいっかいじょりぃの都合とか時間とか確認するね?」なんて、ナナにしては上出来なお言葉まで出てきたわけですよ。

が、まず、電話が来たのが11時半をまわっておりました。

でもこれはいいんですよ。
仕事の終わりってば、自分の予定どおりに行かないこともありますし、夜勤明けで疲れてバタンキューで寝ちゃうかもしれないですし、この電話が時間通りに来るとはワタシも思っていなかったんです。

で、そのときの電話で「(夜の)9時に行くね」と言われたので、ワタシはその心づもりで残りの一日を組み立てたんです。

仕事の段取りもそうですが、9時にナナが来るということは、夕飯をそれまでに終えなければいけないので、まず、一緒に夕飯を食べるきょんにもご協力いただかねばならない。
最近はそれくらいの時間には食べ終わっていることが多いですが、それでもね、これこれこうだからよろしくね、とお願いするじゃないですか。

で、これは自業自得ですが、ホットカーペット、また出して敷かなきゃならない。
なんかもう、さすがにきょんに頼みづらくて、ひとりでガラステーブルとアイアン椅子を動かして、えっちらおっちらやりますでしょ。
で、ナナが来たときに寒いと気の毒だから、9時に照準を合わせてお部屋をあたためまして。

しかしまあ、10時をまわってもナナは来ないわけですよ。
ナナ本体が来ないどころか、連絡の一本も来ないわけですよ。

いつものことっちゃーいつものことなんですが、この日はですね、さすがにちゃんと来るかなって、ワタシ思っていたんですよね。
前日の電話では随分とワタシの事情を気に掛けてくれてましたし、だいたい、時間押しちゃって困るの、ナナ本人ですし。
それに、ワタシに対してもことさら申し訳なさそうにしておりましたし。

11時になっても連絡がないので、しかたない、ナナに電話をすることに。

こういう電話、したくないんですよねえ。
ワタシが悪いわけじゃないのに、なんか自分がちまちましてる人間みたいに思わなきゃならないですし。
しかし、「インフルで寝込んでいて、電話することもままならない」状態だったりすると、ワタシ一晩中待ってなきゃならなくなっちゃうので、仕方ない電話しました。

らば。

ナナ、電話に出るなり「あ、スミマセン」と。
電話口からはテレビの音。ということは、家にいるのでございましょう。
声はとっても元気そう。

「いつ来るの」とワタシ。
「あ、今から仕度して出ます。はい」

なんか、雰囲気的に、

単にだらだらしてたっぽいですよこりゃ。

仕度してすぐ出れば、11時半頃には我が家に到着するはずのナナがやってきたのは、12時をまわってからでした。
約束の時間から、3時間以上遅れたわけです。
ワタシが電話しなかったら、もっと遅れていたのかもしれません。


ワタシ、それでも怒ってはいなかったんですよ。
ワタシがこの手のことで怒るというのは、心の距離が近いからこそ、という背景があったりするんですが。
このときはなんか、マイルが貯まっちゃうんじゃないかっつーくらい、ナナとの心の距離が開いちゃいましてね。
何かこう、人としてどうなんだろうこれ、とか、第三者的に考えまして。
親とか先生とか師匠、みたいなたいした態度的気持ちで、「これって一度ちゃんと言わないとダメなんじゃね?」と、冷静に、しかし強く思いまして。

この勉強合宿の間、ナナが時間を守れたこと、皆無。
てか、たいていの約束において、ナナが約束の時間を守れたことはほとんどありません。
ワタシだって15分とか30分とか、約束の時間に遅れてしまうことってもちろんありますけれども。
ナナの場合は分単位の遅れじゃないですからね。
それに、約束したのに勝手に出かけちゃう、とかもありますし。

だってあんた、そういうところも好きなんでしょー、と思われてしまいそうですが。
そういうところはあまり好きではないです。
なんというか、人間の基本としてだらしなさすぎる、とか思っちゃうんですよ。
ワタシ相手だけにこのだらしなさを発揮しているなら、ワタシがガマンするかキレるかすればいい話ですが、
誰にでもこうだとしたら問題でござる。
それに、時間管理も人並みにできないようで、看護師の仕事、ちゃんとできるのかよ、と厳しいことも思いますし。

さらに、ワタシ個人を相手にすることを前提で考えるのであれば、時間に遅れてもいいんですよ、ワタシは。
今だって、単にだらだらと過ごしていたとしても、今のナナにはその時間が唯一の贅沢なのかもしれないんですし、だらだらしたきゃ、すりゃあいいです。
ただし、「それなら一本連絡を入れてくれ」というのは、もう何度も何度もお願いしているわけですよ。
ワタシだって自分のやりたいことややらねばならぬことがあります。
「あ、1時間遅れるんだな」とわかれば、それなりの段取りを組めるじゃないですか。
1時間で終わる作業に取りかかれるんですよ。
それを、どれくらい遅れるんだか、もしかしたら来る気がないんだかわかんない時間にされちゃうと、その時間は無駄になってしまうではないですか。
そして、時間が無駄になること自体よりも、それくらいの気遣いを相手にできないその無神経さに「どういうこっちゃ?」と思っちゃうんです。

ワタシの両親はしつけに厳しかったんですが、出かけている際のワタシの行動にほとんど制限をかけずに育ててくれました。
が、たびたび言われていた数少ないルールのひとつに

