喰いえるコトなど

グルメ?何それ?ウマイはウレシ、マズイはタノシ。
いわゆるひとつの食い意地日記

2001年05月31日(木) ついに解明!?こないだの味。

知り合いんちにて。
お昼御飯をごちそうになる。
いろんなものをぶっこんで炊いた鍋料理っつーか、スープ。
形状をとどめるものあり、とどめないものあり。
闇鍋のような、闇鍋のような。
あ、間違えた。

闇鍋のような、薬膳のような。

………この辺でやめとこう。手抜きだと思われる。

すいません、すいません、すいません。
過去日記をすでに読んでくださっている奇特な方。
決して手抜きではないのです。
ちょっと、めんどくさかっただけです。

「いったい何を謝っているの?」と、お思いの方、
15日(火)の日記から、全てを順に読んでください。
合点がいくはずです。
大丈夫です!今日の日記は逃げません!!
ココで、あなたをお待ちしてます。

ハイ。お帰りぃ〜。読んで来てくださいましたか?
………バレた?バレた?バレましたよねぇ〜。
本当は全部読まなくても、
内の1日を読むだけで十分なんですよぅお〜。
すいません、すいません、すいません。

ともあれ。
以前、ごちそうになったお宅にて、
またもやお昼を御相伴にあずかった。
うひゃひゃ。シ・ア・ワ・セ。
今日のメニューは、やっぱり具沢山のスープと、ヒジキ入り玄米。
なんと表現したらいいのかわからなかったあの味。
前回ははじめておじゃました事もあって、
どうしてああいう味になるのか、
何を入れて何で味つけしたのか、
根掘り葉掘り詮索したい欲求を、
かろうじてこらえていたのだ。
今日こそは、解明してやるぅ〜!
「おっしゃ、汗かくでぇ〜。何が入ってるか確かめるでぇ〜」
との息込みで、まずは、スープを一口。
おぉ!!コレは!わぁ〜かった、わぁ〜かった!

………こないだとずいぶん違う味だという事が。
あの表現しきれぬ味と違ぁ〜う!!!

今日のはほんのり甘くて、肉じゃがのような味。
こないだのんは、なんかぁ、薄味やねんけど、
ごっついイロイロ入っててぇ〜、
何と何の味かがわからないくらい調和してたのよぅお!

「なんでこないだの味と違うんじゃー!」…と思わず、畳を裏返しそうになった。
「なんで畳やねーん?ちゃぶ台やろー!」…と思わず、思った。
食事時の不満表現方法としてはやっぱ、ちゃぶ台返しでしょうが。
そいでもって、………ちゃぶ台、なかってんもぉ〜ん。
囲炉裏みたいなトコを囲んでてんもぉ〜ん。

こないだの味を解明するという、心に抱いていた野望は破れた。
いつの日か、私の野望が達成される日か訪れるのだろうか。
しかたがない、いつの日かあの味に出会うまで、
またココに訪れねばなるまいて。
おやびん、及び、お仲間の方々、またおじゃましますぅ〜。




2001年05月30日(水) すいとんの術

「今度、すいとんつくりましょうよ」
「すいとんか。あれ、うどん粉やったよな」
「えっ!!そうなんですか?いっつも、小麦粉使ってました!!」

「…………小麦粉の事だよ。メリケン粉とも言うし」

は!そうでした。うどん、作った事あったやん、私!!

とほほ。




2001年05月29日(火) 春の収穫米。

知り合いんちにて。
お昼御飯をごちそうになる。
いろんなものをぶっこんで炊いた鍋料理っつーか、スープ。
形状をとどめるものあり、とどめないものあり。
闇鍋のような、闇鍋のような。
あ、間違えた。

闇鍋のような、薬膳のような。
スープ関係が好きで、よくつくるけれど、
いままで味わった事がない微妙な味。
個人的にはかなり好みではあるが、
なんと表現すればいいのかわからない。
ただ確実にわかったのは、やたら血行が良くなった。
食べすすむうちに汗がふきだしてきた。
ほのかに、とうがらしの「ピリッ」とした味は認めたが、
普段その程度の「ピリッ」では、汗などかきません。

始めて訪れたお宅なので、なにが入っているのか、
解明したいところではあったが、いろいろ詮索するのはひかえた。
たいがいそこでは、いろんなものを
ぶち込んで、その鍋を食しているらしい。
次回、たずねた時に何がはいっているのか、謎を解明するとしよう。

ひとしきり、満足いくまで食を堪能した後。
御飯の話になり、いかに玄米が好きであるか、力説してしまった。
すると、「いつもは玄米なんだよ」と御主人。
「ほら、そこに」と指された方向をみると、
なじみ深い有機玄米の3Kg入りのおおきい版が…。
はやい話、30Kg入りですわ。
「うっ、私はいつもあの10分の1の袋を買ってます」
「もって帰ってイイよ」
「へ?」
「かついで帰ったら?」
「そんな、申し訳ない。つーか、かつげません」
かつげさえすれば、もらう気マンマンである。

つい先ほどたいらげたのは、
つやつやのグリーンピースいり白御飯。
ほぼお腹いっぱいになりながらも、鍋底にしっかとはりついた、
うまそうなオコゲ御飯を食い意地のはった私が見のがすハズもなく。
ちゃっかりがっちり、おかわりまでした直後の話。

