NINJA-TOOLS


  
☆☆ 観音デス♪ スッキリ毒を吐き出して明日もガンバルぞ♪(・∀・)9 ☆☆
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※ 初めての方はHPの注意書きをご覧クダサイ。
■ そのゴジゥキゥ。 ■

タカナシの焼プリンにハマってマス。


ハイ。観音デス☆


その日の午後。
社員達が慌ててアタイを呼びに来た。
「スゴイコトになってるよ。」
Kサンが家に帰ったのは、
オエライサン達が家宅捜査を行う為だった。
Kサンの部屋からは、
タグが付いたままのブランド品が多数見つかったという。


総額300万。
思わず耳を疑いたくなった。
同じ商品が何個もあったという話を聞いて、
臨時収入が入ったと話すKサンを思い出した。
盗んだ商品をドコかで売り捌いていたのかもしれない。
インターネットが普及してる時代だったなら、
オークションででもガッポリ儲けられたコトだろう。


「ソレ全部盗品?」
「だろうね。買ったらタグ外すでしょ。」
「タグは付いてないケド盗品っぽいモノもイッパイあったって。」
「疑いすぎじゃない?何で分かるの、そんなの。」
「Kサンの言い訳がねぇ…。」
「笑えるんだよ、コレがまた。」
Kサンがその場しのぎで吐いた言い訳は、
有り得ねェヨ、とツッコみたくなるようなモノばかりだった。


店長が話をしにアタイのトコへ来た。
「参っちゃったよー。聞いた?」
「エェ。店長も行ったんですよね?」
「観音チャン、Kサンの家に遊びに行ったコトある?」
「いえ。1度もないですけど。」
「そうだよねぇ。アレじゃ誰も呼べないよ。」
「そんなに分かりやすく置いてあったんですか?」
「いや、そうじゃなくて…。」


部屋の中は酷い荒れようで、
まるで強盗でも入った後じゃないかと思うほどだったと、
店長は苦笑しながらも詳しく教えてくれた。
アレは女の部屋じゃないね、と彼は言ったが、
女の部屋が片付いてると必ずしも決まってるワケではなかろう。
男よりも小物が多い分、散らかりやすいと思うんだが。
自慢じゃないが、アタイだって脱いだ服の1枚や2枚転がってる。
サスガに下着までは転がってナイが。(-_-;)
店長の話を聞きながら自分の部屋を思い浮かべ、
家に帰ったら早速掃除をしようと心に決めたアタイだった。


休憩時間はKサンの話題で持ちきりだった。
その日の休憩は店長も一緒で、
店長はKサンの部屋の様子や言い訳を皆に暴露して笑っていた。
中でもしつこく語られたのが、
彼女の部屋にあったタグホイヤーの話。
「コレも店から盗ったの?」
「違います。」
「なんでアナタが男物の時計を持ってるの?」
「貰ったんです。」
「誰に?」
「知らないヒトです。」
「知らないヒトがくれるようなモノじゃないでしょ?」
「朝起きたら枕元に置いてあったんです。」
「ゑ?ソレどういうコト?」


店長の話をまとめると、
2人の間にこんな会話が成立していたと思われる。
時計をくれた太っ腹な人物は、
Kサンが目を覚ました時には消え失せていたという。
一夜の思い出の品ってヤツですか。
…有り得ねェ。( ̄Д ̄;)
誰もがそう思った。口にも出していた。
しかしその話を聞いた直後から、
Kサンは盗みの他に売りもやってたと噂されるようになった。
名前の代わりに『あの売女がさー』と呼ばれているのだ。


数日経ってもKサンの話題は耐えなかった。
止める人間の居ない噂話は、
盗みとは関係ない方向に進み始めた。
…つづく。
2003年10月31日(金)

■ そのゴジゥハチ。 ■

野球選手は早婚デスねぃ…。[壁]-T)ダー。


ハイ。観音デス☆


仲良くなればなるほどに、
相手のイイ面もイヤな面も良く見える。
ふとした拍子に悪口も出るだろう。
だがしかし、リメンバージュニアハイスクール。(何)
あの時、味わった衝撃は未だに忘れない。
気に入らないなら仲良くしなきゃイイじゃないか。
腰巾着のようにヒトにまとわり付く人間は信用できん。
が、Kサンとはそういう仲ではなかったハズ。
誰かに文句を言うほど気に入らないなら、
何で直接言ってくれなかったのだろうか。
答えは簡単。
理不尽だからだ。


Kサンの悪口は、イジメッコ社員と職場のグチから始まる。
そして最終的に辿り着いたのが。
"観音チャンは話を真面目に聞いてくれない友達甲斐のナイヒト"
聞いてたよ。聞いてたとも。
だけども人間には限界ってモンがあるんだよ。
話を聞き流していたアタイにも問題はあったが、
毎日同じグチを延々と聞かされるコッチの身にもなってクレ。
少しでも上手くやっていこうと努力してるならともかく、
グチを垂れ流して現状維持してるダケの人間の話を、
いつまでも聞いてられるワケがナイじゃないか。
何で聞き流されてるのか、まず考えるべきだろう。
コレはアタイ個人の考えだけども。


そんなグチが出てきた頃にアタイからの忠告。
そりゃ文句も言いたくなるわな。
社員達からKサンの言い回しを聞いたアタイは、
イジメッコ改めイジメラレッコ社員に同情した。
こうやって話は捻じ曲げられていくものなのだな、と。
言い訳は好きじゃナイが、
こうも暴走されたら真実を伝えたくなる。
沈黙は金などとキレイゴトを言ってる場合じゃナイ。
信じる信じないは相手の勝手だが、
言い訳と事実を告げるコトは全くの別物だと、
この時から思うようになった気がする。


数日後。
Kサンからメールが来た。
『明日、本社に呼ばれてるから帰りに迎えに来て。』
自分のしたコトが知られてないと思っていたんだろうか。
それともソレを承知で頼んでいるんだろうか。
なんだか泣けてくる。
上と仲のイイ情報通の社員に聞けば、
Kサンから名前が挙がった人間の事情聴取が全て終わったので、
最終的な処分が下されるのではないかという話だった。
罠だから行くな、と止められた。
自分から関係者ですと言ってるようなモノだと、
母チャンにも言われた覚えがある。
でも、放っておけなかった。
試されてるような気がした。


『1時間もすれば帰れると思うから。』
時間を見計らい、買い物に行くと嘘を吐いて家を出た。
もしコレで捕まっても仕方ないな、くらいに思ってた。
到着メールを送って本社の近くにある駐車場で待ったが、
いくら待ってもKサンは出てこない。
3時間位経ってから再度メールを入れたが返事はなかった。
それから1時間くらいしてだろうか。
『今、家に向かってる。』
どうやって帰ったのか、無事なのか、どうなったのか。
立て続けにメールを送ってみたけれど、
Kサンからのメールは返って来なかった。
アタイ達の報告を聞いて裏切られたと思ってるのかもしれない。
それでも無事に帰っていると聞いたアタイは家に帰るコトにした。
夜になってKサンにメールを打ったが、
あのメールを最後に、Kサンからの連絡は途絶えた。


その翌日。
出勤してすぐ、社員に捕まった。
「昨日どうした?」
「迎えに行ったけど会えなかった。」
「やっぱり行ったのね。」
「もしかしたら捕まってたの私かもしれんやんか。
他人事だと思えんでしょう。」

「観音チャンが捕まってたら私に迎えに来いって言う?」
「分からん。でも1人は心細かったと思う。」
同じコトをして何で自分だけがこんな目に遭うんだと、
もし捕まってたら思ったかもしれない。
おまけに他のメンバーから自分は切り離されたのだから。
見捨てられたと思うかもしれない。
そんな覚悟はとうにしてなきゃいけないとも思うが。


「私だったら言わない。
言うなら巻き添えにしたいヒトにするよ。」

「それもどうかと思うけど…。」
「あのコ、私達のコト売ったんだよ?
言っとくけど、観音チャンが捕まってたとして、
同じコトあのコに頼んでも絶対来なかったと思うよ。」

「そうかもしんないね。でもソレは本人の自由だし。」
「そんなんだから利用されるんでしょ!?」
本気で怒ってたと思う。
でももしアタイがKサンの話をちゃんと聞いていれば、
アタイ達の名前を出すコトはなかったかもしれない。
先に彼女の気持ちを裏切ったのはアタイだ。
でも否定されるのが怖くて口にするコトができなかった。
Kサンを信じていたかった。
…つづく。
2003年10月30日(木)

■ そのゴジゥナナ。 ■

徹夜が堪えるお年頃。


ハイ。観音デス☆


お偉いサンとご対面。
ココまでくると腹も据わってしまうらしい。
「観音チャンは最近買い物したよね?」
もっとストレートに聞けばよかろうに。
そんなに言いにくいならアタイから言ってやる。(←攻撃的)
「疑われてるみたいですね。」
「そういうワケじゃないんだけど…」
じゃあどんなワケだと言うんだ。
「クレジットの控えを探して下さい。
現金ではないですが、確かに買いましたので。」

値段が違うので問題はあるが。


「彼女と一番仲が良かったそうですね。
今回の件は何も知らなかったんですか?」

「エエ、全く。」
「アナタに協力してもらってたと言ってたけど…。」
「ハァ!?」( ̄Д ̄;)←ホントにこんな顔をしたと思われる。
「本当に知らない?」
「あの…詳しく教えて頂けますか?」
「観音チャン、素直に認めた方が…」
「何を?意味が分からないから聞かせて欲しいと言ってるんです。」
店からブツを運び出す手伝いを、
アタイがしていたとKサンは話したそうだ。
そしてKサンの手口も詳しく聞かされた。


話を聞いた直後。
マジで泣きそうだった。
思い当たるフシがある。
が、認めるワケにはいかない。
知らぬ存ぜぬでその場を切り抜け、
確かに金を払ったという証拠が見つかり、
例のオジサンが助っ人に現れたオカゲで、
アタイはアッサリ解放された。
疑ってゴメンね、と店長に謝られたが、
今はソレドコロじゃナイんだ。
『気にしないで下さい。疑われる自分にも問題がありますから。』
と、百点満点な優等生(何)の答えを残し、
アタイは集まっている社員達の元へ急いだ。


「大丈夫だった?」
「ウン、貧乏もたまには役に立つみたいだ。」
キャッシュで払っていた日にゃ、
疑いは晴れなかったコトだろう。
「それよか大変なコトになってました。」
「観音チャンがグルだったって話?」
「聞いたの!?」
「まあ、ソレがあったから確認したワケだし。」
「あのさ、すんげェ怒られるかもしんないんすけど。」
「…マサカ?」
「…かもしんない。」


主にKサンと仕事帰りに遊びに行く日。
先にあがったアタイが店内をフラフラしていると、
事務所に持って行くのが面倒だからと言われ、
Kサンが買い物した荷物を車まで運んだコトがあった。
しかも1度や2度の話ではナイ。
話の流れからして、アレは買い物した荷物ではなく、
ガメた荷物だったのだろう。
「どうしましょう…。」( ̄ェ ̄;)
「知らなかったんだよね?マジで。」(-д-;(-_-;(-_-;(-∀-;
「そりゃ知ってたら運ばないでしょ。
見つかったら捕まるの私じゃん。」
(T∇T)
「だよね。ソコまでバカじゃないよね。」
「ってバカ呼ばわり?」(・・、)


「オマヌケサンではあるよな。」
「何買ったの?とか聞かないの?」
「あームリムリ。観音チャンは絶対そういうコトしないね。」
「絶対ってコトはナイケド…他人の買い物に興味はナイ。」
「観音チャンの場合、他人のコトに興味がナイって感じ。」
「いや、聞けないダケで聞かないワケじゃないんだよ。」
「聞くでしょ、フツー。人付き合いの基本でしょ。」
「自分に興味のナイモノを答えられても、
どう反応していいか分からんし。」



自分から話を振っておいて、
リアクションが薄いのも失礼じゃないかと思うんだ。
期待通りの反応ができる自信がナイと言うべきか。
いつからこんなコトを考えるようになったんだか、
未だにその性格は直っていない。
そういうトコが好きだと言ってくれたヒトのオカゲで、
あまり気にしないようにはなったんだが。
「要するに、そういう観音チャンの性格知ってて利用したんだよね。」
「仲良かったんじゃないの?」
「実は嫌われてたりして…。」
ヤメテクレ。
ただでさえ泣きそうなんだから追い討ちをかけるな。


