ゆりゆり日記
ただ知ること
過去にあつめたカケラで出来る絵は
その瞬間瞬間ごと
いつも完璧だということ
そうして明日を未来を生きていく

2007年07月31日(火) 生きる印し

夕べから
空気が涼しくて
自転車で走り回った今朝は
なんだか高原のリゾートにいるみたいで
こんな朝もあるんだなーと
わざわざ遠回りして
用事を済ませた

家に戻ると
友人から電話があり
娘さんが無事出産とのこと
自分が産むより疲れた様子を労い
オメデトウを繰り返した

あたらしいいのち

そのことを思うだけで
輝きと希望に包まれる
清々しいこの朝に
次第に高く昇る太陽のように
全てをあかるく照らしてくれる

そう
きっと
何かを生み出すってことは
それだけで
光とともにある
だからわたしも
小さな灯りをともすように
新しい何かを生もう

産まれてきたいのちが
ひとつひとつ違うように
たったひとつの何かを
そこに込めて
わたしがわたしであることの証しと
生きている今の印しに
新しいものを作り出そう



2007年07月30日(月) 伝わるキモチ

昨日は
お客さんの所へ納品に行って
最新作にもご意見を伺おうと思ったら
そのままお買い上げとなった

身頃は
着物の衿とおくみ一本分から
という
本当に少しの布だけで作ったので
着られる人がかなり限定され
もう一枚並幅で
縫い直したい気持ちがあった

さらに
お客さんのシンプル好みは解っていたので
今回のちょっと変わったデザインを
気に入ってくださるとは思わなかった
この程度ならOKと
鏡の前でアレンジする姿は
トルソーに着せた時よりも
ずうっとステキに似合っていたのだった

オークションに出すとしたらの
スタート価格で手を打ったので
お客さんも大喜び
わたしはわたしで
試作品でお金をいただいた気分がして
充分満足だったのだ

折角辿り着いたかたちを
一点きりにするのではなく
もう少し大事に展開するのも
いいかなあと思う
そういう意味では
身近にこんなバックボーンがあるって
すごくすごくシアワセなことだ

いくらわたしが
ドキドキを込めたつもりでも
恋するキモチは
しょせん勝手な思い込みに過ぎなくて
このまま突っ走っていいものかどうか
どこかでちょっぴり不安も抱えている

自分がいいと思うからいい
のと
その表現が誰かに伝わるかどうかは
別の問題なのだ
もっとも
ピンポイントで伝わらないからといって
全てがダメではないだろうけど
思いそのものを持続させるためには
小さな実感の積み重ねが必要だ

わたしの自由な表現を
もっと多くの人に受け容れてもらえるよう
また縫っちゃうよー



2007年07月29日(日) 発酵を待つ

夏休みに入っても
ずうっと部活があり
明日はお弁当持ちなのかどうか
何時に出るのかを毎日確認し
今朝はちょい遅めの予定だったので
余裕の気分で床に就いたのに
3時に目覚めて眠れない

ただひたすら
眠いばかりの時期がある替わりに
無意識が活発に動いていて
妙にスッキリクリアなこういう時もある
もっとも
どちらが多いかと言えば
圧倒的に前者なのだけど

んで
縫い終わった服を
もういちど眺めてみて
何と言うワケでもなく
洋裁の本をパラパラ
すると
糸ループの作り方を発見し
いつかどこかで使えるように
こころに刻み付ける

まだ
かたちのカケラもないものの
発酵を待つような時間が好きだ

ひと通り
これから使いたい布を考えたあと
またまっさらになって
これってものが
浮上してくるのを待つ
じぶんのなかの
どこか深いところに
次への動きの種を探している