「帰宅予定の時間よりも遅くなりそうだったら、電話を一本入れなさい」

ってことがありました。
めんどくさいと言えばめんどくさいのですが、電話を入れて、今自分がどこで誰といるのか、ということを報告すればあとは自由だったので、楽といえば楽でした。
親からすると「何事かあったときに、場所とメンツがわかればすぐに自分たちが動ける」という明確な目的があったので、ワタシも納得して言うこときいてました。
「これだけ守れば自由なのに、これを破れば信用と自由を失うかも」という考えもありました。

という背景がワタシにあるので、なおさら
「連絡一本入れれば、ナナは安心して遅れることができるしワタシも安心して待つことができるのに、なぜそんな簡単なことができないんだろうこの人は」
と、人間性を疑うような域まで思っちゃうのかもしれませんが。

しかし、実際、この「簡単なこと」をするのが難しい人が、たまにいらっさるみたいですね。
まあ、ワタシも「出したものは片づける」という、できる人からするとものすごく簡単なことが、いまだにちゃんとできませんから、わからないではないんですが。
しかし時間の約束というのは相手のあるものですから、やはり相手のことを思いやる気持ちはあってほしい、と思うんですわ、ワタシとしては。


てことで、ナナがやってきて、顔を見たと同時に、挨拶もなしにワタシが発した言葉がこちら。

「遅いよ」

繰り返しますが、ワタシは怒ってはいません。感情的にはなっておりません。
しかし、心は「親か先生か師匠か」って感じになってましたので、すごくえらそうだったと思います。
えらそうですけど、まあでも、笑顔。

「だよねー、ごめーん」とナナ。
「9時って言ったよね?」
「9時に出ようと思ったんですけど・・・」
「出てないよね」
「はい」
「遅れるのはいいよ。いろいろ事情もあるんだろうし。
 でも、遅れるなら連絡ちょうだいって、いつも言ってるでしょ」
「もっと早く出ようと思ってたから・・・」
「出てないんだから、連絡すべきだよね」

と厳しいことを言いながら、にこやかに「あ、持つよ( ^ ω ^ )」と、ナナの荷物を手伝ってあげるじょりぃ。
かえって怖いかもしれません。

「はい、そのとおりです」
「何度言ってもそれができないのはどうしてなのだろう」
「あ、でも、ホントはお風呂入ってから来たかったんだけど、でも」
「・・・・・・」
「そもそも遅れてるのに風呂入ろうとしてんじゃねえよって思うよね、ごめん」
「風呂入ってもいいよ。連絡くれれば」
「・・・・・」
「連絡入れないほうがこうやってめんどくさいことになるの、もうわかってるはずじゃんね( ^ ω ^ )」
「スミマセン」

あのね。
今日はスミマセン言っても、あたしゃ容赦しないんだぜ?
にこにこと説教を続けるんだぜ?

さて、部屋に入ったところで、カウンターパンチ一発入れさせていただくんだぜ?

「友だちが連絡してくれないなんて文句、あなたよく言えるよなぁ」

これは前回のナナワタに書いた、「友だちが知ってる情報をあたしに連絡してくれなかった」とナナがさんざん文句言っていたことに対するカウンターです。
傷口に塩を塗るような、相手に恥をかかせるような、本当ならやってはいけない反則ワザです。
しかも笑顔で反則ワザ使ってます。

「ホントだよねー(笑)」

相手も笑顔です。
非常になごやかに説教は進んでおります。
ワタシの陰湿さはにじみ出ておりますが、それでもなごやかです。

「あなた忙しい忙しい言うけど、忙しい人というのは、自然と他人の忙しさも気に掛けるものだよ?」
「ですよね」
「しかし、今のあなたにそういう余裕がないのもわかる。だから連絡してくれればそれでいい
「はい」


パソコンの電源を入れたり、テキスト出したり、なんやかやを無言でしまして。
じょりぃの説教は引き続きにこやかに続きます。

「頼んだわけじゃない、と言われるのは承知で言うけど、
 あなたが来る時間に合わせて、部屋もあたためておくわけよ」
「スミマセン・・・」
「連絡ないと、暖房を切るに切れないわけだな」

連絡連絡って、じょりぃ、うるせえな! とお思いかもしれませんが。

どんなことでも2000回言えば相手に通じるって、以前どなたかに教えていただいたもんですからね!
あと1900と何十回かは言わねばなりませんよワタシだって。


ロッテンマイヤーさん並に陰湿なじょりぃの説教は、まだ続きます。
もうね、「こんな思いするくらいなら、連絡入れようー(´Д⊂)」ってところまでやらないと。
ってのは冗談ですが(しかし実際そうなりそうですが)、この人、この手のことを、きちんと誰かに教えてもらったことないんじゃねえの?って思いもありまして、
ならばワタシが徹底的に言わせていただこう、と、まあ、嫌われ役を買って出たわけですよ(´∀`)やさしいよねー

てことは全然なくて、だんだん気持ちがサディスティックになっていったというそれだけのことなんですが。
依然として怒ってはいなかったんですが、説教始めたら止まらなくなりました。


「あなたもしかしてさー、お客が来るときに、心からもてなそう、とか思ったこと、ないんじゃないの?」

こーれーもーねー。
あんまりっちゃー、あんまりな物言いでございますよ。
でも思いついたから言ってみちゃった。

「・・・うん。 ないかもしれない」
「ワタシはあなた相手に限らず、誰かがうちに来るってなれば、自分の今できる範囲で快適に過ごしてほしいって思ってそのようにするわけよ」

