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2007年04月22日(日)

見上げた世界は君を望んでいたし
君が望んでいた世界はそこにあった

嘘のようで本当の話
君が望めば何だってあった

君が望んだ少ないことは
とても大切で深くて海で
光だった

君は
すべてが欲しい
と言った
そう言うことが
何もいらない
のと同じだって
知っていたから

君は誰とでも繋がっていて
君は誰とも繋がっていなかった
君は誰とでもいっしょだったし
君は誰ともいっしょじゃなかった
君は世界とおんなしで
君はただの人間だった

雨の音はいつだって優しい
それを否定するのは
いつだって自己中心的な人間だ

君は 君は
誰なんだろう

ピンク色の絨毯の中で
ピンク色の溜息の中で
君は笑って消えた




2007年04月12日(木)

向こう岸に

幼い青

呼んでみたのは誰だったか

声は形を失って
思い出なんて涙にもならない

雲は一瞬で流れていった
愛していたものを忘れてしまった
今 を千切れるほど抱きしめる

私は 私で 私だった

呼び止めたかった
繋ぎ止めたかった
手にぎって くるりとダンスしたかった

私だったから見失った
私だからきっとまた会いに行ける

気付けば私の足は向こう岸にあって
狂おしいほどの青に噎せ返った





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熊野
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