実際に
布に向き合うのと同じくらい
ひょっとしたらそれ以上に
こういう時間が
わたしには必要なのだ



2007年07月28日(土) 恋ゴコロ

なんかもう
自分の熱で
自家中毒起こしそうな勢いで
こゆときは必ず
手より頭の方が遥かに早く
どんどん先に行ってしまう

空回りしないうちにと
最初のイメージのまま
何とか縫い上げた
ふう
んで
縫い終えたとたんに
改良点が浮かぶ

いや
それがいいのか悪いのかは
はっきり言って判らないので
バリエーション
ということにしておこう
ともかくひと段落なのに
ドキドキが止まらない

まったく我ながら
お目出度いひとだと思う
恋の初期症状みたいに
勝手にひとりで盛り上がって
トキメキの対象は
古い布なんだから

わたしには
ゆったりと静かに布と向き合う
なんて無理かもなー
それがいつか当たり前になって
日常の一部のように
さらさらと流れる愛に変わったら
縫う意欲が失われそうで怖い

でもまあ
そんなコトは
よっぽど熟練してからだろうから
今はこの恋ゴコロを
思いっきり楽しもうっと



2007年07月27日(金) 自由な叫びを縫う

まだあった
わくわく市に間に合わなかった服
開期中に思いついて
がーっと縫ったんだけど
身幅が狭すぎて
9号のトルソーに入らなかった
黒い麻のノースリーブ

それを前開きにしようと
はさみを入れてから
なんかはまった

つってもぐるぐる方面じゃなく
こゆのもあり?
おっ
おおー!
みたいな
眼からウロコぽろぽろで
ドキドキの熱上昇系

いやんもお
こうでなきゃ
わたしをやってるイミがない
久々にキターって感じで
初めての試みありつつも
テクはこれまでのアレンジ
まだ間に合う夏物
縫っちゃうよもうホントに

今度はデキル女のイメージ
つってもOLじゃなく
アーティストとか
こだわりのセレクトショップオーナーとか
感性で世の中渡り歩いてる女性
企業に飼われてるんじゃないってことを
象徴するようなアイデアを
少しだけ盛り込む

ああ
縫いながら
こんなに自由だったこと
あったかしらん
この感覚が
ずうっと続きますように



2007年07月25日(水) 強いおんなの服

ワイドパンツの仕上げをした
ほんとはわくわく市用にと
作り始めたのだけれど
迷うとこがあって
途中のままだった

ウエストにゴム入れで完成
の予定を変更し
見返しを作って
ベルト通しもつけ
ワイドなウエストを
ぎゅっとベルトで締めるかたちに変更

パンツの前幅は
着物の生地ギリギリにとって
しかもハリのある麻なので
バーンと押しの利く
ダイナマイトな姉ちゃんに
颯爽と着こなして欲しいカンジ

でも
残念なのは
ハンガーに掛けると
デカすぎて格好がつかず
9号サイズのトルソーでは
ウエストにギャザーが寄りすぎ
なんだか情けないのだ

自分で着ちゃおうかなー
控えめなアタシには
どうかとも思うし
とってもステキな染めの丸紋で
自分用には勿体ないんだけど
避けた他の部分が
結構弱地だったのも気に掛かる

これを着て
意志の強そうなおんなを
演出してみるかな
って
だからなにか?



2007年07月24日(火) 原点

お客さんに渡す予定日は
まだ先なので
トルソーに着せた
完成品のワンピースを眺めながら
着物を解いている

どんな服が縫いたいのか
再び自分に問うてみると
これまでまだ
思うように縫えていない
もっともっと
風のように自由な服が見たい

からだを包んでいるのに
その服の存在を忘れてしまうような
いや
そうでなく
ボディがあることを
忘れてしまうような

この世で生きるための
借りものの肉体を超えて
たましいそのものを包んでくれる
そんな服
誰かが
こうありたいと思う
イメージの少し先にまで
連れて行ってくれる服

でもそれっていったい
どんなだろう

わかんないし
縫っても縫っても
届かないかもしれない
ケド
そういう思いを
いつも
布といっしょに広げていたい

そうでなけりゃ
リメイクはわたしにとって
他の仕事と同じように
こなさなければイケナイものに
成り下がってしまう

壁は
テクニックやスキルじゃなく
表現欲求を
保ち続けられるかどうか
なんだきっと



2007年07月23日(月) 自立への処方箋

朝のニュースで
宮里藍ちゃんが涙を流していた

一対一の勝負で
勝ち上がって行くマッチプレーは
目の前の相手を意識しすぎて
自分のゴルフが崩れてしまうのが
容易に想像できるだけに
ただ大勢の中で
自分の本来の力を発揮するより
ずうっと難しいと思う

