ナナとワタシ
ナナとワタシ
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2010年05月23日(日) 最近そういうの流行ってんの?

「末子ねー、実は『末子ちゃん』って、ちゃん付けにされるの嫌いなんだよね」

と末子ちゃん。

「そうなの?」
「うん。 だからじょりぃちゃんも、今日から末子のことは『末子』って呼び捨てにしてくれる?」
「わかった」
「言ってみて?」
「ねえねえ、末子ー」
「・・・どうしてじょりぃちゃんて、いちいち気持ち悪いの?」
「(´・ω・`)すんません」

そんな、まわりの人が思っていても口に出さないことをハッキリ言わなくても。

「だから末子も、今日からじょりぃちゃんのことは『じょりぃ』って呼ぶね?」
「わかった」
「ねえ、じょりぃー」
「なあに?末子ー」
「・・・やっぱり気持ち悪い」
「すんません(`Д´*)」

一緒に、末子ちゃんの友だちのあんずちゃん(注:お母さんが美人)がおりましたので

「あんずちゃんは? あんずちゃんのままでいい?」 と聞いてみました。

あんずちゃんもですねえ、あんずちゃんは覚えていなくても、ワタシには長いつきあいでございますからね。
かつて、ナナとよく温泉だなんだと遊びに出かけていた頃、末子ちゃんを預かってくれたのは、おもにあんずちゃんちだったんです。
なのでワタシはあんずちゃんのことを、ヨチヨチ歩きというか、(美人)ママに抱っこされていた頃から知ってるもんですからね。
聞いてみました。

「うん。あたしはまだちゃんづけでいい」 もじもじと。かわゆい。


「ね。ママのことはなんて呼んでるの?じょりぃちゃん」 と末子ちゃん。


またその質問かね(°▽°)
末子ちゃんがまだ小さーい頃から数えて、3度目のその質問。
いつも心配かけてスミマセンねえ。


まあね。
ワタシ、今年の目標として、ナナをナナと呼べるようにすることにいたしてますからね。
ここは堂々と「ナナって呼んでるよ」と

答えたいところだったんですが


「ママ って呼んでるよ」 <小さい声で


ええ。
まだ一度たりとも呼べてません。
メールですら呼べてません。
なんかもう無理って気がしてきました。
ひとりで妄想会話とか繰り広げて練習はしているんですがね。(やっぱりいちいち気持ち悪いワタシ)
頭の中で「ナナ」と呼ぶことには慣れてきましたが、実際はもう、全然ダメです。

「まだママって呼んでるのーー?(´д`)-3」

末子ちゃんにも呆れられました。さらに。

「ママ以外には呼ばないの?」
「んー・・・『あなた』とか、使うかな」
「うわーー。なんかそれって上から目線ぽいーー」

え? そ、そうなのかな?
と、あんずちゃんを見たら

「うん。なんかイヤな感じ・・・他人ぽいし」

6年生から見ると「あなた」ってそんな感じなのかしら・・・。

「とにかく、じょりぃ?」 <末子ちゃん
「はい」
「もう少し大人になってもらわないと」
「ええええ?! 名前の呼び方と大人度って関係なくない?」
「関係ないかもしれないけど、じょりぃのそれって、少し変じゃない?」
「わかったよ末子・・・」

末子ちゃんのことは、すぐに呼び捨てできるようになりました( ^ ∀ ^ )
まあ、何度か間違えて注意が入ったりもしましたが。

さて、そんなやりとりがありまして。

夜も更けて。
といっても、9時半頃だったかしら。

ナナは末子ちゃんのお友だちを、末子ちゃんと一緒に家まで送りに行ってまして。

話は逸れますが、これが実はワタシ、もうものすごくガッカリだったんですよ。
本当は、あんずちゃんの美人ママがお迎えに来る予定だったんです。
ナナが夕方、
「あんずちゃん、8時半頃ママに迎えに来てもらうのでいい?」
とあんずちゃんに確認していたんですが、ワタシ、それ聞いてウキウキしましてね。

「あの美人ママ、来るの?(・∀・)相変わらず美人?」

とナナに確認したくらい楽しみだったんですよ。
あんずちゃんにも昼間、「じょりぃちゃんが美人て言ってたって、ママに伝えておいてね」と頼んでおいたくらい、まあ、あんずちゃんちのお母さんてワタシ好みなんです。やさしいですし。

が、遊んでいるうちに時間が過ぎ、結局一時間延長になるよとナナがあんずママに電話をしていたりして、この時間となったわけです。
そして久しぶりにあんずママに会える!と意気込んでいたワタシだったんです。

が。

「じゃ、あんずちゃん送ってくるねー」とナナの声。

「え?! あちらのママが迎えに来るはずじゃなかったの?」
「送っていく」

ええええええええ(´д`)ええええええええ?

「あ、じゃあ、ワタシも一緒に・・・」
「パパと留守番してて」

ええええええええ(´д`)ええええええええ?

がっかり。

とまあ、がっかりしながら留守番してたんですがね。パパとおしゃべりしながら。てかワタシ相変わらず相づち打ってただけですけども。
そのうち長女ちゃんがバイトから帰ってきまして。
パパがちょこっと自室に引っ込みまして。
長女ちゃんとふたりでまったりと過ごしていたときのことです。

家の外から

「ナナー! ナナいるー?」

という女性の声が。


こ、これは!

