ゆりゆり日記
ただ知ること
過去にあつめたカケラで出来る絵は
その瞬間瞬間ごと
いつも完璧だということ
そうして明日を未来を生きていく

2004年10月29日(金) 檻のない牛

売り場で友人と
新潟の牛画像の話になったんですが
ここ数日あれが脳裏に焼きついて
離れません
捕まえて食べるってか
黒いのはほとんど闘牛用ではないか
とかとか

倒壊した家近くに
横たわっているのは
最初
可哀想に
と思ったのに
寝ながら尻尾ぱたっと
あ?

窪地の沼みたいになったところには
もう無数の黒い点になっていましたね
んで
どれもちゃあんと生きていて
のっそり
普通に

さすがです牛

これから
あの牛と
地震によって
日常を失ったひととが
どんな十牛図を?とか思い
難しいと言いながら
デモ
人間はまた牛を捕まえ
きっと飼い馴らすハズ

牡牛座は
精神的に持久力があるという
ジョナさんの言葉に
ホント
マゾなんぢゃないかってほど
ダブルで牛かぶってるわたしとしては
あの牛を他牛とは思えず

放牧だ
放てよ
放たれても走らず
檻があったことすら
意識せず
そのままの牛であることが
とても
いとおしい



2004年10月27日(水) OTHER SIDE

子ども達を送り出してから
今日は何から手をつけていいのか解らず
とりあえず洗濯をしながら
ぼーっとテレビを見ていた
その中で竹の籠に和紙を貼り
柿渋で染めた容器が出てきて
それを壁紙に応用できないかと思った

元の下のコの部屋は
よくある茶色の繊維壁で
キラキラした金が混じっていて
印象がとても暗いのが気になっていた
以前本職に見てもらった時は
溶剤を使わないと剥がせないと言われ
専用の道具も必要みたいで
手が出せない気がした

もともと繊維の壁だから
和紙が貼れたとしても
結局同じことだと思いなおし
ムスコが工作で使うような
軽い紙粘土をつけたらどうだろうとか
あれこれ考えているうち無性に
今の壁を剥がしたくなって
古いノミでこすってみた

割合に厚い繊維は
その下のモルタル状のなかに入り込んでいて
すっきりとは落とせないけれど
仕上げにやすりをかければ
なんとか綺麗になりそうな雰囲気
床はクロスを剥がしてから拭いただけで
畳の部屋と同じように
もう一度丁寧に洗わなければならないので
やるならこのタイミングが丁度いい

もうそれからは夢中で作業
音楽が必要と思い
昔のCDを引っ張り出した
久々にレッチリやドラゴンアッシュで
作業はどんどん進む
勢い余って指を擦り
血を流しながらも
やめられない止まらない

お昼で帰った上のコの第一声が
は?
だったけれど次には瞳を輝かせ
制服のままで参加しようとしたので
着替えてマスクをするように指示
壁ひとつあげるから選びたまえと言うと
一番面積の広い所を指差し
乙女座らしく几帳面に
角から綺麗に剥がして行った

5時間目を終わって帰った下のコは
すぐに友達の家へ遊びに行ったものの
夕飯を待つ間も
食べ終わってからも
わたしが剥がした続きをごつごつ
音が響くので
夜はやめようということになり
後はまた明日のお楽しみ

昨日はすっかりしぼんでいたけど
夕べ夢の中に
素敵な生活をしているひとが出てきて
しみじみそれが羨ましかった
そのひとはガラス工芸の作家で
色とりどりのモザイクタイルみたいな庭石や
作品を展示したレンガ造りの一角
すりガラスの中に赤いキューブが浮かぶ
家の中のオブジェなど
生活の全てにオリジナルの手作りが溢れていた

ここまでするには
どれだけの手間と時間が掛かるだろう
到底わたしには無理だと
打ちのめされた夢だった
壁紙を剥がしながら
その夢がありありと浮かんできて
誰だか知らないその人は
わたしの望むビジョンのひとつを
具体化してくれていたのだと思った



2004年10月26日(火) 空白を埋める

手当たり次第に二階へ上げた荷物を
選り分けながら移動させ
下のコの部屋を確保しようと思った
予想はしていたけれど
それは簡単ではなく
商品や着物や
以前から預かっているかばんやらで
6畳のひと部屋が軽く埋まった

加えて
未だに片付けきれていない
引っ越した時からある古着の箱や
丁寧に取ってある領収書や
古い写真やチラシの裏へのメモ書き
もうこれまでどれだけ捨てたか解らないほど
随分整理したはずなのに
押入れの天袋など
まだ発掘しきれていない所があったのだ