白米をごちそうしていただいたというのに、玄米好きを力説した私。
考えようによっては、とてつもなく失礼な話である。
にも関わらず!!
ずざざざざぁーーーーー、と30キロ袋から、
いくぶんか小分けしだした。
「ほら、持って帰りな」
「そんなー」と、口に出してはみたものの、
内からあふれでる喜びは隠し得ない。
にっぱぁ〜!!と顔が緩むのが自分でもわかる。
ここは御好意に素直に甘える事に。

あぁ、玄米の神さま、どうもありがとう。
私の玄米への愛が伝わったのね!
という話ではなく、おじゃましたお宅の御主人の、深く寛大なお心に感謝!
おやびん(という感じの方なのサ)、
本当にどうもありがとうございました。

いやぁ〜、玄米の収穫が春にできるとは、
思いもよらない1日でした。
=====================
そんでもって、玄米モウソウ日記の続きはまたのお話。




2001年05月28日(月) 玄米についての2、3のモウソウ………どぉ〜するよ、コレ?

私は玄米が好きです。好きったら、好きったら、好き!!
どのくらい好きかというと、
「この先、一生涯白米か、玄米のどっちかしか食べたらあかぁーん」
と言われたら、間髪いれず、「玄米」と即答する。きっぱり。
まだ、「玄米のが白米より好き!」度合いが
ちゃんと伝わった気がしない。
私の玄米に対しての愛情が表現しきれたようには、思えない。
……ぬるい、ぬるい、ぬるいゾ、自分。

例えば。
♪あるぅ日、森のなっか♪
白米入りの米袋をかついでさまよっていたとしよう。
そろそろ歩き疲れた頃だ。
なにやら、奥の方から音が聞こえてくる。
滝を有した大きな泉に出会うのである。
おぉ!!滝かぁ!水しぶきがたっぷりではないか。
フレッシュ!フレッシュ!フレェーーーーシュ!!
(「夏の扉」By松田聖子
……歳がばれるが、かまっている場合ではない)
マイナスイオンもたっぷりではないか。
日々都会の生活で身をやつす我身でもある。

だぁ〜まぁ〜れぇ〜!
「なんで、日々都会の生活で身をやつしとう奴
が米袋をかついで、森の中さまよわなあかんねん!」
という突っ込みはヤボというものである。
シーーーー、シーー、シーー、シーーーー!
(「シーサイドバウンド」Byタイガース
……ふふふ、ちょっと、歳がいくつか、
検討がつけにくくなったに違いない。
え?やっぱぁ〜ちょっとぉ〜、歳がばれるのとかぁ〜、
かまっとこっかなぁーとか思ったりしてぇ〜。
攪乱作戦っていうかぁ〜?)

うぅ〜む。
ここらでたっぷりマイナスイオンを
吸収しためるのも、悪くはなかろう。
いつぞやの『あるある大辞典』でも、言っておったではないか。
「マイナスイオンは身体にええでぇー!」
(関西弁翻訳:食い意地はり子)

よし、のども渇いた事だ、ここらでひとつ休憩するとしよう。
かついでいる米袋を置くのももどかしく、
泉の水を汲もうと泉にかがみよった、その瞬間!
ザザザァァァッッッーーーーー!!!!!
あああぁぁぁっっっーーーーー!!!!!
こ、こ、こ、米がぁーーーーー!!!!!

袋が破れて、泉の中にこぼれ落ちてしまうのである!!
日々都会の生活で身をやつしとうヒト、危機一発!!!

………どぉ〜するよ、コレ?




2001年05月27日(日) たまにはグルメレポート……ですかぁ!?

え〜只今、口の中いっぱいに、爽やかなやうな、そうでないやうな、
生温かい液体の味わいがひろがっております。
なんといいますか、ぬるくなったまずい清涼飲料水の中、
ほのかに鉄分がただよっているやうな、いないやうな。
なんとも微妙な味わいであります。

あ、微妙な味わいが落ち着いてきました。
今度は薄皮らしきものが、ほよほよと舌をくすぐります。

………上顎の皮やぶれたやんかぁー!!

あのね、今日とっても疲れていたんですぅ。
御飯つくるのめんどうくさかったんですぅ。
冷凍してた玄米でお粥をつくったんですぅ。
23日のもよかったら、読んでくださいぃ。
冷めるの待つのさえ、つらかったんですぅ。
熱いの我慢したら、上顎やけどしましたぁ。

あー、よかった。食日記らしい、グルメレポートが書けて。

さて。
「やっぱ、上顎と呼んで正しいのかどうか調べんとな」
と思いつつ、「身体の名称」でネット検索。
「身体各部の名称」で、ヒットしたサイトに飛ぶ。
出てきました。出てきました。

コーナータイトルは「○のからだのひみつ」。
『○の鼻は手のように器用』
「うそー、私あんまり鼻は使いこなせへんわぁ」
『1年に20以上の赤ちゃんを産む』
「え?大家族やぁーん」
いやぁ〜、よおー、わかるわぁー。
豚の身体各部の名称も、からだのひみつも……
て、なんでやねん!!
私の調べたいのは、ヒトぉ〜!!ヒトのか・ら・だ!!

