後悔日誌
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2003年02月28日(金) ガラパゴス


東洋のガラパゴス、小笠原諸島。
ここは、独立した生態系を持っているらしく動物も植物も稀少なものが多いそうだ。

今のシーズンはちょうど、ザトウクジラが子育てにきている。
山の上から沖を眺めると、随分先で潮を上げている親子が見えた。


フェリーが出たあとの町は静まり返っていて、店はほとんど開いていない。
食料品屋で食材を眺めるが、島だけに乏しく冷凍食品が多かった。
アオウミガメの刺身なんてのもあったが、ちょっと敬遠。


スコールが過ぎた後、白い砂浜に行ったがここにも人影はない。
打ち上げられた珊瑚を踏みしめながら、何にも無さに浸った。



何年かすると、小笠原にも高速船が就航するらしい。
この町も、都会の人達によって変えられていくのだろう。

できれば永遠に、東洋のガラパゴスでありつづけて欲しい。



2003年02月27日(木) 父島


仕事をサボって海に出た。
釣果はそこそこ、でも面白い物がたくさん見れて良かった。


ここは、小笠原の父島にある二見港。

週に一度やってくる定期船がちょうど出港した所だ。
今や船での別れのシーンなんて絶滅したと思っていたが、なんと健在。
おがさわら丸の後に並走する、漁船やクルーザーの数にビックリした。

驚いているのは束の間。
今度は漁船から煙が上がる。
火事でも起きたのかと思ったら空から飛行艇が降ってきた。

飛行艇はそのまま町の上まで走っていって、広場で休憩。
こんなのなかなか見られないでしょ。


目の前にはイルカの大群が跳ねまわってるし。
あまりの違いに価値観変わっちゃうな。



2003年02月25日(火) 船員


宇宙船の中に取り残された人達がいる。
海の上に取り残された人達もいる。

お互い、早く帰れるといいね。



2003年02月24日(月) 嘘夢?


妙な夢を見た。
ずっと歳上の、独身隊長な職場の上司が結婚することになったと言いに来た。

寝ボケてたせいか、現実と夢の世界が曖昧で・・・。

でも、恐ろしくて聞けない。



2003年02月23日(日) 枯山水


中央線の車窓を眺めていた。
見渡す限りの屋根。

屋根は広いな、大きいな♪
思わず海の歌に重ねて口ずさみたくなった。


遠くに聳えるビル、まるで山のよう。
流れるテールライトは川のよう。


都会の枯山水。

なんて格好つけ過ぎかな。



2003年02月17日(月) 吉野屋


なんだか吉野屋(牛丼)が食べたくなった。
沖にいるときたまにこんな病気になる。

食べ方はこうだ。

まずは真ん中の肉をひと切れ食べて、味をチェック。
んで、真ん中にできた穴に玉子をひとつかけて、唐辛子を振る。
あとは適当に玉子を崩しながらいただきます。

味に慣れてきたら紅生姜を目一杯乗っける。

あれは美味いよね。
値段もビックリするほど安いし。

次の港の夕飯は牛丼に決ーめた。



2003年02月16日(日) 海


ようやく、瀬戸内から脱出。
久し振りに沖へ出た気がする。

瀬戸内は、あっちこっちに島があるし。
航路は狭いし、なんだか窮屈だ。


太平洋は広い。
地図で見ると、太平洋ってのはつくづく日本の海なんだなって思う。
こんなに小さな面積の国が、こんなに大きな海を持ってる。
もっともっと、日本人は海に目を向けなくちゃいけない。

当たり前と、思っていたらいつか泣きを見ると思う。
海は宝物だよ。



2003年02月15日(土) 発熱


目が覚めると体の節々が痛く、立ち上がると頭がクラクラした。

また風邪か。
どうしてか、東京に帰る頃決まって体を壊す。
最近は熱も慣れたもので37度くらいじゃなんともないが。
喉が痛くなるのは苦手なんだよナァ。

とにかく、水分を取って。
寝てしまうことにしよう。



2003年02月14日(金) まどろみ


いつもより30分早く目が覚めた。
これといってやることもないし、二度寝してみたけどまた目が覚めた。
あと15分。

早起きして、目が冴えていると嬉しくなる。
布団の中でゴロゴロと、まどろんでいると日曜日の気分かも。
お気に入りの音楽を聞こえるか聞こえないか位の音で流しながら1日の事を考える。

