気が向けば・・・。


この今の瞬間に過去も未来も入ってるらしいし(何時でも)この小っさな頭蓋の内に宇宙も入ってるらしいし(誰でも)
だから、ひょっとしてこの矛盾に溢れた日記も、何時かの誰かに繋がったりするかも、って思ったから
少しだけ秘密度を緩めました。



子ども虐待防止「オレンジリボン運動」

2005年04月30日(土) 我が家の自転車ライフ

かつて我が家には車があったけど、この辺の道は狭いし、どこに行っても駐車スペースには苦労するし、
子供が大きくなってきたので必ずしも車じゃなきゃって訳じゃないし、あまり乗らないと維持費や税金がもったいないけど
いつも私が「あーあーあー、この車、なんだか車くさくて息苦しい。乗るなり酔いそう」と文句ばかり言ってるので、結局中古車店に売ってしまって、かれこれ一年にはなる。
まあ、私は元々ペーパードライバーだから(しかも最近、免許失効したし)あんまり関係なかったけど。
反面、自転車は目下、大事な移動手段。ないと困る。

娘は友達から譲ってもらったお古の自転車を持っている。近頃、ようやく、補助輪をはずして練習しはじめた。
コーチはもっぱらパパで。今はまだ、ペダルを半こぎくらい。乗れるようになりたい反面、ちょっと疲れてくると、泣きが入る。
友達が乗れるのを羨ましいのはヤマヤマだけど・何かができるようになるためには、努力が要るんだ、とわからせる教育的効果は認める。
私はというと、自転車の乗り方を教えるということがどうも難しいので、彼女の特訓は、夫に任せっきり。
それに、心のどこかで、「まだ乗れなくたっていいよ」と思っている。
乗れるようになった子供が、一人で友達の家などに行く図というのが、なんだかまだ不安。
頭の隅によぎってしまう。坂道で止まりきれずに・四つ角で出会い頭に・ふらついて転んだ拍子に・車にひかれたりしないかとか。こわい。
だいたい、よそのお子さん達の親御さんて、ずいぶん大胆じゃないのか。7歳や8歳の女の子で、夕方〜夜のお稽古事に、暗い道を一人で行き帰らせるなんて、このご時世に私には怖くて出来ないよ、徒歩でも。
でもまあ、彼女が自転車に乗れるようになってくれないと、家族で自転車お出かけが難しい。
今は私のママチャリの前かごに、ひざを思い切り曲げて無理無理に乗せて運んでいるんだけど、坂道じゃ私の腕も筋肉痛になってしまう。

パパの自転車は最近、街角で盗まれ、とうとう出てこないので、「買ってきたよ」というので見ると、それは新しくてかっこいい。
いいなあ。どうして彼は、自分のものを買うのに私に遠慮しないで買ってこられるんだろう。それは自分で稼いだお金だからって頭だからか。
こんどは絶対に盗られないように気をつけるという。
休みに一人で出掛けるというときに「ちょっと自転車に乗ってくる。」というのが、なんだか可笑しい。だって自転車は移動手段でしょう。
男の人&男の子ってそうなのかと思うけど、「車に乗ってくる」「自転車に乗ってくる」「電車に乗りにいく」「新幹線に乗りたい(だけ)」とかって、変だと思う。それに乗ってどこに何しに行くのかが重要なのに。

息子もそう。彼の自転車は入学祝に買った、やっぱり新しいもの。それでよけい嬉しいらしく、ときどき自転車に乗って走るだけが目的の散策に出掛けていく。地図を眺めておもむろに立ち上がって「散歩に行く」と言う時は、たいてい2時間は自転車に乗って帰ってこない。
彼に言わせると、4月は遠征期間と決めていたらしい。「今日は、南東方面の道を制覇してきた」と大汗で誇らしげに帰還する。
川崎に行ってみたり、三鷹に行ってみたり。
私もあきれながら、「せめて、連絡がつくように、携帯電話と、小銭くらい、持ってってよ。腕時計は絶対して、時間を気にしてよ」と注意はしている。
先日も、私が娘の手芸に付き合わされている間にいつのまにか息子は自転車に乗っていって、一時間ばかり経ってから、電話をかけてきた。
「今、おばあちゃんちにいるんだよ。246を通って行ったの。これから帰るから」電車で行けば30〜40分くらいのところにある、横浜の私の実家からだった。
母が居てよかった。お茶を飲ませてもらい、お菓子とお小遣いをもらって、帰還。

