ゆりゆり日記
こうのとりの郷豊岡より
そこで出会うすべてのひとと
日々の想いの種が
なににつながりどこへ行くのか
未来へ続く今の日記

2013年05月31日(金) 恋のお伽噺

施設での
内職の時間中は
CDに合わせて
替え歌が大流行

一番ウケるのは
メンバーのひとりに
好き
を表明したコに向けて
彼女の名前を入れた
愛の歌を唄うこと

それが
好きな相手からの
唄でもそうでなくても
ケラケラと楽しそうに
弾けるような
笑い声を上げてくれる

夢見ちゃうんじゃない
と聞くと
たまに見ることがある
と返ってきて
みんながワーッと
大はしゃぎになる

それ以上でも
以下でもない
まるで
小学生のクラスみたいに
無邪気な様子に
時々ほっとする

ただ
好き
から始まったはずの
人間関係が
ややこしく縺れて
のたうつような
局面はそこにはない

何によっても
穢されない恋心
があるとすれば
それは
お伽噺の中だけ
かもしれないが

できればこのまま
輝くように
日々生き生きと
好き
を中心にした
素敵な世界に居て欲しい



2013年05月30日(木) 素朴な庭

雨降りの
空気を感じたくて
窓を細く開けた

張り出し具合を
気にしながら
枝を少しずつ切っていた
紫式部がある日突然
ざっくりと切られてから
見るのが怖くなっていた

そのコンクリ庭に
続々と新しい式部が生え
名も知らない
小さい白い花の樹は
まるでブッシュみたいに
茂っている

そして
昨年はお目に掛かれなかった
紫蘇も小さく揺れて
何の手入れも
していないからこその
野生そのままが
素朴をくれる

きっと
新しい紫式部たちも
また数年かけて伸び
花を咲かせ実を落とし
その実のいくつかから
新しい芽が出るだろう

それは
わたしが居なくなっても
変わらず
確かなことに違いない



2013年05月29日(水) 染めるひと

楽しみにしていた
志村ふくみさんの
仕事の流儀だった

ひとりで道を究める
と言う
ごく私的な拘りの世界
自分だけに見えている
理想の何かを求める
そのことは
あまりにも近しくて

そのせいか
期待していた程には
発見がなかったのだけれど
むしろ米寿を過ぎて
初めて学校を立ち上げる
そのこれからの方が
興味深かった

そう思うと
先週の坂本孝さんの
起業の中でのあれこれや
人をどう生かすかの視点が
あまりにも印象的過ぎた
のかもしれない

人と関わって
お互いに影響し合い
思いがけない事件にも遭遇し
化学反応のように
変化して行く
今最も興味があることが
沢山詰まっていた

それはまるで染色の
もとの素材で染まった色が
媒染で変化し
発色と輝きを増すように
ひとはひとに出会って
磨かれてゆくのだと思えた



2013年05月28日(火) 未来に賭ける

全ての時間が
自分のために使える
贅沢をたっぷり
確認したら
こころも身体も
ふんわりと広がった

リボン織りみたいな
渋い袷と
梅柄の深い色合いの
羽織を解きながら
変化の先に
思いを馳せた

まだ
本当のところは
始まっていないけれど
しようと思ったことは
なんだって出来る
自分の未来にすっかり
賭ける気持ちになって

この広がりを
一週間でさえ
保ち続けるのが
難しいのだけれど
しっとりと静かな朝が
そっと
背中を押してくれるようで
なんだか嬉しい

さあてまた
不可解な人間たちの
坩堝にどっぷりと
入り込んで来るか
の気合を込めて
お弁当を詰めたのだった



2013年05月27日(月) 怪しい整体

ここんとこ
痛いなと思っていた
腰から足が
精魂込めて掃除や
服の入れ替えをしたら
マックスになった昨日

新しく出来た
若いイケメンが居る
整体に行ってきた
と言う友人から
その話しを聞きながら
ほぐしてもらった

人によっては
すごく効果がある
らしいのだが
それはイケメン効果も
込みの評価かもしれず
本人は何とも判断つきかねる
そうだった

どんなもんか行ってみ
と勧められたが
わたしはイケメンよりも
熟練の方がいいや
と言いつつ
あまりに痛みが酷いので
真剣にどこでもいいから
行かねばと思っていた


夜もマッサージ機を使い
ブンブンほぐし
寝ている間は
痛みで身体の置き所なく
何度も目覚めつつ
体勢を変え
早起きしてしまったのだが