いや、だが、しかし。
実は私、最近豚に注目しておりまして。
ココ数年入ってきた、豚に関する2、3のエピソードに、
興味をそそられてますもんで。思わず、ちょいと、読み込みこんだ。
コンテンツも楽しいよ。豚サイト。
●ぼくにも豚、飼えるかな?
………ちょっと、飼いたい。
そんで、「猛トン注意!!」とか、玄関にはり紙したい。
●豚とは大昔から友だちだった。
そして、続いて
●栄養たっぷり、おいしいね。
いや、いいんですけどね。大昔からの友達食べるんですねぇ。
………人類って、非情よなぁ〜。私も豚肉大好きです。ケロッ。

て、やっぱり、「グルメ?何それ?」なのでした。




2001年05月26日(土) 聞いて驚け!コンビーフ

って、手作りできるねんでぇーーーーー!!!!!

え?驚きませんか?……驚くよねぇ〜。
え?知ってた?……マジ?

え?作り方?……今度、聞いてきます。
え?味?……今度、作ってみます。

あ、タイトル間違えた。
「読んで驚け!…」が、ふさわしいですかね。失礼。




2001年05月25日(金) 知ってた?ナスタチウムってぇーーー。

近所の奥様んちでブランチをいただく。
レーズンブレッドトーストとサラダ。
サラダはレタスに数種類のハーブとお豆腐。
中にナスタチウムという、はじめて食す葉っぱが。
形は蓮を20%に縮小した感じ。味は苦味ばしってて好み。
何かに似てんねんけど、思い出せにゃい…。歳をとるって、やぁね〜。
若いうちから記憶能力の欠如に関しては自信があったのですが、
最近、とみに自分の記憶能力に衰えを感じる。
あー、こわ!!……はっ!いけない、底抜けに脱線。

もとい。
サラダを美味しくいただいていると、奥様かく語りき。
「ナスタチウムって、花も食べられるのよ」
うむを言わさず、食卓の上に飾ってあった花をちぎり、
サラダにのせてくれる。もちろん、そのままいただく。
んっ!!うみゃい!葉と同じような味ですが、苦味がちょい控えめで
「苦味の苦手な御仁には、こちらのほうが頂きやすかろうて」てな具合。
「その辺のお花屋さんで買ったのを、そのまま食用にしてるのよ」

帰りしな、通りかかったお花屋さんで、さっそく発見。
なんと5鉢で400円。買いましたとも。
ここで買わねば、食い意地はり子の名がすたる。ビバ!食い意地!!
オレンジの花を2鉢、黄色の花を3鉢。
帰ってとりあえず窓際に。ムフフフフ。
窓辺に並ぶむっつの鉢…、ん?11人いる!?
(萩尾モトさんの作品って、すばらしいよねぇ)
…じゃなくて、6鉢ある!買ったん5鉢やん!?
……………?
昨日もこんなん書いた気がするー。
……こんなんばっかりやな、私。

ハイ、そうでした。
つい先日、近所のスーパーにて激安売りしていた、
ミニガーデンを買っていたのでした。
「ひと鉢100円であなたの食卓に彩りが!」てなもんですな。
……つーか、売れ残り達が店先でセールされていたわけですが。
アルファルファ、チャービル、ソレル、キャラウェイ、and so on…。
アルファルファとキャラウェイ以外、
どないやって食べたらええんか知らにゃい。
素で、もしゃもしゃいただけば、よいのでしょうーーーーかッ?

アルファルファは、がっぽり食べんと食べた気がせやへんし…。
とても直径10センチにもみたないひと鉢から、
満足に価する収穫がでけるとは思いません。
モトとらな気が済まんかぁ〜?我ながらセコイなー。
キャラウェイも、キャラウェイシードを使う料理しか聞いた事ないし……。
そんなコじゃれた料理、めったにつくりません。
そして、「ハーブ関係を使った料理=コじゃれた」
とか思っているあたり、トホホ。

迷いに迷って、選んだ究極のひと鉢が、6番目の鉢なのでした。
愛しい、愛しいその植物の名は、春菊ザンス。
ミニガーデンとして売られている中で、選んだのが春菊…………か。
脱力ぅ〜。まあ、ええわ。
まだ種を蒔いたばかりで、芽もでてませんが、
あの苦味ばしった味がなんとも…。そうか、そうか、そうでした。
ナスタチウムに似た味でおもいだぜなかったモノ…。それは春菊でした。

緑の葉っぱモンは血液をサラサラにしてくれて、
身体にイイそうでゴザイマス。春菊の発芽が楽しみ〜。
去年の夏前に買った、ブルーベリーちゃんの分まで成長しておくれなまし。
なぜにブルーベリーちゃんの分までかは、また別のお話。




2001年05月24日(木) 不可思議、増殖!?焼き鳥の怪。

時々、スーパーの前に出店している焼き鳥屋で一本、レバーを買う。
店先に出ているテーブルで食べたりね。
オープンカフェならぬ、オープン焼き鳥屋。
我ながら、未婚の女性の行動としては、どうかと思う。
思うが、低血圧気味の女性としては、意識して鉄分をとらねば、な。

今日も友人宅からの帰り、レバーでも買って帰ろうと立ち寄る。
きょうはお持ち帰りに。しかし、我愛しのレバーは売り切れ。
何も買わないのもナンなので、鶏肉にししとうをはさんだ、
「ししとう串」を2本。

