- 散歩日記 -


2005年09月25日(日) - I think it's going to rain today

引っ越しというものは、
年末の大掃除を3週間くらい続けるようなもの。
終わりがないような気がしてくる。
寝ても覚めても荷物、荷物。
目に付くもの全て箱に詰めて、やっと終了。
一番心配だった猫の移動もあっけないくらい、
無事に済んで東京駅では、
「かわいい」というお世辞まで頂いた。

さてさて、初めての東京暮らしどうなりますか・・・


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2005年09月14日(水) - Good-bye Yellow Bricklord

待ち合わせに遅れてくる奴はいつも決まっている。
悪びれる様子もなく、
「俺、焼酎のお湯割り」
「まぁ、乾杯くらいビールでしようや」
「いやや、ビール飲めへんねん」
これは毎度毎度繰り返される会話で、
宴会スタートの合図のようなものだ。

集合する店は20年前から同じ。
5人それぞれ仕事が違うが相変わらず。
最近は頭髪や腹部の出具合を気にするようになった。

「健康診断でひっかかってん」
それをきっかけに、しばらく健康談議が続く。

「離婚の整理はついたん?」
「未だ全然やな」
「ウチもいつかわからんでぇ」
「3人、男の子がいるやん」
「家、買ったから今度来いや」
「ええかげん、揚げ物ばっか頼むなや」

学生の頃は毎晩のように、
何処かで飲んでいた仲間。
今はそれぞれに仕事と生活があり、
年に一度忘年会でしか集わなくなった。
今回私が突然東京へ行く為に、
忙しい中特別に集まってくれた。

「東京なんて絶対行きたくないなぁ」
「ええやん、またチャンスあるでぇ」
「出張の時泊めてや」

私は偶然京都で生活してきた。
特に変わったこともなく、
平々凡々と過ごしていたような気がする。

「お前が行くことないやん」
「おれとこ住め」
「滋賀もいいぞう」

私はこの街を愛していたのか、
街から愛されていたのかわからない。

「お前にはガッカリされどおしやったなぁ」
「向こうでガンガンいくんやろう?」
「そろそろ残りの人生も少ないで」
「お前の作品を見せろや」

いつもに増して叱られている。
笑ってやり過ごしていた。

こいつらのこと愛してると実感していた。

「次の店行こう」
「えー、もう眠いわ」
「ゴーヤ食べたいな」

京都は夏はとても暑くて、
冬は寒い。
よくこんなところに都が有ったものだと思う。

暑かったこの夏の終わりを、
私は覚えているのだろうか?

また何処かでこいつらとと安い酒で酔っていたい。

誰かがコンビニでカメラを買ってきた。
四条大橋の上で通行人にシャッターを切ってもらった。

長く住んでいたけど、
こんな所で写真を撮るのは初めてだなとぼんやり思った。

しばし、お別れだ。


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