掃除も料理もできませんが、それでも、自分なりに、一期一会的に心を尽くすんです。これでも。

「で、ワタシを招いてくれる友人たちは、みんな、ワタシ以上に、そうしてくれるのね」
「・・・・・」
「だからお邪魔したときなんかは『あ、これはワタシのためにしてくれてることなんだな』とか、感謝できることがたくさんある」
「・・・・・」
「だけど、もしかしたら、あなたはそういうことがわからないのではないかな。することもされることも」
「うん。・・・わからないかも」
「わからないのならしかたないと思う。でもだんだん覚えていったほうがいいと思う。
 相手はたいていの場合、あなたをもてなしてくれているんだから」
「わかった」

もうね、あんた何様だってワタシもワタシに言いたいですけども。
どんだけ上から目線でモノ言ってんだよって感じですけども。
でもほら、せっかくナナも素直に聞いてくれてますしね。

・・・って、ナナにしてみたら、「ここであたしがキレて、じょりぃに手伝ってもらえなくなったら、明日提出の論文、アウト」って打算があったかもしれませんが。
なかったかもしれませんが。わからない。

で。

ワタシは宿題を人質にとるつもりは毛頭なかったので、ひととおり説教したあとは精力的に親身に手伝ったんですけれども。

言いたいことを言ってスッキリ( ^ ∀ ^ )

なはずなのに。
ていうか、まあ、スッキリしたのはスッキリしたんですけども。

あらためてナナに直接こういう話をしてみた結果。ハッキリと口に出してみてしまった結果。

ナナに対して、なんだか落胆している自分の存在に気づいてしまったのであります。
なんか、変な言い方かもですが、ワタシたちって、土壌が違う?って思ったのでした。
土壌 ってのが具体的にどんなものなのか自分でもよくわからないんですが、なんとなくその言葉がアタマに浮かんだのです。

一時的なものなのか、ずっとこのままなのかはまだわからないんですが。
焦って答を出す必要もないので、じっくり寝かせて様子を見るつもりですけども。


作業は3時頃には終わりまして。
終わったのに、ナナ、なんだかぐずぐずと帰らない。
ホットカーペットにぺたんと座って、わざわざワタシんちでやらなくていいようなスケジュールチェックとかしてまして。

もしかして、なんか気にしちゃってるのかしら。

とも思ったのですが、ワタシはナナに対する気分が盛り下がっちゃってたのと眠いのとで、ホットカーペットにごろんと横になって、毛布かぶって寝る態勢に入りましたら、

「寝るの?」とナナ。
「ちょっと眠いから横になるだけ」
「あたし帰ったほうがいい?」
「いたければいていいよ( ^ ω ^ )」
「・・・・・」

こういうときのワタシは、態度は親切ぶっていても氷のオーラを発している、という伝説があります。きょんの中だけでですが。


またこれから会えなくなるであろう数ヶ月に備えるために、押しつけがましくホットカーペットを購入し恩着せがましい愛情を振りまいていたじょりぃだったはずなのに、
最後の最後で、もう次はないんじゃなかろうかと思われるような態度で締めてしまいました。


・・・忙しくて大変だろうけど、体壊すんじゃないゾ、ナナ。
ワタシはこれからも、キミの忙しさを尊重し、キミの都合を優先するであろう。
だが、遅れるときは、今度は必ず連絡よこせ。
それができなかったら、また「にこにこ( ^ ω ^ )説教地獄」になっちゃうゾ☆
てか、もう説教すらしないと思いますが。(いやどうだろう)



それにしても、ワタシの説教てば、ねちねちしてますねえ。
読み返して驚きましたわ。




2011年02月06日(日) ピンチはチャンスに変えろって部活で教わりました

火・水・木曜と3晩に渡ってのナナとの「おべんきょ合宿」が終わりまして。
これでワタシの仕事もホットカーペットの仕事も終わったので、前回のナナワタに書きましたように、金曜日の朝、ワタシはホットカーペットをキッチリカッチリと、買ってきた箱に元通りにしまいました。
たぶんこのまま店の売場に戻してきても気づかれません。
しかしそうしたところでワタシには一銭のトクにもならないので、納戸にしまわせていただきましたが。

そして金曜の夜。
ナナワタメモを見ながら、ナナワタを更新するべく、カタカタにこにことキーを打っておりましたら。
ナナから電話がきました。

「もしもしー?」とワタシ。
「あ、今朝ほどはどうもありがとうございました」

なんだ、わざわざお礼の電話? キミ誰?(°▽°)

「いえいえ」
「今仕事中? 忙しい?」
「ナナワタ書いてたんだよ」

とは言えないので

「ああ、大丈夫よ」とお答えしまして。

「あのね、今日提出したんですよ、症例研究」
「よかったねーー。おめでとう( ^ ∀ ^ )」
「うん、じょりぃのおかげだよ。ありがとう」
「いやいや。よかったよかった。期限までに終わらないと思ったもんなぁ(´∀`)」
「よかったんだけど・・・あのさー・・・」

どうしたのだろうか。

「どしたの? ワタシ何か間違えてた?(・_・;)」
「違う違う。そうじゃなくて・・・ ページ数オーバーで、教官に突き返された」
「ええええええええ!」


おべんきょ合宿の現場に戻って説明させていただきますと。

文章を削りに削っても、まだ1ページオーバーしちゃいましてね。
ワタシは「この手のモノはページ数オーバーはものすごくよろしくないから、がんばってあと1ページ削ろう」と主張していたんですよ。

