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2003年07月18日(金) 「恋びと」とジェラシー

せめて自分で祝ってやろうと、遅ればせながら20000ヒット記念ショートショート「恋びと」をUPしてみました。
祝いの品にしては辛気臭いものを選んでしまったけど、たぶん私らしいっちゃ私らしい小品かも。

ところで私のノパコ(PC)は「こい」を打ち込むたびに、「来い」「鯉」「恋」の順番ででてくる。曲がりなりにもJUNEサイトで「恋」の優先順位が三番目ってどうよ。これも私らしいっちゃ私らしいのか?!
そういえばいつの頃からか「恋って何?」の世界になっているかも……いかんっ! このままでは枯れてしまうわ。
目標・・故意(じゃないっ)恋のひとつもしてみるか……。←どうやら「恋」の優先順位がついに四番目になってしまったらしい。ひょっとしてmyノパコのジェラシーが恋を阻んでいるのかもしれない。

どうでもいいけど、恋をしましょう、恋をしてして〜♪ なんて歌(浪曲?)がなかったっけ? あっ?
恋のひとつも求めてみるなら、せめて五輪まゆみさんの「恋人よ」くらい思い出したいところなんだけどな(笑)。


2003年07月14日(月) 20000アクセス、ありがとうございます!

夏休みの課題みたいに軽い気持ちで始めてしまって、正直悩んだこともありましたが、おかげさまでここまでボチボチと運営して来れました。

「ここ数ヶ月で急にアクセスが増えたのは何故?」とお知り合いのサイト様からご質問頂きましたが、検索サイト様に登録ってゆーのをしてみたからです。いや〜、登録する手間を面倒がっていたんですね(笑)…どこまで続けられるか自信もなかったしー(本音)。
皆様のおかげです。本当にありがとうございました。
感謝の意をこめて皆々様に熱ーいbaiserを・・・ブチュっとな♪(んなもん、いらないって)


2003年07月11日(金) Windows2003

この不景気の中、減り続ける給料をはたいて(ま、訳あってあまり仕事もしていない)、箱パコ(いわゆるデスクトップ・パソコン)を新しくした。
私の専用パコではないので、使えないわけでもないしーと、見て見ぬ振りをすること、数ヶ月。入院手術(修理ともいう)で誤魔化していたのだが、ついにフロッピーが使用不能になってしまったのだ。
自分専用ノパコ(ノートパソコン)なら、即、買い換えただろうけど(笑)、こうなればしょーがないやね。
昨日、半日がかりでセットアップ♪ 場所取りの箱パコから薄い液晶になっただけでも、デスク周りがすっきりして嬉しい。そう、わたしはゴチャゴチャしているのが苦手なのだ。

ところが!!
この秋にはWindows2003(だか2004?)が発売されるという。ガーン…。
まぁ2000が使いにくかった経験もあるので、一概に新バージョンがいいとは限らないのだけどー…と、自分を慰めている。
かと思えば、Windows98以降のパコに致命的な欠陥が見つかったと、Microsoft社から発表された。むーん…。
そりゃあ、修正プログラムをダウンロードすればいいのだろうけど、以前それをやったとき、幾つかのプログラムが動かなくなってしまった経験があるので、なんとなくイヤ〜な感じなのよね。
必要なときが買い時とは思うけど、なんだかなー…ちょっとクスンな気分なのだった。


2003年07月07日(月) 野村萬斎さんの『ハムレット』

ジョナサン・ケント演出、野村萬斎主演の男だけで演じられる『ハムレット』は、前売りも完売、立ち見の前売りまで完売という、鳴り物入りの幕開け。
『ハムレット』はもうずい分以前…中学生時代に母と帝劇で観劇したことがある。それがいわゆる「正統派」であるなら、萬斎『ハムレット』は多分に冒険的な試みとなるのかもしれない。今回の『ハムレット』上演のために河合祥一郎氏がシェークスピアを新訳し、全ての台詞を萬斎さんが監修したとのことも楽しみだった。