さて、オーダーして、店先でアルバイトのお兄ちゃんが、
温めなおすのを、ながめて待つ。
店主がなにやら「それ、小さいし…」と、つぶやき、
同じ串をもう一本温めるトコにのっける。
ん?まさか、まさか…。
温めあがると、3本とも袋に入れてくれる。
「一本、おまけしてくれたの?」と、尋ねる。
それまで無表情に仕事していた店主も、バイトのお兄ちゃんも、
口角を引き上げ、ニヤリ。
不敵な笑顔で「ありがとうございました」と、一言。
「ありがとうはこっちの台詞じゃー!」と、
叫び出したいところを必死でこらえる。
こちらも二人の不敵な笑顔に負けまいと、
「どうもありがとう、また来ますぅ〜」とにやけた笑顔で返す。

ふふふふ。自転車をこぐ足取りも軽く、家路を急ぐ。
家に帰って、さっそくほの温かい、焼き鳥の入った袋をとりだす。
焼きししとうが大好きな私。うかれて開けた袋を覗き込む、
すると、そこにはなんと!
串が6本!きゃー!知らんまに増えてるぅーーー!
たしかにサービスはしてくれたけど、1本だけやったやん!?
焼き鳥が増殖してるーー!?不敵な笑顔には
「驚くなよ、ベイベー。帰って開けたら『さらに2倍、ドン!』だせぇ」
とかいう意味がひそんでいたの?

たこやき10個入りを買って帰ったら、
8個しかなかった話は知ってるけど!!
あれって、ふたに2個はりついてただけやん!!
どうして、自転車で五分走っただけで、焼き鳥が2倍に!?
ポケットをたたくと、ビスケットが2倍になるポケットが、
世の中に存在するらしいコトも知ってるけど!!
焼き鳥が2倍になる特殊袋があるとは!?


…………………えっとぉ〜、「ソロソロええかげんにしとけ、アホか?」
って、感じですねえ。
焼き鳥一本にニ本の串を渡らせてあっただけなんザンス。
でも、袋を開けた瞬間驚いたのは、ほんと。
まあ、たまにこんなアホなコトを考えながら食事をしてるって、コトで。
ほな、サイナラ。




2001年05月23日(水) 春の実感、口福、幸福。

友達から荷物が届いた。
中身は私がオーダーしていたモノ……のはずが、
それにしては袋が大きい。中には一緒にイカナゴのくぎ煮が入っていた。
……ジーン、うれしいなぁ〜もう。
そういえば今年はなぜか、全然思い出さなかったな、
イカナゴのくぎ煮の事。意外なものが届くと、うれしいよね。

今年はイカナゴのくぎ煮は初めて。
うまれ育った土地を離れて、ずいぶんになる。
が、毎年、この季節になると誰かしらが届けてくれる。
親戚の内の誰かだったり、この友達だったり。
皆が皆、毎年送ってくれるわけではない。
私も毎年「送ってぇ〜」とか言うわけでもない。
にもかかわらず、毎年一度は口にできるし、
皆が一度に送ってくれて、困った記憶もない。
たとえ、すこしくらいだぶって、送られてきたところで、
それぞれの家の味があるので、違いを楽しめる。
世の中上手くまわっていくもんだね。なかなかシアワセ。

イカナゴのくぎ煮。
それは、稚魚のつくだ煮です。
これさえあれば、何杯でもごはんがすすむ、春の常備品のひとつ。
私の出身地では、春になるとある日いきなり魚屋さんに行列ができる。
行列を発見して、「ははぁ〜ん」と思いながら、
行列の先の魚屋さんにたどりつく。
と、店先には「イカナゴ、はいりました」というはり紙。
ボチボチとイカナゴを煮る匂いがあちらこちらからただよってくる。
そうして、つくづく春を実感する。

イカナゴを酒と砂糖と醤油で煮て作る。
煮上がった姿がまがった古釘にそっくりなので、「くぎ煮」なんだそうだ。
春まだ浅い時期のイカナゴは小さくて、
チリメンジャコくらいの大きさ。
そのうち、売っているイカナゴも、どんどん大きくなってくる。
大きいとかいっても、小さめの鰯を一山いくらで売っていたりするでしょ?
あのぐらいの鰯をもうひとまわり、小さくしたくらいかな。
小さいイカナゴでつくったくぎ煮は、甘辛い、普通のジャコの煮モノ味。
大きく育ったイカナゴでつくったくぎ煮は、
内臓の味がしっかり残っているから、ちょっとほろ苦い。
いわば、大人向け味。見た目も中途半端に大きいので、
それをグロテスクに感じて好まない人もいる。
私はどちらも好みます。小さい頃は、大きめのはちょっと…。
見た目も味も苦手でした。でも、味覚って、変わるよねぇ。
さんまとかの内臓は、今だにあまり好きじゃないねんけど。

さっそく、冷凍してあった玄米ごはんを解凍。玄米粥にする。
玄米粥……それは魅惑の響き……マジなんです。
めっちゃ好きなんです。玄米粥。
玄米でつくったお粥は、白米でつくったお粥より、
しっかりとした味わいがあるように感じる。
玄米粥のやわらかくなった、お米部分もおいしいけど、
重湯部分のなんとおいしいことか………。うっとり。
玄米粥のはいった器に、ちょいとイカナゴのくぎ煮をのっけて、
ふーふーしながらいただきました。