あれ
なんか楽になっている
っていうか
僅かな痛みが
所々に点で残っているだけ
の感じになって
昨日とは大違いなのだ

うーん
いったいこれは
マッサージ機の効果か
友人の怪しい整体が
効いたのだろうか
一応敬意を表して
両方と言っておこう



2013年05月26日(日) 終止符の恩恵

録画番組を見ながら
まったりしていたら
以前の職場の友人から
メールがきた

今日で仕事終わった
と言う内容に
ギョッとした
先月会った時は
居られるだけ頑張る
と言っていたので
切られたに違いない

うーんそうか
代わりに
わたしが辞めても
三年もたなかったワケだが
これで暫く
社員の首は繋がる
ってことなんだろう

もし
あのタイミングがなくて
今一緒に切られていた
としたら

いや
たらればで考えても
仕方がない
きっと彼女も
自分では打てなかった
終止符に
ホッとしているはず

数年先に予定していた
引っ越しがこれで
早まるかもしれない
彼女が描いていた
理想の生活が
実現するといいな

ちょうど
引っ越した友人から
葉書きが来ていて
その文面を
わくわくして読んだ
ここではないどこかは
やっぱり刺激に満ちている

けれどわたしは
まだまだここで
ドタバタと頑張るのだ
そう思えるようになったのが
あの終止符の
恩恵かもしれないな



2013年05月25日(土) 静寂を乞う

穏やかな日が
続いていたような
気がしたのは
いつのコトだったか

えらいから帰る
を皮切りに
オレも帰りたい
それを聞いて
不安定になるコや
オラオラ状態になる輩

急速に夏に
移行しようとするこの時期
誰だって快適なワケもなく
えらいえらい
を聞いているだけで
疲れが倍増する

はー
この繰り返しに
何か意味があるのだろうか
なんて
つい思いたくなってしまう
静けさが
静寂が欲しいぞ


みんなが帰ったあと
鬼のような勢いで
掃除機を掛け
逃げるように
15分だけ早く出た

さあ休みだ
とりあえず今夜は
何を食べよう
ってか
何で飲もう
だな



2013年05月23日(木) 看板の帯

ほぼ毎日
チェックしている
着物サイトの
新着アップ情報

その日はなんか
アタリだったのか
見たこともない
無国籍風の帯地に
眼が釘付けになった

大柄なので
普段ならスルーするはずが
気になって見ているうちに
ふと
これをお店の看板にすべし
と言う考えが降りてきたので
迷う余地なく

その不思議に
惹き込まれる雰囲気の
シンプルな柄からは
天上の物語が漂ってきて
そこにどうにかして
わをん
の文言を入れることで
完成される気がした

ってのは後付けで
衝動にも似た
瞬間の感覚が
そんな理屈も込みで
嗅ぎ分けていたとしたら
すごいんだけど

そういうのが
たまーにやってきて
これは本物
と思っては
思い付きだけで
終わることもしばしば

なので
簡単には
自分に騙されまい
でも
こんな風に少しずつ
細部が集まったら
きっとそのうち



2013年05月22日(水) 行列

先日
普段あまり
関わりのない
利用者さんから
もっとお話しがしたい
と言われた

あんまり絡めなくて
ゴメンネ
と謝ったのだが
すると今度は
いつも話しをしている
つもりの別のコが

他のコに
わたしを取られている
と牽制し
言われた方は
どうすればいいのか
と不安定に

話しがある
と言われれば
それなり時間も割くが
特に何がどう
ってワケじゃない会話の中で
言いたいコトを言いたい
のか

先のケースは
ご尤もだし
後のケースは
今たまたま
ナーバスになっている
せいだと思うけれど

自分の日々の動き方を
それぞれにいいように
変えて行くのは
なかなか難しく
考えるだけで
疲れが押し寄せる



2013年05月20日(月) 心の筋肉

昨夜の夢は
さらに進んで
危機から逃れるために
すうっと飛んでいた

時には助けを呼び
時には立ち向かい
或いは隠れ
いよいよの瞬間には
飛ぶことも出来る
そんなのが
全部詰まったストーリー

すごいな
と思ったら
太陽は牡牛座29度
固着した所から
その良さも欠点も確認しつつ
離れようとする
ぎりぎりの位置だ

濃かったよ牛
本当はこの時期を
きちんと産み出し
確保する期間にしたかった
けれど