「俺、観音チャンの悪口を聞かされたコトがある。」
「あ、実は私も。」
言わないでェェェッ!<(T◇T)>うわぁああああ!
…つづく。
2003年10月28日(火)

■ そのゴジゥロク。 ■

よっ。日本一☆( ̄(エ) ̄)v


ハイ。ウカレポンチ観音デス☆


Kサンが捕まったコトを知った社員が、
コッソリ盗み聞きをして得た情報だが、
店長の口から真っ先に出たのは、
「観音チャンの持ってるバッグはどうした?」
だそうだ。
貧乏人はブランド物を持っちゃいけないんだろうか。
ちょっとショックだ。
つーか、せめてアタイに聞いてくれよ。


「社員のコと2人でやり取りしてたので自分は関係ナイ。」
聞かれたKサンは、そう答えたそうだ。
名前を出された社員は、まさに盗み聞きしていた社員だったりする。
心臓を鷲掴みされる思いだっただろう。
こういう組織犯罪というものは、
捕まっても仲間を売ってはいかんと相場が決まってる。
「あんな小さいモンで捕まったDクンでさえ
何も言わずに辞めたのにあの女!腹が立つ!」

読んで字の如く、怒り狂っていた。
更にKサンは自分が知ってる限りの名前を出した。
Dクンというのは歯ブラシで捕まってクビになったコだが、
このKサンのオカゲでお笑い者から一転、ヒーローとなった。


連絡網がシッカリしていたのか、
次の日には関係者全員が事件を知っていたうえに、
対策もバッチリだった。
日頃からイザコザを起こしてる割に、
こういう時の団結力は凄まじい。
本部のお偉いサンがやって来て、
店長と共に名前の挙がった人間の事情聴取が始められた。
まずはレジ抜けをしていたと報告のあったバイトから。
彼女らは泣き落としにかかった。
『イヤだって言ったら苛められると思って。』
『断ったら文句を言われて。』
年上だったから強く言われたら断れなかったと。
そしてお咎めナシ。
率先してやってたクセによく言ったもんだと感心する。


順番待ちしてるコッチもツライ。
口裏合わせする為、社員達に呼び出されたアタイは、
共犯なのではないかと、まだ疑われたままだった。
「マジで知らなかったの?
あんなにいつも一緒にいたのに?」

「はぁ。てか良く考えてみてよね。
もし知ってたら、あのバッグもアンタから買わずに貰ってるよ?」

「ウチのバイヤーからも観音チャンの名前出てるんだよ。」
そのバイヤーの顔すら知らんのだが。
アタイってば有名人…。( - -) トオイメ。
「ちなみに何て?」
「Kサンと一緒になってSサンのコト苛めてたコだろ?
やりかねないよね、って。」



…モシモシ。
Sサンてイジメッコ社員のコトなんだけどもね。
どうやらKサンには虚言癖があったらしく、
彼女が苛められていたのは妄想だったようだ。
「私、苛めた覚えないんダケド…。」
「一緒にいるだけで同罪なんだよ。
それに観音チャン、あのコの友達取っちゃったし。」

「友達って取る取らないの問題じゃないだろ。
つーかアンタらはウソを承知で同調してたワケ?」

Sサンは女の魅力をフル活用していたヒトで、
男に媚を売る姿が気に入らない等と、常々文句を言われていた。
Kサンのイジメが今まで発覚しなかったのは、
フロアの違うアタイが現場を見る機会がなかったセイもあるが、
おおっぴらにSサンを苛める口実を作る為、
Kサンのウソ話に便乗したヒト達にも原因があった気がする。
バイヤーに名前を知られていたのも、
Sサンが相談する時にアタイの話もしたのだろう。
どうしてこうも話を大袈裟にするのか。
女ってマジでコワイ。


「今はそんなコト問題じゃないんだよ。
とにかく、Kサンから貰ったもの教えて。
私が巧く話を合わせるから。」

「だから貰ってないんだって。
頼んだコトあるけど安くしてもらえなかったもん。
だからアレだってアンタに回されたんじゃん。」

「ホントに単独でやってたんだね…。」
カマかけてたんか…。
この期に及んでまだ疑われてたんスね。(ガックリ)
そんなに何かやらかしそうな顔をしているのだろうか。
「あ、1つ思い出した。」
「何?」
「ピアスが欲しくて見てた時にね…」


ソレくらいだったら業者サンと仲イイから、
卸値で売ってもらえるかもしれないよ、と。
直接、業者サンから買ったコトがあった。
半値で2000円ホドだったか。
「そのお金は?」
「Kサンに渡した。」
「観音チャン、騙されたんだよっ!」
「…あ、やっぱし?」
「間違いなくKサンのポケットマネーになってるね。」
「貧乏人に容赦ナイよね。」(そういう問題でもナイ)
「もー!シッカリしてよねっ!」


そんなコト言ったって、
ウチでも業者サンから直接激安価格で買うコトあったし、
マサカ騙されてるなんて思わんから言われれば信じるやん。
幸か不幸か、そのオカゲでアタイの疑いはスッカリ晴れたのだった。
…つづく。
2003年10月27日(月)

■ そのゴジゥゴ。 ■

あと1勝…。(-∧-;)


ハイ。観音デス☆


アタイ達は毎日面白おかしく過ごしていた。
いつからか。
口を開けばグチしか言わない友達に苛つくようになった。
イジメッコ社員がイヤなのは分かるし、
元の部門に戻りたがってるのも分かる。
離れた部門にいたので疎外感を感じ始めたのだろう。
グチの〆は毎度決まっていた。
『どうせ私は独りぼっちだもん。』
彼女の話ダケを聞いていれば同情もできただろう。
が、友達と同じ部門にウチから異動したMサンがいた。
Mサンは皆と上手くやってるらしい。


アタイはMサンとも仲が良かったので、
Kサンの話をそれとなくしてみたコトがあった。
Mサンから聞いた話によれば、
Kサンが自分から進んで独りになってるように思える。
お互いに個人的感情が入ってないとも限らないので、
アタイは3人で1度話してみるコトにした。
その後だったか。
KサンはMサンの悪口を言い始めた。
「Mサンは要領がイイからね。
アッチにもコッチにもイイ顔できるんだよ。」



元々自分とも仲が良かったハズなのに、
イジメッコ社員に普通に接していたMサンが気に入らないようだった。
仲良しグループじゃナイんだから会社で派閥を作るなっちゅうの。
Kサンは以前コッチの部門にいた時、
新しく入った社員とモメたコトがある。
その社員はすぐに辞めてしまったが、
自分の気に入らないモノは排除したがる傾向があるコトは、
その時から薄々気付いていた。
オマケにコッチにもトバッチリがくる。
どうも個人的感情のみで動いているのはKサンだと感じたアタイは、
彼女のグチを流して聞くようになった。
元の部門に戻らせるように言ってよ、と言われたコトもあったが、
アタイにそんな力があるワケなかろう。


少しでも彼女の居心地が良くなるようにと、
Mサンを誘って3人で遊びに行くようになった。
基本的にMサンは優しいヒトなので協力してくれたが、
彼女にとっては逆効果だったかもしれない。
プライベートで仲良くしてるMサン。
でも会社での態度は今までと変わらない。
自分ダケの味方ではいてくれないのだ。
優しいがマイペースなMサンは、
誰かの為に誰かと衝突するなんて有り得ない。
ついでに公平な立場で物事を見極められるオトナだ。
期待する方が間違ってるだろう。
子供じゃナイんだから自分の間違いに早く気付いてクレ。
このままではアタイの精神衛生上にもよろしくないので、
思い切って忠告するコトにした。
ソレ以降、Kサンは職場の話を殆どしなくなった。


そしてある夜、事件は起きた。
休みを満喫していたアタイの携帯に社員から電話が入る。
「Kサンが捕まった!」
「ハ??」
「ウチの商品持って出るトコで捕まったって。」
レジを通らずに持ち帰ろうとしたらしい。
彼女が持ち込んでいた私物を、
不審に思ったMサンが開けてみたトコロ、
会計の済んでいない商品が入っていたという。
当然、ソレは上に報告された。
何度も同じコトを続けていたらしい彼女は、
その時からずっとマークされていた。


アタイは店の駐車場へ急いだ。
裏事情を知っている社員達が集まっている。
「観音チャン、知ってたの?」
「ハ?何を?」
「Kサンがこういうコトしてたの。」
「いや、初耳なんすケド…。」
マジで知らんのだ。
いくら仲がイイからってやめてほしい。
「何盗んだの?」
「8万のヴィ○ン。」
「ハァ!?」
「ホントに知らないんだね。」
「いや、つーかそんな金額のモン盗む度胸ありマセン。」
アタイは一点豪華主義ではナイので。(そういう問題じゃナイ)


「で、問題はその後なんだけどね。
Kサン、ウチらの名前出したよ。」

「ハァ!?」
「観音チャン、こないだバッグ買ったでしょ?」
アタイのローン地獄っぷりは有名だった為、
ブランド物のおニゥバッグをウキウキと持ち歩いていたアタイは、
店長から密かに怪しまれていたらしい。
酷いじゃないか。
…つづく。
2003年10月26日(日)

■ そのゴジゥヨン。 ■

書けるうちに連続更新。


ハイ。観音デス☆


やめるように言っておくとは言ったモノの、
全てのヒトの口を塞ぐのは不可能だ。
どんなに言ったって聞かないヒトもいるのだし、
この噂がデマでなく事実ダケに、
噂してる人間も罪悪感が全くナイ。
その後も何度かオバサンに怒られたが、
怒るくらいなら店長と別れるか自ら行動を謹むか、
他にいくらでもするコトはあるだろうに。


そもそもアタイは不倫してる人間には関心がナイ。
こんなコトに関わって振り回されるのは、
平穏な生活を望んでいるアタイの意に反する。
刺激の少ない生活をしているセイなのか、
噂好きな人間ばかりで困る。
それでも皆仲がよく、しょっちゅう呑み会が行われていた。
表面上では仲良くしていながら、
裏で陰口を叩くのは若者や女ダケではナイのだな。


そんな時、ウチの相方(?)とモメたアタイは、
イジメッコの称号を受けた。
相方が全く関係ないオバサンに泣きついたのだ。
今まで散々オバサンの悪口言ってたクセに、
こういう時には利用するんだな。
頼りにされたと勘違いしたオバサンが早速報告したらしく、
アタイは店長に呼び出された。
作り話にもホドがある。
相方が自分を正当化するコだというのは分かっていたので、
呆れるばかりで怒る気にもならなかった。


が、相方の言うコトを真に受けた愛人の言うコトを、
更に真に受けた店長には腹が立ったので、
事実を並べ立て状況説明しておいた。
「あんな大人しいコを泣かすまでキツく言うコトないだろう。」
相方はアタイに言われっぱなしで泣きながら逃げたコトになっていた。
ああ、そうだった。
世の中、泣いた者勝ちなのだ。
平気な顔をしてる人間が強者だと一体誰が決めたのか。


今まで経験してきた色々なコトが頭を巡り、
このパターンがアタイに不利であるコトに気付く。
「私の前じゃふてぶてしい顔しながら散々言い返してきましたが?
自分が迷惑掛けてる自覚もないうえに嘘まで吐いて。
泣きたいのは私の方です。」

人生ハンムラビ法典の精神に則り、ヤられたコトはヤり返せ。
ココはひとつ泣き落としにかかった。
スケベな店長にはコレが1番効く。


あまりにも違う報告を受けた店長は、
ドッチを信じていいのか悩んでいるようだった。
ちなみにアタイはコレっぽっちも嘘は吐いてナイ。
「一緒に仕事してみれば分かりますよ。」
こうして店長まで巻き込む騒動となり、
ムキになったオバサンのおかげでアタイの著名度が上がった。
…地味に真面目に仕事をしていたいダケなのに。(ホントか?)
数日も一緒に働けば相方の化けの皮は剥がれてくる。
店長はいつの間にか率先して相方の悪口を言うようになり、
アタイのイジメッコ称号も外された。
自分が騙されたコトを知ったオバサンも味方につけば、
アタイに怖いモノなんてナッシング。
2度とアタイを嵌めようなどと考えないコトだな。


