2003年12月30日(火) |
砂の様に過去化する一年の雑多な記憶 |
息子の国語の教科書の「一秒が一年をこわす」という文章のなかに、地球の歴史を仮に一年にたとえる話がある。 地球の誕生日を1月1日午前0時とすると、人類の誕生は大晦日、12月31日の午後5時ごろ。 ずっと自然と仲良くしていた人間が、その活動の結果、地球環境を壊し始めたのはここ200年くらいのことなので、 たとえれば、最後の1秒のこと。 年の終わりの日に出てきたばかりの超新参者のくせに、一年がかりで育った地球の環境をたったラスト一秒で壊してしまいそうな人間って、いったい・・・。という話なのだ。 それはそれで深い話題なんだけれど、それはおいといて。
私はこの一年の個人的出来事トピックスを、そうとう思い出せなくなっている。それくらい、なんだかもう盛りだくさんな感じ。 前年度最後の家庭教育学級の行事が無事済んで、文化委員の締めが終わったら、 その春は新PTA役員会計としてなんだか右も左もわかんなく、ついていくのが精一杯、 息子のはじめての本格的通塾に伴い携帯をもうひとつ買ったり、 妹が、晴れて結婚したり、式に出る前に私のお尻がめくれてたり、 はじめてミュージカルの役者の出待ちをやったけど、遭えなかったり、 幼稚園の2泊3日のキャンプに途中から娘を連れてったり、はじめて家族に内緒で朝帰りしたり、 ネット失恋を経てネット付き合いの輪からすっかり脱したり、 踊る大走査線を3度も見たり、歯医者を替えたり、水いぼ治療を娘に初体験させたり、 学生時代のサークルの現役生に手紙で頼みごとをしたり、洗濯機の乾燥機能がこわれたり、 役員としての一大イベントが終わってみたら、校長との微妙で重大な不協和音、 幼稚園最後だからってバザーでガラにもなく手芸をやったり、委員長に惚れ惚れしたり、 家計を見直さざるをえなくなったり、5時には夕食準備しなさいと夫に言われたり、 息子の誕生日にはじめて友達を招待したり、ガラにもなく怖い連ドラを観たり、 ・・・だったかな?
それにもまして、この12月だけでも既になんだかもう盛りだくさんな感じ。 第一週・・・園の謝恩会の余興の意味とはなんぞやというテーマにどっぷり浸かったり、 第二週・・・娘に引き続き自分もインフルエンザにやられて実家の母頼りだったり、 第三週・・・クリスマス降誕劇のマリアとして復活した娘の相方・ヨセフもインフルエンザで心配したけど本番には間に合って、マリアは自分こそ超ベイビイフェイスなのに出産する役で我が子ながら可愛いし、 第四週・・・年賀状作りやクリスマスが終わってほっとしていたらカントン内痔核の勃発、子供達は実家に遊びに行き、私は肛門外科にお尻をみせ、 第五週・・・園のクラスのママたちの忘年会で取り憑かれたようにアジアの純真で恥ずかしげもない自分を晒してしまう快感に歌い踊り、 ・・・だったかな?
