+--- Cinema Memo ---+


■ KILLING ME SOFTLY<キリング・ミー・ソフトリー><☆☆☆> 2002年03月20日(水)
出逢いは突然やってきた。出勤途中のいつもと変わらない交差点。立ち止まった男の視線が、アリスの体を貫いた。現実から遥か彼方に飛翔するようなときめきと高揚感。アリスはその時、日常から非日常の異次元とでもいうべき世界の扉を開けたのだ。アダムという男とのめくるめく快楽、そして愛。しかし彼に溺れれば溺れるほど彼への謎は深まり、死の影が付きまとい始めるのだった。

監督-----チェン・カイコー 出演----ヘザー・グレアム ジョセフ・ファインズ

音楽☆☆☆ ストーリー☆☆☆ 映像・演出☆☆☆☆ 俳優☆☆☆☆ 総合評 ☆☆☆

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映像---ロンドンのシックな雰囲気がとても美しく、紅や炎を基調にした室内など映像美が堪能できます。部屋の内装のイメージなんかもばっちり好みで、創作意欲を刺激。

ストーリー---原作に比べると展開的に無理があったり謎解き的にも穴があったりするのですが、静かなラストシーンがとても良くて、胸を打ちました。

キャスト---主役二人の美形度が、この映画を支えていると言っても過言ではない。コスチュームものでないJ.ファインズの妖しい視線と鍛え上げられた腹筋(登山家の役なんで)は見物!H.グレアムのファッションも素敵です。

私見---18禁とは思えないほどロマンティックなラブシーン。ちょっとSM入ってくるところも自然に入っていける感じでした。(それにそんなにラブシーンは多くないです)しょっぱなからデキてしまうところは「おいおい」なんですが、その後のサスペンスにはハラハラするシーンがあったり、なかなか良かったです。

邦訳されている原作の方は、小説としてかなり読み応えがあり、映画を見終わった後に読むと、疑問や欠落事項が埋められてスッキリします。(でも高い)

http://www.killingmesoftly.jp/killingmesoftly/index.html

■ AUSTIN POWERS GOLDMEMBER<オースティンパワーズ・ゴールドメンバー><☆☆☆☆> 2002年03月10日(日)
オースティンの父でもあり、伝説のスパイでもあるナイジェルがDr.イーブルの新たな仲間ゴールドメンバーに誘拐された!美貌の相棒、フォクシーとともにゴールドメンバーを
追うオースティンは、2002年の東京へ!

監督-----ジェイ・ローチ 出演-----マイク・マイヤーズ マイケル・ケイン

音楽☆☆☆☆ ストーリー☆☆ 映像・演出☆☆☆☆ 俳優☆☆☆☆☆ 総合評 ☆☆☆☆

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映像---ゴージャス、ただもうひたすらにゴージャス。そしてどのセットも、アクションも、音楽も、一流(例えばMi:2や007)映画に遜色のない造りになっている。おバカも一流を極めると、一級のエンターテイメントになるのです。冒頭からタイトルロールのミュージカルシーンへの流れなんて、実はものすごくセンスいいですよね。

ストーリー---なんとオースティン、Dr.イーブルそれぞれの幼少期が明かされるのが見所だっ! しかも彼らのスパイ養成学校(パブリックスクール)時代の映像がけっこう美味しい(笑)おバカな中にも、父と息子という関係がしっかりと…描かれて…いるのかどうかは定かではない…。

キャスト---ナイジェル役のマイケル・ケインがダンディ(エロ)親父を楽しげに演じているのが素敵です。冒頭でトム・クルーズ演じるオースティン、「yeah babe,yeah」の決め台詞が、えらく似合ってました。(対するDr.イーブルはケビン・スペイシー!!!!あの笑いをぜひやって欲しかった〜)ラストのジョン・トラボルタもハジけてていいぞうっ!

私見---昔、「ウェインズ・ワールド」を観に行ったら私と友人だけだったことがあった(笑)ものですが、マイク・マイヤーズがたくさん見られて、いっぱい笑えてあっという間の上映でした。人によっては好き嫌いがあるとは思うのですが、私は猛烈に大好きです! 一番可笑しかったのは何度かあるミュージカルシーン。下らねえ〜と思いつつ、お腹捩れっぱなしでした。

http://www.austinpowers-gold.jp/

■ OCEANS'ELEVEN<オーシャンズ11><☆☆☆☆> 2002年03月01日(金)
保釈中の窃盗犯ダニー・オーシャン。彼が刑務所暮らしの間に練った犯罪は、ラスベガスの巨大金庫から、厳重な警戒とセキュリティシステムを破って1億5000万ドルの現金を盗み出すというとてつもない計画だった。相手はラスベガス一冷酷非情なホテル王ベネディクト。全米から選りすぐりの犯罪チームを組んだダニーだが、離婚寸前の妻テスがベネディクトの恋人であることを知り……。

監督-----スティーブン・ソダーバーグ 出演-----ジョージ・クルーニー ブラッド・ピット

音楽☆☆☆☆ ストーリー☆☆☆☆ 映像・演出☆☆☆☆ 俳優☆☆☆☆ 総合評 ☆☆☆☆

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映像---よくクールだと評されるソダーバーグ監督の映像ですが、私は洒脱で上品というのがぴったり来る感じ。リメイク作ということからのオマージュかもしれませんが、今風ハイテク戦の内容だけに走らず、往年のクラシック名画を彷彿とさせるカメラワークや演出(音楽)を上手く取り入れていてすごく洒落た出来になってました。

ストーリー---大人も楽しめる、ジャジーな感覚の犯罪もの。ルパン三世ゴージャス版って感じでしょうか?ラスト近くの脱出方法はやや定番の感のあるものの、それをガッカリさせない構成と演出、手腕はさすが!時間的に、テスの内面まであまり踏み込めなかったのがちょっと残念。

キャスト---アンディ・ガルシア目当てで観に行ったのですが、久々に観た彼は予想を裏切らない演技で嬉しかったです。ラスト、エレベーターに乗るところはゴッドファーザーのパロディかしらん? 相変わらず集団劇でも飛びぬけずに馴染むプラビの力の抜き加減もいいです。G.クルーニーって世界一タキシードの似合う男の一人でしょうね。着崩し方が最高。

私見---ラスベガス、私が行った頃とずいぶん変わってた(笑)西海岸の映画を見るとすぐに行きたくなってしまいます。うずうず。

http://www.oceans11.jp/



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Written by S.A. 
映画好きへの100の質問



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