漸く落ち着いたと思えば、一難去ってまた一難。
今後は残業が認められないという。
残業しなければ間違いなくアタイの仕事は終わらない。
ので、店長に直談判しに行った。
どうしてもするなと言うならレジには入れない。
若しくは発注できるヒトを入れてほしいと。
結果。
特別にウチの部門ダケ残業が認められるコトになった。
残業を避ける為に混雑時や人手不足以外のレジ作業も免除。
売り上げ様様である。


が、他の部門の人間が黙ってるハズもナイ。
他の人間よりは仕事が早いと自負していたアタイは、
何を言われても気にしないコトにした。
社員でもナイのにサービス残業なんてイヤすぎる。
遠く離れた部門の人間ではナイ限り、
アタイの仕事量がハンパでなく多いコトは知れ渡っている。
それに、アタイの半分以下しか仕事のナイ相方の方が、
アタイよりも残業時間が多かった。
アタイに文句を言う前にコイツをどうにかしてクレ。
どうして矢面に立たされるのはアタイなのだろう。


ココまでの段階で、
どうやら目立たないように生きるのはムリだと悟ったアタイは、
せめて後ろ指を差されないように生きるコトにした。
間違ったコトさえしていなければ、
遅かれ早かれいつかは分かってもらえるハズなのだ。
ソレをじっくり待てばイイ。
アタイの精神が頑丈なのは、こういう経験のオカゲなのだろう。
ヒトによっては図々しいダケだと言われそうだが。
…つづく。
2003年10月25日(土)

■ そのゴジゥサン。 ■

頭痛のセイかキレやすくなってマス。


ハイ。観音デス☆


店内で流す用に下ろしたCDなのだろうか。
しかし売れているアーティストのCDならともかく、
アタイが貰ったのはベーパト系オンリィ。
どうしてもそうは思えない。
聞くのが恐ろしくなったアタイは、
とりあえず貰うだけ貰うコトにした。
そしてウチの部門に来た社員にそれとなく聞いてみるコトに。
予想通りだったが多くは語るまい。
コレでアタイも共犯者。


更に数日後、買い物中に異変が起きた。
明らかに合計金額の間違ったレシート。
その後、テレビで同じ手口を見るコトとなる。
そういえば姉やんの友達のいるスーパーで買い物した時、
同じような現象が起きたコトがあった。
なるほど、コレがレジ抜けというものなのか…。
昔の職場で出血大安売りが行われていた為、
ドコも同じようなモノなのだな、と思った。
大胆不敵な人間が多かったのか、
今までとはレヴェルが全く違うんだが。


独り暮らしをする為の家財道具一式を調達する者。
カーステ一式を取り揃える者。
新しいゲーム機を客より先に入手する者。
ソコは犯罪者の巣窟だった。
いつだったか、意見箱に客からの投書があった。
社員の後ろに並んで何とはなしに見ていれば、
会計金額がやたら安くてオカシイと。
その後、他の店へ異動した社員が御用となった。
歯ブラシを頂戴しようとしたトコロだったという。
いくつもの家電製品を大胆に持ち帰っていた彼が、
可愛らしいモノで御用になったものだと、
しばらくは笑い話になっていた。
が、当然店の警備が厳しくなる。


警察沙汰にはならないモノのクビは必至。
誰だって捕まりたくはナイ。
全員、自粛モードに入った。
定価より安くしてもらうくらいだったら、
正式な手段をとれば可能である。
社員としても好き勝手にレジで安くされるよりは、
ソッチの方が都合がイイ。
が、1度吸った甘い汁はそう簡単にやめられない。
普通に買うより数段安い買い物だが、
タダの魅力には敵わない。
誘惑に勝てなかった人間もいたのも事実だ。


目立たないように目立たないように。
今度こそ平穏な生活を送るのだと心に誓っていたアタイ。
が、部門異動になったKサンが、
様々な問題をこしらえてくれた。
社員に苛められているといつもグチを溢していた彼女は、
入社してからずっと仲良くしていた友達だった。
アタイはその社員に恨みを買うようなコトをした覚えはナイが、
苛められっコと仲良くすれば同じ目で見られるのは世の常人の常。
向こうからしてみれば敵のようなモンだろう。


同じ頃、イジメッコ社員と1番仲良かったコと仲良くなった。
全然離れた部門にいたのだが、
彼女はずっとアタイと友達になりたかったと言う。
そう言われれば素直に嬉しい。
アタイと彼女は、自然と休憩を一緒にとるようになった。
当然、イジメッコ社員は彼女と離れ離れになるワケで。
恨みを買ったとしたらこのセイなのかもしれない。
そういうバカげた行為はオトナになってからしないで欲しいものだ。
そう思ったアタイは、
その社員にシカトされても気にしないコトにした。


そんな時、店長がまた変わった。
今度の店長は一言で言えば気持ち悪い。(酷)
いやらしいオーラを醸し出していた。
そしてそのオーラにやられた主婦が1人。
W不倫ですな。
あっという間に噂は広まるもので、
知らない者は居なかった。
噂好きな社員達と休憩を取った後のコト。
オバサンに引き止められた。
「観音チャン、私の噂してたでしょ?」
どうしてアタイはこうもトラブルに巻き込まれるのだろうか。
おまけに毎度の如くアタイが元凶のように言われる。
正確にはアタイは聞いてたダケなのだが、
その場にいたのは確かなのでウンと頷く。
「やめてよねー。そんな噂、私も迷惑してるんだから。」
「すみません、皆にも言っておきますから。」


本気で迷惑だと思っているなら、
休日に店長のアパートへ行くのを止めたらどうなんだ。
と思ったが、敢えて口には出さなかった。
…つづく。
2003年10月24日(金)

■ そのゴジゥニ。 ■

腰が痛ェ…。


ハイ。観音デス☆


新商品が出れば試食品をたんまり頂き、
廃棄品が出ればお持ち帰り。
これでもかというくらいアタイの食生活は満ち足りていた。
人間、慣れてくると何でも大胆になるモンで。
そしてまた欲望に忠実になる。
つーか欲望は果てしない。
最初はホントに偶然だった。


自腹では絶対に買いたくナイが、
1度は食べてみたい高級デザート。
陳列しようと箱を開けると、
運搬中に崩れたのか見るも無残な姿に。
たしかに見た目は酷いモノだったが口に入れば変わらない。
値引きして陳列してみたが、
元が高いので少々の値引きでは誰も手を出さなかった。


「やっぱり売り物にはならないわねぇ。」
「そっかな。じゃ廃棄にしちゃっていいよ。」
「取っておくからオヤツにしなさいよ。」
「そう〜?じゃ冷蔵庫に置いといて。」
数が少ないので取り合いになると踏んだのか、
このブツの処理はアタイに任された。
アタイは仲のイイコ達を呼び、
裏で秘密のデザートタイムとシャレ込んだ。
ウマすぎる…。(T¬T)


ソレに味を占めたアタイ達。
「あぁぁっ!!!」(ガシャーン)
「あ、グチャグチャ。」(ニヤリ)
「廃棄しましょう。」(ニヤリ)
イタダキマース。
食べれそうなモノは何でも食った。
オマケにイイ隠れ場所を見つけてしまったので、
勝手にオヤツタイムを設けてはソコで食っていた。
そして店長と副店長に見つかった。
ああ、今度こそクビだ…。( - -) トオイメ。


覚悟したアタイ達に店長は言った。
「何で呼んでくれないんだよ。」
そういえばこのヒトはこういうヒトだった…。
しかもアタイ達よりも警戒心が強いので、
ゴミの捨て方にまでうるさかった。
しかしそんなウマイ話も長くは続かない。
店長が転勤になった。
新しい店長はとてもコワイヒトだという。
ウチの部門担当は店長が兼任していた為、
新しい社員が異動してくるコトになり、
更にアタイと仲の良かったヒトが他の部門に異動になった。
アタイ達のオイシイ生活もこれまでか。


と思いきや。
店長はたしかに怖そうだったが、
新しい上司は年も近かったセイかすぐに仲良くなってしまった。
おまけにウチの部門の売り上げは最強だったので、
店長もあまり口を出してはこない。
アタイと仲良かったコと入れ替わりで入った社員も、
こういう悪巧みが大好きなうえに大胆で、
食べたいモノがあれば店内から持ってきて食べていた。
そして今まで以上にやりたい放題の毎日は続く。


こんなコトをしてるのはウチの部門ダケだと思っていたが、
いつだったか、何か新しいCDを買おうと物色していたアタイに、
声を掛けてきた社員がいた。
「ソレ系のCDで何でもイイならあげようか?」
「へ?マジで?」
「ウン。俺はもうダビングしたからイイよ。」
そう言った彼は、次の日に大量のCDを持ってきた。
いくらなんでもこんなに貰うのは怖い。
タダより高いモノはナイというからな。


アタイは受け取るのを躊躇った。
が、彼は言う。
「気にしなくてイイよ、俺も金払ってないし。」
「ゑ!?」( ̄ω ̄;)!!
別な意味で気になるんだが…。
…つづく。
2003年10月23日(木)

■ そのゴジゥイチ。 ■

分厚い本を読んでたら手がオカシクなりマシタ。


ハイ。観音デス☆


ある日。
開店前に副店長が品出ししているアタイに声を掛けてきた。
「観音チャン、ゴメンね。昨日ココにあったパン食べちゃった。」
「ハ?」
「腹減ってたんだよ〜。期限切れてたからいいよね?」
廃棄処理をしなければ商品が消えたコトになってしまうじゃないか。
「構いませんが、何食べたかは教えて下さいよ。」
副店長は食べたパンの袋をご丁寧に取っておいてくれた。
準備のイイヒトだ。


そしてまたある日。
発注作業をしているアタイに店長が声を掛けてきた。
「観音チャン、コレ食っていい?」
「ハ?」
店長がアタイの目の前に差し出したのは、
袋の破れた徳用チョコレートだった。
確かにバイヤーは一緒だが…。
「ソレ、ウチの部門じゃナイですよ。」
「同じようなモンじゃーん。」
そんなアバウトさ加減でよく店長が務まるな。
担当部門の友達を呼びに行ったアタイが戻る間に、
彼は既にチョコを食べ始めていた。


「…店長。」( ̄Д ̄;)
何でこのヒトは、たったコレっぽっちの時間も待てないんだ。
「まあまあ、観音チャン達も食いなよ。」
「ゑ〜?そうですか〜?」
アタイ達は遠慮がなかった。
廃棄処理されたモノは返品するかゴミ箱行き。
食べたり頂いたりしてはイケナイモノだと、
ウチのバイヤーが常々、口を酸っぱくして言っていた。
が、気付けば。
お調子者の店長に誘われるまま、
そのチョコは廃棄処理を済ませた後も、
作業台の引き出しにオヤツとして潜んでいた。


そんなコトが何度あっただろうか。
この店長がまた目ざといヒトで、
自分好みの破損品ばかり見つけてくるのだ。
自分で袋を破いてるんじゃナイかと疑いたくなるホド。
そしてとうとう事件が起きた。
バイヤーに廃棄の商品を食しているコトがバレたのだ。
他の部門のヒトが食ってるトコを見たのかもしれない。
ソレ以外にバレるハズもナイが。
でもって自分トコのバイヤーにでも報告したのだろう。
というコトで話はまとまったのだが。
問題はあの店長と副店長である。


「マズイ、ソレはマズイよ。観音チャン。」
つーかオマエも食ってただろうよ…。(-_-;)
「俺が食ったのはナイショにしといてね!」
そう言って副店長は去って行った。
すると今度は。
店長がいつものようにアタイ達のトコへやって来て言ったのだ。
「バイヤーには俺の方からちゃんと話すって言っといたから。
もう2度とこんなコトはナイようにね。」

まるで自分は何も知りませんでしたという口調で。
アタイ達は素直に『ハイ』と答えた。
数日後やって来たバイヤーにも謝った。
そして思ったのだ。
オメーらは何のお咎めもナシかよ。
ヤツらはアタイ達に全責任を押し付けたのだ。


おかげさまで問題を起こしたアタイ達は、
店内で目立つ立場になってしまった。
もうアイツらにエサはやらん…。
その後、性懲りもなくオヤツをせがみに来た店長達を、
アタイ達は冷たい目で見つめた。
「ヤダなぁ、そんな顔しちゃって。ゴメンね。」
「立場があるんだからしょうがないじゃん。
だからコレ、食ってイイ?」

"だから"って何?何に掛かってるの!?( ̄ω ̄;)!!
どうもこういうタイプは憎めない。
そして秘密の廃棄処分は続いた。(懲りろよ)


更に部門内では新たな秘密の廃棄処分が行われていた。
パートサンはオバチャンが多い。
まだ食べられるモノを捨てるには抵抗があるだろう。
一旦帰るフリをして事務所から出て行ったオバチャン達が、
廃棄品を持って裏口から帰る場面に遭遇してしまったのだ。
お互いに固まってしまった。
が。
捨てるには忍びないしゴミも減るんだから別にイイじゃないか。
誰に見られるか分からないので、
店内では絶対に口にしないコト。(食ってたのかよ)
コレが新たに決まったルールだった。
…つづく。
2003年10月21日(火)

■ そのゴジゥ。 ■

7月からずっと続いてるコトに気付いてマシタ?