ナナを呼び捨てにしつつのこのたいした態度。
ナナの姉ちゃんに違いない。
声が高いから、二番目のほうの姉ちゃんかな。
てか、今日来る予定だったの?
に、にわかに緊張しちゃうな!
ワタシこのままお邪魔してていいのかな!

「今出かけてるよ。 あんずちゃん送りに行った」と長女ちゃん。
「ちぇー。使えねぇーー」

お姉さま、ガラ悪いわね。

外からはまだ「ナナがどのうこうので、うんたらかんたらだからさー。ナナ遅くなるのー?」とか言ってます。

緊張しながら正座しなおしたりなんかしてましたら、玄関が開きまして、声の主がやってまいりました。

「あー、じょりぃちゃん(・∀・)」


次女ちゃんでした。



え? え? ( ´;゜;ё;゜;)

次女ちゃんて、ママのこと呼び捨てにしてんの?
最近そういうの流行ってんの?
そういえば、きょんの職場の女性も、息子と超仲良しで、かつ、息子から呼び捨てにされていると言っていたような・・・。
なんかドラマとかでそーゆーのがあったんでしょうか。
まあとにかく


ワタシがもたもたしている間に、娘がナナのことを呼び捨てにするようになってました。


ワタシは古いところもある人間なので、次女ちゃんがナナを呼び捨てにすることに、なんかこう、そわそわしちゃいまして。
(しかし末子ちゃんがワタシを呼び捨てにすることにはなんら抵抗はないんですが)
ナナが帰ってきてからも、次女ちゃん、ナナに向かって「だってナナが言ったんじゃん」とか話してますし。
ナナはどう思ってるんだろう。
次女ちゃんの意見も聞いてみたい。

が、なんとなく聞けずに帰ってきました。今度とりあえずナナに聞いてみよう。


先にも言いましたが、ワタシったら古風なところもありますので、娘が母親を呼び捨てにするということには違和感を感じるのですが。
それでも、すっかり娘っぽくなって、体型なんかは大人のソレになってきた次女ちゃんがナナのことを「ナナ」と呼びながら会話しているのを見て、なんかこれってエロい気がする、なんつー風にも思いました。
ワタシの桃色回線たら、どこでどうつながっちゃうかよくわかりません。
よくわかりませんが、「へえー、ほおー」なんて思いながら、ニヤニヤとふたりの会話を見守っておりました。


ちなみに。
親に対して、理性的・客観的に批判とジャッジをくだすお年頃に突入した長女ちゃんは、
ワタシと話すとき、ナナのことをママと言わず

「あの人」

と言います。 (まあ、このナマイキ娘は昔からその傾向はありましたが)



ママ と呼ぶ人が少なくなってきてナナもさびしかろう。


ワタシはもう少しナナのことを「ママ」と呼んでやっても良いような気がしてきました。
っていつのまにか、いまだにナナをナナと呼べずにいることへの長い言い訳のような文章になってました(´∀`)オカシイナー




2010年05月17日(月) ちゃんと教えておいてくれないと

まだですね、ナナんちにプーちゃんのお線香あげにいったときの話をですね、しますよワタシは。
やはりめずらしい場所に行くとネタができますし。
ナナんちが「めずらしい場所」になってしまった昨今がさびしい限りでございますが。
「今日(も)夕ご飯食べに来る?」
「うん。行くー(*´∀`*)」
なーんて頃が、懐かしいっつーより、なんか幻だったんじゃないかって気がしてきます。

前回のナナワタで、ふたりでスーパーまで買い物に行った話をさせていただきましたが。
スーパーから帰ってきて、車を停めまして。
エンジンを切りながらナナが「あ」とつぶやいた後に、ワタシに言いました。

「タバコ切らしてるんだった。じょりぃ持ってる?」

ふっ( ´_ゝ`)タバコ?

「持ってないよ。ワタシタバコやめたんだもの」
「え! もしかして続いてんの?」
「続いてんの(・∀・)」
「マジかよーー。あたしもやめるかなー。って今は無理だな」
「うん」
「そっかー。しまったなー」
「ワタシ買ってきてあげるよ。パシってあげよう」
「マジ?(・∀・) じゃあ頼んじゃおうかな。あたし食事の支度しちゃうから」
「うん( ^ ω ^ )まかせてくれたまえよ。
 ・・・あ、タバコ変わってないよね?」
「うん。ピンクのやつ」
「わかった」

自分の車に乗り換えまして。
確か2分も走らないところに自販機がありましたからね。
ちょちょちょいっと買って、すぐに帰って、「ありがとー」って抱きしめてもらうんです。
抱きしめてもらえっこありませんが。
だいたい、タバコ買いに走るような使い走りがそんな良い目にあったなんて話、聞いたことありませんし。

まあとにかく。
自販機に着いて、お金入れようとして、気づいたんです。

ワタシ、タスポってもんを、持ってない(°▽°)

『毎日禁煙』していた(要するにやめられなかった)頃、禁煙するんだからタスポなんていらないはず!っつって、つくらなかったんですよね。
確かナナも同じ理由でつくってません。
そして、そろそろタバコをやめて4ヶ月になろうとしていたワタシは、自販機でタバコを買うにはタスポが必要、ってことをすっかり忘れたままパシリを引き受けてしまったのでした。