普段の彼女のコメントは
あっさり淡々とした口調で
却ってそれが
秘めた闘志を感じさせてくれるのだが
同じような冷静さで
敗れたあとの自己分析をし
間に大きな呼吸をひとつはさみつつ
そして涙だった

でもそれは
けっしてナニワ節的じゃなく
抑えた感情が
もっとたくさん胸にあって
思いがけず溢れてしまったけれど
わたしは自分で
きっちり処理できるのよ
という強ささえ感じさせてくれる

それを見ている人は
彼女の表に出さないぐちゃぐちゃを
自分の中に引き取って
再び挑戦しようとするまでの道筋を
作り出さなければならない
次にはもっと強くならなきゃ
到底その格闘に立ち会うことはできない

彼女の人気の秘密を
ちょっとだけ知ったような気がした
何を投影するかは人それぞれだけど
ナントカ王子ファンの中に
よちよち歩きに手を出せない
保護者心理があるとしたら
それとは決定的に違うと思う

育て終わっちゃって目標を見失った
オバサン存在ではなく
自分の人生を生きたいと志向する方へ
ぜひ
宮里藍ちゃんを処方したいが
如何なもんでしょ



2007年07月21日(土) 野のケモノ

今回のオーダーの件では
まるで
蛇に睨まれた蛙のようだった
既に決まっている完成形に向かう
ただそれだけのことに
これ程抑圧されるとは思っていなかった

予定になかったアイデアが
ふいに飛び込んできて
それしかないと思ったときのトキメキ
いったいどう縫ったら
それを実現できるのかという格闘
そういうのを発揮する余地がないってのは
予想以上に苦しかった

とはいえ
オーダーをいただかなかったら
恐らく和布にファスナーを使おうとは
絶対に思わなかったろうし
柔らかものの生地で
ぴったり決めたサイズどおりに
縫ってみようなんてチャレンジもあり得ない

だからきっと今回のことは
自分で作った壁を突破するために
もたらされた機会だったのだと思う

んで
再び野に放たれたケモノのように
これからまた
むちゃくちゃに縦横無尽に
走り回ってもいいのだという感覚が
今わたしを満たしている

これってたまんない
だったらもっと早く
解放を目指せばよかったのにと思うけど
抜けたからこそ解ることで
渦中にいるときはもがくばかり
ただ単純に縫うという行為から始まって
自分の全てを点検しなおし
いろんなことを考えたりしたのだった



余談ですが・・・
日本人のこころの問題を一身に担っていた
河合隼雄さん
本当に本当にお疲れ様でした



2007年07月20日(金) 王様の審判

梅雨明けが間近に迫って
さすがに焦り
仕上げ目前になったオーダーワンピを
お客さんに試着してもらった

受けたときは
型紙もあるし
なんて気楽に考えていたけれど
よくよく見てみると
ご指定のデザインには型紙がなく
自分で線を引くように書いてあった製図は
普通サイズのはずなのに
仕上がり幅が妙に小さかった

お客さんは
余分なお肉がほとんどなく
びっくりするようなスリム体系で
なのに計ってみると
仕上がり幅マイナス2センチ
どう考えてももう少し大きくないと
と思ったので自己流でサイズ変更

そして
丈は膝ぎりぎりにとのオーダーに
念のため5センチ程度余裕をつけたはずが
前身ごろのダーツ分を忘れたため
後ろはたっぷりだが
前は結局余分なんてなくなった

まあその他
ファスナーつけで足踏みをし
実際縫ってみると
思ったより難しくなかったのはいいとして
いつも自己流でやっている処理を
基本に忠実にと心がけたため
何かにつけ緊張の極みだった