気持ちはよくわかる。私も昔、会社から家まで、電車で1時間くらいかかるところを、歩いて帰ってみたことがあったわけだし。
勘を頼りに自力で行ってみるのって楽しいよね。
だけど自転車のスピードは本当は苦手。ここは安全だとわかっているときには飛ばすと楽しいけど、本当はいつも死の恐怖と戦ってこいでいる。
いつ何かがあってもおかしくない。スリリングだ。なぜ倒れないのか不思議だとおもう。タイヤは二つしかないし。
よく転ぶたびに「今、子供を乗せていなくて、良かった」「今、ここに車が来なくて、良かった」と思いながら、でも8年近く乗っているママチャリは、へこんだりゆがんだりするので、その履歴を見ながら、気を引き締めている。ぼろいけど、30歳過ぎて初めて自転車を使いこなせるようになったときのはじめての自転車なのでなんだか替えられない。近所の子供に混じって公園で練習したのだった。息子を乗せて買い物するために。
だけど学生時代に一度、無理やり自転車で走る羽目になったことがあった。
友達は、同じ学部の子で、校舎から最寄駅まで、自転車貸すからっていわれて、二人で走る羽目になったいきさつを、今は忘れた。何か急ぐ理由があったらしい。覚えているのは、大人になってから初めてまともに乗ってみた自転車のスピードと、前を走る彼女の背中を見失わないように街中をすり抜けたときの、人や自転車とすれ違いながら死ぬ思いをしながら必死で走ったときの、張り詰めた恐怖だけ。
今も時々、夢に見るし。



2005年04月16日(土) お祝いに焼肉とか手芸材料って前にもそんなこと言ってたっけ

なんだか忙しかった〜〜〜。やっと軌道に乗ってきたかな、息子の入学、娘の進級。
娘は近所の新一年生と一緒に登校し始めた。連れて行ってあげている先輩おねえさん、という図、には見えない後姿・・・なんだかどっちが一年生だか分からない、なんて言ってはいけない。
この一年でできるようになった大小数々のことを振り返ると、感慨深いものがある。
去年の今ごろは、間違いなく登校下校するだけでも、すごいことだったわ・・・。
先日の一年生の入学式には私は来賓として参列したので、二年生が歓迎の出し物をやるのをシッカリ見られて、それだけは得した。
しっかり台詞も言えてて、親ばかながら、ああなんて素敵な二年生になったの、みんなもだけど、特にウチのコ!なんて密かに思って見てた。

それからほどなくして息子の入学と、そして朝5時起きしてお弁当作りの日々。ていうかなんでウチの炊飯器、タイマー機能壊れてるのさ?時計さえ狂っていなかったらあと30分遅くまで寝ていられるのに。おにぎり握りながら、まだ起きてこない息子に焦っちゃう。起きてから制服を着替え終わるまでに30分かかるって何なのか。そんなにネクタイが難しいのだろうか、あれほど練習してたのに。そして荷物がやたら重いらしい。いっそ2部ずつ買ってひとくみは学校に置いておくっていうのもいいね。でもお金かかるね。混んだ電車で帰宅すると「肩が痛いー」といいながら早速宿題をやるのが精一杯の彼。
受験、終わったら終わったで、「さあこれからがスタート」だとか言っちゃって、ついていくのに結構タイヘン、とは分かってるけど、なんだか見てると、今はウチに帰ってきたときくらいゆっくりしなさい、って気分。でもホントはそれじゃあ置いてかれるよね?
近所の、公立に行けば、5分で学校に行けて、給食もあって、時間も体力も親子共々ラクだったのに、とか、ふと思ったりする。
いやいや、そうじゃない。3年後に高校受験が控えているんだから、公立組の子たちも頑張っている。

何かをラクにしたいがために、どこか別のところで苦労する。何かを得たのだから、何かを捨てなくちゃいけない。何もかもがベストで何もかもが素晴らしい道なんてない。
それなのに、受験情報ネット掲示板なんかでよく見かけるのは(この手の議論に加わるのは不毛だからやらない、見るだけ)、
公立VS私立、どっちがこっちが絶対だ!みたいな。そんなの変だし。
「あんなに苦労して、遊ぶのも我慢して、中高一貫校に入ったのに、公立中の子が地元のトップ公立高校に進むの悔しい、その高校が自分とこの私立校よりも偏差値高くて損した」だの、そんなの嘆くのはおかしい。損得だけで学校に通わせるのだろうか?
でもまあ、言いたくなる気持ちもわからなくないけど。だけど、あれもこれもなんて虫が良すぎる話。