「えー? 1ページくらい大丈夫じゃない?」とナナ。
「14〜16頁『程度』なら1ページオーバーくらいならアリかもだけど、『以内』ってなってるから、アウトだと思う」
「だってもう削るとこないよー?(´Д⊂)」
「むむ・・・確かにね・・・でもそこは無理してでも削らないと・・・」
「いいよもう。ページ数で減点になってもいい」
「減点ならまだいいけどさー」

ちなみにワタシは「これやれば減点」とわかっていることをあえてやるというのはものすごく無駄な気がしますし気持ちが悪いんですが。
それに、最悪受け取ってもらえないのでは・・・と思いましたが、看護学校のシステムやこの手のことに関する厳しさというものがワタシにはよくわかりませんし、ナナの疲労困憊具合も限界にきていたということで、ナナに同調してしまったんですよね。
それでもかなり食い下がったんですけどねえ。


そして、突き返されちゃった現実。

「突き返されたって・・・単位落としちゃうの?」 あわあわあわ泡
「ホントならそうみたいなんだけど。教官が大目に見てくれて、月曜日に規定枚数に収めて再提出になった」
「提出が遅れたことで減点になるのかな」
「あの感じだと、たぶんそれは大丈夫そうなんだけど・・・」

ああ、よかったーーーー(´д`)-3


「じゃあよかった。 で、ワタシはどうすればいいかな?」
「うううううん・・・まあ、文章減らすくらいなら、自分でできるかなーとも思うんだけどさ・・・」
「うん」

わざわざパソコン一式&大荷物抱えて我が家に来るのも大変でしょうからね。
ナナが「自分で直した方が楽」ってことならば、その方がいいかなと思ったじょりぃ。
まあ、ワタシは会いたいんですけども。ご協力してさしあげたいんですけども。
3晩ナナにつきあって、ナナの多忙さを、話だけでなく体感してしまった今となっては、とにかくナナがラクチンなように、ということを最優先したいんですよね。

と、ワタシが思いやりに満ちたことを考えつつ、今後の段取りを考えておりましたら


「でもさー、ひどいんだよー」とナナ。
「何が?」

ナナが泣かんばかりの勢いで話したのは、ご学友への文句でございました。

なんかですね、枚数オーバーのことが心配で、仲の良い友だちに相談したらしいんですよ、うちに来ることになる前に。
そしたらその友だちもオーバーしてて、ふたりで悩んでいたらしく。
で、その友だちが集めた情報によると「少しくらいなら減点で済むっぽい」となったので、ナナは「じゃ、1枚くらいいいや」ってやっちゃったと。

が、しかし。
友だちはその後、教官に確認を取っていたことが、ナナが突き返された後に判明。
友だちは突き返されるのを知っていたので、無理矢理規定枚数に収めて提出したらしいです。

「そのことをさー、あたしにも教えてくれたっていいと思わない?」

ということで、ナナは怒ってるんですわ。

こういうナナもめずらしい。
まあ、切羽詰まった毎日の中、でっかい課題がやっと終わったーと思ったら突き返されたってことで、イライラと誰かにあたりたい気持ちもあったのかもしれません。


ということはわかるんですが、この話を聞いてワタシが思ったのは

「教官に直接確認しないあなたに落ち度があるのでは」

ってことでありました。
実際、ワタシも提出日の前々夜、「教官に枚数のこと確認してきてね」って話しておいたんですし。
ワタシならそんな大事なこと、人づての情報で安心できませんし。

しかし、今この場でそういう正論を述べてはいけないらしい、ということは、じょりぃも社会的慣習としてやっと最近習得できてまいりましたので、飲み込みまして。
それに、指導教官も看護師の仕事を兼務しております。
なかなか捕まえるのも一苦労なのかもしれません。
てことで

「うん、まあ、教えてくれれば助かったよね」と、無難なお返事を。
「絶対に教えてくれるべきなんだってば」 

そ、そうなの?<そういう友だちづきあいを知らないワタシ

「友だちもいっぱいいっぱいで、うっかりしちゃったんだろうね」とワタシ。
「そりゃわかるよ? みんないっぱいいっぱいなんだから。
 みんないっぱいいっぱいだからこそ、友だち同士のネットワークって、うちの学校ではすごく大事にしてるわけよ」
「なるほどね。 その子は仲良しなんでしょ?」
「うん。すごくいい子だよ。だから『何でだよー…』って、すごくショックを受けてるんだよあたし」

それはちょっとかわいそうだったなぁ。

「友だちも今頃気にしてんじゃないの? あんまそこにこだわっちゃ気の毒かもよ?」
「なんかもう、いろいろショックでさ・・・(´-ω-`)」
「そんな、ショック受けるなよー(笑) 気持ちはわかるけど、レポートどうするかに頭切り替えようよ。あなたどうしたいの?」

ナナは、なんか、いろいろ事情説明したり「やればできるんだろうけど」とか言ったりしてはいるものの、じゃあどうすんのとかどうしたいのってことがよくわからない話しっぷりでして。
これはもしかしたら、ワタシにまた協力要請したいけど、なんとなく頼みづらくているんだろうか、と思ったりして。