ハイ。観音デス☆


………!!( ̄ω ̄;)!!
無言で尚も腕を掴み続けている人物。
ソレはあのAB店長だった。
絶句しているアタイに微笑みかけながら。
「観音チャンじゃな〜い。」
と、今度はアタイの身体に体当たり。
「やっだ〜、まさかこんなトコで会うなんて〜。」
「あはははは、ホントに…。」
よろめきながらアタイは思った。
ホントにヤダ。


「辞めたって聞いてましたが、ココだったんですか。」
「うん、バイヤーが知り合いで誘われたの。」
「そうですか…。」
色々と近況報告を(勝手に)しまくって、
「じゃ、またよろしくね。」
と、AB店長は終始笑顔のまま、その場を立ち去った。
開店の応援に呼ばれたAB店長は、
オープン3日目までこの店にいた。
オマケにウチの店長の奥サンになっていた。


幸先が悪すぎる。
更に、今の職場でAB店長は大変な人気っぷりだった。
美人で優しいABサン。
自分から聞かずとも、色んなヒトが噂しているのが耳に入る。
結婚して性格が変わったのだろうか。
ソレとも男のいる職場にいるとそうなるのだろうか。
早速、薬局時代の友達を集めて報告した。
『アリエナイ…。』
皆の口から出たのはそんな言葉だった。


アタイが会いたかったのは間違ってもAB店長ではナイ。
よりによって店長の嫁とは何ゴトだ。
不倫相手と別れてから、そんなに時間が経ってないような気が…。
まあ、幸せになったんだからイイじゃないか。
この仕事に就いてから運転免許も取ったようだ。
彼女はハッピーライフを手に入れたのだ。
自分の評判を落とすようなバカな真似はしないだろう。
アタイの好きな先輩が彼女をベタ褒めしていた時は、
騙されるな、と言いたくなったものだが。
人間は変わるモノだし、過去に拘るのはやめようじゃないか。


が、店長にはシッカリとアタイのコトを話したらしい。
大変仕事のデキる、後輩からの信頼も厚いイイ子だと。
…何を企んでいるんだ。(怯)
彼女の一言で店長からも気に入られたアタイは、
家に遊びに来いと何度か誘われた。
ご遠慮させてクダサイ。
いつの間にか大の仲良しだったコトになっている。
何でアタイがこんな目に…。


店長が転勤するコトになり、
ようやく開放的な気分になったのだが、
彼女の影はいつまでもアタイに付きまとった。
店長と入れ替わりにウチの店舗のお目付け役として、
会社のお偉いサンが常駐するコトになった。
彼はAB店長を自分の娘のように思っていたようで、
アタイがAB店長と知り合いだったコトを知ると、
ヒマさえあればアタイを呑みに誘うようになった。
そのうち、呑みに行くダケではなく、
家に帰る時の運転手にも指名されるようになった。
破格の交通費付きである。
アタイはオジサンの愛人なんじゃないか?
と勘違いしそうだった。


車中で語られたAB店長の結婚秘話。
誰もが狙っていた彼女を、
どうしてゴリラーマンのような店長が落とせたのか。
そんな話を延々とされた覚えがある。
そして言うのだ。
「オマエはABチャンと似てるんだよな。」
非常にショックだった。
でも彼は以前の彼女を知っててそう言ってるワケじゃナイ。
そう自分に言い聞かせて何とか堪えた。
こんなコトもあったが、
アタイはこのオジサンが大好きだった。


金持ちのお客サンが来る時は彼が必ず接客するのだが、
この金持ちサンは自分でレジに来るコトがナイ。
札束を抱えた彼がアタイをサービスカウンターに呼び、
金持ちサンの清算をする。
特別待遇だ。
山とある自分の仕事に追われていたアタイは、
レジに並べよ、とキレそうになったが、
オジサンの頼みじゃ断れナイ。
大人しくレジを打っていると、
合計金額を見た彼は言ったのだ。


「観音、ラッキーだぞ。」
何が?(ー∇ー;)
既にこの状態がアンラッキーなんだが。
お釣りをオジサンに渡そうとすると、
「札だけでイイ。」
そう言った彼は、札ダケ持って金持ちサンの許へ走って行く。
戻って来たオジサンに小銭の釣りを見せると笑いながら。
「オマエにやる。」
そう言ったのだ。
どうやら金持ちサンは札以外のお釣りは受け取らないらしく、
オジサンがアタイにラッキーだと言ったのは、
この時の小銭の釣りが900円以上あったかららしい。
アタイは喜んで小銭を財布にしまった。


この頃、既にローン地獄にハマり掛けていたアタイは遠慮がナイ。
自分の財布にいくら入っているかなどという小さなコト、
金持ちサンは分かってないそうだ。
金持ちって分からん。
「また小遣い稼ぎさせてやるからな。」
この日以来、金持ちサンの会計担当はアタイに決定した。(犯罪)
…つづく。
2003年10月19日(日)

■ そのヨンジゥキゥ。 ■

治りかけに雨の現場仕事ってどうよ。


ハイ。雨女観音デス☆


そもそも簡単にヒトを買い被る人間が多すぎるんだ。
アタイという人間はホントにデキの悪い人間で、
1人じゃ何も出来ないんだぞ。(自慢すな)
ああ、意味を履き違えないでもらいたいんだが、
集団だったら出来るというワケではナイから。
例えば銀行。
今でこそ何とか慣れたが窓口がとにかく嫌いだった。
ATMならばいくらでも行ってやる。
チョットくらい分からなくても、
画面の指示に従ってやれば何とかなるから。


初めて1人で銀行の窓口に行ったのは、
薬局に勤め始めたばかりの頃だった。
店の両替金を作る為、店長に札束を渡され、
「銀行へ行ってらっしゃい。」
とご指名された時、素直に頷きながらも、
心の中では必要以上に大興奮(誤)だった。
しかし、デキるフリをするのが得意なダケあって、
「どうすればいいんですか?」
とは聞けないアタイ。(聞けよ)
聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥。
高校時代から何度も何度も心の中で繰り返しては、
その場を巧いコト逃れてきたアタイは、
聞かずにお嬢様育ちもどきの人間に育っていた。
箱入り娘とでも呼んでクレ。


何とか銀行へは潜り込めたものの、
さて一体どうしたものか。
銀行のエキスパート(?)達が椅子に座りながら、
各々書類を眺めたり雑誌を読んだり、
優雅に順番待ちの時間を過ごしている。
もしアタイがこのまま椅子に腰を掛けたとしても、
窓口の姉チャンから呼ばれるコトは永遠にナイだろう。
ソレくらいのコトならアタイでも分かる。
こんな玄人の集まりの中に、
自分のような素人が入り込んでイイのか。
入り口でしばし考えていると、座っているエキスパート達が、
アタイをジロジロと見ているような気がしてくる。
その目はまるで。
「何、このコ。初心者が来るようなトコじゃないわよ。」
「どうしていいか分からないのかね?
あー、イイ年した娘が恥ずかしいな。」

等と言っているように見えるから不思議だ。


冗談じゃない。
誰にだって初めてというコトはあるじゃないか。
チョットばっかアタイより先輩(?)だからって、
見ず知らずの人間にバカにされる覚えはナイわよ!
アタイは意を決して窓口へ突き進んだ。
「両替をしたいんですが、どうしたらいいでしょうか。」
白衣を着ていたアタイは、コレはアタイの質問ではなく、
薬局から派遣され初めて来訪した人間に成りすますコトにした。
成りすますも何も、そのまんまなんだが。
アタイは気付いたのだ。
仕事だから初めてだってしょうがないじゃないか。
もし恥をかいたとしても、ソレは薬局の人間としてであって、
アタイ個人の問題ではナイと。(←立派に現実逃避)
窓口の姉チャンは、ニッコリ笑って金を受け取ってくれた。
「暫くお待ち下さい。」
バンザイアタイ。ヽ(T∇T)ノヤッタヨ、オカアサン!
ほんの少し達成感に浸った後で新たな悩みが発生。


このままココで待っているべきか、
エキスパート達のように椅子に腰を掛けようか。
思わずモジモジしてしまっているアタイに、
姉サンは座ってお待ち下さいと声を掛けてくれた。
素敵だ。(邪魔だったダケだろうが)
アタイはこの日以来、
制服を着てさえいればドコにでも行けるようになった。
しかし調子に乗って私用で近所の銀行へ行った時、
窓口の姉チャンに声を掛けたら、
「番号札を取ってお待ち下さい。」
と冷たく跳ね返され、
2度とこんな銀行に来るものかと逆恨みしたものだった。
食わず嫌いと似たようなモノだと思うが、
1人で公共の乗り物に乗れないのも、
こういう性格が災いしているのだろう。


話それマシタ。( ̄ェ ̄;)


コンビニに戻ったアタイは再度就職探しをするコトに。
少しでも会える可能性のある場所へ。(何)
次の就職先もすぐに決まった。
隣町にできた店で働くコトにした。
以前の職場はイヤなコトもあったが、
履歴書に肩書きが残せたコトは感謝してる。
このテの仕事は初めてだが何とかなるだろう。
アタイが入社した時には、
既に研修を済ませたヒトでいっぱいだった。
ちなみにアタイの研修は省略された。
こうも毎度毎度ゾンザイに扱われるのはアタイの運命なのか。
パート勤務だった為、コンビニの早朝と深夜のバイトは続けた。


バイトサンの中ではスッカリ出遅れてしまったアタイは、
既に出来上がっていたグループのドコにも入り込めそうもなかった。
モノスゴイ人見知りデスんで。
同じ部門のヒトと少しずつ話をできるホドになったある日。
オープン前の準備を進めていたアタイの肩を、
誰かが後ろからギュッと掴んだ。
恨みでもこもってんのか?とキレたくなる位の力で。
誰だよ、イテェな…と思っても、
そんなコトくらいで新しい人間関係にヒビを入れちゃイカン。
そう思ったアタイは、ニッコリ笑って振り返った。

(↑テレビっコでシャレの分かるヒトのみどうぞ)
と、ソコに思いも寄らない人物が笑顔で立っていた。
…つづく。
2003年10月18日(土)

■ そのヨンジゥハチ。 ■

ダウンしてマシタ。


ハイ。グロッキー観音デス☆


しばらくコンビニで働いていたアタイは、
病院の求人広告に目をつけた。
コレならば親も文句言うまい。
そう考えたアタイは早速面接するコトに。
後から聞いた話では、面接には40人ホド来ていたらしい。
ビシッとスーツで決めた女がワラワラといる中に、
セーターにジーパンのカジュアル女が1人。
まぎれもなくアタイである。


応募人数の多さと、面接に対する心構えの無さに、
落ちる気マンマンだったアタイ。
面接から帰るなり、サッサと次の仕事を探すコトにした。
が、翌日に合格通知の電話が掛かってきた。
ちょうどレストランに入った時に掛かって来た為、
その日の食事はアタイの就職祝いというコトで盛大に。
懐かしい…。( - -) トオイメ。
働き始めてすぐ、新人はアタイダケだと聞かされた。
特殊な仕事の為、妙に緊張感が走る。
アタイは上辺を取り繕うコトダケには長けていたので、
デキるフリをするのも得意だった。


