後悔日誌
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2011年12月27日(火) 天城山


山登りがしたい。
その気持ちがなんだか高ぶっている。
地図を頼りにピークを探して踏破した時の充実感や可憐に咲く花を眺めたり、
遠く景色を望んだりする感覚を、体が求めて止まない。

チビも6歳になって、少しは歩けるようになってきた。
天城へ行ってみようと家を飛び出した。


山雑誌の片隅に載っていたモデルコース。
登山口には大きな駐車場もあって、至れり尽くせりな感じがいい。
登山道に入ると幾層にも重なった霜柱で、ゴリゴリと足音がたった。

「ねぇ、これ何の音?」
不思議に尋ねるチビに霜柱について語ったり。
踏み跡をしっかり見せながら、山の歩き方を教えたり。
後輩を育てるのはなかなか手が掛かる。


万二郎岳1299m、気温は氷点下2度。
ここらでカップラーメンの旨さを教えてやろうと鍋を準備した時のこと。
痛恨のライタートラブルで火が起こせず、食事がお預けになった。
非常用に買っておいたおにぎり一個に救われたけど、装備の確認を怠った自分へのしっぺ返し。
いい勉強になったけど、泣きたい気分だった。

馬の背、アセビのトンネル。
広葉樹の山はすっかり葉を落として寂しい季節だけど、あちこちの小枝に蕾がついていてしっかり生きてる感じ。
春に向けてじっと我慢しているような木々だけど、なんだか頼もしかった。

尾根は歩きやすいし楽しいな、なんて思っているうちに万三郎岳1405mへ到着。
大人の足には物足りない気もするけど、子供連れにはいい距離だと思った。


裏の道から下山して、全行程で7時間ちょっと。
帰りは伊豆スカイラインの”万天の湯”に寄り道して疲れを癒す。
それから真っ暗闇の駐車場で冬の星を眺めたりした。


西湘バイパス。
助手席のチビは夢の中。
温泉で買った登山バッジを握り締めてるところが愛らしい。

お疲れさん。
そっとフリースをかけた。



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