ああ………口福、幸福。
なつかしい春の実感。世間はもう十分すぎるくらいに春ですけれど。




2001年05月22日(火) 北海道限定発売刺激チョコ

北海道土産だという、アポロチョコを御相伴にあずかった。

ミント味で、弾けるキャンディ入り。
むかしむかし、そのむかし、ちょっと流行った
「ドンパッチ」というキャンディ。あれがはいってました。
子供時代、「ドンパッチ」が発売される前から輸入菓子店とかで、
はじけるお菓子は売ってた。
変わったモノ好きの私は一時期、虜に。
ときどき大粒のが口の中で勢いよく弾けるのが楽しかったのよね〜。
たまに輸入お菓子店にいって、まとめ買いしてたのですが、
当時の私にとっては「たががお菓子の分際で…」
てな感じの料金やったけども…。
しばらくして、日本むけに「ドンパッチ」が発売された。
そっちを買ってみると全体的に小粒ぞろい。
口の中での弾け感が若干もの足りなく思った。
「ドンパッチ」の定価は輸入もんのソレよりちょいと安くなっていた。
「やっぱ、たががお菓子はコレくらいの値段が妥当な線よ」
と納得してました。エラソーに。

で、北海道限定発売。
「美味し〜」と喜んで食べていると、他の方々の反応がすこし違う。
「コレ、凄いね」
「え?美味しいよね?」
「まあ、癖になるつーか、もう一個とかは思うけど…」
(…あの感じは美味しいと認識すべき感覚ではないのかな?)と、ひとり思いにふける。
「子供は好きそうだよね」
(………ん?私の味覚認識は「子供」なの?そういうにはもう
「あつかましーーー!」と、突っ込みがはいりそうな年齢なのに)
「口の中でパチパチするのって、不安にならない?」
なるほど、「ドンパッチ」が日本向けに作られた時に
小粒になっていたのはそれでか。

モノの味を認識する時の要素って、必ずしも味だけではないはず。
舌触りの感触やら、匂いやら全部まとめて
好きなものを「美味しい」と認識するよね?
そうやなぁ…、後は誰と一緒に食べるか、とかさ。
炭酸飲料は口の中で弾けるあの感触も含めて
好きな人は「美味しい」と認識してるでしょ?

チョコレートと思って食べるから不安になるの?




2001年05月21日(月) 真空チョコレートブラウニーもどきの恐怖

昨日作ったチョコレートブラウニーもどき。
その目的と、結果とのずれはさておき。
チョコレートブレッドとしては、そう悪くはない。
遠方の友人におくることにする。
当初の目的であった、チョコレートもちゃもちゃのブラウニーであったなら、
一週間くらいは日持ちする。
が、最近暖かい日が続いているのと、
粉パーセンテージが高い仕上がりに、ちょっと腐敗が心配。
糖分も極力、控えたしなぁ。
届け先につくまで、最低5日は見んといかんのに。

そこで思い付いたのが、近所のお肉屋さん。
ココは「安全なおいしいものを味わってもらいたい」という気合いのある店。
私はココの豚肉が大好き。
ひんぱんに購入していて、わりと懇意にさせていただいている。
ドイツでの、ソーセージやらハムやらの
加工食品コンテストでも何度が入賞しているらしい。
その手の加工食品の何種類かは真空パックになって、販売されている。
ふふふ。そうです。客の立場を利用して、真空パックにしてもらうべ。

開店早々乗り込んだ。一日の準備に忙しそう。
にもかかわらず、突拍子のないお願いを快諾してくださった。
………おいちゃん、どうもありがとう!!
やっぱ遠くの身内より、近くの他人やねぇ〜。
まあ、遠くの身内に、食品を真空パックする器械を持つモノなどいませんが……。

カットしてラップに包んだブラウニーもどきをさしだす。
見る見るうちにビニール袋の中の空気が抜けていく。
最後に袋の口のあたりを熱でとかして閉じる。
ブラウニーもどきの形を残して、回りはピッタリ、ビニールで包まれた。
TVショッピングで販売している布団保存袋を想像してみてみてみてぇー。
真空パックに関しては、ビニール代金だけでイイと言う。
そこはお店の人の御好意に甘える。……おいちゃん、どうもありがとう!!
ビシソワーズとソーセージの代金と一緒に支払いをすます。

後は梱包して、送るだけ……と思いきや!
事はそう簡単にはすまなかった。

おいちゃん曰く。
「送る時はね、クール宅配便とかにしたほうがいいよ。
真空パックにした場合でも、中にすでに細菌がはいっていたりしたら、
逆に細菌の増殖に適した環境を作ってしまう事になるよ。
団体食中毒を起こすのは、食材にすでにサルモネラ菌とかがついていて、
真空パックにしたから、中で細菌が増殖してしまった事が原因だったりするから。
しっかり火が通してあるんやったら大丈夫だと思うけど。」

うっそーーーー!!その時の状態のまま、
保存できるのが真空パックなんじゃないの?
あんなに固いんですもの(ええんかい?それで!?)、
しっかり火は通っているはず!!
サルモネラ菌がついてない自信もあるよ!!
ボロアパートに住んではいるけど、ネズミは見た事ないよ!!
近所で見かけるのはネコと、イヌと、カエルと、
ムカデと、コックローチ(日本語でなんか言いたくないやい!)と、
ウサギと、ホタルと、カルガモの親子と、タヌキと、リスぐらいよ!!
………ん?なんか違う??でも、ふかしじゃないですってば。
全部見かけます。

手作りのお菓子をおくる相手の条件。
ひとぉーつ!基本的な味の指向が似ている事
ふたぁーつ!まずかったら「まずい!」と、伝えてくれる。
みいぃーつ!こちらがそれを参考意見として、
素直に聞き入れる事のできる間柄である事。

それでも、そういう間柄であるという事自体が
こちらの一方的な思い込みかもしれない。
そんなこんなで、手作りのお菓子をおくるのは、けっこう勇気が必要。
それに加えて、違う意味での勇気が必要になってきた。

……どぉーするぅ?送り先はクール宅配便がクールなまま
届く距離じゃぁないんだってばっ!!