さあ、今日も頑張ろう。



2003年02月13日(木) 月


月が綺麗だ。

やや欠けてはいるが、真っ白な月。

太陽より高い所で地球を見下ろしてるみたいだった。


月までは38万kmだっけ。

そんなに先の物が見えちゃうなんて、オレもまだ捨てたもんじゃないね。



2003年02月07日(金) 仮眠


また、4時間眠れない。

航海が始まると、仕事と仕事の合間が8時間の生活が続く。
当直が終わったらすぐに風呂に入り、疲れを癒して一休み・・・。
なんて出来れば良いけど実際は違う。

眠れない。


酒でも飲んでコテっといきたいが、すぐ起きねばならぬ故、それも出来ない。
なにより寝坊が恐ろしい。

携帯に二度、三度、おまじないをかけ布団に入る。


楽になりたい。



2003年02月04日(火) 日向市


とある、日向市の飲み屋。
自分なりに、ここでの滞在の別れを告げていた。

地鶏と焼酎か、もう少し仲良くやりたかったナ。
いい具合に焼き色の入った刺身と、芋のお湯割を眺めながら夜は更ける。


隣の客が退いて、その隣の客が視界に入った。
さっきから賑やかな関西弁で語っているのは近鉄のなんとかっていう選手だ。
記者と若い選手と3人で説教酒していた。
やがて若い選手は丁寧にお礼を述べて帰っていった。


この時期、九州には各球団がキャンプに訪れる。
油津だったら広島で、宮崎だったら巨人、日向市は近鉄。
追っかけてくる記者に、ファンなんかもいるだろうから寂れた町にはいい刺激だろう。
盗み聞きとは表現が悪いが、若手の教育の話なんかがなかなか面白く聞き入った。


日付が変わって、客が入れ替わった。
今度は同じ位の歳の男と、連れのスナックの女の子。
親父に交際を反対されているらしく、店長にずいぶんこぼしてたナァ。
ちなみに親父はさっきまで隣に座ってた人だったらしく、なんか可笑しい。
親父のボトルを空けちゃ、自分で一本入れて帰るそうだ。
何杯か、ご馳走になった。



ボトルが何本か空いて、数年後の再会を約束し店を出た。
これもまた、いい夜。



2003年02月03日(月) 天岩戸


伝説とか、神話とか、面倒臭くて読む気はしない。
ただ、その土地が持ってる圧倒的な雰囲気は、突き刺さるように体に響く。
九州は高千穂の地に残る天岩戸(あまのいわと)伝説。
そこには、やはり神話の似合う景色があった。


今回の旅は汽車に自転車を積み込んでの高千穂散策。
有名な高千穂の渓谷でボートを漕いだり、高千穂の神社を眺めたりしていた。
アップダウンが激しくちょこっと自転車には厳しいか。

さて、高千穂の駅から少し離れた所に天岩戸神社はある。
天照王神(あまてらすおおみかみ)が篭ったと云われる天の岩屋を祀った神社で厳格な雰囲気だ。
神主さんのお祓いを受け、天の岩屋にお参りを済ませた。

神社の裏は渓谷になっていて対岸の崖に天の岩屋がある訳だが、その河原に天安河原と呼ばれる所がある。

ここは八百万の神々が集まり岩戸開きの相談をしたと云われていて、ちょっとした洞穴になっている。
入口にはしめ縄が結ばれ、鳥居の奥には祠(ほこら)が見える。
見渡す限りに積み石が置かれ、想像を絶する雰囲気に背筋が冷たくなった。




神話には疎いが、少しばかり勉強したので紹介しよう。

その昔、天照王神が素箋鳴尊(すさのおのみこと)の暴状を怒り天の岩屋に篭った。

すると天地は常闇になった。

これは困った事になったと、八百万の神は相談した。

そして、天の岩屋の前に様々な物を飾り、天児屋根命(あまのこやねのみこと)が祝詞を奏し、天鈿女命(あまのうずめのみこと)が舞ったということだ。

ようやく天照大神は岩屋から出てきて、世が再び明るくなったというお話。


ちなみにこの天の岩屋には戸があったんだけれども。

この戸を天手力男命(あまのたぢからおのみこと)が開いて、戸を投げたそうな。

これが落ちたのが長野の戸隠ということだ。


ところで、天照大神は日本や神を作った伊弉諾尊(いざなぎのみこと)の娘で。

素箋鳴尊は天照大神の弟ということで。


つまり。

凶暴な弟に愛想をつかせた姉ちゃんが、いじけて隠れ家に逃げ込んだ。
それを皆でなだめてあげた、ってとこだろうか。




調べれば調べるほど話がつながってくるもので。(なんと広辞苑!)
なかなか奥深くて楽しい。




良いきっかけになったなと。
ちょっと自己満足。



2003年02月01日(土) 日向灘


日向灘の海の幸で宴会。

机に並んだ大きな船に地物の魚がどーんと乗ってた。
船盛っていいよね、豪快でさ。

磯の魚にメジナってのがいるんだけど、その刺身を食べた。
今まであまり食べたことはないんだけど美味しさに驚いた。
やっぱり冬だからなのかな。

色んな料理が次から次に出てきて満喫でした。



はて?


一升瓶を二本抱えて飲んでいた私は二軒目の最初までは元気だったのだが。


その後、ラーメン食べたとか、餃子を3つだけ(皿じゃないよ)注文したとか。
知らないナァ。


久し振りに出たな。
もう1人の自分ちゃん。


あろうことにその状態で彼女さんに電話したんだろうナァ。
携帯には怒りのメールがたくさん届いた。



参った。



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