+--- Cinema Memo ---+


■ TRAINING DAY<トレイニング・デイ><☆☆☆☆> 2002年06月20日(木)
麻薬捜査担当として数々の手柄を上げ、犯罪者たちに恐れられるベテラン名刑事アロンソ。憧れのアロンソと組むことになり、自分の能力を示そうと躍起になる新人ジェイクは、組んだ初日から正義と汚職の境界線をいとも簡単に踏み越えるアロンソの姿を目の当たりにする。彼は命の危険を顧みずおとり捜査を決行するヒーローなのか。それとも腐敗した悪徳警官なのか。やがて事件が起こり、正義感に燃えたナイーブな新人刑事が想像もしていなかった方向に事態は進み始める……。

監督-----アントニー・フュークワー 出演-----デンゼル・ワシントン イーサン・ホーク

音楽☆☆☆ ストーリー☆☆☆☆ 映像・演出☆☆☆ 俳優☆☆☆☆ 総合評 ☆☆☆☆

::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

映像---最初、カメラアングルなどやや凝り過ぎの印象があって違和感を憶えたものの、そのうちに慣れるとバイオレンスとスタイリッシュのバランスがいい意味で印象に残る。夜の撮り方が美しく、特にバスルーム乱闘に至る一連のカットがかなり好き。

ストーリー---新人刑事のジェイクに自然と感情移入し、見ながらあれこれとアロンソの腹の中を探ってしまう。信頼と疑惑、どちらともとれるアロンソの言動にいちいちハラハラしてしまったりして、最後まで安心できない!

キャスト---ご存知の通り、この映画でデンゼル・ワシントンはオスカーを受賞。彼がダークなキャラを演じると、こんなにも奥深くておっそろしいのね……と痛感。最後まで「どういう男だったのだろう……」と考えさせられた。実は相手役がイーサンでなかったら観に行かなかったかもしれないんだけど、彼がまた上手くて。いかにも見た目ひ弱な普通の警官を演じるものだから。

私見---わりとドキュメントタッチというか、ざらついた容赦のないバイオレンス場面が、猛烈に気に入ってます。やっぱりバスルームだよなあ〜フフフ……。

http://www.warnerbros.co.jp/trainingday/

■ TOTAL FEARS<トータル・フィアーズ><☆☆☆> 2002年06月10日(月)
CIAのロシア担当分析官ライアンは、長官キャボットと共にモスクワへ渡り、ロシア新大統領と謁見。同地で核工場を見学した際、研究者の数が少ない点を不審に感じ、調査を開始する。やがてライアンは第三者により核爆弾が米国内に運搬されていたことを突き止めるが…米国政府とロシア政府の対立が激化する中、核戦争への発展を阻止するべくライアンは巨大な陰謀を暴くため、決死の行動に挑む。

監督-----フィル・アルデン・ロビンソン 出演-----べン・アフレック モーガン・フリーマン

音楽☆☆☆ ストーリー☆☆☆ 映像・演出☆☆☆ 俳優☆☆☆☆ 総合評 ☆☆☆

::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

ストーリー---ありがちなハリウッド戦争陰謀アクションかと思いきや、思ったよりも見応えがあった。確かに荒唐無稽な程の大風呂敷を広げた内容ではあるのですが、攻撃準備のシミュレーション等がこの時勢、妙にリアルに感じられてしまったところがあったり…。人と人との繋がり、心に訴えるところ等もキャスティングが上手かったせいか、それほどあざとかったり、安っぽかったりしなかったところも良かったです。

キャスト---若返ったジャック・ライアンは上司や先輩におちょくられ、けっこう可愛くて好感度高し(笑)最前線で工作活動を行なう先輩エージェントのジョン・クラーク(リーヴ・シュライバー)がナイスな役どころで、彼とライアンの掛け合いはちょっと腐女子心を刺激してくれるような(笑)

私見---シリアスな中にも、けっこう笑わせてくれる小ネタや会話が意外とあって、よく出来た娯楽作品だと思います。ただ唯一、核兵器の扱いや威力が軽めのような気がして、その辺はちょっと気になったのですが…。

http://www.totalfears.com/index.html

■ MISS CONGENIALITY<デンジャラス・ビューティ><☆☆☆> 2002年06月01日(土)
FBI捜査官のグレイシーは仕事一筋、男勝りでまるで色気もない。犯人逮捕の際に同僚に怪我をさせ、内勤を命じられてへこんでいた彼女は、捜査の指揮権を同僚のエリックに奪われ、さらに落ち込む。ところが手配中の爆弾魔の目標がミス・アメリカ・コンテストだと判明。グレイシーは潜入捜査を命じられ、ミスコン出場者に相応しくなるべく努力するのだが……。


監督----ドナルド・ペトリ 出演----サンドラ・ブロック マイケル・ケイン、ベンジャミン・ブラット 

音楽☆☆☆ ストーリー☆☆☆ 映像・演出☆☆☆ 俳優☆☆☆ 総合評 ☆☆☆

::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

ストーリー---元気があって笑えてメリハリのある物語で、けっこう楽しんで観てしまった。FBIがこんなお間抜け集団だったら大変ですが(笑)コメディってことで、お気楽に楽しんでしまいました。エレガンスのカケラもないグレイシーをレディに躾ける伝説のエステシャン(ゲイ)のおじさまとの交流のところも良かった。

キャスト---ベタなミスコン・変身ものが、サンドラ・ブロックのガタイを活かした?面白い設定に。マイケル・ケインの演技力が支えているなー。でもエリック役の人の、あのニヤケ具合がどうして恋愛に発展するかなあと疑問も……(この人、どっかで見たことあるが思い出せない)

私見---ベタな笑いや展開を逆手にとった定番コメディだけどけっこう人気があったみたいでレンタルもいつも貸し出し中でした。「んなわけないだろー」的な設定をどう見せていくのか、ある意味で勉強になったりして……というわけで皆さんご一緒に「World Peace!」



+--- back + INDEX + next ---+
Written by S.A. 
映画好きへの100の質問



Material by Amane(RainRain) + Skin by caprice*