2001年05月20日(日) チョコレートブラウ…ブレッ…アレ?

チョコレートブラウニーを作りたくなった。

レシピを見るのが面倒で、適当に作った。
基本はパウンドケーキの作り方。卵、小麦粉、バター、砂糖、
全てワンパウンドなので、パウンドケーキなのらしい。
(あくまでも『らしい』。かなりええかげん)

まずは卵を2コ、重さを量る。
後の材料は小麦粉と、チョコレートと、バターとくるみ。
普通の板チョコをつかったので、砂糖はいれず、
ちょっとだけはちみつを足して甘味を調節。

焼き上がりを食べてみたら、ブラウニーにはほど遠い。
「チョコレートブラウニーだ」と思って食べると納得いかんけど、
「チョコレートブレッドだ」と思うと、
チョコレート風味が、なかなかうまい。
チョコレートパンではなく、チョコレートブレッド。
チョコレートパンだと、チョコレートがメインの味でないと
気がすまない感があるけど、チョコレートブレッドだと、
ブレッドという響きにおされて、粉味というか、パン味というか、
がメインでも許せる感がある………よ………ね………?
しっとりしたチョコレートブラウニーの、
もちゃもちゃ感を楽しみたかったけど、
なんとか理由をつけて口惜しく感じている自分をごまかす。

……でもなぁ〜………なんつーか……粉多かったもんなぁ〜。
だいたい、常備品としておいてある小麦粉は袋からあけて、
タッパウェアに入れているのだけれど、
薄力粉だったか、中力粉だったかさえ覚えてない。
それからふと目についたふすまもいれたし、
チョコレートが足りなさそうだったので、ココアパウダーもいれた。

………そりゃ高いよ、粉パーセンテージ!!
そういや、粉と、バターとはちみつと一緒に溶かしたチョコレートを、
泡立てた卵にまぜた時。
「おいおい、クッキーつくりたいんとちゃうで」
と思うくらい、しっかりした生地になった。
あわてふためいて卵を、もふたつ、泡立てて混ぜ込んだりもした。
ちなみに、チョコレートを溶かすのに使ったボウルに、
そのまま卵を割り入れたので、全然泡立ちませんでしたけれど。
だいたい、溶かしチョコレートをいれて、生地がかたくなったのって、
温度の低いもんと合わさって、チョコレートが普通の状態に近付いただけ………か?
普通のチョコレートをつかってんから、きっと生クリームかなんぞで、
チョコレート自体をゆるゆるにせなあかんかったんやろなぁ。
バターもそんなにいれなかったし。

あーあぁ、適当につくったら、
やっぱり適当なものしかできませんな。
ま、ええか。粉もん好きやし。くるみは豪勢にいれたし。
ヨシとしよう。試行錯誤も作る愉しみのひとつ。




2001年05月19日(土) 山芋ジュース………て!?

夕御飯。
山芋を拍子切り。にんじん千切り。えのきだけ。えだまめ。
ごま油でいためた。シオ、コショーで味つけ。
山芋にシャクシャク感を残す程度に火をとおす。

山芋は煮ても、ホクホクして、またヨシ。
ま、粘り気のあるイモなわけですから、
里芋と同じく、ホクホクするのは当たり前なんでしょうな。
……どなたですかな?
「里芋と同じような味なんやったら、里芋煮とけ」
などとつぶやいておられるのは。
里芋はすりおろして食べられないけど、
山芋は煮ても、すっても、炒めても、食べれるねんえ。
ミルクと砂糖を入れて、ミキサーにかけてジュースに………
するのは禁止。山芋ジュースを想像するのも禁止。

山芋いためは、レンコンいためがねばった感じ。
知ってた?レンコンって、ゴマ油でいためてシオ、
コショーだけのシンプル味にするとおいしいの。

つけあわせはハクサイとオクラの卵スープ。

ちょっとねばったレンコンもどき味、
なかなか美味しかったです。




2001年05月18日(金) 我愛しの素イチゴエンゼルパイ

このタイトル………「阿呆ですか?」とお思いですね!
………すいません、おそろしい事にマジなんです。

エンゼルパイを食した。昨日買った4個入りのうちの2個。
好きなんです、エンゼルパイ。
本当はイチゴ味のが好き。最近は売ってないんだな、コレが。

昔は季節を問わず購入できたはずだったのに。
ここ数年、春先のみの販売が続いていた。
去年「お菓子好き芸能人プロデュース!」で、
イチゴエンゼルパイを売ってました。
時々イチゴグミ付きのがあって、それだと『当たり!』なんですな。
後は「エンゼルパイをくずして、
アイスクリームと混ぜて食べると新しい味に遭遇!!」
てな、アイディアが箱の裏に。
純粋にイチゴエンゼルパイ味が「お気に」の私には
「素イチゴエンゼルパイのが、ええねんもん」と、
あっさりした反応しかできなかった。
「マシマロの中に入ったほの酸っぱい
イチゴ粒の味わいがそこなわれるやーん!」なんてな。
……正直に白状すると、グミがついている時はちょびっと嬉しかった。
なんか得した気分やったワケですわ。
なんでもかんでも、得に目がない関西人のサガですねぇ。

今年は、やっと春が来て「そろそろイチゴエンゼルパイの季節〜」
とか浮かれていたのに、まったく見つけられませんでした…ションボリ。
今年コンビニやスーパーに並んだ、
去年と同じくお菓子好き芸能人がプロデュースした
「季節限定エンゼルパイ」は「桃」!!