娘のときはどうなるのか今から気になってきた。お兄ちゃんは駆け込み受験で6年の夏はかわいそうなことしたから、私立を受けるんなら更に早くから余裕持って準備させたい、それには早くから志望校イメージできるように・・・早いうちに計算力だけはつけさせて・・・なんて、
もう考えてしまう自分、昔の私が見たらなんて言うだろう?
早期教育にも反発してた私の持論は「子供は遊ばせる!遊びこそ優先しなきゃ、人格だっておかしくなるし!小学生が受験勉強なんて!」とばかり思っていたのが・・・。立場変われば変わるもんだ。

「苦労を先取りして、後々ラクに、そしたら幸せが待っている」なんて夢に取り付かれたまま、結局そのラクの恵みをうけないまま一生を終わる、
・・・そんなことにはしたくない・させたくない、って思っているのに、現実が邪魔。
だったら、もう、その「苦労先取り」自体を、幸せだと感じてしまう癖をつけちゃえば、いいのかも?そして「先取りの時代」にも小さなゆとりと幸せが混ぜ込んであれば、やや気分がいいかな?

で、この土曜の夜。夫が焼肉屋に行こうと言い出した。先週も入学祝だっていって外食したばかりなのに、どうした風の吹き回しか?
聞くと「選抜クラスに入れたから、お祝い」だと。しかもデザートまで、何でも好きなものを言いなさいって。(いつもは私が言い出さなきゃデザート注文なんてしないのに)よほどめでたいことらしい。
いや確かにめでたいかも。まさかと思った。ふたを開けてみたら選抜クラスにいたのは信じられないというか、お見事というか、でも、実はこの学校ってそんな程度なのかー(笑)とか、実はこのクラスでは息子が最下位だったりしてとか、却って置いてかれたりしないかしらーとか、複雑な心境。

そんな祝勝ムードでこうやって夜更かししてしまい、明日は日曜、進級祝いに娘に手芸用品をいっぱい買ってやろうとしている。ユザワヤとかで。
牛角行ってユザワヤ行く、そんな休日、ゴールデンウィークだけじゃない我が家の新定番。なのか?



2005年04月01日(金) 温泉噴出とか引越しとか

以前から水道局の委託業者に言われていた。
「メーターの更新期限がきてますので、交換しなきゃいけないのですが、その作業をするためのバルブが故障しているので、まずそれを治さなくてはならないんです」
それは本来こちらが自前で治すべきものなんだけど、うちの場合、その修理をしようとすると、家の前の公道を掘らなきゃいけない。
それは手続きも費用もすごいことになってしまうので、
代替策として、敷地内の駐車スペースを一部掘って、そこにドライアイスを使って一時水を断水してから、バルブ・メーターともに交換する、
そして費用は特別に水道局持ちで。ということになった。
駐車場のタイルは一部壊して取り替えることになるけど、致し方ない。
・・・・・・。
ドライアイス・・・・。
煙。

どこかからか硫黄の匂い?
温泉のガス?温泉?こんなところから?

偶然温泉掘り当てたとしたら?
昔住んでいた祖師ヶ谷大蔵にも街中に温泉があって、お風呂屋さんになってた。
もしここから出てるのが温泉だったら、うちはどうすればいいの?
この温泉をうちに引いて自分ちだけ楽しくお風呂に入っておけばいいのかな?それとも、なにか一商売始めてもうける話?
どうしよう。
パパに相談しなくちゃ。資産価値は?この家は健康ランドに建て替え?投資?借金?
会社設立?そして私の日常はどう変わる?社長婦人・・・・!?

・・・なあんてことを妄想してもあとで虚しいので、逆に、敢えてもっと困った状況を考えてみた。

6年前に中古で買った家と土地。ここは実はかなりやばい物件だった。権利書をよく見たら、持ち主の変遷が、妙だ。
しかも不動産屋さんからさらに衝撃の事実を知らされた。詳細は言えないが、
とにかく来月荷物をまとめてここから引越ししなくてはならない。
どうする、息子。「だからいまのうちに、身の回りの整理、しておきなさい。」
って言ったら
「まじ!?どこに引っ越すの?何日?」

って間に受けたので、可愛かった。そんなのウソに決まってるじゃない、って笑った。
そしたら、歯を磨き終わった夫が食卓に来た。「行ってきます」
私は言った。「今夜は大雪になるらしいから、マフラーくらい持っていかないとね」
「え、雪!?」
「うん。嘘だけど。ちょっとだけびっくりした?(微妙だよね)」

よし、今日の課題は最低限これでクリアだ。もうこんなもんでいいんじゃない。
ていうか、なんで私ばっかりエイプリルフールを気にしてるんだか。
※こんな駄文を打ってる間にも、PCのトラック表示に、見たことも無いような真っ黒な線が映っているのが気になる。そういえばさっき立ち上げたとき、このPCが「ダガガガガッ」って変な音がした。明日辺り、壊れるかも。やだなあ。


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