てことで、断られるのを覚悟で言ってみました。

「あなたがうちに来るのが面倒なのでなければ、ワタシまた手伝うけど・・・?」
「・・・悪いもん・・・」
「大丈夫だよ? この土日はそんな忙しくないし」
「あたしはじょりぃが手伝ってくれれば、それがいちばん安心なんだけど・・・パソコンもよくわかんないし・・・」
「じゃあおいでよ。一緒にやろ?」
「いいの?」
「うん。 ワタシ、あなたがこっち来るのはそれはそれで大変なのかなって思って様子見ちゃったんだけど、
 あなたが一緒の方がいいなら、ワタシは全然問題ないんだよ」
「ありがとう・・・じゃあそうさせてもらいます。ごめんね?」

わあい。
またナナに会えるーーー。<ナナはそれどころじゃないっつーのに


「謝るようなことじゃないし。 それに何が幸いするかわかんないからね。
 遅れてもいいって言ってもらえたんだし、直せばもっと良い論文になって、当初の予定より良い点もらえるかも( ^ ω ^ )」とワタシ。
「そうかもしれないけどさー。でもさー」

この後また学友への文句。
まあ、下手すれば単位落としていたかもしれないんだもんね、ということで、ワタシはうんうんと聞いていたんですが。
と、さもさも理解のある人っぽいこと書いてますが、「あなたが友だちの立場でもうっかり忘れて教えないんじゃないの?(・∀・)」とかツッコんで怒られたりしました。


「まあまあ。あなたはそりゃ悲しいだろうし腹立たしいだろうけどさ、 ワタシは一日トクしちゃったよ。へへ」とワタシ。
「トクって?」
「またあなたに会えるからさ(*・∀・)」 <状況やナナの心情を考えない無邪気発言


「ふっ」


という答を想像していたら


「そう言ってくれるの? すごくホッとしたし、うれしい。 ありがとうーー(´;ω;)」


Σ(゚ω゚ノ)ノ 予想外に、えっらく心のこもったお礼の言葉が。


「ええ?!」  自分で言っておいてそこで驚くなよワタシ
「だってホントにさー、じょりぃに悪いなって思ってたから。あんな、さんざんつきあわせておいてさー」
「どんな用事だって、あなたに会えればワタシが喜ぶなんて、もはやわかりきっていることかと思っていたよ(笑)」
「だって遊ぶわけじゃないしさ。楽しいことしてるわけじゃないもん(´;ω;)ごめんねいつも」

なんだなんだ。 やけにしおらしいぢゃないか。

「それでも会えればうれしいんだよ」
「ありがとう」


気が利かないんだかうっかりサンだかなご学友と、厳しくやさしい指導教官のおかげで、
久しぶりーの素直なナナたんに会えました。
てか、ワタシもしかして騙されてます?(°▽°)


てなわけで、今夜もナナが来ることになりました。

さーて。

ホットカーペット、また出さなくちゃ( ゚∀゚)アハハハ八八八ノ ヽノ ヽノ ヽ/ \/ \/ \






2011年02月04日(金) 押しつけがましいホットカーペット

さてさて。
ナナがワタシんちに来て、一緒におべんきょする日となりまして。

以前、ワタシの部屋をナナの勉強部屋にする計画があったこと、みなさま覚えておいででしょうか。
あのときワタシは掃除掃除と張り切りました。
そして今、ワタシの部屋がどうなっているかといいますと。

1年も経てばですね、元通りでございますよ。
というか、そもそも部屋がキレイになりきらないうちに、掃除に飽きたのでした。
どうせナナ来ないし、とかもね、思いましたし。

てことで、ワタシの部屋を提供することはできません。
たぶん、ワタシの部屋に一歩入った時点で、軽い喘息持ちのナナの命を脅かすことになります。(大袈裟)
てことで、事務所の応接用の部屋でおべんきょしよう、と考えましてね。
ここはお客様にあがっていただくところなので、我が家の中では比較的キレイにしているもんですから。


ナナは寒がりです。
おまけに寒いと不機嫌になりやがります。
寒がられるのはワタシに迷惑ではありませんが、不機嫌になられるとワタシに迷惑です。
ということで、寒さというものは排除せねばならないわけですが、事務所の応接は、昼間は日が当たってぽっかぽかですが、夜は寒いんでございますよ。
やっすい増築した部分なもんですからね、壁が薄いんです。

てことで、小さいこたつを買って、事務所に持ち込むことも考えたんですが、2晩しか来ないナナのためにこたつを買って、その後の収納に困る、ってことでは参っちゃうじゃないですか。
で、悩んだんですが、とりあえず防寒を求め、ナナが来る日の朝いちばんで、ワタシは大きなホームセンターへと赴きました。
そして店内をぐるぐると歩き回り、物色した結果、

・ホットカーペット&周辺の必要物資(2畳分)
・ナナの膝掛けその他用に、マイヤー毛布(きもてぃいいですよね、マイヤー毛布(*´∀`*))
・ナナのお尻が寒くないように、ボアの座布団だかクッションだか

を買って帰りまして。

これに加えてエアコンとファンヒーターがあれば、もう怖いものはないんだぜ! と、自己満足に意気込んだわけですよ。


しかしまあ、ナナが2晩に渡って夜やってくる、ってだけで、わざわざのこの買い物。
どうもこう、きょんにもなっちゃんにも、体裁が悪うございますよ。
と、とりあえず、なっちゃんにはナイショにしよう・・・。
きょんにナイショにするのは難しそうですので、これこれこういうわけでこういう買い物をしようと思う、と事前に相談いたしましたら。