さて困った。
このへん、コンビニがないんですよね。
さらに困ったことに、何年もナナんちに通っていながら、ワタシにはいまだにこのあたりの土地勘というものが、ない。

あ、でもここからすぐのところにスーパーがあった(・∀・)
そこに行けばレジとかサービスカウンターとかで売っているはず。
ああよかった。

ぶっぶーーーとスーパーへ。

着いてみたら、なんか、前のスーパーと違うスーパーになってました。
なんか地味。なんか質素。

でもまあ、タバコくらい売ってるよね・・・。

売ってました。
オトコタバコだけ。
マイセンとかキャスターとかキャビンとか、そのへんだけ。

さて困った。いよいよ困った。
どっかコンビニ探そう。
ワタシが知ってるいちばん近いコンビニは・・・うげえ、すごい混む大通り通らなきゃならないやー(´д`)
しかも右折で出るのかー(´д`)
とにかく行ってみよう。裏から行ってみよう。

なんて思ったのがまずかった。

ワタシは迷い子。ここはどこですか。ってのはだいたいわかるけど、ここからワタシがどう動くべきかよくわかんない。
えーーん(´Д⊂)タバコ買いにきただけなのにー。
どんだけ時間かけてんだワタシー。

心をくすんくすんさせながらうろうろしておりましたら。
ワタシの知らなかったコンビニの看板が煌々と光っております。
やった! あそこで買おう!
なんかワタシついてる!(しかしこの時点でもう15分くらい経ってます)<往復5分くらいで帰れると思っていた人

駐車場に車を入れ。
お店に入りまして。
ええと、タバコタバコ、と。

ち。
レジの後ろにしか並べていない店か・・・。
スッと取ってスッと買ってスッと帰るわけにはいかなくなりました。
タバコを買わない人のために説明させていただきますと、レジ後ろにしかタバコが並んでいない場合、
ワタシのように目の悪い人間には厳しい距離から希望のタバコを見つけ(すごい数があるんですよ☆)、さらにそのタバコにふってある番号を読みとり、それを店員さんに
「○番のタバコ、ください」
って言わねばならないんです。めんどくさいんです。

でもまあしかたがないので、レジに行きまして。

なんか店員さんが若ーい娘さんなんですが。
スっとしてましてね。背が高いっつーか、姿勢が良くて。
色が白くて顔立ちが涼やかで、なんだかかわいーなーこの子ー(*´∀`*)

なんて思ったら

「あれ?・・・次女ちゃん?」
「あーーーー! じょりぃちゃーーーん」

次女ちゃんのバイト先でございましたよ!
なんだなんだー。
キミ、えらくキレイになったね!
な、なんか緊張しちゃうな!
と、急にもぞもぞしてましたら、次女ちゃんが言いました。


「・・・知ってて来たの?」


は!Σ (゚Д゚;)


次女ちゃんがコンビニでバイトし始めたというのは、そういえば確かナナから少し前に聞いていたんですよ。
そのときに
「えー、どこで? 買い物に行ってみたいな(・∀・)」 と言いましたら
「やめた方がいいよ。次女ちゃん最近気むずかしくてさー。
 じょりぃが『わざわざ』来たって思うと、むくれるかもよ?」
なんて言われていたんですよ。
そうか、このコンビニだったのか。
てかそういうことはちゃんと教えておいてくれないとナナ!

これはまずい。


「いや、あの。 じょりぃちゃん、迷子になっちゃってさ。
 あの、タバコ買いに出てきたら、自販機で買えなくて、で、うろうろしてて、
 やっと買えるところがあったー!って、それが、ここ」

まさに、しどろもどろ。

「そうなんだー(笑) 次女、ここでバイトしてるんだよ( ^ ω ^ )」

それは見ればわかるんだけれども。
この様子だと、怒ってはいなそう。よかったーーーー(´д`*)

「知らないで来ちゃったんだけど、思いがけず次女ちゃんに会えてうれしいよ(*´ω`*)」
「ふふふっ。 タバコ?どれ?」
「あー・・・・」


びっくり仰天しちゃったせいなのか、なんかどうしてもナナのタバコが見つけられない・・・。


「ママのタバコってどれだっけなぁ」
「ママ? ママ、タバコ吸ってるの?」


は!Σ (゚Д゚;) 


も、もしかして、ナナったら家族の前ではタバコをやめたことになってたのかしら。隠れタバコだったの?
やっべーーーー。
てかそういうことはちゃんと教えておいてくれないとナナ!

「あ、ママは吸ってない。 じょりぃちゃん、自分のタバコ買いに来たの( ^ ∀ ^ )」
「そうなんだ(笑)」
「えーと・・・ワタシってどのタバコ吸ってたんだっけなーー・・・


「はい、これだよ」


次女ちゃんが渡してくれたのは、ナナの吸ってるタバコでした。


「えへへーー。・・・ありがと・・・(*´・ω・`)・・・ワタシ、ママに怒られるかな・・・」
「大丈夫だよ。 次女、ママが吸ってるの知ってるし」


ならなんで「ママ、タバコ吸ってるの?」ってワタシに聞くのーーーー?!