私個人の内部ではいろいろとあったみたいだけど、日本の中では、まあベツに普通かな?世界の中では、罰当たるほど、贅沢かな? 宇宙のなかでは、まばたきくらいかな?あれ、居たの?ってくらいかな? その、あれ居たの?っていう人達の、まばたきくらいのドラマが、砂のようにいーっぱい動いてて、いったん去ると二度と戻ってこない時間って、 鬱陶しかったり・可愛いかったり・勿体無かったり、誰かがどこかで全部飲んで受け入れてくれてるんだろうねえ。 目には見えないけど。
2003年12月13日(土) |
インフルエンザ罹患の記録 |
先週木曜日には友達と、 「言っても言っても忘れ物をしちゃう息子への対処」とか「自分の決定に自信が持てる・指示待ち人間にしないためのしつけ」とか 色んな有意義な語らいをもててしかもホテルのバイキング料理がおいしかったのに、 翌朝金曜日には娘が39.5度の熱で卓球部の忘年会には行けなかった。楽しみにしていたのに。 翌土曜にも熱下がらず「部屋が斜めに傾いてる」などと言うので心配。 病院に連れて行き、それがインフルエンザと判明。インフルエンザ用のタミフルっていう薬をもらう。 既に私も息子も夫も咳とか頭痛とか消化不良とかいろんな症状。 日曜には夫が38度まで熱を上げる。しかし昼間寝ている間にちょっとラクになったらしい。 月曜には息子も咳がひどくておなかも痛いとかいうので休ませる。私も具合悪く寝込みたい。夫は会社をどうしても休めないと言う。 実家の親に来てもらう。娘を見てもらってる間に息子を病院に見せる。検査結果は、インフルエンザではない風邪。熱は37度台。 夫がお昼から帰ってくる。勤務先の診療所での検査でインフルエンザではないとわかったそうだ。その後寝ていた夫は37度まで下げる。 娘は少し下げたものの依然38度台。おなかも下している。 火曜には、休めないというので夫は薬持参で出勤。でももう36.5度。 息子は咳とお腹がまだ本調子じゃないので休み。熱は37度。 娘は朝のうち37度、でもお昼また38度近く。あいかわらず咳と下痢。 私は学校PTAの仕事は休ませてもらった。 頭痛がひどくなってきた私も熱を測ると39.8度あり、すぐ父の車で病院にいってインフルエンザ判明。タミフルもらう。 そのあと私はどこもかしこも痛くて寝ているしかなく、 子供の看病と家事炊事は泊り込みに来てくれた母に任せていた。 食べられない。子供達の様子はよくわからないが二人分の咳が聞こえている。頭と鼻の奥が激痛で眠れない。 翌水曜の朝は娘は37.4度くらいになったらしい。息子はほとんど平熱。お腹は相変わらず。 私は38度台に下がってかなりましになったけれど頭は痛い。ぶらんここぎすぎのような酔いあり。 娘のお腹の薬が足りないのと、咳がひんぱんすぎて眠れなくてむせて戻したりした様子なので、母が娘を再度病院へ連れてってくれ、 その夜娘は咳止めの張り薬のお蔭でちょっとは眠れたようだ。 木曜日息子はお腹も治り久々に登校。マスクとマフラーと手袋を、帰りも忘れずつけてくるように言い渡しながら。 娘は37度の線をいったりきたりしているけれど熱はもう下がったと考えられる。咳が相変わらず。お腹は治った。 私は「食事が美味しい」という感覚を取り戻した。頭痛とふらつきは相変わらず。鼻詰まりと咳もまだまだ。 この日冷凍食品の配達という仕事があったけれど代わってもらえ、すごく気弱になっていたこともあり、泣くほど嬉しかった。 その夜、少し気分良く眠れた。その分奇怪な夢も見たりした。 金曜日には私もほぼ37度台で落ち着き、咳は相変わらずだけれど頭痛がなくなって過ごしやすい。 娘は時々咳き込むけれど、発病前よりもむしろ元気かと。 週末に無理しなければ月曜には登園可と思われ。母は帰宅。 結局夫と息子はインフルエンザには感染せず、ありがたい。 ゆっくり眠る時間をつくってくれた実家の母の存在も大変にありがたい。 携帯に激励メールをくれてた園の友達も。
同じ頃、幼稚園のクラスメイト&そのママで、インフルエンザを患った人々は結構いたみたいで、 ありふれてる病気だけれど、それなりにあなどれない。 一回2500円、二回受けなきゃいけないから一人5000円、二人受けさせたら総額10000円、を 今ならそれほど高いと思わない。来年は絶対子供には予防接種させようと思ったことよ。
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