世田谷パブリックシアターの芸術監督就任に野村萬斎さんが就任されたと聞いたときからチェックしていた劇場なのだけど、行くのはお初。予想通り小さい劇場なので、舞台と客席とが近いのが嬉しい。
その上、私の席は中央通路わきという素晴らしい位置。弧を描くように客席を少しずつずらして配置してあるので、ちょうど通路にはみ出すような感じなので(上手く表現できない…)、私の前には客席がなく、見通しが抜群だった。

かつて初々しい年頃に観た、苦悩するハムレットのイメージ(よく覚えていないけど)に比べると、萬斎ハムレットは、饒舌かつ、かなりの策士である。
父王は叔父によって暗殺されたのではないかという疑惑、その叔父と婚姻した母への愛憎など、持って行き場のない苦悩ゆえに奇行に走るのではなく、自ら計略を図り行動する、奇知、奇想に富んだハムレットとして描かれている。これは原作(翻訳者は忘れた)を読んだときの私の印象に近いような気がする…これもあまり覚えていないけど(忘れるのは得意さ)。

一緒に行った友人がファンの、篠井英介さんのガートルードは、控えめでありながら存在感があり、さすが篠井さん。篠井さんはちょっと前にTVの二時間ドラマで扮した刑事役を見たのだけど、女形の方が迫力があるみたい…もちろん「生」と「画面」の違いはあるのだけど、輝きが違うって感じかな。
彼が萬斎さんをベッドの上で膝枕しているシーンに、とてつもなく邪まに心打たれた私であった――私も枕になりたい(笑)。

他に印象深かったのは、吉田鋼太郎さんのクローディアス、津嘉山正種さんの亡霊・座長・墓掘りの三役振り。
中村芝のぶくんのオフィーリアは、なんで女の子が出ているんだろうと、しばらく悩んでしまった。演技の方は歌舞伎以外の舞台は初めてということでまだまだ発展途上だろうけど、声がまるで「女の子」で無理がないのが驚き。次代の女形スターとしてこれからますます人気が出そう。

ところでパンフレットを読んで初めて知ったのだけど、『ハムレット』の有名な台詞
 "To be, or not to be. That is the question."――「生きるべきか、死ぬべきか、それが問題だ」
今回の翻訳の主眼は「耳で聴いてわかりやすいものにする」ということで、舞台ではあえてこの定番が採用されている。
この一番知名度のある訳は、驚いたことに、実際に『ハムレット』訳として採用されたことが一度もないのだそうだ。
ちなみに日本最初のハムレットの和訳では、「アリマス、アリマセン。アレハナンデスカ」だそうだ。ナンデスカと訊かれた観客も困ったことだろうね(笑)。

もう一つ面白かったのは、黒子によって場面転換される巨大な箱を使った舞台装置がからくり箱みたいで新鮮。舞台の片隅に控えているその黒子が、スマートで印象深いというか、妙に存在感があるというか……それは黒子としては邪道なのだろうけど、その黒子の存在すら舞台装置の一つになっているみたいで、面白い演出だった。

シェークスピアの作品自体が饒舌なのだけど、とにかく全篇を通して、こちらのエネルギーまで吸い取られるような熱演が圧巻!
普通4時間の舞台を、途中を端折らずに3時間に凝縮しているのだから、観る方も一生懸命にならざるを得ないというか、笑いを誘うシーンでも息が抜けない感じ……笑ったけど。
あまりに真剣に観ていたので、後半にはもともとドライアイのためもあって、眼が乾いてチカチカ。冒険的試みでもあるので、観る人によっては、感想というか評価が分かれるのだろうけど、こそっと目薬を差しながら、私は迫真の演技を堪能させてもらった。

それにつけても萬斎さんのテンションの持続はすごい。カーテンコールのときにはもうよれよれで、アンコールなど申し訳ない…みたいな雰囲気が一瞬にして客席に流れたような気がするほどだ。
全ての立ち居振舞いが絵になるし、すごくいい声。ますます惚れそ…♪

できれば今度は『リチャード三世』で観たいな。彼はノアールが似合いそうなので、何となくハマるような気がする。


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