どんどんテンションが下がったあげく
トドメで王様に審判を下されるかのような
神妙な気分で御前に座ったワケで
そんなあれやこれやが
ストンとシンプルで美しいお姿に
いやあもうなんつーか
感動するどころか
ただひたすら胸をなでおろすのみ

お客さんからは
こんなにキレイに出来るのだから
もっと自信を持ったらいい
と強く励まされ
ようやく少し
やればできるのだと
再び布に向かう勇気をもらったのだった



2007年07月19日(木) カインの絵

アマゾンで注文した
エロール・ル・カインの本が届き
枕元に置いて眠った

彼の絵は
緻密に書き込まれたたくさんの線が
どれひとつ無駄なく
あるべきフォルムになっていて
曼荼羅を見ているような
自分のこころの中を覗いているような
不思議な気分にさせられる

それは
例えば以前見た
少数民族のおぶい布にあった刺繍や
古い丸帯に織り出された
蔦や鳥の模様にも似て
限られたスペースに表現された
ひとつの完成形

ただ決定的に違うのは
彼の絵には動きがあるということ
切り取られた一瞬の
前と後にも
きちんと時間が流れていて
別の動きが繋がっている
そういう連続が一枚の絵に
何重にも連なって見えてくる

だからいつまで眺めていても見飽きないし
きっとどこかに
描かれた世界が存在していて
生き物や鉱物などあらゆるものが
今も時間の経過とともに
かたちを変えているのかもしれないとさえ思う

わたしがカインの絵に初めて出会ったのは
もう大人になってから
カレンダーになったいばら姫だったけれど
もし子どものうちに出会っていたら
きっとその絵がお話とともに
深く深くこころの中に落ちて
何か豊かなものを育ててくれただろう

文字だけで
想像力を掻き立ててくれるファンタジーも楽しいが
素敵な絵は
容易に異世界へと誘ってくれるのだ



2007年07月17日(火) 世界で一番の料理

何を血迷ったか下のコが運動部
先日の打ち上げの翌朝も
朝練&弁当のダブル攻撃となって
ちょっと信じたくなかったのだが
今日からはまたそのセットが
しばらく続くというのだった

夕飯で残らなかったので
今朝は早起きして
ご飯を炊くところから始まった
保温機能もタイマーもないごはん鍋生活だが
ちょっぴりの面倒臭さがあっても
炊き上がるといつも
これしかないって思うくらいに美味しい

それから
あるもので適当におかずを作って詰め
メインのエビフライをふたりで味見
うーんウマーっ
すると下のコのオコトバ
みんなの弁当は冷凍食品ばっかだよ
さすがお母さんはいつも全部手作りだ

あらら
そりゃあできれば
冷凍じゃない方がいいだろうけど
どうしてもって程のこだわりではなく
却って割高だと思う程度なのだ
嬉しい一方で
ちょっと先の心配が頭をよぎった

そういう母のイメージが出来上がっちゃうと
嫁はやりにくいだろうなあ
いやいや
モノゴトのいい面を掬い取るタイプだから
案外固定したイメージはないかも
でもとりあえず
たまに冷凍食品入れといた方が無難か

好きな人が作ってくれる料理が
世界でいちばん美味しい
そう思えるオトコになって欲しいので
成長を目の当たりにすると余計に
母の引っ込み加減ってもんを考える

いつかパートナーに出会う時まで
仮にお預かりしている感が
ちょっぴり浮上してくるこの頃なのだった



2007年07月16日(月) 不死鳥の騎士団

昨日観たハリポタ先行上映
すんごく期待してたのに
なんか盛り上がりに欠け
ちょい薄まったカンジで終わり
これ一本の満足感は
シリーズ最低ではと思ったのだが

あちこちのレヴューでは
むしろ最高作ってぐらいの評価で
それはいったい何故なのかさっぱり
難しい内面や
愛と友情なんてテーマを
半端に描こうとせずに
もっとエンターティメントに徹した方が
よっぽどよかった気がする