「あんた、ナナに甘いな」

と呆れた後に、何を揃えればいいかなどの相談に乗ってくれました。
あんたは心の広い、ええ人や。

で、物資が揃ったわけですが、事務所応接には重たーいガラステーブルと、アイアンの椅子が4脚、ででんと居座ってましてね。
どっちも重い。
これらの下に、ホットカーペット一式を敷きこまねばならぬじょりぃ。
ひとりじゃ無理よこれ。

てことで、またきょんに相談。ていうか、お願い。

「テーブルと椅子動かしてホットカーペット敷くの手伝って(´∀`)」と。

「なにいいいいい?! なんであたしがやるのよ! ナナに手伝わせろ!」

・・・って言いながら、気持ちよく手伝ってくれるきょん。
あんたは心の広い、ええ人や。

いちばんあったかそうな場所をナナの席に設定し、ボアの座布団クッションを置き、マイヤー毛布もそこに載っけて、ナナに向けてファンヒーターを置いて。
うん、準備万端!
ナナが来ると言っていた9時に間に合いましたよ( ^ ∀ ^ )もう既にすっかり疲れたけど!

まあ、結局ナナが来たの、10時半でしたけどね。


「今日も寒いねー。でも、部屋はあったかくしてあるよ( ^ ω ^ )」とワタシ。
「ありがとー。 ・・・って、そっちの部屋なのか」
「(・_・)何か都合悪い?」
「だって、こっちの仕事部屋のほうがあったかそうじゃない?」

むははははははは。今日はそうではないのだよ!なにしろワタシ、なけなしの財力と労力を使ったからね!

「いやいや、大丈夫。あったかくしてあるから。ほら、ホットカーペットも敷いてあるよ?(*´∀`*)
 ほらほら、膝掛けもあるし。座布団、ボアだし(*´∀`*)」
「てかさー、このガラステーブルが、すごく冷たそうなイメージなんですけど。この上で作業するんでしょ?」

おーーまーーーーえーーーーーー。

しかし確かに、ガラステーブルは冷たいのかな・・・。


「・・・テーブルクロス的なものでも敷きましょうか?」
「いえ、いいです。すみません。大丈夫」

なら最初から文句を言うなと。


で、本日の作業内容の説明をされたんですがー。

「あのね、これがレポートの体裁やらのマニュアル」とナナ。

読んでみましたら。

「・・・何これ。レポートというより論文ぽいね。 卒論?」
「のようなものだね。症例研究発表なんだけど」
「うわ。書式こんなにうるさいの?」
「抄録になるからかな」
「・・・ワタシできるかなぁ」
「できるでしょー」
「ワープロソフトってワタシ、ほとんど使えないんだよ」

だってパソコンてインターネットするための箱デショ?(´∀`)ほかのことできないのワタシ <しかしネットにも詳しくないのはご承知のとおり

ワープロソフトを使えないのに、なぜ引き受けるのかじょりぃ。
答はナナに会いたいからです。
小さい風呂敷を大きめに申告してしまいました。

「ほとんどベタ打ちだと思ってたからなぁ(勝手に)。不安だー。不安だー」とワタシ。
「あのね、書式よりも厄介な問題があるんですよ」
「なんでしょう(・_・;)」
「すっごくがんばってまとめてみたんだけど、規定の枚数より5枚以上多いのね」
「多いな!」
「じょりぃが規定内にまとめてくれないかなー(´∀`)文章得意でしょ?」

・・・まあ、あなたよりはね。

「あとね、誤字脱字おかしな言い回し、文章のだぶり、全部チェックして?」
「ワタシ忙しいな!なんか時間かかりそうだし・・・ あなた、退屈なんじゃない?」
「あたしは横で、明日提出の課題をやらせていただこうと思って」
「なるほど」

で、ナナのことだからメッチャクチャで何言ってるかわかんないだらだらと長いばかりの文章がまとまりなく並べてあるんだろう、という思い込みを持ちながら、カタカタと打ち始めたんですが。

贔屓目なしに、予想外によく書けている。

「・・・これ、あなたが全部ひとりで考えたの?」
「うん」
「へーーーー」
「なに?」
「いや、漢字がちゃんと書けてるなって思って
「失礼なヤツだなーーー(笑)」
「だってひどかったじゃん、あなたの漢字的ボキャブラリー」
「まあね。でも仕事や学校で毎日使うような漢字だけだよ、書けてるの」
「それに、文章がうまい」
「ホント?(・∀・)」
「うん。正直驚いた」<褒めてるけどビミョウに失礼

それからはもう、お互い真剣にお勉強タイムですよ。ワタシの勉強じゃないですけど。

終わらないー、終わらないー、と焦りながら、文章の削りかたをナナと相談しながらガリガリやっておりましたら、
気づけばもうすぐ午前5時。

「あなた、何時にここ出ればいいの? もうこんな時間だ」とワタシ。
「うえー、マジ? ええと、6時に出られればいいかな」
「6時か。時間ないー」

で、またしばらくガリガリやって、ワタシ、トイレに行きましてね。

戻ってきたら、ナナ、ホットカーペットの上でマイヤー毛布かぶって寝てました。

ほら見ろーーーー。
ホットカーペット、あったかくてごろんてできて、いいだろーー?(ドヤ顔)
マイヤー毛布、きもてぃいいだろーー?(ドヤ顔) <最初「毛布?いらない」と言われてしょんぼりしたじょりぃ