形には残らなくても
確実に得たものはあった

まだまだ
鍛え甲斐のある
わたしの心
ひとり自分に向かって
製作しているだけでは
けっして付かない
こころの筋肉

十分に鍛えたら
きっと
空を飛ぶことだって
出来るのだ
そういう風に
自分をリメイクしている
今なのだきっと



2013年05月19日(日) 狐を飼う

小屋の陰から
よちよちと
ふさふさの小さいのが
四匹出てきた

あれ
これは狐の仔
と思うと直ぐに
その後ろから
堂々たる大きさで
狼と見紛うほどの
母狐が現われた

一瞬怯んだが
母狐はゆっくり
わたしの前で半身を返し
撫でられるに任せ
太く長い尻尾まで
触らせてくれた

こんな民家の密集した所で
これから子育てをするのは
さぞ大変だろう
エサをあげるなら
いったい何がいいんだろう

考えながらふと見ると
毛のなかに蚤が居るので
蠢いているのを
何匹か潰しながら
蚤取り粉を使ってあげなきゃ
とすっかり
世話する気になっている

なんだこの夢
狐が憑く
どころか
そのキツネにも
そんな風に
何かが付くことがあるって
それで苦しむって隠喩か

ここの所の一連では
考えもしなかったけれど
確かにそれらは
過去に
狐の一括りで
納得しようとしていたコトと
よく似ている

妬みや恨みを
そうやって括ることで
印を結ぶが如く
遠ざけているつもりだったけれど
否応なしに巻き込まれ
その対象になっていたのだ

きっとこれは
頑張って格闘した総括だ
狐的な部分を
自分のものとして
どっぷりと浸かってもがいた
その過程がようやく
纏まりを得たのだ

もう大丈夫
ちょっと長かったけれど
わたしはもっと
強くなって戻ってきたぞ



2013年05月18日(土) 守りの中

過去に経験した
あまりにもショックだった
事件を思い返して
そこから何か
学べることがあるか
と考えていた

でも
そういうのは
突発事故みたいなもんで
防ぐ方法がよく判らない
こちらは法規を守っていて
車に当てられて
反省点を聞かれたけれど

相手も法規を守っている
と思うのが間違いなように
人の善意や良心を
前提にするのは
甘すぎるのかもしれない

それは
ごく狭い
わたし自身の価値観による
期待に過ぎず
そこに嵌らないからと言って
どうってことはないのだ


嵌らないことだらけの
人間たちを相手にして
けれど相変わらず
普通の期待感を
持ち続ける自分が
ほとほと嫌になる

けれど
究極の場面で
味方と思っていたひとが
するっと身をかわす
こともあると思えば
今はずうっと幸せだ

時には
自分を殺して
居なければならない
組織の中だけれど
それによって
守られてもいる

なんだかな
あまりにも
一匹狼志向だったので
そんなことさえ
知らずにこれまで
生きてきちゃったんだな



2013年05月16日(木) 忘れ物

ATMに置き忘れた
キャッシュカードを
一週間経って
ようやく取りに行った

気付いた時には
丸一日が経過し
しかも土日をはさむので
面倒な届出はともかく
出金額をゼロに設定して
凌ごうと思ったのだが

設定してから
既にカードは拾得され
口座はロックしてある
と言うネットバンクからの
メールに気づいた

置き忘れたのは
別の銀行だったのだけど
どなたが拾得してくれたのか
は判らないまま
とりあえずヤレヤレで
ネットからロックを解除

うーむ
今更ながら
その便利さに感心
他の銀行のでなくて
本当に良かった
とは思うものの
これは経過しなくても
いい手間なワケで

なんか
ぼーっとしてても
無理はないこの頃
払拭すべく
着物を解いたが
忘れているのは
明日を迎える勇気
なのかもしれない



2013年05月15日(水) 刺客登場

ここは
褒めるってことは
しないんですか

朝からの
そんな話しに
はてなマークが
頭を飛び交った
またまた
新たな不測と言うより
刺客登場である

この流れはなんだろ
自分の子育てに
やれやれと思ったら
次から次へと
施設のせいでこうなった
のねじ込み続き

誰よりも
親が認めてくれて
甘えさせてくれる
そういう時期を経たら
自然と子供は自信を得て
懐から離れて行くもの
と思うのだが

依存させないように
気をつけている子育ての
足りない部分を
施設に期待するなんて
話していて
