日常些細事
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2003年09月27日(土) 10月を占う

 九星占いでそれぞれの星の10月分を占う。ホームページ更新用である。
 自分で占っていながら、正直おのれの星の運勢が悪いとがっくりくるのう。
 まあしょうがないんですけど。
 運勢が悪い時には、新しいことを控えて現状維持を図ること。いずれ良くなりますからね。
 ちなみに来月いちばん運気が強いのは八白土星の方です。きっと楽しいことがありますよ。


2003年09月24日(水) 困るではないか

 うちの庭に巣を作った母親蜂、相変わらず熱心に子育てをしている。
 物の本によるとジガバチという種類の蜂であるらしい。地面に穴を掘って卵を産み、そこにエサとなるヨトウムシなどの芋虫を捕まえて持ってくる。エサの虫は蜂に刺されて仮死状態となっていて、生きながら幼虫にむしゃむしゃ食われてしまう。芋虫にしてみればあんまりな話である。
 一見平和に見える我が庭だが、その地中では凄惨な出来事が繰り広げられているらしい。
 ふつう、ジガバチは巣に一匹か二匹の芋虫を置くと、入口を埋めてそのまま別の場所に飛んでいってしまう。ところがこの母親蜂はどういうつもりかうちの庭に何ヶ所も子供を産んだようである。
 よほど気に入ってもらえたようだ。
 しかし私は気に入らないのだ。
 このままではほんとに蜂屋敷になってしまう。困るではないか。
 巣穴に熱湯を注いでおく。


2003年09月20日(土) 風邪にはこれ

 ホームページ更新のため山口氏が来る。
 掲示板とカウンターを設置してもらう。
 作業中、しきりと山口氏が咳き込むので
「風邪ですか?」
と聞くとそうだと言う。2日ほど寝込んでいたらしい。
 体温計で測ってみたら37度以上ある。
 私も風邪がなおったばかり。その辛さは身に沁みている。
「風邪をなおすには頭から水をかぶるといいです!」
 風邪ひきの先輩として私がアドバイスすると山口氏、
「ほんとですか?ほんとにやってるんですか?マジですか?」
 実に疑い深そうな表情である。
 ぜひやってみてください、と強力に勧めたのだが返事はなかった。
 そしてよろめきながら帰っていった。
 風邪ひきには水をかぶるのが一番だと思うがなあ。
 それで駄目ならエスタックGTを飲めばよいのだ。
 ともかく早く良くなってほしいものです。


2003年09月18日(木) 黒猫、のたあ

仕事の行き帰りで通る家に黒猫がいる。
 この黒猫、いつ見ても玄関前で手足を投げ出し、
のたあ〜
と寝ているのだ。
朝出かけるときも
のたあ〜
夜帰ってきても
のたあ〜
おまえは『のたあ〜』以外の姿勢がとれんのかっ、と説教したくなるほどである。
そもそも黒猫というのは物陰からぱっと目の前を横切り、
「ああ黒猫がっ。なんて不吉な」
と人間を恐怖のどん底に叩き落すのが仕事ではないか。
 それが日がな一日、
のたあ〜
とはなにごとであろうか。
 ご先祖様に申し訳ないと思わないのであろうか。
今日もその家の前を通ってきたのだが、やっぱり
のたあ〜
であった。
 あいだに低い柵があるとはいえ、私との距離は2メートルも無い。
 石を投げれば確実に当たるであろう。
 漬物石なら死に至る。
 そのような危険な場所でも悠然と寝られるとは、ある意味大物かもしれんなこの猫は。


2003年09月15日(月) 効いたぞGT

風邪がなおった。
風邪薬エスタックGTを飲んだら治ってしまった。
頭から冷水をかぶってもなおらなかったのに。
『GT』が効いたのだなきっと。



2003年09月13日(土) 効いてよGT

 馬鹿は風邪ひかんというから裸で寝ていたのにやっぱり風邪をひいたぞ。
 朝起きたら喉がイガイガして熱もちょっとある。
 だがこのくらいの風邪なら気合を入れて水をかぶれば治るのだ。
 風呂場に入り洗面器でもって頭から冷水をばしゃんばしゃんと10回くらい続けざまにかぶる。
 私は今日までこの方法で初期の風邪に打ち勝ってきた。
しかし時々は敗北して一層症状を重くすることもあった。
 今回がそうだった。
頭は痛いわ鼻水は出るわ熱は上がるわ散々である。
「止むをえん。薬を買おう」
よろめく足で近所のドラッグストアへ行く。
実にたくさんの風邪薬がある。
親切そうな薬剤師の意見も取り入れ私が選んだ薬は
『エスタックGT』。
『GT』がいいではないか。
ジーティー。
いかにも力強い語感で病気をやっつけてくれそうである。
 これが
『PP』
では駄目だ。
声にするとぴーぴーになり、風邪を患っているうえお腹までくだしそうである。
 ちょっと買う気を無くすというものだ。
『AV』もいかん。
善良な日本男子はこのアルファベット2文字から妄想をたくましくさせて興奮し、熱のある体がさらに発熱して病気を悪化させてしまうだろう。
 ともかく大人(15才以上)1回1包を1日3回食後なるべく30分以内に服用し用法用量を守って正しく使用したのだから治ってくれなくては困るぞ。