1人の先輩が教育係としてアタイについた。
他の先輩方もイイ方ばかりで、
働きながら資格も取らせてくれるという。
この仕事に就けてホントに良かったと思ってた。
ところが、補助的仕事しかしてなかったアタイに、
患者サンの検査が回ってきた。
「マサカ、私が1人でやるんですか?」
「大丈夫、観音チャンならできるから。」
その根拠のナイ自信はドコから…?
任されたのでヤルコトはヤったが、
カルテを先生に回しながらアタイは思ったのだ。
ホントにその結果を信じる気?(ぉぃ)


あまりの展開の早さに疑問を感じたアタイは、
先生と直接話すコトにした。
「まだ1人でやる自信がないんですが…。」
先生は笑って言った。
「こんなに早く任せるコトは今までも無かったんだけど、
アナタはデキルヒトだから大丈夫だよ。」

教育係の先輩が先生の前でよほど褒めたのか、
アタイにとっては有難くないこの仕打ち。
そう言われると出来ませんと言えないアタイは、
納得できないまま数々の患者サンの検査をするハメになった。


慣れない仕事はやっていくうちに覚えればイイ。
そう考えるアタイでも、
この検査が1番重要であるコトが分かっている為、
慣れる慣れないの問題じゃナイだろ、
と思わずにはいられなかった。
慣れない間に診られた患者サンはどうなるんだって話で。
この病院の名誉にも係わるんじゃナイか、と。
考え出すと止まらないマイナス思考なアタイ。
苦痛に耐え切れなくなった頃、
赤ちゃんが運び込まれ、すぐ手術するコトになった。


「観音チャン、先生がついてって。」
「ゑェッ!私!?」
「早く。私も一緒に居るから大丈夫だよ。」
自慢じゃナイが手術の類は苦手なんだ。
じゃあ何で病院で働いてんだよってな話だが。
先輩にズルズルと引きずられるように手術台の横へ。
嗚呼…こんなイタイケな赤ん坊に何する気?(TдT;)
ワンワンと泣き喚く赤ちゃんを押さえつけながら、
身体が後ろへ仰け反っていく。
コリャタマランと顔を背けると、
「チャンと見る!!」
先輩に背中を押され、挙句に顔を固定された。オェェ。(||| _ _)ノ


こんなコトで辞めたりしたら、
面接に来ていた他のヒト達に申し訳ナイとも思ったが、
スッカリ自信を失ったアタイは、
数日後に辞表を書いた。(←根性ナシ)
「ムリを言ってすまなかった。
ちゃんと段階を踏んでやるようにするから。」

と引き止められたが、もはやそんな問題ではナイ。


アタイは、骨折するくらいならその場で即死した方がイイと思う人種で、
人間の身体をどうにかするという行為が我慢できないのだ。
過大な期待は人間をダメにするぞ。(オマエが言うな)
今思えば、どうして就職する前に気付かなかったのか。
病院=手術。オマケにアタイが1番苦手とする器官じゃないか。
病院を辞めて後悔したのは、
数週間だというのに破格の給料が送られて来た時くらいだった。
…つづく。
2003年10月17日(金)

■ そのヨンジゥナナ。 ■

最後はやっぱ寂しい。


ハイ。観音デス☆


唯一店に残った学生バイトクンは言った。
「みんな要領悪いんだよね。
あんなのやるって言っといてやらなきゃ済むコトじゃん。」

「いや、そういう問題じゃないだろ。」
「やったって言っときゃバレないよ?」
「そうまでしてアソコで働きたいか?」
「ウン。時給イイから。
学生バイトは気楽でイイな。(そういう問題でもナイ)
可愛いコだったがそういう考え方はキライだ。


こうして。
AB女は地元へ帰るコトに。
お嬢は親の会社でバイト。
主任は専門学校へ。
他の学生サンや掛け持ちバイトのヒトは、
ゆっくりバイト探し。
ソレほど生活に困っていないヒトばかりだった為、
みんなアッサリと辞めるコトにしてしまったようだった。
こんな集団退社をよく認めてくれたものだと感心する。


サブは他の仕事を探すと言っていたが、
次は絶対に接客業を避けると心に決めていた。
彼が接客業に自分が向いていないと思い込んだ理由は、
あのオバサンのセイだった。
彼はアタイとはまた違うやり方でイビラレまくっていた。
オバサンはサブ教育だと言っていたが、
彼が仕事を続ける自信を失くしても仕方ないと思う。
温和でお人好しな彼の存在は、
オバサンのストレス解消にモッテコイだったのだろう。


アタイが辞めた後、おそらく彼が店長になると思っていたが、
『アナタを店長にする気は更々ナイ』
そう言われたそうだ。
しばらく店長不在で店をやっていくと。
彼の溜まりまくったストレスは爆発したが、
ソレはこの酒の席でのコト。
アレだけ長い間大人しくヤられ続けてたんだから、
少しくらい文句言ってもバチは当たらないのに。(ぉぃ)


数日後、アタイはコンビニで働き始め、
足りない食材を買いに来たオバサンとバッタリ出くわした。
ソレもそのハズ。
前の職場から歩いて1分も掛からない。
よりによって何でこんな近い場所で働いてんだ。>アタイ。
アタイが働いてるコトを知ったオバサンは、
その後、買い物に来るコトはなかった。
残った学生バイトクンが良く買い物に来ていたが、
彼も学校を卒業すると同時に店を辞めたらしい。


数年経ち、店に遊びに行ったコトがある。(安いから)
スタッフだけで店の運営はやってもらう、
以前そう言っていたから、あの2人は店に居ないだろう。
が、フロントに出てきたのは社長とオバサンだった。
普通に接客された。
本気でアタイの顔が分からなかったようだ。
別に整形したワケではナイんだが、
アタイの顔が変わったのはこの頃だろう。
コレで安心して遊びに来れるゼ。
例のサービスも続いてるのだろうか。
部屋に入って退室するまで、
用事もナシにスタッフが部屋に入って来るコトはなかった。
ソレが原因で辞めたアタイらの立場って一体…。


更に数年後。
店は姿を変えていた。
カラオケはかろうじてあったのだが、
スタッフは見覚えのある顔ばかり。
社長一家で運営されていた。
もう他人は信用しないというコトなのか。
それとも経営がうまくいってないのか。
いずれにせよ。
大変デスネ、頑張って。


こうして集団退社第2弾は終了。
その後も当時のメンバーでよく遊んでいたが、
そういえば大沢クン(仮)はどうしているだろう。
辞めた時に電話番号を交換した覚えはあるが、
1度もかけた覚えがナイ。
呑み屋の兄チャン(大学生)に夢中だったからだと思われる。
減点はしないが目移りはするんだ。(最低)
…つづく。
2003年10月15日(水)

■ そのヨンジゥロク。 ■

渚園の後遺症か。
凄まじく雨に弱くなったもよう。



ハイ。バイオレンス観音デス☆


詳細を話し終えた後に監督署で言われたのは、
役職上、完全に解雇手当を貰うのは難しい、というコトだった。
ソレでもひと月分の給料相当の金額を貰えるコトになった。
マネージャーから金を取りに来いと電話が。
取りに行かなきゃイカンのねぃ。( - -) トオイメ。
2度と来ませんと言い切ってから、
数週間で顔を合わすコトになるとは。
憂鬱な気分で店に顔を出すと、
この間とは打って変わったマネージャーの笑顔。
何を企んでいるんだろうか。
違う意味で怖い。


「わざわざ来てもらって悪いわねぇ。」
「イェ、別に…。」(怯)
「この間は悪かったわね。
感情的になって怒鳴っちゃって。」

「いえいえ。コチラこそすみませんでした。」
「それじゃあコレね。今までご苦労様でした。」
「は、コチラこそお世話になりました。」
「…じゃあ、この件はコレでキレイサッパリ終わりでイイわね?」
やっぱり何か隠しダマがあんのか?(疑)
「じゃあ、他所に行っても頑張って下さいね。」
終始笑顔のまま、マネージャーは去って行った。


さっきの言葉は、
『もうアナタとは何の関係もありませんから。』
という意味だったのだろうか。
どうやら脅しが効きすぎたようだ。
脅されたから脅し返したダケであって、
本気でイトコに連絡しようとしたワケじゃナイんだが…。
まあ、貰うモンも貰ったし、
あのやり過ぎた行動も特に問題無かったというコトで。
とりあえず職探しでも始めよう。
と思ったら、その日の夜にスタッフ達から呼び出しが。


今日はトコトン呑みましょうと。
みんなの仕事が終わってから外で呑むコトに。
酒とツマミを買い込むべくコンビニに寄った。
ソコで買い物をスタッフ達に任せっきりにしたアタイは、
コンビニ店長と身の上話をしているウチに、
次の仕事が決定した。(早っ)
数年前に誘われた時に断ってしまったので、
今回は断れなかったのだ。
次の仕事が決まるまでというコトでOKした。
詳しい話はまた後日改めてというコトで退散。


呑む場所も決まって買ったものを広げる。
「ねぇ…ビール以外買わなかったの?」(←ビール嫌い)
ドコを探してもビールとツマミ以外見当たらない。
すると、スタッフ達は各々のバッグをゴソゴソと探り始め。
「ジャジャ〜ン♪」
ドコかで見覚えのあるボトルがズラリと3本…。
ついでにジュースの入ったペットボトルが2本。
「………マ、マサカ。」( ̄Д ̄;)
「ガメって来ちゃった♪」
嗚呼、やっぱり…。(_ _ ;;


更に。
「カンパイの前に観音サンに報告がありま〜す。」
「何でしょう。」
もう何を聞いても驚かないぞ。
「○○クン以外全員、お店辞めて来ました〜。」
「ハァァッ!?」( ̄□ ̄;)!!
…つづく。
2003年10月14日(火)

■ そのヨンジゥゴ。 ■

鼻汁が止まらんデス。


ハイ。花粉症真っ只中観音デス☆


社長から詳細を聞かされず店に現れたマネージャーは、
アタイの顔を見るなり、
先ほどの社長と同じアホ面を見せてくれた。
社長と違うのは、言葉に出してくれたトコだろう。
「アラどうしたの?忘れ物?」
ちょとムカついたので。
「そんなトコです。ねぇ、社長?」
マネージャーの登場で安心しきってる社長に振ってみた。
「え!?あっ、そうだね。」
そうだね、じゃねェだろ。
オマエの口から詳しく話さんかぃ。


「どういうコトなの?」
「あの、だからね…」
このヒトにはムリだろうな…。(-_-;)
「私はクビになったのか確認に来ました。
勘違いして無断欠勤なんて言われても困るので。」

イケシャアシャアとまあよく言ったもんで。
みるみるうちにマネージャーの顔色が変わっていく。
「何を言ってるの?」
「理解できませんか?コレ以上簡単に言うのはムリですが。」
「アナタが社長の言うコトを聞かなかったんでしょう?」
「そんな覚えはありません。」


「ウチのサービスに不満があったんでしょ?
だったらアナタに店長の資格はありません。」

「今更そんな細かいコト聞きたいワケじゃないんです。
要するにクビなんですね?」

「悪いのはアナタじゃないの。
ウチには何も問題はないわよ。」

「悪いのがドッチなんて話はしてませんよ。
クビかどうかダケ言って頂ければ帰ります。」

「アナタが悪いんだから自分から辞めるのが当然でしょ!」


「だったら細かいコト話しましょうか。
私が社長にサービス改善についての提案したのは、
お客様の苦情やスタッフからの話を聞いたうえでの相談です。
客の不満を知ったら上に相談するのは普通でしょう。
サービス廃止に賛成か否かの質問は、
サービスを続ける意思確認とは全く別モノだと思いますが。
私、何か間違ってますか?社長。」
(ぉぃ)
だって社長に話した方が手っ取り早いと思ったんですもの。
「うん、言われてみればまあそうだよね。」(←期待通り)
黙ってなさいとマネージャーに一喝されて退散したが。