そういう意味では
自分がナニモノであるかを
はっきり示していたピンクのおばさんが秀逸
生徒達の反抗心を掻き立て
自立的な行動に導く
グレイトマザーとしての役割が
全体に一本筋を通していた

けれど
折角隠れて練習していたのだから
ダンブルドア軍団それぞれの
守護霊を呼び出す場面を
実戦で試すぐらいの勢いが欲しかったし
不死鳥の騎士団の
やっぱり子ども達には
遠く及ばないすごさを対比として
もっと強力に描いて欲しかった

矛盾点ギモン点は
原作を読んだ子ども達に聞いて
途中をはしょっちゃってるのに
その部分が前提となっていて
辻褄が合わないのだと大方は納得
んで
最後の場面が短すぎ
というのでもっと納得
他のいろいろはともかく
それがきっとキモなのだ

原作では
ほとんどダンブルドアがやられそうになったり
不死鳥を出したりと
相当手に汗握る場面のはずらしいのだが
確かにあの山場で
もう数分映像を追加しただけでも
観終わった後の満足感は違っただろうし
タイトルに重みが加わっただろうに

メリハリとシンプルさ
そういうのって大事だ
子どもって結構鋭かったりする
それにしても
決まっている結末に向かって
どう飽きさせずに引っ張っていくのか
予定調和に終わらないことを願う



2007年07月15日(日) 遅れて来たブロガー

話題の脳内メーカー
やってみた

これってなにと思うのだが
コトバのアルゴリズムに対応している
とかで
そのアルゴリズムがわかんない
精神系とかいろんな本読んでたときに
見かけたような気もするが
追求するパワーもなく流す

なので
姓と名の間にブランク入れるかどうか
とか
カタカナにするかアルファベットにするか
とかでも結果は違って
つい
いろいろ試してしまった

笑ったのが
金金金金と金だらけの真ん中に
ただ一文字

ってのがあったやつ
欲が半分くらいのもあったけど
決して仕とか勉とかは出て来ず
おまけにこんなダラダラなのに
遊も休もないのは何故だろう

さらに
新しいブログを借りたので
いろいろいじってみてるけど
ブログパーツっていろいろあるんっすねえ
いや
以前からあったんだろうけど
何せ記事アップすらスムーズじゃないので
それ以外のトコに考えも及ばなかった

見ているとキリがなく
ついついドットお絵かきとか
お試しで夢中になり
ハッと気が付いてやめるとゆう
それも良かったんだが
とりあえずミニプラネタ貼り付けてみた

左の隅クリックすると
コントロールバーが出てきて
表示するものいろいろ変えられるし
下の矢印で
時間を進めたり戻したりも
やりすぎると目が廻りそうになるが
月の満ち欠けと星の動きってなんかイイ

その一方で
折角書いた記事をプレビューしようと
ヘンなとこ押して消しちゃったり
自分サイドの不具合は相変わらずだが
遅まきながら
ブログってもんの楽しさが
ちょっぴり解ってきたような気がする
我慢してきたこれまでが嘘のようだわ



2007年07月13日(金) わくわく市を味わう

昨日は遅ればせながら
わくわく市の打ち上げだった

既に自分の出品分の売り上げは
いただいていたが
今回の成果は
それぞれの日当分にも反映していて
時間差で確認できたことが
嬉しさを増幅してくれた

いつも展示会の度に
精一杯やっているつもりだけど
力の入れ加減は
微妙に違ってきているような気がする
回を重ねていくうち
結果の手前のところまでを
大切にこなすことと
フタを開けた先は別物とする構えが
自分の中で出来上がってきている

今の努力が
きっと実を結ぶように
なんて照準を合わせすぎると
なんだかヘンなことになってしまうのだ
もちろん
売れなきゃ困るのだけれど
それはプレッシャー効果としてだけ
ちょっと遠くに置いといて
って感じかもしれない

自分が楽しんでいればうまく行く
とか
頑張れば結果がついて来る
とか
よく聞くような言葉とは少し違う
かといって
結果は神様の手の中にある
っていう程の達観でもない

