気が向けば・・・。


この今の瞬間に過去も未来も入ってるらしいし(何時でも)この小っさな頭蓋の内に宇宙も入ってるらしいし(誰でも)
だから、ひょっとしてこの矛盾に溢れた日記も、何時かの誰かに繋がったりするかも、って思ったから
少しだけ秘密度を緩めました。



子ども虐待防止「オレンジリボン運動」

2006年05月08日(月) 平成18年度GW回想

まず4月終わりまでは家族が交互に風邪を引いていたが、5月には咳は残るものの、何とかお出かけできるまでになった。

一、憲法記念日には河口湖日帰り旅行。
これは息子が大の富士山ファンであることと、娘の好きそうなオルゴール館目当てであった。
地震に備えて各自カロリーメイトのたぐいと飲料、使い捨て携帯トイレを忘れずに。
朝8時に家を出て、京王線の高尾山まで2時間、そこからJRで大月へ、そして富士山のイラストが描かれた電車で河口湖駅に着いたのがお午過ぎ。
その富士急行の車内でそばに立っていた何かの学生サークルの団体とおぼしき男女の会話が面白かった。
ある女の子は、卒業後の進路というテーマ?で、およそ1時間近くも、同じ話題を繰り返していた。自分がかつて訪れた和歌山県を心底気に入っていて、それで誰か和歌山の人に嫁にもらってもらいたい、それもお寺の住職さんちなんかに嫁ぐのが夢だ、自分は修道院に憧れたりもしたけど今はお寺が好き、とにかく和歌山って良い。としかしゃべっていなかった。聞き役の「先輩」の身上はついに話題に上らず、
私は聞いているそぶりを見せないようにしながらも内心は(どうしてこの娘(某女子大の学生らしい)は、一言「先輩は?」と話を振ってあげないんだろうなあ。それにしても同じ話をよくぞ相槌も打ちながら根気良く聞いてあげてるよなあ、この若者は。婿にするならこういう男子だな)と思っていた。

すごく良い天気で富士山も綺麗で、オルゴール館もステキだったし、湖のボートもなかなか良かったけど、
思いのほか、一番の収穫は、「猿回し」プロの(お猿の)超絶技巧とお笑いを思い切りライブで見たという満足感と、お猿さんがこんなに可愛いものとは知らなかったという感動。帰りにお猿さんが握手してくれた。こっちが手のひらを上に向けて出すと、そのうえにチョコンっと、ちーいさい手を載せてくれる。それは実にもう、可愛いったらありゃしないようなものであった。
その猿回し舞台のすぐそばに来るはずの、駅に向かうバスが(それも17時12分が最終バス)、30分も遅れたときにはちょっと心細かった。

その帰りの京王線で乗り合わせた若者の一団は、みんな今時のファッションに身を包み、補聴器をつけ、手話で快活におしゃべりする人々で、「ヨーチェケラッチョ」のゲームに興じていた。不思議とあまりうるさくなかった。むしろ「ああ、若いっていいなあ」と微笑ましく見えた。のは、私も歳をとってしまったということなのだろうか。
子供達はぐらぐら船をこぐように車内で眠っていた。順調に行っても家に帰り着くのは10時過ぎるはず、どこでご飯を食べることになるのか夫の心次第。彼がどう出るのかさりげなく見守っていた。そしたら高尾山駅で降りて食べようということになって、子供達はこんなときに「マクドナルドに行きたい」などという。お夕飯なのにマックはちょっといやだ。結局たまたま見つけた白木屋で、お酒は飲まずにそばオムレツ、パッタイ、唐揚、お茶漬け、サラダなどで済ませ、帰宅は11時近くだった。洗濯物を外に干していたのが哀しい感じだったけど大変楽しかった。

二、両国にある江戸博物館の特別展でナポレオンとベルサイユ展を観にいった。とにかく混んでた。午後から行ったので、閉館前になんとか全部観られて良かったなあと思っていたら、
「この隣の駅に、松尾芭蕉の博物館があるから、閉館まであと30分しかないけどちょっと行ってみよう」と夫が言うので、子供達をせき立てて大急ぎで17時前に滑り込んだ。
こんなに汗かきかき走ってきて、観たのは何だか俳句マニアしかよく分からない資料なので、はじめは娘などいかにも退屈って顔をしていた。
が、裏庭の木々の間を、芭蕉の俳句が描かれた短冊探しながら歩くのはしみじみとして良かった。
隅田川沿い〜森下駅までの帰り道、飲み物のために寄った個人商店で、私は懐かしい「不二家のペンシルチョコレート」を買ってしまった。
その店の壁に貼ってあったポスターが、この日の最大の収穫かもしれない。それはある学校の同窓会の案内だったけれど、
「催し物」という字の左右に、飾りのつもりなのか、