「えへへ」 <バツが悪いのでへらへら笑ってみるじょりぃ
「ふふふっ」 と笑った後に、きっちり店員さんになってレジを済ませてくれた次女ちゃん。

「ありがとうございましたー」
「がんばってね」
「ありがと(笑)」


で、ナナ宅へ戻って行ったわけなんですがーーー。
道中、「やっべぇーーー」とか思ってたわけですよワタシ。
なんかいろんな意味でやばい。
ていうか、いろんな意味とか言ってみたものの、ふたつの意味しかなかった。
次女ちゃんのバイト先にうっかり顔を出してしまったことと、ナナの隠れタバコを暴露してしまったことのふたつ。

なんだ(・∀・)別にたいしたことじゃないじゃんね。

ワタシからしてみたら。

前者はすでに次女ちゃんの笑顔でやばさ解消という気がしますが、後者はナナからしてみたらどうなのかしら・・・。
元喫煙者としては、しかも禁煙宣言を頻発しては吸っていた元喫煙者としては、隠れタバコがバレたときの、どえりゃーバツの悪さというのはよーくわかりますし・・・。



「ただいまー」
「おかえり。ありがと。遅かったね」
「うん、迷子になった」
「そんなこったろうと思った」
「誇らしげに得意げに自販機に行ったのが失敗だった」
「自販機? タスポ持ってないでしょ?」
「そうなのだよ。忘れてた。タスポのこと」
「でも買えたんだ?」
「うん・・・さまよってさー、やっと見つけたコンビニで買ったんだ」
「ふーん」

こほん。

「そのコンビニの店員さんがさ、すげーーーーかわいい子でさー」
「へー、よかったね」 <いつもの病気か、みたいな口調
「うん。そしたらその子、次女ちゃんだったんだ」
「そうなんだ(笑) 怒られなかった?」
「うん。愛想良くしてくれた。すごいかわいいね」
「知ってる」

おまえかわいくねえな。

「まあでも、じょりぃの場合特にひいき目が強いからね(笑)」とナナ。
「それはあるかもだけど、最初次女ちゃんて気づかない状態で『かわいー』って思ったよ?
 てか、キレイって感じになってきたかなぁ。大人になっちゃったねえ・・・」

また始まった、みたいに笑うナナ。
さて、和やかな雰囲気になったところで、懺悔してしまいましょう。


「でさー、あの・・・」

ことのなりゆきを話してみたじょりぃ。

ナナの反応は

「げーー。あたしカッコ悪。 てか、次女ちゃんカッコイイじゃん」



なんだ(・∀・)やっぱり別にたいしたことじゃなかった。
めでたしめでたし。


だけどオチとしては弱いよキミたち。
なんかもっと騒いでくれないとナナワタにならないぢゃないか。




2010年05月09日(日) 袋の中の小宇宙

前回に引き続き、スーパーで買い物したときの話です。


レジを済ませ、買い物カゴを、なんて言うんですか、「袋に詰めるための机」みたいな場所に移動したところでナナが言いました。


「今日あたしとパパ、結婚記念日」

「へー。今日なんだ。おめでとうございます(・∀・)」

「パパにお酒でも買ってってあげようかな」

「うん。パパ喜ぶんじゃない?」

「じゃあじょりぃ、買ったもの袋に詰めてて。あたしちょっとお酒買ってくるから」


と、歩き出したナナを「あー、ちょっと!」と呼び止めまして。


「何?」

「お酒、何買えばいいの? ワタシ買ってくるから、あなた袋詰め頼むよ」

「(笑)パパのお酒買いに行きたいの?」

「てかさ、 袋に詰める係になるのがイヤなんだ」

「苦手なの?」

「なんていうか・・・何かをテストされるような気がして、イヤなんだ」



ビミョウな間。



「テストって、  何?」 とナナ。

「きっとあなた、チェックするでしょ? ワタシの袋に入れる順番とかさ。詰め方とか」 <病的な自意識過剰

「しないよ(笑)」

「とにかく、イヤだ」


ナナ、ここで「いいかげんにしろよー」と怒るかと思いきや、
かわいそうな子に言い聞かせるようにやさしく


「そんなの全然気にしないからー(´∀`) だから、よろしく。ね?」 と。


「・・・わかった・・・」



ナナ、てくてくと歩き始めたところでくるりとこちらを振り向き、
にっこりきっぱりと言いました。



「食パン潰さないでね」 



やっぱり気にするんじゃん!Σ(´д`;)



「やっぱりイヤだ。ねえ!待ってよ!」


ナナ、今度は無視してずんずん歩いて行っちゃいました。
まあ無理もありませんが。


しかたがないので、ワタシは自分で考え得る限りの知恵を絞り、
食パンを潰さないためのパーフェクトな小宇宙をスーパー袋の中に構築しておきました。
ワタシがナナなら、もったいなくて袋から何も取り出せないほどの完璧さでございましたが、
ナナはナナであってワタシでないので、家に着いてから何の感想も感慨もためらいもなく、袋から品物をざっしゅざっしゅと取り出しておりました。

さらばワタシのパーフェクトな小宇宙。










2010年05月07日(金) ほどけた靴紐

さて。
プーちゃんが死んじゃったことで涙にくれているナナを慰める・・・のはまあワタシには無理だとしても、なんつーんですか、

にぎやかし?(°▽°)(ちょっと違うか) に、ナナ宅へひっさーーーーしぶりに出向いていったじょりぃでありますが。


まあ、ここではプーちゃん関連の話はですね、暗くなっちゃいますし、ワタシの口から(主にパパに対して)いらぬ批判も出てきてしまいそうなので、後ろの棚にでもいったん上げさせていただきましてー。
いつもどおり、ワタシの思いこみと自己中目線でつづるナナワタを更新させていただこうと思います。