このサービスを絶対に続けるコトは以前から話してあった。
ソレに意見するコトは社長の方針に従わないというコトだから、
この処分に関しては店には何の落ち度もナイ。
と言いたいのだろうが、
とにかくクビという言葉を避けながら話すので回りくどい。
「だから私が聞きたいのは一言だけです。
言いたくないならハイかイイエで答えてクダサイ。
私は一昨日付けでクビというコトでイイんですね?」

「だからクビとはチョット違う…」
「クビですよね?」
「…エェ。」(ガックリ)
…勝ったゼィ。(疲)


「んじゃ、一筆書いて頂けると大助かりなんですが。」
「何する気!?」
「クビになったと辞表を出したじゃエライ違いなんで。」
「そんなモノ書かないわよっ!図々しいったら!」
「念の為なので深く考えないでクダサイ。」
「書かないって言ってるじゃない。
前々から思ってたけど、アナタ図太いにもホドがあるわよ?」

「あー、ソレなら聞いてますよ。
どんなに怒ってもシレッとした顔してて可愛げがナイとか。
怒るって言うより苛めてたの間違いだと思いますが。」

「…全く、どんな育てられ方したんだか。」


カチーン。(-_-メ;)


「顔に出さなきゃ傷ついてないとでも思ってんですか。
アンタみたいなヒトの前ではそんな顔絶対に見せてあげませんよ。
アンタを喜ばすようなコトなんてしたくありませんから。」

「もう2度と来ないでちょうだい!」
「言われなくても来ません。」
がしかし、最後の最後までクビだと口に出さなかったオバサンに、
何かショックを与えないと気が済まん。
それじゃあスタッフに最後のお仕事。
各部屋に貼ってあったアタイの書いたポスターを全て剥がし、
アタイのトコまで持ってきてもらい。
マネージャーの目の前でビリビリとひっ裁き、
仕上げはフロントに飾ってあった特大看板。(自主制作)
役職社員の似顔絵が描かれていたモノ。


「コレは職場で描いたモノですが必要ないですよね。」
一応確認するフリをしながら返事も聞かず、
片膝を上げてバキッと真っ二つ。
「器物破損で訴えるわよ!!」
「処分する手間を省いたダケです。
ソレともアナタの陰湿な苛めも訴えてイイですか?
コレは私が描いたモノですし、
今ココにいるスタッフが見てないと言えばソレまでダケド、
アナタの苛めは散々続いていたし、
スタッフも証言してくれると思われますが。
ついでに言うならイトコが弁護士やってますんで、
そうと決まれば話は早いですよ。」

「散々世話になっといてそういう態度取るの!?」
「調子に乗って苛めてた自分を恨んでクダサイ。
じゃあ私も労働基準監督署に行ってきます。」

「なんですってェェッ!話が違うじゃない!」


そんな話してねェよ。
というワケで、叫んでいるマネージャを残し、
アタイはこの店を去った。
…つづく。
2003年10月13日(月)

■ そのヨンジゥヨン。 ■

スミマセン。犯罪風味はもうチョット後デシタ。


ハイ。観音デス☆


コレ(終礼)が終われば明日は休み。
今日は呑みに行っちゃおうかな。
社長の言葉など上の空で聞きながら相槌だけ打っていたアタイ。
「残念ですが霧島店長は今日までというコトで。」
「ウンウン……ゑ?」( ̄Д ̄;)
スタッフ達が一斉にアタイの顔を見た。
ゑ?( ̄Д ̄;)≡(; ̄Д ̄)ゑ?
「ね、店長?」
まるで前もって通告してあったかのように、
社長はアタイに同意を求めた。


よく分からんが、ニッコリ笑って頷くと、
サブ店長がアタイに声を掛けてくる。
「…聞いてないよ?」
ウン。アタイも聞いてナイ。(じゃあ頷くなよ)
この状況があまりにオモロくて、アタイは笑いが止まらなかった。
「店長の考えと社の方針が合わない為。」
そう言われた。
アタイに反論するスキなど与えず、
終礼が終わると、社長はとっとと帰ってしまった。
そしてアタイは着替え前にスタッフ達に囲まれた。


この日の朝礼で社長が質問したのはこの為だったのだろう。
手を上げたスタッフ達は、
アタイダケが処分されたコトに腹を立てているようだった。
まぁ、責任者なんてこんなモンだろ。
ソレにしてもアタイの意思確認をあんなコトでしないでほしいもんだ。
アタイはヤレって言われりゃやる女だぜよ。(でも言いたいコトは言う)
てか店の為だと思うから助言したんじゃねェか。
「ホントに今日で辞めちゃうの?」
「直接話があったワケじゃないからよく分からんケド、
今日までつってたしねぇ。そうなんじゃないの?」

………ん?( ̄-  ̄ )
辞めろとは言われてナイよな。そういえば。(ぉぃぉぃ)


「もしかして明日からは平社員ってコトかもね?」(ニヤ)
そんなバカな。
しかし、クビにするならクビだと言ってほしいもんだよな。
「クビって言ったら解雇手当出さなきゃいけないからだよ。」
サスガ社長令嬢。(ココのではナイ)
そんなん全然知らなかったよ。
「ナルホド。んじゃ私はどうしたらよいの?」
「クビだって言われてないんだから来ちゃえば?」
「…他人事だと思ってナイ?」( ̄ェ ̄;)
「だったらクビって言わせればイイんだよ。
このまま辞めても次の仕事ないのに困るじゃん。」

「それもそうねぃ…。」


今みたくローンがあったワケではナイし、
金銭的には別に困るコトもナイんだが、
親の反対を押し切ってこの仕事に就いたアタイとしては、
『ワケも分からずクビになりました。明日からプーでェす。』
なんてコト、恐ろしくて報告できん。
「クビだと言わせりゃいいのね?」
「できれば一筆書いてもらって。」
いや。できれば2度とあの顔を見たくナイんだが、
貰えるモンは貰っておこうじゃないか。
「オッケー。んじゃそうする。
というコトで呑み行かない?」
(←緊迫感の欠片もナイ)
イヤなコトは呑んで唄って忘れればイイさ。アッハッハ。


そしてその翌々日。
いつもの出勤時間に颯爽と現れたアタイを、
社長はアホ面で出迎えてくれた。
なんでオマエが出勤してきてるんだよ。
あの顔は間違いなくそう言っていた。
では打ち合わせどおりに…。
「確認しておきたいんですが、私はクビになったんですか?」
「クビというか、ウチの方針に従えないというから…」
「ですからクビなんですね?」
「いや、クビっていうとまた違ったニュアンスに…」


どうしてもクビだと言いたくないらしく、
社長はオロオロしながら応戦していた。
ホントにオモロイなぁ、このオッサン。
「んじゃどんなニュアンスだったらピッタリきますかね?」
「自主退社という形が…」
「ハァ?私は辞めたいなんて1度も言ってませんが?」
性質の悪いオンナに当たったようだな。
今までは知り合いの親ってコトで遠慮してきたが、
最後だったらコッチも容赦しないわよ。
「ちょっと待って。私は観音チャンを辞めさせたくなんてないんだよ。
でもコレはマネージャーが決めたコトだから。」



そう言って、社長はマネージャーを呼び出した。
あのオバサンがアタイを気に入らなかったのは知っていたが、
黒幕はやっぱりアイツか…どうりで。
マスオサン風味の社長がこんな理不尽なマネするとは思えなかったんだ。
スタッフの中では、
ダンナ(社長)が妙にアタイを気に入ってるのが原因だという噂もあった。
こんな頼りナイ男と間違いを起こすとでも思ってるんだろうか。
つーか仕事に私情を持ち込むんじゃねェよ。
ちなみに、マネージャーもAB女だった。
戦闘開始。(ゴーン)
…つづく。
2003年10月12日(日)

■ そのヨンジゥサン。 ■

犯罪風味。


ハイ。観音デス☆


ガンコな年寄りの考えが、
そう簡単に変わるハズもナイ。
アタイは前回同様、押されまくっていた。
「仕事意識が足りないんだ。」
泣いてしまったスタッフのコトを彼はそう言った。
たしかに彼女も不甲斐ナイとは思うが、
ソレホドまでに嫌がられてるコトに目を向けたらどうなんだ。


ちなみに、この場合の"嫌がられている"は、
"客に"というより"スタッフに"と言った方が正しい。
イヤがられているサービスを強行するアタイ達は、
客以上にソレを苦痛と感じていた。
好きでサービスしてるんじゃないやい。
もしアタイが客に怒鳴られでもして、
そう叫んでしまったとしても許してやってほしい。(ムリ)
このサービス以外は問題ナイ職場なんだケドな。
どうにかならんモノだろうか。


サービスを無くすのはムリだと判断したアタイは、
前回同様、客によってサービスを最低限に抑えるコトを提案した。
すると。
「店長がそんな気持ちでいるからスタッフがついてこないんだ。」
と怒鳴られた。
…ご尤もで。(-_-;)←どうでもよくなってきた。
キレちゃダメ、キレちゃ…。
心の中で自分に言い聞かせながら反撃開始。
「でしたら1度社長がお1人でやってみては如何です?」
「何?」
「私達が言っても納得できないでしょうから、
お客様から直接生の声を聞いてみては如何でしょうか。」



遠まわしに、
キサマも客に睨まれ怒鳴られてみろ。
そう言ったも同然の発言だった。
「後でスタッフも交えてミーティングしよう。」
うまく逃げやがったな…。
まずはキサマが見本を示してみたらどうなんだ。
上から命令して他人にやらせるダケだったらバカでもできんだよ。
そういうバカに限って相手の迷惑なんぞ考えてない。
このサービスが自己満足でしかないコトに気付いてクレ。


そして、その日の朝礼で集まったスタッフ達に社長は言った。
「ルームサービス廃止に賛成のヒトは手を上げて下さい。」
1人の学生バイトクンを除いた全員が手を上げた。
むろんアタイも。
「そうですか、分かりました。」
とても寂しそうに社長が言うので、
ズキズキと心が痛んだ。
「今までの意見を考慮して対処していきます。
結果が出るまではサービスを継続して下さい。」

!!Σ( ̄Д ̄;)…チクショウ。
ウッカリ同情してまったアタイの気持ちはどうなる。


開店してから1日中。
社長が部屋から出てくるコトはなかった。
だからオメェもヤレっつってんだよ。(←もはや社長と思ってナイ)
スタッフ達にどういうコトなんだと詰め寄られたが、
アタイだって雇われ店長だからどうにもなんないんだよ、
などと言って黙らせた。
長い1日が終わり、
終礼の最後の最後は社長の言葉で締め括られる。
いつもと何ら変わりなかった。
この時までは。
…つづく。
2003年10月10日(金)

■ そのヨンジゥニ。 ■

寒すぎだってば。


ハイ。観音デス☆


おいおい。
チミは慣れてるからイイかも知れんが、
アタイはコッチ方面ほぼ免疫ナシなのよ。
こんな人気ナイトコに連れて来て何する気?
と思わずにはいられないような山奥で車は停まった。
とにかく沈黙を作らないように話し続けていたが、
サスガにネタが尽きる。
「…で、話って何でしょか?」
「観音サンて、いつもこんな風に簡単に誘いに乗るの?」
「いや、ココまで乗ったコトはないケド。」
自慢じゃナイが、
いつでも調子には乗るが、
1人で男の車に乗ったのは初めてだ。(ホント自慢になんねェ。)


「俺のコト男だと思ってない?」
「そんなワケないでしょう。」
「危ないとか思わないの?」
だって相手は選んでるもの。(ぉぃ)
「少なくとも大沢クン(仮)は大丈夫だと思ってる。」
ていうか、ソレ以上近づいたら多分大暴れしマスガ。
どうでもイイ相手ならあまり気にはしないが、
好きなヒトの場合、急な展開は好みではナイ。(←何かが違う)
「観音サンて甘いんだよね。」
エェ。好きなヒトには激甘なんデスの。
「大沢クン(仮)じゃなきゃ付いてこなかったよ。」
怯んでくれるかと思って口にしたが、
コレじゃ8割方告ったようなモンデスナ。


近づいてくる大沢クン(仮)とは正反対に身体を仰け反らせながら。
「大沢クン(仮)は女に不自由してないでしょ。」
大沢クン(仮)は、その言葉を聞いて噴き出した。
「だからって安全とは限らないよ。」
否定しないのねぃ。(ちょぃと幻滅)
「そうやってAB女とも仲良くしてんのね?
職場内で修羅場っちゃうのはどうかと思うよ。」