てか、ワタシを置いて勝手に寝るな。
ワタシどうしたらいいのさ。

「寝るの?」とワタシ。おずおずと。

返事なし。

「ならワタシもちょっと寝る」

とひとりでつぶやき、ナナの隣で丸くなりましたら。

「6時10分前に起こして」とナナ。あっち向いたまんまで。

起きてるんじゃねえかヽ(`Д´)ノ

「わかった」 と、素直に自分の携帯でアラームをセットするじょりぃ。

「じょりぃもここで寝るの?」
「うん」
「風邪ひくよ? 自分の部屋で寝た方がいいんじゃない?」
「せっかく久しぶりに会えたんだし。 一緒に寝る。へへへ」
「・・・・・」

返事しろよ。(心の中で低い声で)

でもまあ、寝ちゃっただけかもネ。眠そうだったもんね。


「・・・ホットカーペット、少し暑い。温度下げて」

起きてるんじゃねえかヽ(`Д´)ノ 


ワタシ、この状況下で眠れるかなぁ、と思いながら横になったのですが、そうしたら腰が楽で気持ち良くてですねえ。
10時半から6時間以上、レストランで使われていたアイアン製の座り心地の悪い椅子で固まっていたので、腰がすごく痛くなっていたのです。
腰、気持ちいいー。
ホットカーペットあったかーい。
目の前にはナナ。(あっち向いてやがりますけどな!)
しあわせーーー(*´∀`*)・・・・・うとうとうと・・・。


で、6時10分前に起きて、ナナは帰っていきました。
ナナはものすごく深く眠っていたので、寝ているあいだにあんなことやこんなことをしておきました。
ということができるじょりぃならば、今頃世界をこの手におさめているんですが。
品行方正純情可憐なワタシで非常に残念です。


さて。
今日のナナワタのメインは「ナナのためになけなしの財力でホットカーペット買った!」という押しつけがましく恩着せがましい部分にありますので。
もう少しホットカーペットにまつわるお話を続けさせていただきます。


ナナが帰ったあと、なっちゃんからホットカーペット一式を隠さねばならないので、えっちらおっちらとひとりで撤去作業をするじょりぃ。
疲れました。
そして夜、今度はナナのためにまたえっちらおっちらとホットカーペットを敷くじょりぃ。
なんかワタシ、バカみたい。
こんなバカなワタシを気の毒がり、きょんは進んで敷くのを手伝ってくれます。
あんたは心の広い、ええ人や。


ナナ、この夜も遅刻して到着。
部屋に入ってきまして言いました。

「そういえば、この部屋って、ホットカーペット敷くようになったんだ?」と。今さら。
「いやー(照)、あなたが寒いの気の毒だからさー、買ってきたんだよ。えへへ」
「うそマジーーー? ・・・なんでそんな無駄なことを・・・

えらい言われようですが。 しかし言いたくなる気持ちもちょっとわかる、わざわざ感満載なワタシの行動。

「無駄とか言うな」
「じゃあでも、これからお客さんは、あたしのおかげでいつもあったかいのか(笑)よかったね」
「いや、それがさ、なんとなくなっちゃんに対して体裁が悪くて、あなたが帰った後には片づけちゃうの」
「え! じゃあ今また敷いたの?」
「うん」
「大変じゃん! ・・・てか、なんでなっちゃんに体裁悪いのだ?」
「日頃一緒に経費節約に励んでくれてるのに、ワタシの個人的感情だけで事務所に本来必要のないものを買うってのが、まずは申し訳なくてさ」
「ふーん」
「あとは、なっちゃんに既に『じょりぃちゃんはナナさんには甘いよねー』って思われてるから・・・バツが悪い」
「は? 何それ。なんでなっちゃんがそう思うの?」
「なっちゃんだけじゃないよ。 きょんも、ワタシはあなたに甘いって言うよ」
「・・・ふっ」

何そのイヤな感じの鼻笑い。

「なにさ?」とワタシ。
「それってさー、みんな思うんじゃないのー?」
「へ? みんながみんな、ワタシがあなたに甘いって思ってるってこと?」

それを自分で言うとはおかしなヤツだ。
と思ったら

「違う違う。
 みなさん、あなたに対しては、自分以外の対象に対して『あの人には甘いよねー』って思う、ってこと」


そういえば。
ナナは「じょりぃ、きょんさんに甘すぎない?」も「なっちゃんに対して甘すぎるって感じ」も、どちらも口にしたことがあります。しかも何度も。

しかしそれはナナがそう思ったってだけの話だろうよ、と。


「いや、そんなことないでしょ」とワタシ。
「なーんだ」
「なに?」
「そうだそうだ、じょりぃちゃんは、誰にでもやさしいんだもんねー」

なーんだ、 って何? なーんだ って。 それに何よそのイヤミっぽい言い方。
も、もしかして、キミ、拗ねてんの?(*´∀`*)ならばかわいいぢゃないか

と思いこんだもんですからね、ここはもう、愛情告白チャンスですよ。ってこれまた思いこんだんですよ。
誰に対してもやさしいわけじゃなくて、キミのこと大好きだからキミには特別やさしいんだよ、ということをですね、ビシっとお伝えして、またこれから会えなくなるであろう数ヶ月に備えるべきですよ!