ワタシ、ナナをにぎやかし(違う)に行ったはずなのに、相変わらずほとんどナナと会話できなくてですね。
それでも、その日の最後にみっちりと、ふたりだけの濃い時間を過ごすことができました。
割と密着してましたし。

なぜ密着したかというと、ナナがワタシにくねくねと甘えてきたからです。

「ねえ、じょりぃってさー・・・統計、わかる?(*・∀・)」 もじもじ

とな。

「わからないと思う」
「宿題手伝って。ていうか教えて」

わからないって言ってるのに聞いてもらえず、ゆえに密着タイムとなったわけです。
そして統計の宿題をナナに教えるときは会話いたしました。統計のことを。偏差のことを。二進法のことを。
おかげでワタシ、脳みそを活性させることができました。
ボケるのが2年先になった、そんな印象。

それともうひとつ。
たぶん「せっかく来てくれたじょりぃ」に気を使ったのであろうナナが、夕飯の買い出しに誘ってくれたときにも会話することができました。
ということで、夕飯買い出し会話編で更新させていただきます。


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行きの車の中ではメソメソモードだったナナ。
そしてなぜか、ものすごく遠回りしていたんですよ。
なもんで、

「ははーーん、ワタシと一緒にいる時間を増やそうとして、わざと遠回りですかな!」

と、ワタシは助手席でこっそりとほくそ笑んでいたんですが、


「ねえ、あたし、どこにいるんだろう。ここはどこだ?(゚_゚)」


というナナの真顔のつぶやきを聞いて、この人悲しみで頭がおかしくなってる!というヤバさに気づき、ほくそ笑みが緊張に変わったりしながらスーパーに到着いたしまして。
やーほんと、無事にスーパーに着いてよかったですよ!

で、お望みの食材を探し求めるわけですが。
途中でワタシ、ナナの靴の紐がほどけていることに気づきましてね。

スニーカーみたいな靴ではなくて、革靴で、甲の横あたりでちょいちょいって、なんか、紐を結ぶような、そんなソレだったんですが。
たぶんワタシの説明ではどんな靴かさっぱりわからないと思いますが、まあとにかく、紐がほどけてたんですよ。


「紐、ほどけてるよ」

と教えてさしあげるアタクシ。

「あ、ホントだ。結ばなきゃ」

かなんか言うのかと思ったら

「ああ、知ってる」 と。


「知ってるって、いつからほどけてんの?」
「朝から」
「結べば?」
「めんどくさい・・・(´・ω・`)このままでいいよ・・・」


し、信じられん・・・(°▽°;)


ペットロスで超無気力になってしまっているのだろうか。
というか、この人なら単にめんどくさくて、3年くらいほどけた靴紐を放置するとか、やりそうな気もしますが。

しかしまあ、本人が「これでいい」めいたことを主張しているわけですから。
あまりしつこく言うのもはばかられるじゃないですか。

だからワタシ、ナナの足下を見ては、そわそわそわそわそわそわそわそわ結びたい結びたい気になる気になるそわそわそわそわってずーーーっとしてたんですが、我慢してたわけですよ。
ワタシの靴紐じゃありませんし。
大きなお世話ですよ!( ゚∀゚)アハハハ八八八ノ ヽノ ヽノ ヽ/ \/ \/ \


・・・そわそわそわそわ結びたい結びたいそわそわそわそわ気になる気になるそわそわそわそわ・・・


「・・・なに?」

どうやら靴紐が気になりすぎて挙動不審だったらしいじょりぃに、ナナが問いかけてきました。


「靴紐、結ばないの?」
「気になる?(笑)」
「うん。 だって危ないし。転ぶよ?」
「そっか。 そんなに心配なら、じゃあ結ばせてやってもいいよ」



は( °Д °)?



・・・って、おまえ何様だっつーーーの!ヽ(`Д´)ノ

と思うワタシも、まあ、確かに存在したんですが。
実際に口から出た言葉は



「・・・ワタシが結んでもいいの?」



ナナは「キモいよそれ(笑) 本気にするなっつーの」と

言うと思ったら


「うん、いいよ」 と。


ワタシ、スーパーの通路で、ひざまずいて、ナナの靴紐を結びました。


なんだか興奮したので、必要以上に時間をかけて結んでみました。
というより、興奮しちゃったのでなかなか上手に結べなかったんです。


ということをナナに素直に伝えてみようかと思いましたが、ナナは今喪中だったのでやめておきました。
って、喪中でなくても伝えないと思いますが。


ワタシがナナの靴紐を結んでいる姿を通りすがりに見た人は、いったいどう解釈したのかしら。
「ああ、靴紐結ぶのめんどくさくて、友だちに頼んでるのね。あたしもよくやるわー。めんどくさいもんね、あれ」
とか、思ってくれるものなんでしょうか。
ていうか、ワタシが知らないだけで、案外みなさん、自分の靴紐を人に結ばせたりしてるものなのでしょうか。