経験者として。
「え?何のコト?」
「付き合うとか付き合わないとかの話になってんでしょ?」


「………ゑ?」(; ̄Д ̄)( ̄Д ̄;)「………アレ?」


「地元が一緒だから良く話し掛けられるけど、
そんな話したコトないよ…。」

「ゴメン。私の勘違いだったみたい。」(眩暈)
「どんな勘違いだよ…。」
「いやいや、気にしないで。」
テヘッと笑って誤魔化そうとしたが、そうはいかなかったようだ。
そしてどういう経路で話が逸れたのか、
ナゼか大沢クン(仮)の車は、
愛の密室から愛の説教部屋へと変貌を遂げた。
彼の派手な経歴に、
今現在掛け持ちしてるカテキョのバイトでも、
慕ってくる女生徒を喰らいたい放題喰らってるのだろう、だとか、
こうして巧いコト女を誘っては、
喰らいたい放題喰らっているのだろう、だとか思っていたが、
そんなナンパなイメージがガラガラと崩れていった。
彼はバリバリ硬派な九州男児だったのだ。


あんな男に付け狙われるのはアタイの態度に問題があると、
クドクドと説教をたれる大沢クン(仮)。
さっきまでの甘く危険な雰囲気は何処?
アタイ自身、そんなコトはとっくの昔から承知してる。
ソレより何より、ね…眠い。(=_=;)
後半は殆ど何を言われたのか覚えてナイ状態だったが、
何とか夜明けには暑苦しい説教から解放された。
その日から、大沢クン(仮)は口煩い姑のように、
アタイのコトに口を出すようになった。
クールで大人びた彼は幻だったのか…。
「大沢クン(仮)て彼女ができても長続きしないでしょ?」
「ナゼ…。」
「なんとなく、そんな気がする。」
他人にコレだもの。
彼女に対しては凄まじく煩そう。(←口にはできないが)


見た目がイイ分、損してるんだよな。
最初の印象がイイだけに、
知れば知るほどマイナス要素が増えていく。
「引き算の恋しかできない女が近寄りそうなタイプだから。
ちなみに私は滅多なコトでは減点しないぞ。」

アタイの場合はマイナス要素が可愛いポイントとして加算される。
恋は盲目というヤツなのか。
好きではなく、可愛いと思ってしまったらオシマイですな。
というワケで自分を売り込むコトも忘れない。
ソレがアタイ。


アタイの勘違い宣言から後、
大沢クン(仮)から接触を避けられていたAB女は、
だんだんと大沢クン(仮)の悪口を言うようになってきた。
自分が相手にされないからって文句言うなよ。
「彼と仲がイイ私にそういう話をするのはどうかと思うよ?」
いい加減キレ気味だったアタイがそう言うと、
AB女はこう答えた。
「観音チャンは騙されてるんだよ。」
ああ、オマエにな。
そんなひとモメふたモメがあって、
なんとか落ち着きを取り戻した頃。
またしてもルームサービス問題が浮上した。
イカつい客に怒鳴られた女性スタッフが、
堪えきれずに泣き出してしまったのだ。
…だから早く止めようって言ったのに。( - -)トオイメ


今回は皆本気だった。
本気故、中間管理職のアタイに重い責任が圧し掛かる。
そして再び社長と交渉するコトになった。
…つづく。
2003年10月08日(水)

■ そのヨンジゥイチ。 ■

あの勝手にしやがれは…。(何)


ハイ。観音デス☆


予想外の展開にオロオロするアタイ。
「え〜?ホントですか?」
グロンサン男2号は疑わしげにアタイを見た。
「…そういえば、そうだったっけ?」
「忘れてんなよ。昨日電話で約束しただろ。」
アタイが大沢クン(仮)と電話番号を交換しているハズはナイ。
助け舟を出してくれてるんだわ。(←他にナイだろ)
動転しすぎて気付かなかった。
ありがとう大沢クン(仮)。カッコよすぎ。(ウットリ)


「…というワケなんでゴメンナサイ。」
「じゃあまた別の機会に誘います。」
「いや、ソレは…。」
そんな機会はあってほしくナイゾ。
しかしハッキリ言えない小心者。
「なんだ観音チャン、大沢クン(仮)と付き合ってたのか〜?」
ナイスツッコミだよ、常連サン!
「バレちゃいましたね、スミマセン。」
「アハハハハハ〜。」(←もう何が何やら)
「そういうワケで、コレ以上誘うのは勘弁して下さいね。」


助けてもらっといてこう言うのもなんだが。
なんつうか…。
妙に慣れてる感じでちょっとイヤだなぁ。(-_-;)←ワガママ。
「ニィチャン、諦めなよ〜。」
笑顔を作りながらも目が笑ってナイ常連サン。
「…また来ますね。」
ビール1本で酔ったのか。
目の据わったグロンサン男2号ようやく退出。
…つ、疲れたゼィ。(-∀-;)


ちなみに、常連サンも大沢クン(仮)に合わせていたダケで、
ホントに付き合ってるとは思っていなかったらしい。
「ちょっと危なそうだったもんね。
帰りも気をつけた方がいいよ。」

そう言って帰って行った。
そしてその日の帰り。
「観音サン、家まで送りますよ。」
AB女が休みでヨカッタ。(ノT∀T)ノバンザーイ☆


大沢クン(仮)は車で通勤している。
が、従業員用駐車場よりもウチのが近いうえ、
方向も逆だったりするので、
送ってもらうのは心苦しい。
コレがサブ店長あたりだったら、
遠慮なく送ってもらっていたコトだろう。
乙女心ってモンデス。(何)
ネオン街に住んでるコトを知られたくなかったって話もあるが。
しかし結局送ってもらうコトになった。


大通りから家に続く一本道に入ろうとしたその時。
「そのまま家に向かうワケじゃないですよね?」
「へ?ココまっすぐ行けば家ダケド…」
「ドコで見てるか分からないですよ?」
「誰が…?」
「あのヒト。俺の車で送ってきますから。」
…そんな遠回りな。( ̄ェ ̄;)←この期に及んでもメンドクサガリ。
「ついでに話もあるし、ね?」(ニッコリ)
「うん…?」
話って何だ?
しかしイイ男の笑顔は最強だ。
アタイは大沢クン(仮)の後ろを、
乙女のように恥じらいながらノコノコと付いて行った。


車に乗り込むと、大沢クン(仮)は、
道も聞かずに好きな方向へ走り出した。
「あの…ドコへ?」
「ついでだからドライブがてらドコか行きませんか?」
行きませんかって…。
聞いてるワリにゃ既に家とはかけ離れた方向へ走ってるような。
マトモに話したのはこの時が初めてだった。
まぁイイか。
コレをキッカケに親睦を深めよう。


そんな軽い気持ちで付いて行ったが、
まあある意味、親睦は深まったような気もする。
ソレ以前に後悔した覚えもあるんだが。
…つづく。
2003年10月07日(火)

■ そのヨンジゥ。 ■

いつまで続くのだらう…。


ハイ。観音デス☆


スッカリ遊び友達になってしまったアタイ達。
AB女のおかげでコンビニ美少年にも興味がなくなったアタイは、
バイトの大学生に興味を持ち始めた。
昔、地元でホストをしていたコトもあるという彼。
彼の為なら毎日通ってピンドン入れちゃうゾ。(ムリ)
などと思わず血迷ってしまいそうな、
大沢たかおソックリのイイ男だった。
AB女に知られたら、どんな妨害に遭うか分からない。
絶対にバレないようにしよう。
アタイは細心の注意を払い、
大沢クン(仮)と親睦を深めようとした。
が、オクテなアタイ(テメェで言うな)は近づくコトもできない。
更に、このAB女はカンも鋭かった。


ある日、出勤したアタイに声を掛けてきたAB女。
「大沢クン(仮)と一緒に呑みに行く約束しちゃった。2人っきりで。
他のコが同じコトを言っても、
ココまでイヤな気持ちにはならなかっただろう。
ホントに一緒に呑みに行ったかどうかは知らない。
報告がなかったところをみると、
行かなかったんじゃないかと思われる。
それでも、コンビニ少年の自慢話は、
いつの間にか大沢クン(仮)の話に変わっていた。
「年がねぇ…ちょっと離れすぎてると思うんだ。
問題はソコだよね。」

何の問題デスカ?


スッカリ大沢クン(仮)と付き合う気でいるようだ。
コンビニ少年の時には年のコトなんか言ってなかったじゃないか。
大沢クン(仮)の方が少年より年くってるぞ。
おまけに落ち着いてるので年より老けて見える。
「別に相手が気にしなければイイんじゃない?」
「そうだよねーっ。」
シマッタ。更にその気にさせてしまった…。(←バカ)
どうも彼女のイキオイに負けてしまう。
勝負する前から戦意喪失のアタイ。
嗚呼…またしても見つめるダケの恋で終わるのね。
ところが、そう思っていたアタイにもツキが回ってきた。


この店にはカウンターがあり、
スナック代わりに呑みに来るお客サンも居たワケで。
ある日、カウンターで接客していると、
見覚えのある男がやって来た。
仕事帰りのアタイをナンパした物好きな男なんだが。
当時、毎日のように帰り道で待ち伏せされていた。
グロンサン男(過去日記参照)とよく似た、
ある意味危険な香りのする男だったので、
巧いことかわして逃げまくっていたのだが、
とうとう店を突き止めてのご来店。
アタイは慌てて名札を外した。


「この店に入っていくの、たまたま見かけてさ〜。
ココで働いてたんだね。」

…たまたま?
隣町に住んでる男が?
一体この男は何時から張っていたんだらう。
そう思わずにはいられなかった。
そして彼は、やたらフレンドリーに、
隣に座っていた常連客に話し掛け始めた。
「よくこの店に来るんですか?」
「そうだねェ。観音チャンの顔見にだけどね。」
常連客はガハガハと笑いながら冗談まじりに言った。


「アハハ〜。○○サンてば調子イイんだから〜。」
できればこの男には、そういうコメントナシでヨロシク。
しかも名前バレちゃったし。(←嘘の名前を教えてたヒト)
イヤな予感がして仕方ないアタイ。
「そうですか〜。実は俺も観音サン好きなんですよね。
なんか特別美人ってワケじゃないんですけど、
話してるとホッとする雰囲気があるじゃないですか。」

冗談でもやめてクレ。(←引き潮状態)
つーか、褒めるか貶すかドッチかにしろ。
でもキサマには顔のコトをとやかく言われたくナイがな。


グロンサン男2号はドレダケ自分が好きか恥ずかしげもなく熱弁し、
歌も唄わず、ビール1本とお通しのみでカナリの時間粘っていた。
そろそろゲロリンとイきそうだったアタイは、
出勤してきた大沢クン(仮)に、
カウンターに入ってもらって逃亡するコトにした。
が。
「観音サン、仕事終わってから予定ありますか?」
午前3時に予定のある人間が居たら教えてクレヨ。
「仕事終わってからって…深夜だよ?」
こんな状況でもウソが吐けないのは問題アリだろう。
「少し話したいんで、待っててもいいですか?」
現在の時刻23時前後。
そんな時間まで何をして時間を潰すつもりなんだ。


心から勘弁願いたいと思っていると、
大沢クン(仮)が会話に割って入ってきた。
「観音、今日は俺と約束してたじゃん。」
よ、呼び捨て!?約束!?ゑ!?Σ(゚Д゚;≡;゚д゚)ゑェっ!?
…つづく。
2003年10月05日(日)

■ そのサンジゥキゥ。 ■

そして今日も衝動買い。


ハイ。どうにも止まらない観音デス☆


【絶対絶対許さないんだから。】


「…なんじゃコリャ?」(ー’`ー;)
出勤するとアタイの持ち場にメモが置いてあった。
仕事のメモだと思ったアタイは、
ウッカリ目に入れてしまった。
可愛らしいが読みにくい水色の文字が、
そんな風な書き出しでギッシリと書かれている。
この字は間違いなくAB女の字だ。
「…………。」
見なかったコトにしよう。ウン。
イヤな予感がしたのでソレ以上は読まずに放置するコトに。
すると。


「あっ!やだ〜。こんなトコにあったんだ!」
AB女が慌てた素振りでやって来た。
「もしかして読んじゃった?」
「…ちょっとだけ。仕事のだと思ったんでスミマセン。」
「読んじゃったんだ〜。参ったなぁ。」
イェ。参るホドは読んじゃいませんから。
「大丈夫。すぐに気付いて最初しか読んでません。」
「え〜?ホントに〜?」
「ハイ。誰を許さないかまでは知らんので安心して下さい。」
しかしAB女はしつこかった。


「気にならない?」
「いや、別に。」
「気になるでしょ?」
「私のコトなんですか?」
「やっぱ気になってるんだ〜。」
「いや……ハイ、ソウデスネ。」
「読んでもいいよ。」
仕事をさせてもらいたいんだが。
「マネージャーのコトですか?」
「読めば分かるって。」
どうしても読ませたいんだね?