┘└  ┘└
┐┌  ┐┌  ←こういう記号が書いてあった。

漫画などでは怒りを表現するこの記号ふたつで、「催し物」は挟まれていた。
青筋立てて怒っているかのようなこの表現を、どういう意図でこの隅田川近くの商店街の知る人ぞ知る学校の同窓会の催し物を強調するために使用したのだろうか。何をそんなに怒って催そうというのか、未知の感覚ワールドを垣間見たようで、そのあとずっと気分爽快だった。

で、帰りはまたも外で食べようかということになって、私は(最近こんな状況の時には必ずジンギスカンのお店を提案するので例によって)駅前のヤマダモンゴルに行こうと言ったのに、また今度も却下された。(元ドサンコとしては残念なことに、羊肉に思い入れがあるのは家族で私だけらしい)
自宅最寄の駅前で食べるのかと思ったら、途中の中目黒駅前で食べようという。
しかもまた子供達がマックに行きたいというわけで、ナカメでマックってあるのかわかんないけどきっとある筈と、確信も無いまま探し回り、結局駅に戻って改札で聞いてみたら「この駅にはマクドナルドはないんです」って言われて、一駅歩くことになってしまい、祐天寺駅で入ったマックのハッピーセットのオマケで娘がすっごく期待していた「きらりんレボリューション」のカードとやらは、まだやっていなくて(次回のオマケなのに雑誌を見て彼女が勘違いしていたのだった)
全く何をやっているんだか訳が分からないような帰路だったけど大変楽しかった。

三、娘が学校から借りてきた「わかったさんのアップルパイ」の本を参考に二人でアップルパイ&ふりかけパイを作って焼いたらすごく美味しかった。
冷凍パイシート使用。以前やってみたときよりもはるかにうまくいったので、今度からこの焼き方をよく覚えておこうと思う。アップルパイのほうは220度で10分、200度で10分、180度で10分だ。
ふりかけパイは180度で15分。これはシートをスティック状に切ったものにお好みで色々ふりかける。
シナモンシュガー。粉チーズ。カレー粉&塩。青海苔&塩。今回はやらなかったけど、七味唐辛子や紅茶の葉もいいと書いてあったので次回やってみたい。
娘は食器洗いもお風呂掃除もしてくれて、最近やる気マンマンでホント感心する。この日の作業も娘がいたからとりかかれたようなものだ。
私は買えばあるものをわざわざ作るなんて事は滅多にしない。いつか冷凍パイシートじゃなくて生地を手作りすることがあるのだろうか?
まあ、手抜きであれなんであれ、オーブンで何かが良い匂いで焼けるということは、大変楽しかった。

四、ソファに座った状態でテレビを正面から正しい姿勢で観るために、夫が勝手にダイエーで買ってきたテレビ台が、本来テレビ載せ目的で作られた家具ではない上、中途半端なサイズのためビデオ&DVDプレーヤーを置くスペースがなくなってしまった。
そしたら夫はそのプレーヤーをなんと縦置きで使えばいい(しかも、「もし使いたいなら」なんて言って。使うに決まってるでしょう!)と言って、
床に縦に置いた。これにはあきれてしまった。彼は「プレステだってPCだって、縦におけるんだから、これだって縦置きでも使える」と主張。
そういう問題だろうか?再生とか録画とかの字だって水平に置くことを前提に印刷してあるし、DVDを載せるお皿だって水平にそっと置くことが前提に作られているわけで、これじゃ入れるときも曲芸だし、出すときは横にころがり落ちるディスクをすばやく手で受けなきゃならないんだよ?なんかおかしいでしょ?それをおかしいと露ほども思わない感覚の人が、なぜ今このときに私の夫なのか、人生って不思議だよ・・・。
で、私はこれ見よがしにハリー・ポッターのDVD「賢者の石」をブックオフで買ってきて家族で観た。ほらこうやってDVDライフを楽しむ上で、この縦置きは何だか変でしょう?って気づいて欲しかったが、彼はそんなこと気にもせずに子供達と映画を存分に楽しんだ。
ところでハリポタって今更ながら面白いんですね。
原作のほうは、息子のお下がりを今は娘が読み進めていて、やっと「アズカバンの囚人」まで追いついた。息子は「不死鳥の騎士団」の上巻までいっている。そして遅ればせながら私もやっと「賢者の石」を読み終わり、今は「秘密の部屋」。すっかりはまって、夢にまで出てくる始末。
やはり世間で面白いと言われるものは、くやしいけど面白いということが良くわかり、大変楽しかった。

以上、無事に過ごせた本年度のGWの記録。



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