うまく表現できないけれど
弛みみたいなものが少しだけ作れていて
そこに
何か予測できないものが入ってきたとき
初めて成果として感じることができる
ような気がするのだ

そういう意味で
今回はとくべつだった
本当に楽しかったし
全日程の隅々まで
漏れなく経験し尽くすことができた

それはきっと
どんなお店とも違う成り立ちと
妙な繋がりがあってこそ
もたらされたもので
そういうピンポイント具合が
今後どうなっていくのかが
また見ものだと思ったりして



2007年07月12日(木) 36センチの宇宙

ヤプログの
鳥さんピロロロ

とっても気に入っているのだけど
やっぱり
スムーズに更新できない事が多く
記事を書き上げてクリック
のとたんに字が画面真ん中に縦組みになって
保存されずに全てがパー
にとうとう嫌気がさした

ブログの位置づけも曖昧で
ちょっとやりたいコトもありで
他に探してひとつ登録したところ
思っていたような使い勝手ではなく
しかも不具合多発
復旧したはずの後も
ログインできないまま

んで
結局ビルダーかなと半ば諦めつつ
また探し
テンプレートを選び
使おうと考えていたタイトルを入れ
試しにプレビューしたところで
世界はいきなり動き出した

この日記は日々のつれづれだけれど
画像が加わっただけの同じコトをしていても
あまり必然性がないのが気になっていた
リメイク画像も
こんなものできちゃいました〜
的なノリではなく
そこになくちゃいけないような
雰囲気が欲しい

というワケで
わをんのリメイクノオト
始めます

テーマに沿ってまとめておきたいこと
試してみたいことも沢山浮かんできて
新しい熱がふつふつ
たぶん毎回の文字数は
めちゃ多くなると思われ
でもそれでも
全体が一枚の絵になるように
少しずつ丁寧に構築して行きたい


http://wa-wong.jugem.jp/
エンピツ右下HPからもどうぞ



2007年07月11日(水) コンクリートの庭

うちは庭ってもんがないのだけれど
裏側に駐車場の塀までの
コンクリートのスペースが少しあって
そこが最近賑やかで
サッシの隙間からついつい眺めてしまう

プランターに種から育てた胡桃はいいとして
ブロック塀の際から
這うように伸びた綺麗な紫の花は
春に切花を楽しんだ程で
なんだか判らない木が
塀より大きくなっているし
種類の違うもうひとつは
小さな葉を沢山茂らせて枝を張っている

ピンクの花が咲くつやつやの葉っぱも
丹精しているお隣さんから
いつの間にか少しずつ広がり
そしていったいどこから来たのか
今年は突然紫蘇が何本も生えてきていて
既に一度天ぷらで楽しんだ

うーんすごい
ど根性大根並みの逞しいヤツらが
壊れたポットからの土や
台風などで流れてきた土が
少しずつ溜まったのを逃さず
自然に庭が出来上がってきているのだ

無精なので
あえて育てようなんて思っても
枯らせてしまう方が多いのだが
こういう環境はまさにわたし向き
たまーに思いついたように
数分雑草を間引いて終わる

さてそろそろ
もう一度
紫蘇を食するタイミングかな
鑑賞するだけじゃないってトコが
またこの庭の価値を倍増させるね



2007年07月09日(月) 子どもの姿

下のコの誕生日だった
七夕が過ぎて
残りのケーキも僅かになった

普段おぼろげに感じている
子どもの今の姿が
こういう節目だと
特に意識に上り
ちょっとびっくりさせられる

外で
予期せぬときに
自分の子どもと遭遇
これも似たような感覚があって
それって
なんだろうなあと思う

普段近すぎて
見えていないというか
家庭という小さな場所にいると
どうしても当たり前の
よく知っているような感覚が邪魔して
客観的になれないせいかもしれない

先日は
角からふいに
輝くモノが曲がってきて
お?
と思ったら
上のコだった

なんか
ワケもなく
よかったねって感じで
それに引き換え
いつもお気楽だったはずの下のコは
最近ちょっと濁っているかも

そういうとこで
ハハ的対応の仕方を
改めて考えたりするのだった



2007年07月07日(土) 偏った神様

神様に愛されるひと

オーラと名のつくかの番組で
そういうコトバが出てくると
なんだかゾッとする
条件つきで愛するなんて
それはいったいどこの神様なのかと
ただあなたの描く神様が
狭い存在って露呈しているダケの話だ