本当に
歳を取って身体の自由が利かなくなる前に
身辺整理をすることは
自分自身も肝に銘じておかないといけない
この家には何の縁もないから
もうこれまでで充分と思うけれど
もっと快適に生活しようとすれば
まだまだ整理し足りない

二階をあちこちいじりながら
先が見えない作業に
だんだんテンションが下がりまくり
散らかしたまま今度は一階へ
結局畳の部屋の床は剥がせず
デッキブラシで洗って拭いて
除菌剤を噴霧するところまで
陽も差さず風も通らない
うなぎの寝床の真ん中の部屋なので
除湿機を置いて乾かすことに

夜になってHさんから電話があったので
ずっと休んでいる売り場の締めを
どうしようかと相談
月末の日曜にいきなり出ても
たぶん在庫調べは終わらないだろうから
ふたりで金曜日に出て
営業しながら少しずつ進め
日曜日に改めて締めをすることとなった

家にいて片付けが進んでも
その間に稼いでくれる人がいる訳もなく
ネットショップの方へも
また頭切り替えて行かないとだなあ
営業仕掛けようと準備もしていたのに
随分空白ができてしまったような気がする



2004年10月25日(月) 現実のふた

Hさんの自宅は無事だったものの
独り暮らしのお母さんの家は
床上のかなりに水が上がったそうで
ご本人が妹さんの家に身を寄せている間
親戚や知り合いの人たちと一緒に毎日
何一つ動かせなかった家財の
片付けをしていると聞き
陣中見舞いに行ってみた

家近くの貸した倉庫にあった
材料や商品が山となって外に出され
家財道具は隣の空き地に
既に畳の床は綺麗に剥がされて
靴のまま上がったキッチンと隣のダイニングは
まだ手付かずで木がめくれ上がっていた

被災前は
足腰が弱っているお母さんが
手近に置いたものや
大量に買い込んだ消耗品で
溢れていたという部屋
借りているうちの家もそうだったけれど
もしそのまま本人が亡くなれば
結局後に残った誰かが処理しなければならない

今回のことがきっかけで
浸からなかったものも含めて
整理されていくのは
うちもまるで同じだと思いながら
持参したシフォンケーキを切り分け
大きなやかんに紅茶を煎れた
8人と聞いていたのが後から後から人が増え
結局20人分ぐらいを準備した

ちらしずしを差し入れにきてくれた
知り合いの人たちやら
みんなで座る場所もなく
立ったままのお茶となったけれど
誰もが喜んでくれたようでひと安心
逆にお昼に作ったというおでんや
頂いたお鮨もお裾分けしてもらって
おみやげがいっぱいになった

行く前に和室の畳を上げたものの
その下の木の床は剥がせそうになく
ちょっと意気消沈していた
本当は床を上げた下の土に
石灰を撒いた方がいいんだろうけど
台所や廊下は到底無理なので
僅かに台所の下水蓋あたりから
手の届く辺りに散らしただけだった

やっぱり
せめて和室だけでも
床を上げた方がいいんだろうなあ
それができたら一番なのは解っているけれど
明日もういちどトライして
それでもダメなら
できることをするしかない



2004年10月23日(土) 着物部屋計画

下のコの部屋の
もともと接着してあった
カーペットクロスと
その上に敷いたゴザが
どうしようもない悪臭を放っていた
丸一日ずっと除湿機をかけるも
まるで効果はなく
昨日は意を決して剥がすことに

水分を吸ったゴザの重さはとんでもなく
たぶん上のコの手がなかったら
どうにもできなかったろう
加えて
水を含んで少し剥がしやすくなったとはいえ
業務用のゴムみたいなクロスの接着剤は
本当に手強かった

被災したゴミは分別の必要なく
水曜日までにというので
クロスは切断して丸めゴザはまるごと束ねて
土間の濡れたダンボール箱の中身や
土嚢代わりに大量に使った
古い毛布や枕や衣類
どっぷり浸かった床下収納の容器類
それらは片っ端から袋に詰めて出した

被災後は水の使用量が急激に増え
断水しているところもあると言う
近所のあちこちで
水が引いたとたんに
土間をホースの水で洗い流していたから
それも最もだと思う
けれど残った汚泥は乾くとどんどん
落としにくくなるので
うちは少し遠慮しながらの雑巾掛け