「それは違うよ。 あなたはとくべt」
「あ、やっぱ違うか」

全部言わせてくれっつーの。
しかしそうだ、確かに違うんだ。
わかってくれてありがとう、ナナ。


「じょりぃは誰に対してもやさしいんじゃなくて、誰にでも甘いんだ。そうだそうだ」


なぜそっちへ行く。


「・・・どうしてもそう持っていきたいなら、甘い より やさしい のほうがうれしいんだけど」
「うんうん。やさしいよねー。 誰 に で も」


なんか、語尾に明らかにトゲがあります。 と感じるのはワタシの自意識過剰なのかしら。


「いや、違う。ワタシが言いたいのはそういうことではない」 

これからの数ヶ月に備えて愛情を伝えたいんだってばよ。

「あはははははは」 なぜ笑う。
「誰にでも ってさーー。 こうしてあなたのためにホットカーペットえっちらおっちらやってるワタシに、よく言えるよなぁ」
「あたしが頼んだわけじゃないしっ」


かーわーいーくーねーえーーー。  


まあ、おっしゃるとおりなんだけどさ。


「そうだよ、頼まれてないのにやったんだよっ。寒いとかわいそうだなーって思っちゃったんだよっ」
「(笑)」 笑ってんじゃねえよ
「とりあえず、ワタシが誰を甘やかしていようと、その中でキミがいちばんかわいげがないのは確かだ
「でしょうね。 べつにかわいいと思われたくもないし」

こんなのをかわいいと思ってしまう自分がかわいいですよホントにもう。
ってなるほど、ここに真実があるのかもしれません。 ワタシはワタシがいちばんかわいいんですよ(*´∀`*)じょりぃ大好きー


で。
結局この日も泊まり込んで作業していたのですが、終わらず。(というか、一度学校で確認せねばならぬ内容を発見したのです)
なもんで、次の日もナナがやってくることになりました。わあい。
と喜んでおりますが、ワタシもそろそろへろっへろになってまいりました。
が、ここのところのナナは、これが普通な毎日みたいなんですよね。
もうしばーーーらく、ふとんで寝ていないそうです。
ワタシがいちばん忙しかった頃よりもハードな毎日です。 死なないでほしい。 とマジメにお願いしてしまいました。

で、へろっへろになりながらも、朝、ホットカーペットをかたづけ、夜また敷くワタシ。 アホか。 とナナでなくとも思うことでしょう。


夜になりまして。
ナナ、部屋に入るなり「カーペット、また朝片づけたの?」と。

「うん」
「で、また敷いたの?」
「うん」
「べつにさー、なっちゃんだって何とも思わないんじゃないのー? いいじゃん、敷きっぱで」
「なっちゃんはつまらないこと言わないし、思わないと思うよ」
「じゃあなんで無駄な労力使うわけ?」
「なっちゃんはホントによくやってくれるし、節約も気にかけてくれるし、ワタシがピーピーなの気遣って、事務所用のおやつを差し入れてくれたりしてるわけよ」
「うん」
「それに、事務所で使うものは、みんななっちゃんに相談してから買うようにしてるんだ。
 そりゃ、ワタシの方が働いてるし、経営者はワタシだけど、一緒に稼いだお金で買うわけだからさ」

とはいえ、このホットカーペットはワタシ個人の必要に迫らせたものなので、ワタシの財布からの出費ですが。
それをいちいちなっちゃんに説明するのはまた困るわけですよ。
なっちゃんはワタシがナナのこと好きだってことは知らない・・・フリをしてくれてるんですから。(たぶん)

「なのに、このホットカーペットだけはなぜ今まで話題にものぼらなかったのに突然買ったんだ?ってなるのは、
 ワタシ的にはなっちゃんに失礼な気がしちゃうわけ」 あと上記で困るわけ。
「なるほど」
「なら買わなきゃいいじゃんて思われるだろうけど、
 あなたにあったかい思いをしてもらいたかったんだよっ」 ちくしょーめ

ここでナナが何か言いかけたので

「頼まれてないのは知ってるから、それ言うな」
「言わないよ(笑) そうかわかった。ごめん。そうだよね」
「うん」
「片づけたり敷いたり、大変だろうに悪いなって思ったんだよ」

なら最初からそう言やぁーいいじゃねえかヽ(`Д´)ノ


で、その夜。
椅子に座らず、ホットカーペットにぺたんと座ってプリントを読んでいたナナが

「あったかくていいねこれ、やっぱり(笑)」と。
「だろー?(*´∀`*)」

ワタシの押しつけがましさの結晶たるホットカーペットが、やっと認められました。
同情票、って気がしますが。それでもね。なんか仲直りみたいでうれしいです。
って、ケンカしてたのかしらワタシたち。


朝になって、
「じゃー、がんばって(ホットカーペット)片づけてね(笑)」 と帰っていったナナ。

片づけ、手伝ってくれてもいいんですけどね。(って言えって何度もきょんに言われました・・・)

しかしこの後病院勤務、午後は学校、夜は夜勤、らしいですから。

重たいガラステーブルとアイアン椅子と格闘しながらひとりでホットカーペット片づけるくらい、ワタシ、黙ってやらせていただきます。
思う存分、恩着せがましくできましたし。


掃除機かけてー。コロコロかけてー。
買ってきたとおりに、箱の中に戻してー。

さて、ヤフーオークションにでも出すか!( ^ ∀ ^ )  <冗談です

ナナが使ったマイヤー毛布は、これからワタシにとっての「ライナスの毛布」とさせていただきます。
もうさんざんすーはー匂いかいじゃったので(変態)、もはやただのマイヤー毛布なんですけどね。


しかし、読み返してみたら、ナナってつくづく、かわいげがないですねぇ。
なんでワタシ好きなんでしょ。 中学時代からの習慣かしら。




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