あるいはナナ、喪失の悲しみによる、精神の退行現象だったのかしら。
ママー、結んでー、ばぶー、みたいな。

って、ナナがワタシに母親的なものを感じることは、まず100%ないだろうな( ´_ゝ`)






2010年05月06日(木) さよなら黒毛玉

GW、みなさまいかがお過ごしだったでしょうか。
ワタシはお仕事してました。ちまちまちまちまと。

しかし、仕事だけしていたわけでもなくですね。
きょんがGW、ほぼカレンダー通り休めたため、いつもよりもきょんの気持ちがゆったりとしてましてね。
実家のお母様をドライブやお食事に連れていったりした隙間を縫って、ワタシと一緒に過ごす時間も、ここ数ヶ月の中では割とあったように思います。
一緒に過ごして何していたかというと、このGW中はまずほとんどがセックス。
なんてはずは当然なくて、まずほとんどが、ふたりの大大大好きなアメリカのコメディドラマ『ビッグバン★セオリー』を見まくることに費やされておりました。

そしてこの記事で問題になるところの本日の昼下がり、ワタシたちがしていたのはやっぱりセックス。しかも濃厚なの。
と、繰り返しのギャグでおまけに幾分汗くささをパワーアップして押してみましたが、ホントは何をしていたかといいますと、ワタシのお下がりのiPodの中身をきょんのパソコンに移して、「この曲いるー?」「いらない」「じゃ、これは?」なんつー具合に、すんげー数の曲をふたりでかき分けより分け、ってしてました。
よーするにふたりしてちまちまと過ごしておりました。
仲が良さそうですね( ^ ∀ ^ )☆
とりあえず曲も全部おさがりでもらっとけばいーじゃんかめんどくせえ、と、ワタシなんかは思うんですが。
イヤなら聞かなきゃいいだけのことですし。まだiPodの容量たっぷりあるんですし。
そこがきょんとワタシの違いでしてね。
きょんは不要なものを持つことを嫌うのであります。そのくせ生活用品の特売なんかがあったりすると、買いだめせずにはいられないんですが。ってそうか、生活用品は不要じゃないもんねと今気づきました。

でまあ、そんな風に、iTunes使って前戯してましたら、事務所の電話が鳴りましてね。

だーーーれーーーーだーーーーよーーーーー(`Д´*)

今世間は金色めいた連休だっつーの。しかも最終日だっつーの。
電話かけてくんじゃねっつーの。

と思いながら不機嫌そうに「はい、○○○です」と電話に出ましたら

「ナナです」


(*´∀`*)な〜ん〜だ〜よ〜〜〜〜〜。

なーーにイエデンなんかにかけてきてんだよ水くさいなあ。
携帯にダイレクトに電話くれよーう。

と思いましたが、携帯をau→ソフトバンクにしてから家に電波がないので、「急ぎのときはイエデンにかけろ」と命令していたのはワタシだったという、自分でしかけたトラップですよ。


「あ、どうも。やあやあやあ」
「プーちゃんが死んじゃった」


今何か、突然、不吉な言葉が飛び込んできたような。
聞き間違いかしら。
ということでもう一度お願いします。

「へ?」
「プーちゃんが死んじゃったんだよ」

電話の向こうでは、えぐえぐと泣いてるナナ。
なのでワタシは、さっきまでパソコンの前で仲良くしていた相手に「音うるさい、音量下げろ」と、顔をしかめてえらそうな態度でノンバーバルに指示を出し、
「死んだって・・・なんで?」と。


なんか、パパが外に出たときに、てててーーっと一緒にプーちゃんも出てしまい、道行く車に轢かれちゃったらしいんです。


・・・あの犬、落ち着きなかったし元気すぎたし、その姿が目に浮かぶようでそれがまた切なかったりしたんですが。
あ、プーちゃんというのは、ナナんちで数年前から飼っている黒いトイプードルのことです。と念のため。

「それは・・・かわいそうだったね・・・」

という言葉でいいのだろうか。
ワタシこういうの、すごく苦手。

「うん。  かわいそうなことしちゃった・・・ホントに・・・」  また泣くナナ。
「や、あの、かわいそうなのは、プーちゃんもだけど、あなたもってことだから・・・」

苦手だ。

しかし苦手とかいってワタシの都合考えてる場合ではないですからね。
ナナは電話の向こうで泣いてますし。
ナナのプーちゃんのかわいがりっぷりったら、ワタシ、自分がプーちゃんに生まれなかったことを悔やんだくらいのソレですし。
プーちゃんが来た頃と、ワタシがナナの家へあまり行かなくなった頃が重なっているので、ワタシのプーちゃんに対する思い入れってのはそれほどないんですが。(それなりにかわいかったですが)
しかし、ワタシからすれば、プーちゃんかわいそうよりも、ナナかわいそうの方が勝ってしまい、そしてそれがナナに察知されたらなんだか怒られるような気がしてちょっとビビっちゃったりして。

そのあとナナは、こんな風に死んじゃって…とか、ペット用の葬儀の手配をこれからすぐしようと思うんだけどとか、あたしがもっと気をつけてればとか、あんなにかわいかったのにとか、とりとめなく、しかし途切れ途切れにひとりで話していたんですが。

ワタシ、すごいなーと感心したんですけどね?(こんなことのんきに感心している場合ではないんですけども)