やることは沢山あって
いくら動いても足りない
もう身体中がみしみし鳴っている
けれどこの辺はまだいい方で
もう少し低い地域では
道路に濡れた畳や家具が山積みだった
例えばそんな所で
アパートの一階に住んでいたとしたら
リカバーのしようもなかったろうな

クロスを剥がした部屋は当分使えないけれど
いずれ着物を置くことに決定
以前からそう思いつつ
子ども部屋だったので
取り上げる訳にも行かなかったのが
今回のことですんなり
子ども達は改めて
二階に部屋作りをすることとなった

なんだか本当にいい感じ
動かなければなにひとつ
元通りにはならないけれど
動けば動いたぶん以上のものが
手に入りそうな予感がある
この台風を利用して
もっともっと理想に近づこう



2004年10月22日(金) 台風がくれたもの

防災無線や消防車が
避難するよう呼びかける中
台所の床下の下水のふたを時おり開け
じわじわと上がってくる水位を見ながら
果たしていつ避難したものかと思案していた
道ふたつしか違わないのに
友人の住む辺りはもう胸まで水没という

結局うちは避難せず
手当たり次第一階の荷物を二階に移動したあと
床上にきた水がどこまで上がるのか
見張りながら21日の朝を迎えた
途中で川が決壊したので
速やかに避難という無線放送にはあせったが
うちの辺りの浸水は
排水ポンプが止められたせいだった

20日夜半より丸一日以上停電していたのが
今日やっと復旧
土間の棚や箪笥は動かせなかったし
もともとカーペット貼りみたいになっていた
下のコの部屋はどうしようとか
けれど
昨日少し土間を拭き
塗り直すつもりで手付かずだった棚を洗っていると
ふつふつと湧き上がるものがあった

今回のことをリカバーしようと思ったら
それ以前から放置してあったものを含めて
整理しなおさなければならない
けれどそれらはたぶん
この浸水がなかったら
相変わらずそのままだったろう

よおし
パワーアップして復活だ
湧き上がるものは
この機会が与えられたことへの喜び
ばかみたいだけど
ひとりでににやついてしまうのを
抑えられないわたしだった



2004年10月17日(日) 秋のジオラマ

昨日はだんじりがあったのを
ちょっと失念していて
予定が狂ってしまった
雨で中止になるのを夢で見るも
無事に市内練り歩きにお付き合い
だもんで
今日はすっかりお休みモード

けれどお昼を食べながら
下のコが出かけようと言いだした
誕生会のプレゼントを作るので
材料を探しに行きたいそうだ
金木犀の匂いがし始めてからこっち
ゆっくり秋を感じる機会がなかったので
喜んでお供することに

木の枝や実を使って
郷公園で見たような
動物みたいのを作りたいと言うので
ススキやどんぐりを念頭に
思い当たる場所を片っ端から攻めた
いつもヤツと出かけるときのように
食べられるものももちろん探しながら

秋といえば柿
自転車で走っていても
そこかしこに色づいた実があって
果たしてどれが甘くて渋いのか
いまいちよく解らない
鳥が突っついた跡のある実が
上の方にある木を発見し
ムスコが試しに齧るという方法で
やっと手が届くのを3っつゲット

同じような形でも
たわわに残っている木のは渋そうだけど
それも念のためムスコが試し
お口直しに甘いのを食べながらの行軍
栗は既になく
いちじくもほとんど誰かに収穫された後で
他には昨日のだんじりの間に眼をつけた
ざくろを採ってきた

家に戻ってさっそくのプレゼント作り
花だけを集めた金木犀を
箱のふた裏にボンドで散りばめ
どんぐりにビーズで眼をつけて
そこにも金木犀を一輪飾り
薄くスライスした木にとまらせた
ススキは小さな枝をたくさん集めた上に
焚き火の炎に見立てて

てっきり郷公園のを模して作るのかと思ったら
同じじゃ面白くないじゃん
とムスコオリジナルの
ジオラマが出来上がって行った
完成した後柿とざくろを食べて
これならお金が無くても暮らせるね
のセリフには返す言葉もないわたし

でもちょっとだけ
お米が野生で採れたらもっといいんだけど
なんて思ったのは内緒



2004年10月15日(金) サルーキのパン

今日はショックなことがありますた
お気に入りのパン屋さんが
10月いっぱいで閉店すると聞き
うちにとっては
ご飯代わりのパンだっただけに
打撃が大きすぎて
しばらく立ち直れそうにない

天然酵母に国産小麦を使ったパンは
数あるけれど
そこの胚芽小麦の食パンは最高で
この日記にも以前書いたような気がする
ただ軽くてふわっとしただけのパンが多い中
小麦の味がぎゅっと詰まっていて
薄切りにした一枚でも満足感じゅうぶん