素直で努力家で
そういう人がわたしは大好き
ひねくれてて怠け者は嫌い
そう言ってくれた方が
よっぽど判りやすいけど
それじゃあ番組にはならないか

恨みつらみ妬みキリない欲望
そういう負の部分を
抱えながら生きている人に
神様は微笑まないのだろうか
それらは
意識していようがいまいが
どんな人間の中にもあるものだと思う

これも
わたしの価値観でしかないけれど
もし神様がいるのなら
誰をも等しく愛してくれるはず
そして違いがあるとしたら
神様に愛されている自分を
感じることができる人とできない人
感じたいか感じたくないかでもいい

それは
神様存在を信じるかどうかじゃなく
むしろ
自分を信じられるかどうか
かもしれない
自分を信じられるからと言って
自分イコール神でもない

そこんとこで
なんか鼻につくのが多いと
ひねくれモノのわたしは思う
あえて箴言まがいのコトバは
流したくなるけれど
すうっと入ってくる言葉は
神様を装ってはいない



2007年07月06日(金) 古代裂つれづれ草に学ぶ

オーダーのワンピの
型紙作りをぼちぼち
合間に古代裂つれづれ草を読む

著者の松本氏は早くから
和服離れを危惧していて
バブル直前に
染め部門も含めた和装業を整理している
ご自身は三代目だったが
仕事は一業一代であるべき
という信条が記されている

その事業の顛末は
奉公に始まって
戦前戦後の時代の波に揺られつつ上昇し
最後は大手呉服チェーンからの
大量の染め注文をこなしつつ
それをつまらない仕事だったと言い切り
なお何億の利益が上がっていながら
潔く廃業している

引き継いだとはいえ
自分がそこまで大きくしたものに
未練のカケラもなく
綺麗に幕を引ける強さに驚かされる
ビジネス的な展開に乗りながらも
一方で違和感を感じる松本氏は
なんだかとても人間臭い

わたしが好きなのは
氏の母上のお店での姿だ
お客さんに電話を掛けお店に呼び
さりげなく話題を振り
嫁姑に対する愚痴やらを聞きつつ
いつの間にか商品を売ってしまう

お友達付き合いのようでもあり
カウンセラーのようでもあり
そこに商品が介在しているのに
まるで人間同士の
やりとりだけのような自然さ

そんな感覚を
わくわく市とその後のオーダーで
おぼろげながら感じていただけに
これだよこれ
って気がして嬉しかった

どんなビジネスも
人が作って行くもの
だとすれば
どんなに拡大し
コントロール不可能に思えても
実はそんなことはないのかもしれない

自分にとって
何がいちばん大切なのか
それさえ忘れなければ
きっと大丈夫なのだ



2007年07月04日(水) 辻が花

縫い部屋にいて
ふとリスの気配がないような気がして
台所に向かって呼ぶと
網戸のこっち側にいるでわないか
いつの間に潜り抜けたんだ

あ”ーっ

わたしの声にびっくりし過ぎて
ふぎゃらか
って音を出さんばかりに横っ飛びし
戻ろうとするも
慌てすぎて出来ず
廊下を逆戻りして玄関方向へ逃げた

追い立ててことなきを得
結局ダンボールで補強したものの
いつまで持つだろうか

それはともかく

ようやくオーダーに取り掛かり
水通しのため反物の巻きを解くと
辻が花という名前が端に出てきた
その言葉は密かに浮かべていたが
果たしてどういうモノか正確には知らず
ネットで情報収集

正真正銘のは今は作られていないそうだし
どうやら手元にあるのは友禅染めで
所々の花柄に絞りの痕があるのだが
全く同じ色柄が出ているのに
シボのない花もたくさんあって
染めのために施したようには見えない