ヘンだと気付かないのが
不思議な位だった

誰かのせいに
出来るのが羨ましい
そんな風に
自分に都合のいいとこだけ
切り取っていられたら
わたしももっと
楽になれたろうに



2013年05月14日(火) 新たな不測

暑さで
ぼーっとした昨日
新たな事件が発生

充血した眼で帰ってきて
顛末を説明する職員の
話しを聞いても
何が原因なのかは
よく解らなかったのだけど

報告書を書いて
と言われたが
どうしたらいいのか
聞かれ
過去に二度の経験が
苦い感じで思い出され

それを書くだけで
防げなかったわたし
にチリチリと責められるのは
あったこと以上に
辛かったりするので

独りでどうしたらいいか
パニックになったろう
と労うと
彼女の眼からドっと
涙が溢れ出し

一緒に居た職員共々
なんかもらい泣き
してしまったのだが
それでまだクリアに
なっていなかった
自分の心の中が
少しだけ楽になった

いったい
あとどれ位
新たなパターンを
経験したらいいんだろう
既に下地になるものは
十分なはずなのに
未だ不測に陥る

だからこそ
生きる意味がある
のかもしれないが
職業的には
そんなこと
言っていられないのだ



2013年05月12日(日) 青の反芻

連休明けの一週間は
やたら長かった

まるで
次元の違う場所を
一気に移動したみたいに
タイムトラベル酔い
ってのがあるなら
こんな感じかと思う位
ふわふわとヘンだった

両方を繋ぐ
着地のツールは
着物だった
はずなんだけど
ゆっくり成果を
眺める余裕もなかった


ようやく
なんか青系に偏った
今回のチョイス
茄子紺の紬に
青い波の襦袢
星屑が散った縦絽
ブルーグリーンの汕頭刺繍

いいなあ

ヘンタイなので
字面だけで萌えるが
実物はもちろん
骨董市で発見した
瞬間シーンも含めて
みんなご馳走になる

そんなのを
反芻しながら解くのが
また堪らないんだな



2013年05月11日(土) スープランチ

以前から
スープランチ
を食べさせてくれる
お店があったら
と思っていたが

東京には随分
テイクアウトの
スープのお店が増えていて
試してはいないが
ちょっと驚いた


たまに母が送ってくれる
トマトを使って
煮込んだスープの
イタリアの缶詰めトマト
とは違った
優しい味のトリコになり

近くにないお店
を求めるより
そんなのや
いつもの定番の
豆乳シチューなんかを
パンと一緒に
お昼に食べたいとか思い

スープ用のジャーを探したら
すごいねスープ市場
知らない間に
すっかり市民権を獲得
こりゃあ
あんなにお店が
出来るワケだ

少し容量で迷ったが
それよりも
カラーで選んでしまった
どこでも直ぐに
温かいスープランチ
にわくわくするな



2013年05月10日(金) 覆われる月

戦争が始まって
可愛がっていた
ペットを失う
エピソードをふたつ
夢の中で体験した

いちど目は
混乱の只中に
迷子になる猫で
危険を冒して探すうち
自分が敵兵に捕まり
命からがら逃げる

にど目は
いよいよになった時の
逃げ道を確保し
シュミレーションした後
飼っていた亀に
注射をして眠らせる

号泣の途中で目覚め
起きた時に
涙はなかったが
むくんだ顔を
鏡で見ながら
ふいに理解した

それは
非常にシンプルな
優先順位の究極なのだ
だとすれば時に
誰かの親であっても
一番カワイイ自分を
優先することだってある

そうして
子供の為と
偽りの仮面を被って
或いは
真意にさえ気づかずに
堂々と太陽の下を歩く

けれどいつか知るのだ
表にある意識が
ただ見たくないことを
覆い隠していただけなのだと
そう
丁度太陽が月を
すっぽり包んでしまうように

日食の日に見た夢は
なんだか痛い



2013年05月08日(水) 生かして殺す

連休直前にあった
事件のことが
未だ尾を引いている

スッキリした気分で
休みを迎えたい
と思ったのを
あざ笑うかのように
ややこしい展開に
なってしまった

まるで
モンスターペアレンツの
狂ったように
逆ギレし
延々続いた怒号は
未だ耳から離れず

何故事件を起こしたのか
当人の心の内は
表れた行動だけでは
計り知れない
傷付き方をしているのが
不憫でならない

けれども
心理士さんの助けもあり