もともとは店長が
アトピーのお子さんでも
安心して食べられるパンをと
作り始めたもので
シュタイナーを学んでいるときに
知り合った人から薦められたのだった

越してからはしばらくご無沙汰だったけれど
たまに荷物を送ってくる母に
なにか欲しいものはと聞かれて
ふとあのパンが食べたいと思った
それから何度かまるごと一本届くたびに
8枚切りぐらいにしたのを
2枚ずつラップでくるんで冷凍し
他は半斤ぐらいにして冷蔵し
人にあげたりもして楽しんでいた

うーん残念
安全で美味しい
それだけではだめなのかな
聞くところによると
いわれのないいやがらせを開店当初から受けて
随分大変な思いをしていたらしい
店長はこれからトラックの運転手をするようだと
母が聞いてきた
せっかくいいものを作れるのに勿体なさ過ぎる

無店舗販売でもいいから
何とか続けて欲しいと思う
お近くにお住まいの方
ぜひ閉店前に行ってみて下さい
ベーカリーサルーキ
埼玉県越谷市袋山1100−6
東部伊勢崎線大袋駅東口徒歩5分
ちょっと先には
毎日食べても飽きないタルトが美味しい
コールドンブルーもあります

※その後サルーキ閉店
 相次いで
 コールドンブルーもお店を閉めてしまいました
 愛してやまなかったふたつのお店
 とても残念です



2004年10月09日(土) 10歳の地平線

最近下のコは
釣りのビデオを見るのにはまっていて
図書館のひとり用ビデオブースへ
放り込んで来ることが多い
傘をさして歩きながら
なにを見ようか話しているとおもむろに
オレって有名店のお菓子喜ぶタイプと思う?
なんて聞くのだった


それって
手作りのお菓子より
有名店のがいいかってこと?
そうじゃなくてー
花とかもらうよりお菓子のがいいかって
うーん
やっぱりお菓子じゃないの
そうだよなー

どうしてそんなコト今考えるのか
まったく予測のつかないことを
いつも言い出す下のコ
自分が花より団子タイプかどうか
聞きたかっただけみたいなのに
有名店って限定するところが
またよくわからない

じゃあさ
手作りお菓子と有名店のだったらどっちがいい?
そう聞いてみると
どっちでも
とそっけないお答え
いったいどこから出てきたのか気になって
家に帰ってから突っついてみると
人気アニメの単行本を持ってきた

そこには二者択一の質問に答えていくと
自分が登場キャラのどのタイプか判明する
というコーナーがあり
その中にお菓子か花かの問いが出ていた
既にひとりでそれをやったときに
お菓子を選んだものの
母親から見た自分はどうなのか
気になって聞いてきたようだった

なるほど
自分が思っている自分だけじゃなく
わたしからの視点まで参考にしようという訳か
先日の冬ソナ発言では
ただ単純にそういうことがあるというのではなく
自分なりに理解したかったようだし
少しずつ人や自分のことを考えながら
地平線を広げようとしているのかもしれない

その歳の頃の上のコとも
わたしとも違って
人間に対する興味がはるかに大きい
彼は彼だけの10歳を生きている



2004年10月08日(金) ふたつめの扉

プロジェクトページの効果は素晴らしく
からだの芯まですっきりと軽い
るんるんで着いた今日のコウノピア
未だかつて経験したことがない位
朝からばんばん売れた
もうひたすら袋に詰め
お金をもらいお釣りを渡し
息つく暇もなくあっという間にお昼

一時にならないうちに5万を売上げ
いったい今日はどんなことになるのか
と思ったら
午後は見事に失速してしまった
総売上げ点数は約100点だから
商品ひとつあたりの単価は500円と少し
やっぱりお土産としては
千円以下のものが圧倒的に売れている

大抵わたしが出の日は
ものすごく暇なときが多いから
前回こんなに忙しかったのは
もういつの事か覚えていないぐらい
説明員のTさんが
時々さっとお手伝いに来てくれて
偶然一泊のツアーでやってきた朝市のSさんも
見かねて袋詰めを手伝って行ってくれた

たくさんお客さんが来ても
買ってくれるとは限らないから
今日のお客さんがどうしてあんなに
買う気に溢れていたのかは解らないけれど
ツアー客の場合は
一緒にいる仲間同士
連れ買いする傾向にあるせいかもしれない