ナナ、話をしているときは、声がしっかりしてるんです。
この調子なら大丈夫かな?と思うくらい、気丈な声で話しているんですよ。
が、たまに黙るんですよ。ていうか、話して=黙って=話して=黙って ってインターバルでやってるわけなんですが。
話してるときは気丈に話し、黙ってるときは、ものすごい勢いでしゃくり上げて嗚咽してるのが聞こえるんですよ。

何その切り替えっぷり。

と、感心しました。(こんなことのんきに感心している場合ではないんですけども:リピート)
あれ、超能力と言ってもいいと思います。 嗚咽、すごかったもの。
ワタシだったら「ぷっ ぷっ ぷっ ぷーちゃっ えぐっ えぐっ えぐっ かっ  かっかっかっか  えぐっ  かわいそっ  えぐっ」ってなるような、そんな嗚咽。
なのに話すと普通。という超能力。

こう書くと、ナナが喋りっぱなしのような印象ですが、沈黙のほうが多かったんです実は。
電話の礼儀として、あちらが沈黙のときはワタシが何か気の利いたことを話すべきなのかしら、とか思って一生懸命考えるんですけど。
こんなに悲しんでいる人に何言ったらいいのか、さっぱりわかりません。
なので、沈黙のときはワタシも沈黙。
ナナが喋ってるときもほとんど沈黙。あとは「うん。うん」。

そんな具合に、一生懸命沈黙したりうんうん言ってましたら、

「どうしよう。なんか落ち着かないんだ。気持ちがそわそわしちゃって。落ち着かないんだよ」 とナナ。


こーれーはーーーー。

まずい。

なんか、懐かしい感じのまずさだーー。


「大丈夫?」 とワタシ。月並みな質問。
「大丈夫じゃないよ。大丈夫なわけないじゃん」
「そりゃそうだけど」
「でもいい。 またあとで電話する」
「うん。また電話して」

待ってるよ、と言おうとして、いけないいけない、それを言って、ワタシいつもナナにプレッシャー与えちゃってるかもなんだっけと思い、ごっくん、飲み込みまして。

「ありがとう、聞いてくれて。 そして、こんな暗い電話してゴメン」 とナナ。
「いや、  あの   大丈夫?」
「だから大丈夫じゃないってば(笑泣)」
「そうだった」
「とにかくいったん切る。 子どもたちにも家に帰って来いって言ってあるし。次女ちゃん帰ってきたし」
「うん。じゃあ、また」

電話を切りまして。
きょんに事情を話しましたら「あらあら、かわいそうだったね・・・プーちゃんも、ナナも」と。
「すげー泣いてた」
「かわいがってたっぽいもんね。しかも轢死か・・・ショック大きいだろうな・・・」
「うむ」


そして、iTunesの作業も終わりまして。
お仕事をしながら

あーーーーーーーー・・・・

って思うですよ。


なんか、今ってもしかして、ワタシ、ナナんとこに行った方がいいんじゃないだろうかーーー。 みたいなことを。


って、ほらまたじょりぃったら。自惚れ屋さんめ☆
それ、ナナはぜんっぜん必要としてないから!
ナナは家族と一緒にいたがってますし。
他人のワタシが出る幕ではないわけですよ。どうどう、落ち着け自分。

・・・でも、プーちゃんにお線香あげに行きたいな・・・。
電話来たってことは、今日ならナナも休みってことなのかな。だとしたら今日なら行ってもいいっていうか、今日でないと行けないのかな・・・。

しかしまあ、それもおこがましかろう。
このGW中だって、お互い連絡取り合うこともないようなカンケーだし。
お線香あげるって、なんか、ずかずかした感じっぽいかもだし。

(´-ω-`) しょぼーーーーーーん  <結局、家で蚊取り線香をあげてみた人


夜になったら電話してみよう。
たぶんナナからはかかってこない気がするし。
それに、こういう悲しい気分のときって、たとえ話す気分でないとしても、電話とか声とかかけてもらえるとうれしいものかもしれないし。
実はワタシにはよくわからないんだけどそういうの。

・・・でも、電話よりもメールのほうがいいのかな。
どうしようかな。


とまあ、いつもの調子で悩みまくって(いまだにこんなことでこんなに悩めるワタシのこれも一種の超能力かも)、結局10時半頃に電話してみました。


電話、出ませんでした orz


ちょっぴりすんすんした気持ちで、11時から始まる『デスパレートな妻たち』の録画の準備をしていたら電話が鳴りました。

ナナからです。

「もしもし?」 とワタシ。
「もしもし? 電話くれた?」
「あ、うん」
「なに?」
「なに っていうか   大丈夫かな、と  思って」
「だから大丈夫じゃないって言ってんだろっ(怒泣笑)」
「あーーーーそうだったけどーーーーー」
「大丈夫じゃないよっ」
「うん」
「すげーー落ち込んでるよ。自分責めまくり中」
「自分責めたってしょうがないじゃないか」
「だって、長女があたしとパパを責めるんだもん」  あ、泣いた。

なんて具合に少し話していたら

「あ、ごめん。 ちょっとさ、  またかけ直していい? 20分後くらいに」とナナ。
「ワタシがかけるよ」
「ありがとう」


いったん電話を切りまして。
ワタシはデス妻見ながら時間が経つのを待ちまして。
きっちり20分後になったのを病的に確認したあと、きっちり20分後だと病的な感じなので、そのあと病的にきっちり2分待って電話をしました。
うん、この「2分過ぎ」って感じ、さりげなくて、すごく病気っぽくない( ^ ∀ ^ )