ソレほど量があるように見えなかったソレは、
小さな紙切れながらも、
ヒトを十分に呪い殺せそうな言葉で埋まっていて、
読んだ後で酷く気分が悪くなった。
簡単に説明すると、
彼女が許さないと書いたのは、
彼女が妹のように大切に思っていた友達で。
彼女の部屋にその友達が泊まりに来た時、
自分の彼氏とヤッちゃったそうな。
彼女の寝ている横で。
しかも彼女が気付いていないと思って、
2人はコッソリと関係を続けていたらしい。
ついこの間ドコかで聞いたような話だ。(横でヤッちゃいないが)


読み終えてメモを返すと、
盛大な溜息を吐きながら彼女の話は尚続いた。
その事件があってからの3人の修羅場劇の詳細。
地元を離れる決心をして家を飛び出して来たコト。
実は資産家の娘で、(←あまり話に関係ナイ気がするが)
親から家に帰れと電話が掛かってきているコト。
ダケド、イヤな思いをした地元に戻る気がナイコト。
そしてこう言うのだ。
「どう思う?」
「…大変ですね。」
むしろアタイが。
一体いつになったら解放してくれるのだろうか。


イヤな思いをしたのは分かる。
裏切られたショックも分かるが。
どうしてそんなメモを職場に持ち込んだのか。
そういえば彼女はいつも仕事中に何か書きモノをしていた。
もしかして毎日のように思い出しては、
こうして怨みつらみを書き出しているのだろうか。
ソレともアタイに読ませる為に、
今日はたまたまこんな内容のモノを書いたのだろうか。
同情するより恐ろしいと思う気持ちが勝ってしまった。
『私ってこんなに可哀相なの』的な話というのは、
どんなに仲のイイ友達でも嫌いになれる要素を持っている。
しかし彼女は特別仲がイイワケではナイ。
おまけに。
友達と彼氏がヤッちゃってる時の情景が思い浮かぶほど、
詳しく話してくれなくてイイから。

女同士の下ネタは露骨すぎて苦手なのだ。


「久しぶりにヒトに話してスッキリしたよ。」
「そうですか、ソレはヨカッタ。」
その分アタイが胸ヤケしているようだが。
でもせっかく(?)話を振られたのだから、
何かコメントしておくべきだろう。
「その友達とは連絡とってないんですか?」
「それが普通に電話掛けてくるんだよね。
信じられないでしょ?人のコト傷つけといて。」

どうやら彼女は、
浮気されたら相手の女を憎むタイプらしい。
残念ながらアタイは自分の彼氏、
若しくは自分が悪いと思うタイプでな。
おまけに自分で傷ついた等と言うヤツが好きではナイ。


しかしココはひとつ相槌を打って終わらせようじゃないか。
「そりゃ酷い。相手にしない方がイイですよ。」
「観音チャン、今日仕事終わったら何かある?」
「いえ、別に。」
「じゃあウチに来ない?」
………シマッタ。(-_-;)←あまり考えずに答えたヒト。
夜通し恨み言を聞かされるのはサスガにちょっと…。
というワケで、
何も知らないサブ店長を引きずりこんで、
深夜のドライブをするコトに。


ナカナカ帰ると言い出さなかったAB女と、
自分からお開きにしようと言えないアタイとサブ店長は、
翌日の昼過ぎまでアタイの車でドライブし、
ウチの店が開いてすぐにフリータイムで入店。
元気に唄い続ける彼女の声を子守唄に、
出勤時間まで爆酔していた。
余程楽しかったのか、
その日から彼女に誘われて出掛けるコトが多くなった。
きっと彼女は寂しかったんだろうと思う。
…つづく。
2003年10月03日(金)

■ そのサンジゥハチ。 ■

今月早くもピンチ。


ハイ。買い物依存症観音デス☆


社長に言ってもどうにもならん。
しかし苦情は増える一方。
そこで。
ルームサービスの回数をコッソリ減らしていたアタイ達。
1時間に1回のところを、2時間に1回にしたと思う。(←勝手に)
4時間も唄えば通常の客は満足して帰るので、
ルームサービスは1回で済んだ。
ドコぞのバカは1人で8時間唄い通していたが。


そしてその時このバカは、
注文した唐揚にポテトをサービスして頂いた。
が、ドコで見ていたのか翌日。
このバカが仕事へ行くと、
マネージャー(奥サン)に呼び出しをくらった。
「スタッフが勝手なコトしたら怒らなきゃダメでしょ!」
ご尤もで…。( ̄ェ ̄;)
「それともアナタが頼んだの!?」
「あ〜えと〜その〜…すみません。」
「今度こんなコトがあったらクドクド……」
っていうか、見てたならその場でナゼ怒ってくれないんだ。
個人的に文句言われても、
本人の居ないトコでチクるみたいで
ハイソウデスとは言えないじゃないか。


しかもサービスしてくれたのはアタイの苦手な姉サンでして。
アタイより6つばかり年上だったか。
よくよく30前後のAB女と縁があるようだ。
コッテリ絞られ終業後、
ロッカーにAB女からの手紙が入っていた。
【私のセイで怒られちゃったね。
でも私は何も言われなかったよ。
もしかして観音チャンのセイになってるの?
きっと観音チャンに文句言いたかったんだよ。
そういえば今日ね……………。】

マネージャーがアタイのコトを何と言っていたか。
アタイのあまり聞きたくナイコトが、
ソコにはつらつらと書かれていた。
このヒトの目的は一体何なんだ?
マネージャーの言葉にも傷ついたが、
ソレ以上に得体の知れないAB女が怖かった。


どうしてアタイがこのヒトを苦手としていたかというと、
男絡みから始まった気がする。
当時、近くのコンビニにキレイな兄サンがいた。
薬局に勤めている時からのお気に入りである。
その話を他のコとしていた時、彼女が乱入。
「ソレってもしかして○○クンのコトかなぁ?」
「いや、名前まではチェックしてないから。」
「でもあの店でカッコイイって言ったら○○クンだよ。
私、知ってるよ。」

「そうなんだ。」
「専門学校に通っててねぇ、年は21。
確かにカッコイイんだけど変わってるんだよね〜?」

「へぇ〜。」
だよね?と同意を求められても知らんがな…。


実はアタイがこの兄サンを気に入っていたのは、
昔好きだったヒトにちょぃと似ていたからであって、
中身までは特に気にしちゃいなかった。
昔から他人の私生活にまで興味を示さないアタイ。
知らないからこそ色々と妄想するのが楽しいのであって(←危ない)、
現実を突きつけられると楽しみが減ってしまう。
が、そんなアタイの迷惑も顧みず、
彼女のマシンガントークは続いた。
親切心だったのだと思いたいのはヤマヤマなのだが。


「よくモーニングコールしてるんだよ。
でも寝起きの○○クンていつもにも増して変でね。
そうそう、夜中に突然ご飯を食べに来るコトもあるんだ。」

コレって親切なんデスカ?
アタイには、
『彼と私はこんなに仲がイイの〜。』
と言ってるようにしか聞こえなかったんだが。
そんなワケで返す言葉も、
「へー。」(←棒読み)
くらいしか出てこない。
できればその後に、『だから何?』と付けたかったくらいだ。
が、しばらく一緒に仕事をしているうちに、
彼女は悪気があったワケではなく、
他人の気持ちを考えないヒトだというコトが分かった。(酷)


なので、マネージャーの件で手紙をくれたのも、
彼女なりにアタイの心配してくれたのか、
自分の心配をしていたのかサッパリ分からん。
【私、クビになったらどうしよう。】
と締め括られていた所を見ると、
どうも後者ではナイかと思われる。
元はと言えば正社員になるつもりで働き始めた彼女。
年がいきすぎているという理由で、
バイトから昇格するコトはなかった。
おまけに身体が弱かったので、
いつクビにされるかヒヤヒヤしていたようだ。
その割には夜遊びしすぎなので同情できないのも事実。(冷)


しかし、そんなアタイの胸の内を察知したのか。
彼女はスゴイ行動に出た。
…つづく。(何か脱線してないか?)
2003年10月02日(木)

■ そのサンジゥナナ。 ■

予想通り大忙しだったよぉん。


ハイ。オツカレ観音デス☆


多少のイジメには免疫ができていた為、
ソレほど影響もなく仕事は続けていた。
がしかし。
更にその後、実施していたサービスで問題が起きた。
カラオケ好きのスタッフが多い中、
常々疑問に思われていたルームサービス。
1時間おきに灰皿交換と注文を聞きに行くというモノ。
迷惑な話デショ?


自分が注文したモノを店員が運んで来る時でさえ、
マイクを離して歌を中断するお客サンだっているのだから、
初めて来店したお客サンの殆どはビックリして固まる。
『早く出て行け』と言わんばかりのお客サン。
その視線を無視して笑顔を振りまき、
「灰皿の交換を致します。
お飲み物のお替りは如何ですか?
お食事の方は宜しいですか?」

などと、余計なお世話的なコトを言って立ち去るのだ。


ハッキリ言って、
このサービスで注文を受けたスタッフは殆どいない。
奇跡的に注文を受けた時は、
誰もが注文を取ったスタッフに拍手喝采した。
唯一このサービスを普通に受け入れてくれたのは、
カラオケの練習に来ているジイチャンバアチャンくらいだ。
他の店に比べると、ウチの店の部屋代はカナリ安かったと思う。
ソレでも固定客が付かなかったのは、
このサービスのセイに違いない。
アタイ達は、そう確信していた。


フリータイムで客が入った時など、
誰がルームサービスに行くかで良くモメていた。
仕舞いにはジャンケンに燃えるスタッフ一同。
仕事は公平にしなければイカン。
なのでルームサービスに行った者はサービス終了後、
受付にあるルーム表に、行った時間と自分の判を押し、
自分の働きっぷりをアピールするようになった。
嫌な仕事を全員が平均的に負担するようになり、
このサービスの心地悪さに慣れてくる。
コレがアタイ達の仕事なんだと思ってしまえば、
お客サンに冷たい目で見られようがヘッチャラ平気。


しかし心の奥底では、
誰かお客様アンケートに苦情を書き込んでくれないだろうか。
そう願っていた。
そして、とうとう願って恐れていたコトが起きた。
「注文があったらインターフォンでします。
灰皿もそんなマメに換えてもらわなくていいですから。」

その日3度目のルームサービスを受けた若いカップルが、
スタッフに落ち着いて唄えないと文句を言ったという。
ナイスカポー。(パクリ)
スタッフや客の様子を聞いて問題アリだと判断したアタイは、
社長へ直訴するコトに。


「ルームサービスのコトなんですが、
お客様から苦情も出ているとスタッフから報告があります。
他の方法を考えた方がよろしいかと…。」

「ウチはこのサービスをウリにしてやっていきたい。」
スタッフ達を納得させるように、と言われた。
…アタイも納得してナイのにどうやって?(ー’`ー;)
「でしたら若いお客様ダケでも回数を少なくするなどして…」
「絶対にこのサービスは続ける。
コレは他の店でやってないサービスなんだ!
それにカップルなんか部屋で何してるか分からないだろう。
そういう意味でも必要なサービスなんだぞ。」



だったら各部屋にカメラでも設置しろよ。
バカか、コイツは。
迷惑だからドコもやってねェんだよ。
と思いながらも、
アタイは大人しくスタッフ達を説得するコトにした。
…つづく。
2003年10月01日(水)


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抗議などは受け付けません。 / 観音。