食ったサ!もちろん!試しましたよ!!
味ですか?えっとぉ……………、
確か桃のお菓子の味がしたっけな。
本当に試したんでしょうか?このおざなりな感想。
素イチゴエンジェルパイを見つけられない悲しみに、心ココにあらず状態。
哀れ、桃イチゴエンゼルパイ!哀れ、私!
誰が私にイチゴエンゼルパイつくってぇぇぇぇぇぇ〜〜〜〜〜!




2001年05月17日(木) 「チョビっ、ズザザザぁーーーー、とろとろぉ〜。」サテ、なんでしょう?

「チョビっ、ズザザザぁーーーー、とろとろぉ〜。」
それは、蕎麦とおろしとろろを食すトコロ。
「そんなモン想像したない〜」とかいわんといてぇ〜。

最近、蕎麦つゆがいらなくなった。
生醤油にそば湯を足して、ちょっと薄める。
そこに麺のさきをチョビっとつけて食べる。
とろろは蕎麦湯とほんのすこし醤油を落として、とろろ汁風に。
蕎麦を口に運んだ後におろしとろろの入った器を口にして、
ゆるくなったおろしとろろを流し込む。んまいんですわ、コ、レ、が!
チョビっ、ズザザザぁーーーー、とろとろぉ〜。

うすめた醤油を蕎麦のつけ汁にしたのは、最近。
蕎麦つゆがない時に、醤油にちりめんじゃこを
ぶちこんで食べてみたのが始まり。
前々から蕎麦つゆの科学調味料の後味が気になっていた。
ちりめんじゃこの旨味のほうが後に舌にのこらず、
蕎麦の味もわかって、「意外にええやん」なんてな。
そのうち、ちりめんじゃこの旨味さえ、
蕎麦自体の味にはじゃまっけに思えて。
ためしに、醤油を蕎麦湯で薄めてつかいはじめたら、
今ではすっかり病みつきに。

通を気取るわけでもないけど、蕎麦つゆで食べると、
つゆの旨味が口にのこって、
あまり蕎麦自体の味がわからないもんだと気がついた。
醤油もうすめないままだと、どんなにちょっぴりしかつけなくても
醤油の味が口に残って蕎麦味がわからなくなる。
チョビっ、ズザザザぁーーーー、とろとろぉ〜。
チョビっ、ズザザザぁーーーー、とろとろぉ〜。
んまおまっせ、なかなか。

ハイ、皆さん御一緒に。
って、そんなもん誰もしたないか。
美味しいねんけどなぁ〜、ホンマに。




2001年05月16日(水) 低血圧にキックもの

朝食作りのお手伝い。
「おはようございます〜」と元気よく、
台所にはいったつもり。
「青白い顔してるよ、コーヒー飲み、コーヒー」
「はーいー、いただきますぅー」

どうやら思いっきり、低血圧の人っぽかったようだ。
ええ、ええ、低血圧ですとも。普段たばこも飲むので、
正直いって、たしかに朝からいきなり
「ほっぺたツヤツヤ、今日も一日、がんばんでぇー!」
てな感じではなかったとは思います。ですが、ですが…。

コーヒーにはいってるカフェインって、
鉄分の吸収をさまたげるねよねぇ。
だてに、低血圧やってんちゃうでぇ〜、
だてに時々めまいしてんちゃうでぇ〜。
鉄分の錠剤のビンにも、
「錠剤使用前後1時間はコーヒー、紅茶、緑茶の飲料は避けてください」
て、書いてあんのん知ってんでぇ〜。
食事時のお茶も、カフェインのすくない
ほうじ茶やそば茶なんかのほうがええねんでぇ〜。

鉄分足りんかったら、よけ青白い顔になるやもしれませぬ。
まあ、時刻は早朝6時。
食事は7時半からですから、エエねやけれども…。

ええ、ええ、わかりました。
6時半までにコーヒーを飲み干しましょうとも。
ガツーンとキック、入れさせていただきますとも。
それが私に課せられた使命…なんです…の…ね………?
            ↑低血圧なので元気が……ない…の…であっ……た。ガクッ。




2001年05月15日(火) ホップオーバー、ナンの味?

『この春、大ブレイクの予感!!近頃取材殺到、
アメリカ産まれのホップオーバー!!!今のうちに食うとけ!!』

うららかな春の陽気と、この台詞にさそわれて、
パン屋さんにひっかかってしまった。
「今のうちに〜」のくだりは、前文から私がパン屋さんの
真意を汲み取って書き足さしていただきました。オホホホ。
人間の記憶なんてけっこう都合よく書き変わるモノ。
「確信犯の記憶操作」とでもいいましょうか。

で、オススメされるがままに、
レーズンべーグルと一緒にホップオーバーを買いました。
問題のホップオーバーは外見はコックさんの帽子みたい。
中が空洞でぽわぽわ。形だけでなく、何かを思い出すよなぁ〜。

「どんな味やねん?キミ、ん?」お支払いをする段から、
心はすっかりホップオーバーのト・リ・コ。
店をでたとたん、もちろん(!!)歩きながら、ちぎって、口にポイッ。
!!これ!シューやん!!シェー!!………とか言うてみるとするか。
思い出しそうな何かは、シューだったのね。

「すいません、すいません、一口だけの味見のつもりだったんです。
悪気はいっさいなかったんです。」
好みの味にすっかり夢中になり、ちょいとちぎっては食べ、ちぎっては食べ。
手がとまらなくなって、心の中で懺悔した。
………自分で働いたお金で、買ったものを食べるのに、
なんでそんな事思わなあかんねん?