「もしもし?」 <ワタシ
「あ、  ごめん。 話せなくなった。ちょっとばたばたしてきちゃった」

夜中の11時半に家族でどんなばたばたがあるというのかワタシにはよくわかりませんが、とにかく話せなくなったそうです。
さりげなさを装う2分をムダに待たなければ、ばたばたしてくる前にナナを先取りできたていたのかもしれません。なんてはずはありません。

「そうか」
「ごめん。 あとでメールする」
「わかった」
「今日、まだ仕事するの?」
「もう少ししようかなと思ってた」
「じゃ、仕事して?」
「うん」
「ホントごめんね?」
「気にしないで」
「今日はどうもありがとう」
「うん、おやすみ」
「おやすみ」


  orz


って、自分の気持ちの都合で落ち込む前に。


大丈夫なのかなぁ?  <だから大丈夫じゃないと何回言えばわかるのかこのじょりぃは
なんかさー、
キミ、今夜、ワタシと話したほうがいいんじゃないのかなー?
と考えるそばから「それって中学時代から脈々と続いている自惚れた思いこみでっせー」という客観的なじょりぃの声も聞こえるわけですよ。
まあ、どっちにしても、もうワタシにはどうすることもできないんですが。
とりあえずプーちゃんの冥福を祈るくらいですか。
プーちゃんよ、安らかに眠れ。


ホントはそれほど仕事もなかったので1時半頃にベッドに入りまして。
眠れないなぁ、なんて思いながら、あっという間にうとうとしてましたら

メール着信。 (2階ならば電波が入るソフトバンクの不思議)

ね・・・眠い・・・誰・・・?


いまからでも大丈夫?


ナナからでした。
大丈夫大丈夫。あなたと違って、ワタシはいつだってなんだって大丈夫!
てことで、飛び起きて、電話。


ナナの話をしばらく聞きまして。
プーちゃんが死んですぐに電話をよこしたときよりもずっと落ち着いてますが、それはどうも、「まだ実感がない」せいみたいで。

「あたしが帰ってくるのを窓から見ててさ、玄関入ればあの勢いで出迎えてくれてさ、あたしが座ってれば膝に飛び乗ってきてさ、後ついてまわってさ。
 今日の今日だと、そういうプーちゃんがもういないってのが、なんかピンと来なくて。だから今はちょっと落ち着いたけど。
 明日からとかさー、いないんだなーっていうの、いちいち思いそうで、なんかつらそうだ」 と。


「じょりぃはさー、まだ身近な人を亡くしたことないからピンとこないかもしれないけど、
 お線香あげてもらうのって、うれしいんだよ」

と、なんか、急に、ナナ。

「そうなんだー」とワタシ。
「パパやママが亡くなったときもさー、お線香あげに来てくれる人がいるとありがたくてうれしくてさー。
 お葬式のときも、こんなに人が来てくれるんだーって思ったりして」
「うん」
「今日、プーちゃんも荼毘に付して、みんなでお線香あげたんだけどさ、
 ・・・ホントはじょりぃにも来てほしかったんだ」


え?


「え? ワタシがお線香あげに行ってもよかったって話? 今の」
「うん。 実は来てほしかったんだ。忙しいだろうと思って言わなかったけど」
「ワタシ、お線香あげに行きたいなって思ってたんだよ、今日。 なんだーー、言えばよかったーー(´_`)」

お線香の代わりに蚊取り線香に火をつけた話は伏せておきました。

「マジ? なんだーーーーー。来てよーーーーー。もーーーーーーー」
「行きたかったよーーーーー。もーーーーーーー」
「言えよそういうことはー。口に出せよーーー。こっちからは言いづらいじゃんかーー」
「ワタシからだって言いづらいよーー。家族でもないのにさーーって思うじゃんかーーー」 しばらく音信不通だったんだしーーー。

なんだなんだー。 お線香あげたいなって、素直に言えばよかった・・・・(´・ω・`)


「ホントのこと言うとさー、 今日、お線香抜きにしても、じょりぃに来てほしかったんだ」 とナナ。
「え!!!!????」
「落ち着かなくてさ、すごく。 ママが亡くなったときみたいになっちゃって、あたし。不安になっちゃって。
 じょりぃにすごく会いたくなっちゃったんだけど。今日の今日だし無理かなとか思って言わなかった」
「ワタシ、行きたかったんだよ! それに今日、行けたのに!」
「マジーー?・・・ってだからーーー、言えよそういうことはーー」
「や・・・だって・・・ずうずうしいかなとかさ、思うじゃんか」
「とりあえず言ってよ! 言わなきゃわからないんだからーーー」
「すみません (・_・)」 

そっちから言ってくれればよかっt   なんでもないです。


「じゃあ、来てよ。 プーちゃんにお線香あげに」
「うん。 いつなら行っていいの?」
「明日」



なんか肝心なことを書くの忘れている気がするんですが。
明日が来て今日になっちゃって、これからナナんちに出かけねばならないので、ちゃんと思い出してるヒマがありません。
この文章も、あとで読み返すとめちゃくちゃなんだろうなー。
ということで、今日これから、お線香をあげに行ってまいります。





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