断言できないが
ひょっとしたら辻が花の冠をつけるために
あえてシボを加えたものかもしれない
シボは洗ってアイロンを掛けたら
全てなくなってしまった
糸で縫い締めたものなら
ここまで綺麗にはならないので
いよいよ怪しい

いいじゃないのよ友禅染めで
深い色と複雑な柄がびっしりと
それでいて和風の嫌みなコッテリ感はなく
異国南国情緒さえ漂う
ホントに素敵な反物なのだ
そしてお値段はと言えば
いつ頃のものなのか
10万円を超える値札がついている

とゆうことわ
メーターあたり一万円以上だ
それを捨てるというのもすごいが
救ったお客さんは
丈95cmのワンピースができればよくて
残りはあげるというのだからもっとすごい

んで
辻が花を調べていて
古代裂つれづれ草
という素敵なサイトを発見
齢70を過ぎてパソコンを覚え
俳句とエッセイを認めた松本芒風さんは
既に故人だけれど
柔軟な思考と
時にはばっさり切り捨てる所がとてもいい

膨大な文章を読み進めるのが
ちょっと楽しみになりそう



2007年07月03日(火) 携帯今浦島

携帯の液晶が次第にアヤシクなり
画面が3分の一程ずれる現象から
とうとう真っ白になってしまった

それでも
何度も開け閉めを繰り返すと
何十回に一回くらいは復活してたけど
最後は何も出ない画面のまま
メクラ打ちで電話したりしてた

ついこないだ
変えたばかりの気がしてたのに
驚いたことに
既に4年近くを経過していると言う
しかも3年以内なら修理は無料だが
5千円程度は掛かると聞き
諦めて機種変更した日曜日

いやあまったく
技術は日進月歩なのに
わたしは何をしていたのかこの4年
無料の機種なんてなくて
ともかく安くて機能のシンプルなやつ
ってワケで選んだのだが

以前のに慣れすぎてて
もうメール打つのもメンドイわけさ
フェイスは可愛くてお洒落で
ようやく黒を脱して
パールピーチになったわけさ
んでもなんか
こりゃあたしじゃない感覚が抜けないの

ようやく慣れる頃には
また無料修理期間を過ぎるのではと思われ
これは歳のせいではなく
もともと機械が苦手なせいだと
誰に向かってか言い訳するのだった



2007年07月02日(月) 夏のしつらい

今年の夏をどう迎えるか
その懸案事項をようやく

というのも
昨年はケージの中で
二階の子ども達の部屋で
快適に過ごしたリスくんだったが
今年は既に
一階の台所と隣部屋の二間続きが
自由に跳びまわれる
リスの森と化している

ヤツがいなければ
冷房の涼しい空気を
土間と廊下の間の窓を開け
台所のドアを開けして
迎え入れることができるのだが
今やそれをするのは
あまりにも危険に満ちている

というのも
その廊下の間には
二階への階段があり
アコーディオンカーテンの隙間から
自由に上がることができてしまう
二階はもう隙間だらけだから
いつどこからその小さな身体で
外に出てしまわないとも限らない

玄関や土間も恐ろしい
ふいに誰かが外出から帰り
開けたとたんピューっと脱走
そんな事件を防ぐために
台所のドアへ
巻き取り式の網戸をつけるというのが
考えた末の戦法だった

んで
昨日友人と選んだ網戸を
ドアのあちこちの寸法を測りして
こういう時の頼みの綱上のコを召喚
汗流してギコギコ切ってもらったのに
説明書通りではまるでうまく合わず
何度も切りなおし&調節しなおしてもらい
カンタン網戸の名はなんだったのかの数時間

ようやく設置完了するも
やっぱり心配していた通り
網の下部分は
リスくんの働き次第で
潜り抜け可能な心もとなさ
いつそれに気づくか
しばらくお試しの後
また策を講じることにしたいが
それはあまりにも危険だろうなやはり


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ゆりすこ [MAIL] [吉祥堂]

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