この味はまぎれもなく「シュー」です。
シュークリームのシューの材料は水とバターと卵(のはず)。
水をミルクに変え、卵を多めにつかうと、こんな味なのだ!!
堀井和子さんの粉ものレシピにも、クリームなしで、ザラメをのせて焼くシューがある。
そして、それはこんな味でした。

シューだけでも、おいしいのですが、これにザラメをのせて
焼く事を考えた堀井さんのレシピは、ぅん・ま・い・よぉ〜。
ブドウパンでも、まるっこい形のやつあるでしょ?
てっぺんのまん中に切れ目がはいっていて、
そっからレーズンが見えて、ザラメがのっかているやつ。
レーズンは全体にまざってても、まるっこいブドウパンは
てっぺんにザラメがのっかっているタイプが多いですよね。
あのザラ目の部分って、おいしくない?
わたしゃ、あのシャリショリする感じが好きで、好きで……。
普段はですね、「砂糖甘いだけの味は、苦手よっっ!」なんて、
口角にツバを溜めんが勢いで語りたい!
ですが、粉もんと一緒にその全貌を残した糖類
(ザラメやら、琥珀糖もよろしいな)を食べて、
口のなかで、シャリショリとする時のシアワセときたら、
もう……うっとり。

は!!!…………もとい。ホップオーバーでした。
その「取材が殺到!大ブレイクの予感!!」の主は、
素朴で、大変おいしゅうございました。
特に、うちっかわの、しっとりとした部分を
噛みしめる時の味わいときたら、もう!
……… ウヒヒヒヒ。あ〜、シアワセ。




2001年05月14日(月) 喰いえるコトなど ウマイはウレシ、マズイはタノシ

はじめまして。今はずいぶんと前。

仕事関係の人々と温泉に行った。
そこはなかなかに立派な温泉宿でした。
ひと風呂もふた風呂もあびて、のんびりゆったりして。
部屋に用意された、コの字型に組まれた長テーブルで食事をとった。
もうすこし、人数は多かったが、こんな具合に席を取った。

 a| |e
 b|_|d
   c

かなり昔の事なので、具体的にはメニューも覚えてない。
なかなかに立派な旅館の夕食は、やっぱりなかなかにどころか、
とてもとても立派で、ひたすらに美味しかった。
皆、思い思いにくつろいで。場はなごやかでイイ感じ。
食事は進むし、ビールもおいしい。
私はといえば、今以上にお酒に弱く、
もっぱら丁寧に作られているであろう食事に、
舌鼓をうつのに夢中。

そんな中、bがcに申し付けた。
b「dさんにビールを渡して」
c「はぁーい」

cはすみやかに、申し付けを実行した。
左前方に左手をのばし、手でビール瓶を受け取る。
その手をそのまま右方向に差し出し、ビール瓶をdに手渡した。
右手に箸を握ったまんま……。

一見cがいる席は上座に見えるが、その日はそうではなかった。
cが座った席はひとり席。

そこは本当に立派な温泉宿で、会社からの慰安ででもなければ、
参加できるハズのなかったc。
恐ろしくて、はっきりと値段を確認した訳ではないが、
そこでの一泊の値段は、安ビジネスホテルで一週間は宿泊できたハズだ。
参加者の家族構成やら、親密度やら、席の数やらで、
その日一番ぺーぺーのcが、ひとり席に座っていたのだった。
さらに言うとbはcの上司で、dはb、cの取引先の御得意さん。

何故か一瞬、静まり返ったその場の静寂の意味に、cが気付くハズはない。
     なぜならソレは目の前の食事に夢中だったから。
ましてや自分がその一瞬前にした行動など、意識しているハズもない。
     なぜならソレは目の前の食事に夢中だったから。

d「どわぁはっはっはっ!!!!!見た?」
a「見た!見た!!こいつ、ビールを人に回す時にも、箸を離しよらん!!!」
b「おまえ、何考えてんねん!!!」
e「何って、目の前の食事の事だけに決まってるじゃないねぇ〜、
  キキちゃん(仮名)。あははははは!!!」

………………………………ええ、その通りです。
………………………………ええ、食べる事に夢中でした。
………………………………ええ、そんなcが私です。

当時一緒にいった皆さん、笑ってくれてありがとう。

それから時は流れ、住まいも職場も変わったけれど、
食い意地の張り具合だけは一向に衰える気配ナシ。
あまりに食べる事が好きで、食べ物の事を考える事が好きで。
こうして喰らうコトについて、つらつら書き付ける事にした。

美味しい話ばかりではないけれど、
かなりの空想好きでして、
時に流れのまま、思い付くまま、話を作る事もありそうです。
そんな時には、どうかひとつ、
寛大なお心でサラリとかわしてくださいね。

それではなにとぞ、よろしゅうに。
こちらに来たのも何かの縁、気がむいた日にはレッツ投票よろしゅうに。



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キキ [お茶の時間] [MAIL]