2003年09月09日(火) 母は強いな

 庭に奇妙な穴を見つけた。
乾いた地面にちょうど人差し指が入るくらいの大きさで、ぽっかりと口をあけている。穴の近くには掘り出した土くれが小さな山を作っていた。誰かの開けた穴であるのは間違いないのだが、何者の仕業なのかちょっと見当もつかない。
 しばらく見ていると、穴の中からもぞもぞ這い出して来るものがいる。
蜂だ。
体長3センチほどの蜂が1匹、穴から顔を出し、あたりを警戒するように触角を動かしていたが、やがてブーンと音を立てて勢いよく飛んでいった。
地面に巣を作って幼虫を育てる蜂がいることは知っていたが、こんな身近にいたとは。
するとさっき飛んでいったのは母親の蜂だろうか。
我が家はスズメや野良猫が訪れるほか、ミミズやバッタやダンゴ虫などが多数生息する、たいへん自然の豊かな家なのだが、どうも母親蜂はそういった昆虫を捕まえて幼虫のエサにしているらしい。
豊富にエサを食べて育った幼虫はやがて立派な親蜂に成長するだろう。
成長した蜂はまたうちの庭に巣を作って子供を育てるだろう。
その子供もうちの庭に巣を作るだろう。
我が家は蜂の乱舞する無法地帯となり、整体のお客さんは怖れて来なくなるだろう。
お客の来ない『高橋もんだる院』は廃業を余儀なくされ、私は失業してしまうだろう。
失業した私は40過ぎという年齢と性格の悪さから再就職出来ず、ホームレスとなって山陽新幹線の高架下で暮らす羽目になるだろう。
それは困る。
将来の破滅を予感した私は急いで穴を崩し、土をかぶせて埋めてしまった。
そのときだ。
目の前を、小さな影がさっと横切った。
思わず首をすくめる。
いつの間に帰ってきたのか、さっきの母親蜂が私の周りをぶんぶん飛びまわって威嚇しているのだ。今にも刺さんばかりの剣幕である。
あきらかに怒っていた。
蜂が喋れたらこう言ってたのじゃなかろうか。
「ちょっとあんたっ。ひとんちの玄関埋めてどうするつもりよあんたっ。刺すわよ」
刺されてはたまらないからあわてて家の中に避難した。
窓ごしに様子を窺うと、蜂は埋められた跡に降りたち、
「うんにゃろ。うんにゃろ。うんにゃろ」
と6本の足で力強く土を掻きだして、あっという間に穴を開け直してしまった。
 大した早業である。
 そして穴の中にもぐりこむと幼虫の無事を確認したのか、再び飛び立っていった。
 すかさず庭に下りて穴を塞ぐ。
帰ってきた母蜂は
「このこのこのこのこのっ」
猛烈な勢いで土を跳ね飛ばしながら、またしても穴を掘り返してしまった。
 私は庭の隅にころがっていたコンクリートブロックを運んできて、巣の上にどおんと置いてやった。
固いブロックではさすがの蜂も穴を開けられない。
夕暮れ迫る空を彼女は途方にくれたようにあちこち飛びまわるだけである。
勝ったな、と私は思った。
エサをもらえなくなった幼虫は遠からず地中で餓死することであろう。我が店が蜂屋敷となってしまう悲劇は避けられたのである。
私もホームレスにならずに済むというものだ。
その夜はおいしくお酒をいただきました。
 翌朝。
 さわやかな気持ちで庭を見る。
コンクリートブロックは昨日と変わらず蜂の巣の上に鎮座していた。
ところが。
「なんだこりゃ」
ブロックの傍らに新しい穴が穿たれているではないか。
例の母親蜂が自分と同じくらい大きな毛虫をぶら下げて飛んできた。獲物が重いのか妙によたよたしている。
 蜂は迷わずブロックのそばに着陸すると、憮然としている私などには目もくれず、重そうに獲物を引きずりながら穴の中へと消えていった。
 どうやら彼女、夜のうちに巣と地表をつなぐ新しい坑道を掘ってしまったらしい。かなりの重労働だったはずだが、可愛いわが子を死なせてなるものかと必死だったのだろう。
なんたることであろうか。 
 不本意ながら感心してしまった。
 昆虫でも母は強いな。


2003年09月05日(金) どうしてくれるJフォン

私の携帯はJフォンなのだが、我が家にいると通話が途中で切れたり、『圏外』になって送受信のできなくなることがある。
 べつに人跡未踏のジャングルに住んでるわけでなく、50万都市倉敷の表玄関、JR倉敷駅から2キロ少々のところに居を構えているというのに何故だろう。
 このあいだ受けた電話。
「もしもし。もんだる院さんですか?」
「はいそうです」
「あのー、整体を受け」
ツー ツー ツー
「もしもし。」
「あ。すいません。電話切れちゃって」
「いえいえ。」
「それで、ええっと」
「ああ。今度そちらにせ」
ツー ツー ツー
 その後、二度と電話はかかってこなかった。
 先方にまったく声が届かない、ということもある。
「はい。高橋です」
「もしもし」
「もしもし」
「おかしいな。聞こえないぞ」
「こちらはよく聞こえますよ。もしもし」
「もしもし」
「もしもし」
「もしもし」
「もしもし」
「もしもーし」
「もしもーし」
「なんだこれ。ふんっ」
ツー ツー ツー
 先月私は、電話がつながらなかったせいで少なくとも2人のお客さんを獲得しそこなった。
 ただでさえお客が来ないのに大損害である。
 大金払ってベッカムなんぞ起用して、
「海外からも通話できます」
 なんてコマーシャルやっとるがJフォン、家の中で電話が使えなきゃ意味無いだろが。
もっと国内の基地局増やさんか。
 もう10年近く、社名の変わる前からひいきにしているお客に対してなんという仕打ちであろう。
 電話代踏み倒してやろうかしら。ぷんぷん。


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