以前よりも
きちんと成長している
と言う部分に
焦点を当てられて
少しだけホッとした

本当の理由なんて
本人にも
よく判らないだろうけれど
わたしが感じた
真実に従って
出来ることをしてあげたい

親って
いったいなんだろう
愛情という名のもとに
生かしながら殺している
かもしれないのを
他人ごとではなく
きちんと
見つめなければいけない



2013年05月07日(火) 布石

やっぱり家がいい
そう言って
あれこれ話した後
いつ行くんだ
と以前妄想した
家族旅行企画を
突然口にする下のコ

きっちり
やることリストに
入っていたのね
と思ったが
帰って家の良さを
確認したばかりなのに
逞しすぎる

ひょっとしたらそれは
戻っては出る
各国巡りの夢のひとつ
または
始まりにでも
したいのかもしれず


そうか
パスポートの手続きとか
ややこしい部分を
それで何とかしちゃおうって
理屈では考えてないだろうが
勘が働いているに決まってる

帰り際
弦を買いに
再び寄った店で
後送の予定だった付属品が
タイミングよく来ていて
革のストラップも実物を見て
選ぶことが出来た

なんか持ってる
事あるごとに
思い知らされるヤツは
進もうとするその先に
自然に道が
開いて行くかのようで

もう少し
その布石になっても
仕方ないんだろうが



2013年05月06日(月) ひと巡り

帰り道に
再び御茶ノ水に寄って
時間調節をしながら
そこに通勤していた
数十年前を思い出した

ウォークマンのイヤホンを
友人と片方ずつ着けて
終電まで夜空を見ながら
ただ座って聞いていた
その空間が今もある

怖いモノはなく
先のことなんて
何も考えてなかったけど
ふと湧き上がる
希望に満ちていた

リアルを
さんざ生きた後
その証のムスコ達と
同じ空間に居て
感じたのは
なんだったろう

満ち足りた気分は
終わりを語るには遠く
胸をしめつけるほど
ではないが
じわじわと湧く
先への愉しみが
確かにあった

きっとなにか
大きなひと巡りが
わたしの中で
ぐるりと済んだのだ
それと意識せずに来た
荷物が一旦軽くなった
そんな感じかもしれない



2013年05月05日(日) 冥利

子ども達の成長を
小さい時から
見守り続けてくれた友に
デカい二人を伴って

まだ未知数の彼らは
それでも
木目のなかに見える
姿をそのまま
削り出したようであれ
と願うわたしは

さながら
作後も触れるひとや
時の流れによって
自在に変化し続ける
壮大な作品に
携わったかのようで

しょせんは
客観的になりきれない
作者の視点を超えた
プレビューの
感想を聞くような
不思議な気分になり

先の見えない
子育てのなかに
こんな素敵な瞬間が
用意されていた
ただそれだけで
冥利に尽きるのだった



2013年05月04日(土) 東の空

昨年より
さらに小さく縮まり
言葉は単語だけになり
拳を固く
結んだままの父

けれども何だか
普段とは違う気配を
感じ取ってもいるようで
日々のリズムが
微妙に変化する

確実に
閉じへ向かう命と
グンと伸びて
逞しく成長した子らと
中年と呼ぶに
相応なわたし達

そこには
未だに拭いきれない
語り切れない
過去の存在が
見え隠れしている

どっぷりと
暗部に眼をやって
それぞれの
未来を思って
渾然としたまま

これが明日から
どんな風に
胸に落ちて行くのか
5月の東の空は
あまりにも青い



2013年05月02日(木) ご対面

昨年の帰省時には
どこを探しても
置いてなかったギターと
ようやくご対面
を果たしたムスコ

何本も試して
音を比較しても
やっぱりそれがよく
丁寧に対応してくれた
店員さんはミラクルにも
豊岡近くの出身で

御茶ノ水でまさかの
超ローカル話しをして
憧れの大事な買い物は
なんだか
祝福されている
様相になってきて

さらに
こっそりぶっ込んだ
父親とのご対面
も含めさぞかし
意義深い一日
になったことだろう


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ゆりすこ [MAIL] [吉祥堂]

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