どういう買い方にしろ
ものが売れるってすごいことだ
しかも100点売ったって
在庫はビクともしない
数あったからって売れるものではないし
お土産とはまた意味が違うけど
ついついわをんの少ない商品数を思う

サイトをオープンするまでは
やらなきゃならないと
自分を追い込まなければ進まなかった
ともかく最初の段階
ひとつめの扉を開けることが大切だった
とりあえずのスタートから
2ヶ月と少し経った今
これからが本番って感じがひしひし

まだまだアップしたいものも
試したいこともいっぱいある
やっと
新たな段階に入って
楽しんで出来そうな気がする



2004年10月06日(水) 着物を救うプロジェクト

月曜日から
また少しずつ陶器を撮るうち
フェルトのコースターも一緒にとか
下に敷くあったか風の布を
いろいろ変えてなんてしているうち
ゆうパックの送料が変わったのに
まだページの手直しが
済んでいないことを思い出した

んで送料の説明を書き直したら
いろいろ手を入れたくなり
ショップのページの壁紙を描きはじめて
結局思うようなのができないまま
夜が明けてしまったり
なんだかもう枝葉に行き過ぎて
訳が解らなくなった

サイトで本を紹介したくて
アマゾンに申し込んでいたのも
承認メールが来たので
さてどこにそれを入れるか考えた
一応広告だし
クリックするとアマゾンに飛ぶので
いざとなると迷ってしまった

最初は素材のページに
和布を使った手作りの参考本などを
載せてはと思っていたけど
結局そこからリンクして
新たに読み中心のページを作ることにした
タイトルは大きく出たみたいで恥ずかしながら
SAVE THE KIMONO PROJECTとして書き出した

この日記では
何度も繰り返し浮上しているテーマで
わたしにとっては目新しくはないが
たまに読みにきてくれる人にも
わをんの訪問者にも
リメイクを始めた動機などを
まとめておくのも悪くないと思ったのだった

正直言って
商品ページの方で言葉を尽くす気も起きず
余白を大事にしたいがために
なるべくコメントも控えたいと思っていたのに
書き始めてみると
今のわたしが一番伝えたいことのような気がして
久々にカタルシスを感じた

がしかし
キモノを救うということを考えると
集まった着物はもう誰かに使ってもらったら
それでいいような風にも思い
サイトで価格をつけていることに対して
また自分の中で突っ込みが入ってしまった
けれど生活もあるし
まったくのボランティアでは到底無理だし
でもそもそも需要があるのかすら怪しいんだけど

さらには
和布だけじゃなく
他のいろんな素材に惹かれる自分もいて
そもそもわをんは
和だけじゃないものも含めてのわをんなので
サイトのコンセプトとして
いまいち絞りきれていないことも感じつつ
どうなるか解らないまだまだ発展途上

うーんでも
ホントにすっきりした
リメイク品のページで語りたかったことが
全部詰まっている感じでよかった
ちゃんと読んでくれた人に伝わるかが問題だけど



2004年10月02日(土) 生きている贅沢

ここんとこ
穏やかな気分で
ああいい感じと思っていたら
そのまま下降に転じてきた
怒りやアクシデントや騒動の中にいて
初めて生きているのを実感するみたいに
平穏な日々を味わい続けてはいられない

それで
他の日記サイトを徘徊し
リスカ画像つきのところを発見
今までも何度か偶然そういう写真を見たけど
そのコはもうこれでもかって
血染めのてのひらを撮っている
授業の合間にトイレに行って
ざくざく切っている

昨日仕事に行く途中で
学校から連絡があり
下のコが朝礼で吐いたと言うので
迎えに行った
いつもなら勝手に帰してもらうところだけど
日頃の放置母ぶりを反省し
思い切ってHさんに代わりを頼んだ

その帰り
一緒に歩きながら
40歳ぐらいのオレの友達のお母さんは
みんな冬ソナにはまってんだ
と下のコが言う
○○クンのお母さんはDVDまで全部観て
なんでだろう


あんな素敵な人と恋したいとかなのかな
それに比べてウチのお父ちゃんはって
とりあえずそう答えたものの
全く興味がないわたしにはよく解らない
でもひょっとしたら
平穏な日常を超えるなにかを
どこかで求めているってことなのか

体温と同じくらいのぬるい生活
その中で
日々生きている実感を味わえるなにか
安全な家庭にいながら
味わえるトキメキ
決して死には至らない程度の
自傷行為

特別なことが起こらなくても
いつも同じところには居ないのに
生きているって贅沢なこと
さあ
また新しい一週間がやってくる
明日は早起きしなくちゃいけないぞ


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